新しいクラスメイト(2)
光棄と弘が、校長室を出ていったあと。
「君は出て行かないのかい?」
「出ていってほしいんですか?」
挑発するように、高菜は言いました。なんで止めないか、ですか?
私だって怒るときは怒ります!
「いや、それを言われると、答えは【NO】だ。」
「でしょうね、そもそも私達転入生ですし」
「正解だ、書類にサインをしてもらわないと困る」
「じゃ、それ見してください。私が全部やるんで」
高菜はそう言うと、後ろにいた成宮さんから書類を受け取り、次々と記入、サイン、ハンコ等、空欄を埋めていきました。
「はい」
その言葉と同時に最後の欄にドン、とハンコを押し、書類を松本校長先生に差し出しました。
「ああ、ありが「勘違いしないでください」
松本校長先生の謝礼を遮って、高菜は続けます。
「花の知人だと言うから今回は目を瞑りますが」
書類の紙がグシャッと鳴りました。
「次はないので、頭に入れておくことを推奨します」
光棄と同じくらい、とまではいかないけれど、それを真似て、威圧を伴った声で言いました。
パタン。
「からかいすぎたのでは?」
「確かにね、ちょっと怖かったかな」
「笑い事ではございませんよ、私は殺されそうでしたし、できれば敵にはしたくありません」
「だが」
それは、二人しかいないからこその話題。
「彼らを敵としなければ、我らは世界を救えない」
「存じております」
「ならば、それでいい」
校長室の中で話したこの内容は、二人しか知りません。
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「良かったんですか?兄様、」
「いい、なんかアイツむかついた」
さっきのことを話していると、後ろから高菜が追ってきました。
「私がAクラス、光棄と弘はCだった」
「他のは?」
「3個目がDで4個目は二人とおんなじ」
「微妙ですね」
「そんなもんだろ」
ていうか、高菜も光棄も…兄弟の名前覚えてないの??
「じゃ、行きましょうか」
「いいなぁ二人は同じクラスで」
「そうか?」
「あと半からホームルーム、クラス朝会?みたいなやつ」
「時間ヤバくないですか?」
「いや転入生が勝手に行動してるのもう異常だし」
「それもそうだな」
開き直んなよ!!てかそれでいいのか高菜!
そのまま3人はクラスを目指して歩いていくのでした…。
▷
「これから、朝の朝会を始めます。連絡のある係や委員会はありますか?」
それは、いつも通りに始まる朝会の時間。
ガラガラッ
ドアが開いて、背の高い男性と、背の低い…男の子が入ってきました。
って、光棄と弘!?
行方不明って聞いたけど大丈夫だったの!?
「おい」
教師も驚いて、皆の目が点の状態で、光棄が発した言葉は――――
「来てやったぞ?」
ハアアアアアアアアアアア、
クッソ態度の悪い光棄と弘でした、待ってえなんか笑えてきたんだけど?




