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▷アグリーメント  作者: px-h
第3章 光ある文化祭、闇潜む過去
28/64

〖高菜〗と【陽葵】

ちょっとまた休みます!

週一はやるので!(休みとは?)


足早にステージ裏の更衣室に入る。

万が一を考えていて、本当によかった。

こんな時ばかりは、自分の用意周到さに呆れることもできない。

後ろから聞こえる、弘の強い足音を聞けば、どれだけ怒っているかなんて嫌でも分かる。

けれど、こればっかりは、仕方がない。


「高菜!!」


ほら来た。

私達以外誰もいないところに来て、魔力で結界を張ったかと思ったらこれだ。


(それだけ考えてくれてたなら嬉しいけど、きっと光姉の影響だろうなあ……)


いきなりやってきた、1ヶ月しか年の差がない姉に、私と弘は、良くも悪くも影響され過ぎている。


「なーに?」


おどけた感じで、視線を合わせないようにして着替えながら、私は答える。

バレてはいけない。

弘は知ったら、きっと光姉に言うだろうから。

それだけは阻止しなければならない。


「何で受けなかったんですか!?せっかく()()()()()()()()()()も叶うチャンスだったのに!!」


さて、どう答えたものか。

頭で策を練りながら、ひたすら薄く魔力を伸ばす。


(あーやっぱり、気のせいじゃないか……)


これが悪夢か何かだったら笑えたのに。

けれど、後ろにいる弘も、頭で鳴ってる警報音も消えない。

言い訳……あぁ、そうだ。


「ごめん弘、クソジジイ様のとこ行ってくる」


「……ぇ」


嘘は言ってない。

今から会いに行くのだから、口実には丁度良い。


「光姉には……急用が、とでも」


『制服』も着替え終わってしまった。

警報音は鳴り続いている。


(うぅーめんどいなぁ)


「それじゃ」


弘が何か言ってたけど、本当に時間がない。

いつ逃げられてもおかしくない。

けれどそうなれば()()()が来る。


(クソかっての)


魔力に気づかないはずない。

きっと一気に周りの魔力が変わったはず。

なのに逃げる素振りすらしないというのは……。


(罠か)


気配を完全に消し、ローファー下の空気を真空にすることで足音を消す。

気を引き締めて行かないといけないのは分かっているつもりだったが、(【陽葵】)は踊っているようで、自然と笑みが溢れていた。





(──いた)


見つけた。

間違いなく霊力。


(紛い物の魔力なんか、何が楽しくて使ってるんだろ?)


学校を見渡せる真ん中の高台で、高菜は中途半端な魔力の残り香を見つけた。

何故高台かと言うなら、高菜が魔力を細かく練って居場所を突き止めるというのができないからだ。

高菜は光棄の影響もあり、正に力こそパワー。

方角が分かるだけまし、というか分からなくても見つけられる自信が彼女にはあった。


(本当に……)


高台から飛び降り、半分ほど落ちたところで羽を出し、魔力でもう片方の羽も創る。


(めんどくさい)


白と黒の両羽は、フワリと中に浮き上がり、闇となって消えたのだった。



あざましたっ

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