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信濃の多種多様な攻撃力と主役を奪うレイミの割り込み




航空戦闘母艦信濃が左の巨大ゴーレムに向かって動き出す、

ゴーレムは巨大な右手で信濃を殴ろうと拳を振りかざす、

そのまま突進してきて信濃にパンチ・・



・・・



ゴーレムの右手の方が砕けていた。



~ここからは信濃艦長篠崎紗由美しのざきさゆみの目線でお伝えします~



ゴーレムのその先には・・巨大な氷の盾が展開されていた、いや・・

もはや盾というより巨大な壁と言ったほうがいいのかもしれない、

この巨大さには盾のつもりで展開したサユミ自身が驚いていた。



「驚きました、信濃の魔法増幅装置がこれほどすごいとは・・」



事前に信濃からの魔法増幅を受けて展開された氷の盾、いや壁、

その壁は巨大なゴーレムのパンチを受けながらも傷一つない、

驚きながら急ぎ周りの天使族が右腕を修復しようと・・



「あらあら?修復に熱中していてよろしいのですか?」



サユミが天使族に向かってテレパシーを送る、その声に驚く天使族、

ふと空を見ると・・




「天使のお姉ちゃんたち、俺達を忘れてないか?」




信濃の誇るブルーシャーク隊が編隊を組み急降下で天使族を襲う、

戦闘機の腹部には大きな氷の弾が備えられていた、すると?

全戦闘機から氷の弾が一斉に発射された。



天使族はなんとか攻撃をかわしたが・・



氷の弾はゴーレムに次々突き刺さる、すると氷の弾が2つに割れた、

その中には爆裂魔法をたっぷり封印した魔法の球が入っていた、

ゴーレムの体内には多数の魔法の球が封印された状態となる。



「 爆破ブラスト!」



サユミの合図で魔法の球が一斉爆破、ゴーレムはガタガタになる、

立つのがやっとの状態のゴーレムを見て戦闘機隊はそこから一時離脱、

怒った天使族は上級魔法を乱発し信濃を一斉攻撃してきた!



だが・・・



「 反射リフレクション



キィーン!



天使族の上級魔法はことごとく跳ね返され天使族を攻撃してきた、

すぐさま結界を張って難を逃れたが・・戻った戦闘機隊が襲い掛かる、

左右の翼に装備していた空対空ミサイルを天使族に向けて撃つ。



ボボボボボボボボボボ・・・



ミサイルには火薬の代わりに煙幕が封印されていた、あたりは真っ暗、

信濃の艦橋からレーダーで天使族の位置を把握しているサユミ、

そして発射ボタンを押す、甲板から巡航ミサイルが次々と発射された。



そのミサイルは・・



信濃専用に開発された魔法増幅機能を備えた巡航ミサイルだった、

結界で守られてはいるが煙幕で周りが見えない天使族達は焦る、

すると・・目の前にミサイルが飛び込んできた!



バシーン!



結界は一瞬で吹き飛びその衝撃波で天使族は次々気絶し落ちていく、

すぐさま氷の板で天使族を受け止め信濃に収容して捕虜とする、

念の為戦闘能力を封印する首輪を全員につけた。



あとはゴーレムだけだが・・



もうガタガタの状態、歩くことも出来ないようだ、すると?

信濃の木人形とジェニー達が一斉にサユミ艦長の名を叫ぶ!



「サユミ!さゆみ!サユミ!さゆみ!」



どうやらトドメはサユミの特級魔法でとリクエストしている。



艦載機は全機帰還、艦内に収容され甲板は空の状態となる、

お膳立ては整った、さらに木人形達の歓声が大きくなる、

その声を聞いたサユミは艦橋からゆっくりと降りてくる。



皆の声援が気持ちいいのか・・



サユミは微笑みながら甲板に向かって歩く・・・



・・・



・・・



2分後・・・



何故か男性用の軍服を着こんだサユミ艦長?が甲板に現れた、

皆が一瞬・・疑問顔をしたが軍服姿の艦長が甲板の先に歩き出す、

そして左手を出して掌を上に・・特級魔法が光り輝きながら出てくる。



「オォォォ~~~~!」



木人形とジェニー達が眼を輝かせて艦長をガン見している、

その時強風が信濃を通り過ぎる、すると軍服が風で煽られた、

そして軍服が飛んで・・そこにはなぜか妹のレイミがいた。



「えっ?レイミさん?」



「えっ?なんで??」



皆が驚いたが・・



レイミはそのまま特級魔法をゴーレムに放つ!




「・・特級魔法・・氷の爆破アイスブラスト・・!」




氷山のような特級魔法がレイミの左手の掌から放たれた、

魔法はゆっくりとゴーレムに向かって飛んでいく、すると・・

ゴーレムに触れた瞬間・・




「ドカカカカカカカカカカカカカカ・・ドコーーーーーーン!」




噴火のような巨大な爆発が起こり・・



ゴーレムの巨大な体が跡形もなく砕け散った!!



・・・



それを見ていた木人形とジェニー達は・・・




「オォォォォォォォォォォォォォォォ・・・!!!」




レイミの放った特級魔法の驚異の破壊力に我を忘れ大興奮!




「レイミ!レイミ・!レイミ!レイミ!レイミ!オ~~~!」




信濃の甲板の先にいるレイミを称えるように名前を連呼していた、

その声が心地いいのか・・珍しくレイミが笑顔でその声援に応える。



次の瞬間!



「レイミ~~よくもやったわね~~!」



なぜかびしょ濡れのサユミが転移魔法でレイミの前に現れる、

そして怒りながらレイミのホッペを掴んで引き延ばす。



「・・おねえちゃん・・痛い・・」



「何言ってるのよ!よくも~~よくも~~よくも~~!!!

一番美味しい所横取りしたわね~~!」




実は・・




微笑みながら艦橋を降りて甲板に向かうサユミをレイミが待ち伏せ、

後ろに周りこんでサユミを瞬間冷却、カチカチに凍らせてしまう、

そして・・あらかじめ用意していた軍服を着こみ外に出てきた。



そうして・・



最大の見せ場であるゴーレム破壊の主役の座を奪い取った!



巨大な力を持つ彼女達スノードラゴンは攻撃力も半端無い、

だが俺達異世界人が召喚されたことで高度な衣食住が確保された、

そのこともあり・・なかなかその力を出す機会は減っていた。



それを身近で見ていた木人形とジェニー達はチャンスを探していた、

今回巨大ゴーレムと戦う事でサユミの鬱憤晴らしには最適と考えた、

これを派手に砕けばサユミの鬱憤は消えるだろうと期待していた。



だけど・・



その鬱憤晴らしはレイミが横取りしてしまう・・



サユミは油断していたので芯まで凍りつき解凍に時間がかかった、

ゴーレム爆破の音を聞いた瞬間怒りで瞬時に氷を溶かし水を被った、

びしょ濡れにも関わらず転移、レイミの前に現れ怒りをあらわにする。




「・・おねえちゃん・・痛い・・痛い・・」



「私の方が・・心が痛いわよ!せっかくの主役の座が・・」



巨大なゴーレムを砕くことはサユミにとっても楽しみだった、

心の奥に潜んでいたある程度の目立ちたがり屋と鬱憤晴らし、

皆の注目が集まる前での魔法攻撃は・・まさにうってつけ!



それが・・



「・・おねえちゃん・・」



落ち込むサユミに向かって・・





レイミが満足のピースサイン!



!!!



キレたサユミは再びレイミのホッペを引っ張った、それも強め。



「・・おねえちゃん・・痛い・・痛い・・痛い・・」



「あ~~~もうムカつくわね!!」



普段のサユミからは想像がつかないほど怒りをあらわにしていた、

さすがにマズイと感じた木人形とジェニー達は考えた、すると・・



「サユミさん!レイミさんお見事でした~~」



木人形とジェニーが一斉にサユミとレイミに抱き着いてきた!



そして・・歓喜の胴上げをはじめた!!



その気持ちが通じたのか・・



サユミの怒りはある程度収まったようだ。




2人は嬉しそうな顔をしているが・・




時々お尻を触られるのだけが気になった。




秘かに触っていたのは・・




「お二人ともいいお尻ですね・・うふふ・・」




・・・



少しレズっ気のあるジェニー達だった。



































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