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▷アグリーメント  作者: px-h
第2章 いざ、学校へ
19/64

何もかも。

前回のやつ続けんの諦めました、すみません!

「おーい光棄(こうき)?」


「んー?」


「『んー』じゃねえよ阿保!何で堂々と授業中にスマホいじってんだよっ!!」


転校から1ヶ月余り。教師とも打ち解けたが、前の席になって尚、授業に参加しようとしないその姿勢は称賛に値すると思うな……。


「兄様、そろそろ止めないと単位貰えませんよ?」


「いらねーからなぁ……」


「他の先生達の授業は真面目にやってんだろ!ワタシにもその猫を使ってくれ!!」


「先生、兄様は『真面目に』何てやってませんよ」


「いやフリでいいんだフリで! ノート録ってスマホ止めてくれれば……!!」


「いや、ていうか兄様は他の先生達の授業でもスマホしてます」


「は!?」


「おい言うなよ折角上手くいってんのに」


「どういうことだ(ひろ)!?」


「こう……机の下で視線使ってやってます」


「なっ!?」


「てか、単位ってテストで決まるんだろ?ならいいじゃん」


「いやなあ……お前がどれだけ頭良いのかは知らん、というか十中八九悪いだろうが、それでも授業態度ってもんがな……」


「態度が全教科悪くても成績良きゃいいんだろ?」


「だが……」


「なら大丈夫なんだよ」


「何でだよっ!」


小鳥遊たかなし先生は知らないけど、光棄は頭良いもんなあ……。


「本当に大丈夫ですよ先生、どうなっても自業自得ですから」


「……最悪補講になったら文化祭出れないがいいのか?」


「はい」


そう言って弘はニッコリ笑った。





「『兄様は頭良いですよ?』」


先程言われた言葉が、事実として今、私の目の前に現れていた。


(嘘……!!)


それは少し前のこと。


「良かったの?」


「えーっと?御名前を御伺いしても?」


神来社からいと 天音あまね、次はないわよ」


「頑張ります」


「そうして。で、さっきのだけど」


「ああ、大丈夫ですって。アレはどうせ1位ですし」


「アレって……ていうか1位って言った?より有り得ないわ、毎回1位は私が取っているのよ?」


「なら貴女も大して頭良いわけじゃないんですね」


「え?」


「アレはホントにすごいです、流石天才、としか言えません」


「そんなに?」


「僕、兄様に勝てたことありません」


「……」


正直、半信半疑だ。

あいつにそこまで実力があるとは、到底思えない。


「信じられませんかね?」


「ええ、嘘に決まってる、って思ってる。あんな馬鹿が、そんなに凄いとは思えない」


「……」


「まあ、どうせすぐ分か――」


「兄様は頭良いですよ?」


「?」


「ま、あれも本性でしょうけど」


「……」


「?行きましょうか」


そう言って、彼は先に行った。

……あの時。その彼の目から、光が無くなったように感じた。2人は、親族であって、本当の兄弟ではないと聞いた。

だとしたら、あそこまで執着しているのは、何でだろう? そんなことを考えながら、期末が貼り出される体育館へ向かった。


(嘘……!)


そこには書いてあったのは。


┌───────────────────

| (順位)  (クラス・名前)    (点数)

| 1位  C組 渡辺(わたなべ) 光棄(こうき)   498点

| 2位  C組 神来社(からいと) 天音(あまね)  483点

| 3位  C組 渡辺(わたなべ) (ひろ)    479点

| 4位  A組 渡辺(わたなべ) 高菜(たかな)   472点


ここ(天王学園)は、500点満点の、全教科(現代文・古典・地理・歴史・公民・科学・物理・植物・数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ)が混ざったテストだ。

400を超えたら凄い、それくらいのレベルだ。

450以上の私、いや、私達は、間違いなく凄い――けど、498だなんて、最早化け―――


「どう?どう?」


「あ、高菜には勝てましたね」


「えぇ~」


そこには、あいつらがいた。


「兄様がやっぱ1位ですか……面白くないですねー」


「んー良かったなー」


敗けを、認めざるを得ない。


「あー悔しいなぁー!」


ほぼ、満点じゃないか。


「うるせえよ」


「また寝不足ですか―――」







































―――羨ましい。



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