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戦艦大和の最強の力と木人形達の割り切った達成感




今回は大和艦長デーヴィド・クロフォード目線でお伝えします.



信濃が左のゴーレムと戦っていた時大和は右のゴーレムに向かう、

大和に乗っている木人形、いや大和乗組員たちは気合いを入れる。



思えば・・



当時世界最強の戦艦として君臨した「戦艦大和」



だが時代の主役はすでに戦闘機に移り大和の活躍は乏しかった、

起死回生のレイテ湾海戦ではあと一歩の所で無念の後退、

その後無謀な特攻に駆り出され敵の集中攻撃を受け撃沈した。



そのことを肌で痛感している大和乗務員たちは心に誓う、

今異世界に召喚され再び大和に乗る自分達が必ず・・

戦艦大和こそが異世界でも最強の戦艦だと証明すると・・



その気合いは半端なかった。



艦長のデーヴィドが指示したわけでもないのに大和が輝く、

全主副砲は巨大なゴーレムに向けられ発射の指示を待つ、

光り輝く木人形達の気持ちを察知したデーヴィドは・・



「大和攻撃開始!ゴーレムを叩きのめせ!」



「了解しました!」



グゥゥゥゥゥン・・ドコーン!



大和の誇る46センチ主砲が一斉に火を噴きゴーレムを攻撃、

すぐさま動きだし角度を変えながら各砲を撃ちまくる大和、

その圧巻の攻撃に天使族とゴーレムは身を守るので精一杯だった。



デーヴィドとその妻たちは集結し艦橋で力を蓄えている、

大和の操舵と攻撃は木人形達に任せ万一の備えに徹する、

全てを委任された木・・いや大和乗務員は奮起する。



「この下等生物どもが~~」



天使族が状況を挽回しようと大和に一斉攻撃を仕掛けてきた、

だが大和は余裕でそれらをかわして反撃を開始する。



「対空砲放て!天使族を大和に近づけるな!」



ドドドドドドドド!



大和の各所にある対空砲が天使族を撃つ、それらは全弾直撃、

天使族は何とか結界で逃れたが・・さらに波状攻撃を受ける、

正確に攻撃してくる対空砲の前では撤退するしかなかった。



「ならば!」



離れていた天使族が上級・・いや特級魔法を放ってきた!



「 氷のアイスシールド展開!特級魔法を防げ!」



バシーン!



「そんな・・特級魔法が効かないなんて・・」



大和を守る巨大な氷の盾が特級魔法を弾き返していた、

どうやら特級魔法にもランクはあるらしく今のは中レベル程度、

特級の中でも上位のスノードラゴンの盾の前では無力たった。



「それなら」



天使族がゴーレムに命令、するとゴーレムは自ら左手をもいだ、

その左手を大和に向かって思いっきり投げつけてきた、だが・・



「全主砲発射!ゴーレムの左手を撃ち砕け!」



ドコーーーーーーーーン!



大和の全主砲から放たれた炸裂弾はゴーレムの左手に直撃した、

その威力はすざましくゴーレムの左手がゴナゴナに砕け散った、

驚く天使族、だが大和乗務員は冷静にその隙を狙っていた。



「イージスミサイル放て!上空の天使族を落すんだ!」



シュパーーーーーーン!



大和に備えていたイージスミサイルが放たれ上空に飛んでいく、

一度雲の上まで飛んでいき急降下して天使族に襲い掛かる、

上からの奇襲に天使族は夢中で上級魔法を放ちそれらを迎撃。



ドカカカカカカカカカ・・・・・



イージスミサイルは全部砕かれたが一瞬の隙ができた、

それを見た砲撃手が・・麻酔弾を天使族に向けて精密射撃、

隙を見せた天使族が気づき急ぎ結界を・・もう遅かった。



あえて麻酔弾を用いたのは・・



前に天使族は女性だけだと聞いている、そのため捕獲にした、

乗務員は女性を傷つけるのは武人の誇りに反すると意識していた、

それもあり顔など急所は避けて右腕に麻酔弾を撃ちこんだ。



「プシュ・・・」



「ううう・・・」



麻酔弾はゴーレムを操る天使族たちの右腕に刺さり・・



天使族は意識を失い次々と上空から落ちてきた・・



「ジセルさん・ルミナさんお願いします」



「まかせて!」



「パシーン!パシーン!」



上級ガルーダ―のジセルと上級グリフォンのルミナが魔法を放つ、

その魔法は相手を遠くに跳ね飛ばす魔法だが・・それを応用した、

遠くに落ちる天使族を逆にこちらに跳ね飛ばして全員を捕らえた。



天使族は全員大和の会議室に連れて行く、そして攻撃力を封印、

魔族のアミーがその魔法を使えたので天使族は戦闘不能に陥った、

念の為人間のサクラとその仲間15人が天使族を縄で縛った。



それはいいんだが・・



どこで知ったのか・・



サクラと15人の仲間は天使族を亀甲縛りで動きを封じていた、

恥ずかしい所にも容赦なく縄が通され眠る天使族がもがいている、

その姿を見たクリスティーナ達が・・顔を赤面していた。



艦長デーヴィドは興味津々でその姿を見ようと・・




「あなたは見ちゃダメ!出ていって!」




若妻たちの妨害にあい会議室にすら入れなかった。



指揮系統を失ったゴーレムはその場で仁王立ちの状態となる、

大和は一旦攻撃を中止、ゴーレムをどうするか話し合った、

ただゴーレムは大和の主砲攻撃ですでにボロボロだった。



乗務員は正直物足りない感じだったが・・



今回に関しては・・大和が強すぎたと割り切ったようだ。



このまま攻撃を続けてもいいが・・弾の無駄使いは避けたい、

まだ先があるので大和の弾は残すべきだという意見が大多数、

ただゴーレムは敵が再利用する可能性があるので砕くことにした。



そこで・・



艦長デーヴィドかその妻クリスティーナの特級魔法かで砕く・・



・・・



2人ともボロボロのゴーレムの破壊は興味無いようで消極的。



そこで・・



暇そうにしている信濃と紀伊にゴーレム破壊の譲渡案を連絡、

すると・・・



「私がやります!」



「いえ俺に任せてください!」



信濃艦長のサユミと紀伊艦長のタケシが一目散に飛んできた、

なぜかレティシアの部下の天使族が2人を抱えて連れてきた、

なんでも大和が捕らえた天使族の中に知り合いがいるらしい。



タケシとサユミは大和艦橋の中央で睨みあい・・



ゴーレム破壊の大役を賭けて・・



「いい?勝負は一度きりよ!」



「当り前だ!いくぞ!」



せ~の!!



「ジャンケン!ポン!」



「ポン!」



「ポン!」



「ポン!」



壮絶なジャンケン勝負を繰り広げていた。



それを興奮しながら見守るクリスティーナ達、なぜかおやつを賭ける、

タケシに賭けたのがクリスティーナとルミナ、サユミに賭けたのが・・

ジセルはじめ他の妻たち全員、リリーとララーもサユミに賭けている。



ちなみにデーヴィドはどちらが勝ってもおやつ没収となっていた、

当然彼は抗議したが・・若妻たちのキス攻撃で撃沈していた。



そして・・



「よし!俺の勝ちだ!」



勝ったのはタケシだった!



負けたサユミは・・



・・・



大粒の涙を流してタケシに懇願・・



「お願い・・譲って・・」



タケシは勝負だからと拒否したが・・



「お願い・・」



・・・



タケシは悩んだが・・サユミの涙に負けたのか権利を放棄した。




「やった~~タケシありがとう!!!」




その瞬間飛び上がって喜んだサユミは急ぎ大和の船首に走った、

既に木人形達があらゆる撮影機材を用意していて主役を待っていた、

そしてサユミが・・満面の笑顔で特級魔法を掌にかざした。




「  氷の爆破アイスブラスト 」




渾身の特級魔法をサユミが放つ!それがゴーレムに直撃した。




「ドカカカカカカカカカカカカカカ・・ドコーーーーーーン!」




噴火のような巨大な爆発が起こり・・



ゴーレムの巨大な体が跡形もなく砕け散った!!




「オォォォォォォォォォォォォォォォ・・・!!!」




中継していた木人形はじめ各艦にいる全乗務員が大興奮、

サユミの名前を連呼、その声援を受けたサユミは満面の笑顔、

鬱憤が晴れたようにサユミの顔は爽やかで生き生きしていた。



・・・



落ち込んでいるタケシをおやつ没収されたデーヴィドが慰める、

賭けに勝利したクリスティーナとルミナは・・勝利の権利を放棄、

おやつを皆に返したので・・皆は涙を流し喜んでいた。



だが・・



デーヴィドのおやつはそのまま没収され若妻たちが分けていた。



そして・・



レティシアの部下の天使族は・・



大和に捕らわれた天使族の過激に縛られた姿を見て・・




「うふふふふふふ・・この縛り方いいわね~~」




亀甲縛りにものすごく興奮していた。










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― 新着の感想 ―
[一言] 時代の主役は戦闘機に移り 戦闘機より航空機の方が良いのでは? 大和を沈めたのは戦闘機ではなく艦上攻撃機や艦上爆撃機による魚雷攻撃や爆撃でしたよね?
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