切り札の温存と全戦力のパワーアップとマニアックな世界
5月2日の更新予定でしたが・・
仕事の関係上前倒しさせて頂きます。
大和と武蔵の特殊改造が終了した、いつでも出せる状態だ、
俺は試験も兼ねて一度大和と武蔵を外に出そうかと考えたが・・
「この2隻を今外に出すことはやめた方がいいです!」
反対したのはエマツー、彼女は前に俺達を偵察していた。
「この2隻の存在は今は伏せた方がいいと思います」
確かに敵はどこから俺達を見ているのかはわからない。
もしかしたら天使族も俺達を特殊能力で調べてる可能性もある、
エニウェアも俺たちの戦力を分析していても不思議ではない、
切り札の大和武蔵を今出すのは避けたほうがよさそうだ。
「確かにそれは言えるわね、今はこの2隻は封印しましょう」
エリーナの言葉に皆が頷いた。
俺達は各種族代表を王城の会議室に集め大和と武蔵の説明をした、
そして今は封印すべきだとエマツーの強い進言に皆が賛同した、
当面は他の艦の改造や修理を優先することで話がまとまった。
戦艦陸奥・アリゾナ、航空母艦翔鶴と瑞鶴の修理と改造を皆で行う、
1週間ほどしたら4隻とも修理と改造を終え各部隊に戻された、
その後戦艦オクラホマも改造を行い最新鋭の戦艦に生まれ変わった。
続いて重巡、軽巡、駆逐艦と潜水艦の改造も行い各艦パワーアップ、
他の戦艦も改装し全ての艦が最新鋭艦となり戦力が大幅にアップした。
落ち着いた頃東の大陸に護衛に行っていた紀伊と信濃達が帰島、
これらの艦も改造を行いさらに攻撃、防御力がアップした。
東の大陸に配属されたビスマルク等には更新データ―などを送る、
技術者木人形の能力を得たスライムたちがそれを元に全艦改造、
これらの艦も大幅にパワーアップした。
艦のパワーアップの次は・・・
各種族の個々のレベル上げに余念がない、皆気合い入れて鍛えてる、
さらに本体が大きい種族は初級エニウェア達から本体召喚魔法を教わる、
最初は苦戦していたが・・3日もしたら各種族ほとんどマスターした。
これにより航空母艦の空きスペースが出来たので航空機を追加した、
その航空機自体もパワーアップされ攻撃力と守備力が向上した、
具体的にはミニサイズの氷の盾展開と機銃をオリハルコン弾にした。
この世界ではオリハルコンが豊富にあるのであらゆる要素に使ってる、
ただ過剰な使い方は避け必要最小限の使用で資源を大事にしている、
一例としては機銃の弾の先端部分だけオリハルコンであとは鉄だ。
それと・・
白兵戦に備え新たに乗務員用の携帯武器と鎧を作成することとなった、
天使族が何らかの手段で対空砲火をかいくぐり艦に乗り込む可能性もある、
そのため乗務員に強力な武器防具を携帯させる必要があると判断した。
それはいいんだが・・
どうも木人形たちは・・
生前賑やかな昭和や平成時代を見てきたせいか・・・
「今こそ我らの念願を叶える時だ~~!!!」
「オ~~~~~~~~~~~~~!」
皆の眼が光り・・怪しげな雰囲気で皆が研究所と工場に籠る、
アニメやドラマ、コメディ等で見たあらゆる武器防具を造るらしい、
制作中木人形以外立ち入り禁止!彼らとジェニー達の気合いが半端ない。
なんだが嫌な予感がするが・・
でも俺もなんだかワクワクしている。
数日後・・・
木人形達が王城の大会議室を占拠してオークションもどきを開催、
俺達全員のスマホには専用のアプリが送られてきてダウンロードした、
ここから入れば遠隔地でもオークションもどきに参加できるそうだ。
アプリには品の詳細が細かく見れる、それと・・・
「これは欲しい!!!」
「イマイチ!!」
「やり直し!」
のボタンがありオークションもどきで出た品を皆が投票する、
例えば・・
「これは欲しい!!!」
がある一定の投票数を得たらその品は量産、希望者に配布する。
「イマイチ!!」
の場合は改良を加えて次のオークションもどきで出品する。
「やり直し!」
の場合は完全ボツ!粉々に砕いて再起不能にする。
まだこの異世界では貨幣の流通が無いので多数決での投票にした、
本来は提示額で落札者を決めるんだが投票数で人気度を見極める、
製作品をオークション形式で紹介して投票数で生産を決めるそうだ。
「皆様お待たせしました!これよりオークションを始めます!」
俺を含む主要メンバーは用意された大会議室の専用席にて閲覧する、
手にはスマホを持ち3つのボタンのどれかを押す準備をしていた。
「まず一品目です!」
出てきたのは・・
・・・
ジェニー3人がレオタード姿で登場、どう見てもキャ●ツアイ、
たしか美人3姉妹がこれを着て活躍するアニメだったはずだ・・
色っぽいがどう見ても戦闘防御力は無いに等しい品だが・・
「これが欲しい!!!大多数!大量生産が決まりました!」
なんでだよ!
「次の品をご紹介します!!」
次に出てきたのはある聖剣10本だ、だがなんかおかしい・・
木刀に似たのもあるし大きなナタのような独特の形もある、
これって・・風●の小●郎に出てきた聖剣を参考にしたのか?
ジェニーたちがコスプレで聖剣を唱え必殺技のモノマネを熱演、
格好だけは立派だが・・当然聖剣から必殺技が出ることはない。
おまけに・・
漫画を意識しすぎて打撃のみで相手を斬ることは出来ない代物、
デザインが独特に加え刃挽きの状態なのでまず斬れない、
これまたどー見ても戦闘に対する攻撃力は低そうだが・・
「これが欲しい!!!大多数!こちらも大量生産が決まりました!」
おかしいだろ!
他にも様々な物が出てきたが・・
どれも「これが欲しい」ばかりで生産が決まったのはいいが・・
正直マジの実戦では役立たない品物ばかりで不安は増すばかり、
あまりにも趣味系が多すぎるので俺の心境は呆れが支配している。
「本日最後の品です!」
出てきたのは・・
12体の黄金●衣だった!
あの聖●士●矢に出てくる圧倒的な力を持つ最強の鎧だ、
これがあれば敵の強力な攻撃も防げるはず、俺はワクワクした、
やっと戦いに使えるまともな品が出てきたと心底思った。
俺はこれを見た瞬間から・・・これは欲しいボタンを連射した、
隣にいるデーヴィドやカオス等男性陣が同じボタンを押しまくる、
ただ女性陣には不評のようで他のボタンを押していたようだ。
これに関しては・・
なぜかなかなか結果が出ず・・じらされる時間が長々と流れる、
待たされた結果・・・
「この品は「イマイチ!!」次回に持ち越しです!」
おかしすぎるだろ!!!
俺はオークションの舞台に登り黄金●衣を掴んだ、
イマイチなら俺が貰う・・あれ?
・・・
めちゃくちゃ軽い、おまけにすごく柔らかい・・
???
よく触ってみると・・これはすごく精巧に出来ている風船だ、
どうやら本物は造れなかったようで風船で誤魔化したようだ、
俺とデーヴィドが喜べばとの気持ちで造ったそうだ。
舞台でボー然とする俺に・・妻たちから厳しい言葉。
「なに考えてるのよ?風船で戦いが出来る訳ないでしょ?」
「一目見てわからなかったのですか?」
「どー見ても大きなおもちゃでしょ?」
・・・
俺は舞台から降りて席に座りしょんぼり・・
俺は・・・
「気持ちはわかるぞ!」
デーヴィドやカオス達男性陣から励ましをもらっていた。