天使族への備えとクリスティーナの花嫁姿
デーヴィドがクリスティーナに熱烈プロポーズをした、
なんでも目が覚めた翌日に聖堂へ2人で行ってその場で告白、
もちろんクリスティーナは快諾、3日後に式を挙げるそうだ。
その後彼はジセル・ルミナ・マミー・サクラにもプロポーズ、
4人とも快諾し・・こちらは5日後に式を挙げるそうだ、
日程をずらしたのはクリスティーナに配慮したらしい。
それと・・
同じようにデーヴィドに妻宣言しているリリーとララーが不在、
ドワーフから連絡がありデーヴィドが眠る少し前に西の大陸に戻る、
なんでもサラマンダーの島が慌ただしい動きをしてるらしい・・
今の所こちらに攻めてくる気配はないが念の為エルフ軍が出撃、
ガルーダとグリフォン軍も一部の艦を至急応援に向かわせた、
リリーとララーはドワーフの村で戦闘態勢のまま待機している。
当分戻れそうにないのでデーヴィドにはスマホで経緯を説明、
そのあとデーヴィドからプロポーズの言葉があり2人は快諾、
こちらが落ち着いたら帰るので、その時結婚式を挙げるそうだ。
ただ・・
クリスティーナとジセル達との式は先にするよう言われたらしい、
リリーとララーが帰ったら全員で改めて式を挙げるそうだ。
他にも・・
メディ達は待望の軍艦を早く東の大陸に配置したい雰囲気、
謎の天使族の存在を知ったこともあり気が焦るそうだ、
ただ恩あるデーヴィドの結婚式に出席したい気持ちもある。
本音はビスマルク・ティルピッツ・伊吹等を早めに配置したい、
だがクリスティーナ達も祝福したいので気持ちが揺らいでる、
どうしたらいかと・・メディ達が俺コウに相談に来た。
そこで・・俺はヤマダさんとアトラスに連絡をする。
今の所東の大陸には敵の襲来の気配無しとヤマダさんは言っている、
スカイドラゴンのアトラスも気流とレーダには敵影は反応なし、
各地にいる野良の魔物達にも尋ねたそうだが現時点何もないそうだ。
ただ東の大陸の後ろには白の大陸があり謎に包まれた天使族がいる、
地形的に一番近いので突然攻め込まれることも十分考えられる、
用心のため人工衛星で白の大陸観察・・厚い雲に覆われて見えない。
さらに東の大陸と白の大陸の境界線は強力な結界で遮られている、
なら潜水艦で水中からの偵察も考えたが・・危険すぎるので中止、
下手にこちらから動くと相手に攻められる口実にもなりかねない。
そこで・・
「アトラス、境界線のこちら側にもうひとつ結界を造れないか?」
「それは可能だが・・東の大陸全般をまた覆うのか?」
「いやそうではない、今ある結界と同じようにもう一枚展開するんだ、
そうすれば仮に相手が攻めてきても時間稼ぎが出来る、それにな・・
天使族がその結界を強制的に破ったら宣戦布告と言えるだろう?」
「なるほど・・そういうことか」
「そうだ、自衛用の結界を展開すれば天使族も躊躇うはずだ、
それでも強制的に結界を破るなら天使族は俺達の敵だと断定できる、
2日時間を稼げればいい、各地の主力を結集して天使族を一気に叩く」
「それはわかるが・・相手が交渉を求めた場合はどうなんだ?」
「天使族に敵意が無く対等な取引なら交渉に応じてもいい、が・・
エニウェアも一目置く天使族が俺達と対等な交渉するのかは不明だ、
それに今まで音沙汰無かったんだろう?こちらから関わる必要はない」
「わかった、それに耐えられる強固な結界を皆で造っておく!」
「頼む」
アトラス達ドラゴンが総出で新たな結界を急いで展開していく、
その結果・・
「これなら何が来ても耐えられるぞ!」
東の大陸と白の大陸を遮る結界よりも強力な結界が新たに出来た、
特級エニウェアでも破るのに3日はかかる特殊な結界だそうだ、
これにより白の大陸から東の大陸は2枚の結界で遮られた。
だが用心のため結界付近の警備と迎撃態勢はそのまま維持する、
そのことを聞いたメディ達は一安心、式に出席する準備を始めた。
3日後・・・
デーヴィドとクリスティーナが結婚することとなった!
俺は彼らは自分流の結婚式を挙げるのかと思っていたが・・
・・・
俺がエリーナ達と結婚した形式と聖堂をそのまま使うらしい、
これはクリスティーナとジセル達が熱望してデーヴィドが了承、
エリーナ達のウェディングドレス姿を見て憧れを抱いたらしい。
聖堂の来賓席には俺コウをはじめ各種族の代表とメディ達が座る、
デーヴィドは俺と同じように純白の背広を着て手には指輪を持つ、
そして・・結婚式の主役であるクリスティーナが現れた。
まずは純白のウェディングドレスを着たクリスティーナ、
デーヴィドと腕を組み聖堂の祭壇で待つルーム国王の元に歩く、
そして2人は立ち止まり・・ルーム国王が2人に問う。
「デーヴィドよ、クリスティーナを妻とすることを誓うか?」
「はい、誓います」
「クリスティーナよ、デーヴィドを夫とすることを誓うか?」
「はい・・誓います」
では着替えを・・
クリスティーナが控室に入りウェディングドレスの着替えをする、
しばらくしたらクリスティーナが・・新たなドレス姿で現れた。
それは・・
彼女の原核である水の色、薄い青色のウェディングドレスだった、
その姿は人魚のように可憐で曇りのない美しさに溢れていた、
その姿を見たデーヴィドは・・なぜかガッツポーズをしていた。
クリスティーナは・・
改めて聖堂の祭壇で待つデーヴィドの元に歩き・・左手を出す、
デーヴィドはその薬指に指輪をはめて・・彼女を抱きしめた。
そして・・
誓いのキスをする2人だった。
「これよりこの2人は夫婦となった!皆よ祝福を!」
俺達は一斉に席を立ち2人に駆け寄り祝福の胴上げをする、
妹の晴れ姿を見ていたエリーナは喜びながらクリスティーナを抱く、
そして号泣、クリスティーナも嬉し涙で応えていた。
5日後・・
ジセル・ルミナ・マミー・サクラがデーヴィドと結婚した、
彼女達もクリスティーナと同じ流れで式をあげ皆の祝福を受ける、
なぜかジャンケンで順番を決めて時間をずらして式を挙げていた。
これに関しては・・彼女達からの希望で時間短縮の意図があった、
リリーとララーと一緒に全員で改めて盛大な式を挙げたいそうだ。
それと・・
結界で遮られてるとはいえ天使族やエニウェア達の驚異がある
早く東の大陸の備えを拡充させたいメディ達に配慮したからだ。
翌日・・
メディ達の艦隊は日が上ると東の大陸に向かって巡航を始めた、
念のための護衛として紀伊・信濃・最上・矢矧・島風が同行する、
ビスマルクを先頭に各艦フルスピードで東の大陸に向かった。
俺とデーヴィドは妻達を連れて祖父の待つ鍾乳洞の造船所に向かう、
特殊改造を再開した大和と武蔵の調整をするからと呼ばれたからだ、
デーヴィドとその妻たちは大和に、俺達は武蔵の艦橋に移動した。
その際・・
なぜかエマツーとサーラ、それとクリスティーナが担当している・・
西の大陸の人間の村から預かっていた15人の女性達も呼ばれていた。
大和にはナターシャお姉さま、武蔵には祖父木人形が待っていた。
ただ大和と武蔵は艦体を黒布で覆われていて真っ黒な状態だ、
黒布は特殊な魔法遮断機能があるらしく万一に備えてだそうだ、
エマツーの千里眼の事を聞いた祖父が用心の為被せたらしい。
「よく来たな、これから2隻の特殊改造の説明をする」
説明をまとめると・・
まず艦長である俺とデーヴィドの原核を大和と武蔵で使うらしい、
大和艦長のデーヴィドは「雷」、武蔵艦長の俺の原核は「光」、
これらを艦と融合・増幅させ2基ある副砲で特級魔法を連射させる。
主砲は弾が大きく様々な強化が容易なのでそのまま使うことにした、
だが驚異の敵に対応するためには副砲も同程度の破壊力が必要となる、
そのため今までの弾に加え特級魔法も撃てるように改良したそうだ。
強力な特級魔法を撃つ時は一基の砲身3門を使い結集させ発射、
逆に数を要する時は特級魔法を分散させ各砲身で個別に撃てる、
状況に応じて大きさを変え様々な戦局に対応できるようにした。
ただ・・
特級魔法の原核を持つ者は戦闘時には艦と融合する必要がある、
そのため艦長席は特殊な椅子にして原核と艦を融合する経由地、
艦長が座っていれば自動的に特級魔法を発射できる仕組みにした。
しかし・・
席から動けない場合もあるので他の者がサポートに携わる必要がある、
具体的には操舵や指令など指揮系統に加え自ら戦闘に出る等幅広い、
艦長の信頼に加え個々の強さも重要なのでエリーナ達を必要とした。
彼女達には強さに応じて複数のペアを組んでもらうことにした、
これは敵が転移魔法等で艦内に侵入したことを想定しての対処だ。
エリーナ・クリスティーナ・ソニアは特級レベルもあり単独でも可とした、
上級レベルのルミナとジセルは2人で組み各砲や操舵のサポートを行う。
ランクとしては中級レベルのエマはエマツーとサーラとペアを組む、
同じく中級レベルのアミーと初級レベルのサクラがペアを組んだ、
そのサポートとして15人の女性達が従事することとなった。
それと・・
西の大陸に行っているリリーとララーも帰島後乗艦してもらう、
その時はアミー達のペアに入るそうだ。
他にも新機能があるそうだが・・
それに関してはファイルを渡され読むようにと言われた。
大まかな説明が済んだ後・・
各自持ち場について木人形たちとの調整で大忙しとなる。
大和と武蔵は・・
その恐るべき力を秘めて・・
出陣の時を待ち構えていた。
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次回は5月2日(日曜日)の予定です。
今週末は早朝から仕事があるので更新時間帯は未定です、
仕事から戻り次第出来るだけ早めに更新できるよう・・
頑張って小説書きます!
何卒応援宜しくお願いします。