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▷アグリーメント  作者: px-h
第2章 いざ、学校へ
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新しいクラスメイト(4)


「ねえ」


光棄(こうき)(ひろ)、そして(りょう)がそんな風に話していると、知らない声が3人に話しかけた。


「……」


「無視!?ふざけないでくれる!?」


「なぁ、コイツ誰?」


「あ、えと…クラス委員長の、神来社(からいと)、さん」


「友達ですか?」


「話しかけられたの、初めて、かな?」


「あんたに話しかけてない!」


「え、あ、うん?」


おー、始めっから強気だね?


「なら誰と話してるんですかね?」


「空気だろ」


「ああ友達がいないんですか」


「違う!あんた!」


あんた、と言いながら彼女が指差したのは―――光棄!

わあ、すごい!この目つきも態度も悪い、居るだけでイライラするような光棄に話しかけるなんて!


「は?俺に何の用?」


光棄ってば目すら合わせてない!

興味ないのガンガン見せつけてる感じがやっぱ癪に障る!


「何の用?じゃないでしょう!?自殺志願者!」


「……」


教室が、シンってなった。この子、声響くね〜


「つまんない冗談やめたほうがいいですよ」


「光棄、自殺しようとしたの!?」


「んなわけあるか」


「こういうのなんていうんですっけ、おもんない?」


「興味持ってほしいってこと?友達いなさすぎるから?」


「友達いないのは関係なっ、てか違っ」


「兄様、彼女友達いないって認めました」


「かわいそ(笑)」


いや、ほんとに可哀想になってきた。なんていうか、2人共、目がすんごい真面目だからか…?


「ちょっと、2人共…神来社さん、光棄にどんな用?」


「何?用がなきゃいけないの?」


「いや、そういうわけじゃ…」


「うっぜぇなぁ、黙ってろよ」


「そうですよ、せっかく霊さんが話せるチャンスをくれたのに」


「なっ」


「それに俺、死ぬつもりなんて微塵もないから」


「え?でも確かにあの時――」


「あ、兄様せっかくですし、高菜(たかな)のとこ行きませんか?」


「ん?そうだな」


「霊さんは行きます?」


「いや、いい、行ってきて」


「ばーい」


そうして二人は優雅に(?)過ぎ去っていきました――――

プッ、ゆ、優雅www


“ドンッ”


び、ビックリしたぁ!な、何の音?


「どうしました?」


「何かムカついた」


「ストレスですかね」


「知らん」


こ、光棄か〜ビビったなあ(汗


「なんで行かなかったの?」


「え?」


「付いていきなさいよ!」


「え?え?なんで?」


「うるさいっ!」


やつあたり、かな?

霊に手出したら光棄たちに潰されるかもなぁ…どうしよ。


「あれ、霊お義兄さん、光棄と弘どこいるか知らない?」


丁度いいところに!さっすが高菜!!


「あれ、二人ならさっき高菜さんに会いに行くって…入れ違いかな?」


「あ、そう「彼とは私が話しているの!割り込まないでくれる!?」


高菜はちょっと瞬いて、ちょっと考えて、“優雅”っていうのがピッタリの笑顔で微笑んで。


「私だって霊兄(りょうにい)と話してたよ?聞こえなかった?」


「なっ!?」


「それに、話っていうのは互いに意味のあることをしなくちゃ」


それからその場でクルッとまわって、


「さっきのあなたの話は、霊兄にとって、なんの意味もないよね?」


彼女を、退かせた。


「っ、覚えときなさい!」


そんな捨て台詞を吐き捨てて、神来社さんは教室を出ていった。

長年光棄や高菜を見てきた私には分かる、彼女、面倒くさいやつだ。


「霊兄、ついでだから購買の場所教えて?」


だけど高菜は家族以外の周りを、転がっている石のように思っているから、こそ。

何も気にせず関係ない、というか、高菜にとっては一大事な話題を選択するのだった。

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