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白の大陸への進撃と無数の抵抗勢力たち




レティシアたち天使族は拠点城にある30畳ほどの和室で寝ている、

なぜ和室があるのか疑問だったが・・ヤマダさんが用意したらしい、

畳のイグサの匂いが気に入ったようで爽やかな顔で寝ていた。



ただ・・・



天使族は華やかな存在を主張する割には・・



目の前の彼女達はとても恥ずかしい格好で寝ている。



レティシアは大股を広げて口からよだれ、ショウコさんは半ケツ状態、

他の天使族も胸を出す一歩手前やおならやいびき等華やかとは程遠い、

あまりに恥ずかしいので俺は退室、エリーナ達女性陣に扱いを任せた。



デーヴィドが覗きに行こうとしてたが・・



・・・



案の定クリスティーナ達若妻全員からボコボコにされていた、

彼が救援を望んだが・・俺は巻き添えは御免なので無視した。



・・・



道案内の天使族があの状態じゃ当分出港は無理だろう、俺はため息、

気分転換に外に出てみたら・・なんか催しが開催されていた、

なんでもヤマダさんが主催で定期的に開催しているそうだ。



各地の野生の野菜や果物が所狭しと並び希望者に配っていた、

他にもタコ焼きやおでん、綿菓子など祭りでおなじみの食べ物、

中央では各種族が円を囲み盆踊りのような踊りをしていた。



各種族が集まりお祭りのような感覚で催しを楽しんでいた、

各艦の乗務員も気分転換に催しを楽しいでいた、その時声が・・



「コウさ~ん!こっちですよ~!」



目線の先ではサユミ達スノードラゴンが机を囲んでいた、あれ?

タケシはわかるが・・なんでショウとレイミもいるんだ?

俺はタケシの隣に座り・・するとタケシが呟く。



「紀伊の食堂を占拠していて・・」



・・・



まだ占拠していたのか?



「一度は追い払いましたが・・何度も来るので諦めました」



「それなら信濃の食堂を・・」



その瞬間サユミが両手で俺の口を塞ぐ。



「それは言わないでください、2人が調子に乗ります」



俺はショウとレイミを見ると・・



「・・美味しい・・もっとちょうだい・・」


 

「美味しいな~もう一本!」



・・・



満面の笑顔であらゆるものを食べているショウとレイミを見て・・



・・・



「全部食べ尽くされそうだな」



「そうですね、そのため紀伊には大量の食糧を積んでいます、

そのおかげで紀伊には待望の戦闘機が乗せられなくなりました」



・・・



この問題は紀伊だけに留めた方がよさそうだ。




俺達は催しを楽しんだ後・・



各艦に戻り整備を徹底しいつでも出撃できるよう備えた、

その時やっと落ち着いたレティシア達が武蔵の艦橋に戻った。



「いつ出撃するの~?」



「明日の朝だ、君達には道案内を頼むようになる」



「それはいいんですが・・」



「なにか気になることでも?」



「はい、おそらく結界をぬけると・・」



「総攻撃があるのでしょう?その位わかっているわよ!」



いつの間にかエリーナ達がショウコさんの後ろにいた。



「エリーナさん気づいていたのですか?」



「おおよそね、私達と共存を望むならとっくの昔にしてたはず、

それが音沙汰なかった、おそらくあなた達と対立している組織、

それらには断絶の方が都合がいい・・そんな感じかな?」



「仰る通りです、私達は一応代表ではありますが・・」



「軽んじられているんでしょ?」



「ええ・・私達は単なる飾り扱いです、発言権はありません、

この度の食糧探索もこれ幸いとばかり追い出されたようなものです、

おそらく今頃は全勢力を掌握し好き勝手しているでしょう」



「なるほどね」



「私達は配下の生活を安定させようとしました、それは・・

醜い誇りばかりで配下をこき使う勢力に我慢できなかったのです、

ですが多勢に無勢・・部下は誘惑に負け次々と寝返りました」



涙組むショウコさんをエマが慰めていた。



「でも・・前の代表は追い出したんでしょ?」



「あれは配下を騙すための芝居でした、隠れていたのです、

そのことに気付いたのはつい最近で・・」



なるほどな・・



「なら・・猶更行く必要があるな」



「ええ・・配下を救ってください、お願いします」



翌日・・



「全艦出陣せよ!白の大陸に向かう!」



大和・武蔵・信濃・紀伊は静かに東の大陸港から出港する、

ドラゴンはじめ各種族が港から俺達を激励してくれた、

途中までビスマルクたちが護衛してくれて・・結界が見えた。



まずアトラス達がドラゴンの結界を艦が通る分だけ解除した、

結界には大きな穴が開き・・その穴を通って次の結界が見えた、

その時俺達を追い越して・・大勢の魔物たちが結界をすり抜けていく。



あれが天使族が化けてた魔物らしい、結界をすり抜け元の姿に戻る、

俺達をガン見したあと急ぎ仲間の元に飛んでいく、これは想定内、

むしろ本心を表してくれた方がこちらも戦いやすい。



「このまま進んでください、天使族が乗っていれば結界は通れます」



先頭の大和が結界に触れる・・



大和を避けるように・・結界が形を変え大和を避ける、

次に続く武蔵、信濃。紀伊もそのまま結界をすり抜けた。



その先では・・



晴天の青空が俺達を出迎えてくれた、4隻はそのまま巡行する、

1時間ほど経過したら・・レーダーに反応がある。



それも無数に・・



すぐさま航空戦闘母艦信濃が動き出す!



「信濃戦闘機隊ブルーシャーク出るぞ!」



キィィィィィィン~~~



信濃から戦闘機が全機出撃した、続いて大和と武蔵の戦闘機、

垂直戦闘機が全機出撃して信濃の戦闘機隊と合流する。



戦闘機隊は一度旋回して最後尾に下がった信濃の上空で待機した、

ガルーダやグリフォン達は各艦で待機、人間姿で緊急時に備える、

大和は武蔵の右に並び・・紀伊は武蔵の左側に並んだ。



4隻は減速、信濃はそのままだが大和・武蔵・紀伊は90度旋回、

Tの形の陣形となり各艦の主副砲を無数の相手に向ける、

これで準備は整った、あとは相手の出方次第だが・・



ドコォォォォォォ・・ン



相手から巨大な魔法が放たれこちらに飛んできた!



「任せなさい! 氷のアイスシールド



バシ~~~~ン!



ソニアが展開した氷の盾が巨大な魔法を食い止め相殺した。



俺はレティシアとショウコさんに目線を向ける。



彼女たちは静かに頷いた。



「正面の大群は敵だ!全軍あいつらを蹴散らせ!」



「了解!攻撃を始めます」



「全主砲!副砲撃て!」



ドコーーン!!!



大和・武蔵・紀伊の主副砲が一斉に火を噴いた、相手に直撃、

敵が無数に出しているワイバーンゴーレムと次々と砕き落とす、

3隻は前を向いて対空砲火の嵐を敵に浴びせる。


信濃から巡航ミサイルが次々と発射されゴーレムを砕く、

空いたスペースに戦闘機隊が突入し後方の天使族を探す、

複数の天使族を見つけた戦闘機隊はオリハルコンミサイルを撃つ。



ミサイルは結界で砕かれたが・・相手の位置がわかった、

戦闘機隊は大きく旋回して天使族から離れる、そして紀伊が動く、

魔法増幅弾を主砲にセットした。



それを見た大和と武蔵はイージスミサイルを準備、先に発射する、

ミサイルが大きく上空に向かった時・・紀伊が主砲を放つ!

前方にいた天使族数人に魔法増幅弾が結界に触れた!



バシーーーーーン!



天使族の結界が破裂しその上からイージスミサイルが彼女らを襲う、

庇おうと離れていた天使族がイージスミサイルの前に立ちふさがる、

ミサイルは砕かれたが・・その衝撃波で複数の天使族に大ダメージ!



それらは落ちていくが・・他の天使族が急ぎ助けていた。



俺達が驚異の存在だと認識した天使族は卑劣な手を考えた、

配下の子供を人質として・・親たちに特攻を命令していた、

親は止む無く俺達に特攻を仕掛ける。



それを見たレティシアたちは俺達に報告、俺達はそれに頷く、

予期していた敵の卑劣な攻撃にも皆はしっかり備えていた、

各艦では狙撃手がスタンバイ、強力な麻酔弾を銃にセットした。



無数の配下たちが俺達の艦に攻撃を仕掛ける・・



狙撃手たちは・・引き金を引いた。




















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