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召喚された設計士の傑作艦「ビスマルク」&「ティルピッツ」



技術者木人形達が総出で新型艦数隻の激励のため港に集まる、

航空母艦伊吹の前に新型戦艦2隻が鍾乳洞から出て姿を現した、

この2隻はかってナチスドイツが誇る戦艦だった。



鉄の聖堂!ビスマルク級1番艦「ビスマルク」



孤独の女王! ビスマルク級2番艦 「ティルピッツ」



メディの両親が偶然とはいえドイツ艦隊の設計者を強制召喚した、

その彼が残した設計図の山はこの戦艦の詳細な設計図だった、

自身の最高傑作だと設計図の最後に後書きの記載があった。



ビスマルクはその存在と活躍により鉄の聖堂と称えられた、

ティルピッツは経緯から表にはあまり出ず孤独の女王とも呼ばれた、

ただ木人形達は当初この2隻には他の名前も考えていたが・・




「この2隻の名前は絶対変えないでください!」




メディの猛反対もあり2隻はそのままの名前を使うこととなった、

彼女にしてみれば命の恩人とも言える設計士の大事な遺産だからだ、

木人形達もその気持ちを察知してそれを了承した。



この2隻には棘弾や巡航ミサイルなども新たに搭載している、

メディの配下の魔物(魔法使いなど)が棘弾を扱えるらしい、

数は限定されるが多人数で対応するらしく追加搭載された。



他にも衛星通信システム、主に戦闘データ等を送受信する機能だ、

これは各艦に順次搭載されている機能でこの2艦にも備えた、

他の艦の戦闘データーをインストールして自動攻撃等の補佐にする。



それと・・



アグニの希望により複数の砲身を長くして狙撃機能を備えた。



これは先般戦艦紀伊の狙撃を見たアグニが魅力を感じ熱望した、

内陸部の味方の援護に使いたいからと製造当初から求められた、

配下のドラゴンが乗り込み千里眼で操作・狙撃するそうだ。



新たに製造されたこの2隻は従来とは比較にならないほど強い、

東の大陸の守護神として蘇った戦艦ビスマルク・ティルピッツ、

その艦橋にメディとアグニ、2人は艦長として乗り込んだ。



「戦艦ビスマルク!艦長メディ出港します!」



「戦艦ティルピッツ!艦長アグニ出るぞ!」



2隻は雄叫びを挙げるようにエンジン音を響かせ港から出る、

その後ろに伊吹と同じような航空母艦が鍾乳洞から出てきた。



その航空母艦の名は・・



航空母艦「阿蘇あそ」だ!



この艦は伊吹と同じように呉で製造されていたが途中で製造中止となる、

その後特攻兵器の訓練のために標的となった航空母艦だ。



阿蘇に関しては急ピッチで復元したこともあり普通の航空母艦とした、

基本性能は雲龍・天城・葛城と同じ、阿蘇も東の大陸に配属とする。



続いて重巡1隻・軽巡2隻・駆逐艦2隻が鍾乳洞から出てきた。

これらはビスマルクを小型・簡略化した艦で護衛用として製造した、

基本性能は他の重巡・軽巡・駆逐艦とほぼ同じである。



仮の名として・・



● 重巡洋艦アトラス!


● 軽巡洋艦シュメール!


● 軽巡洋艦ディアーナ!


● 駆逐艦サイクロプス!


● 駆逐艦ハイゴブリン!



とした。



ちなみに駆逐艦の仮の名は今いる魔物たちがジャンケンで決めた、

勝ったサイクロプスとハイゴブリンの名をそのまま使ったそうだ、

各艦には東の大陸に配属されるまで兵士と木人形が乗りサポートする。



これらの艦は伊吹と合流して編成を組みルーム王城付近に移動、

ルーム国王に船から敬礼、国王も城の窓から敬礼で応える、

その後ルーム国艦隊が待つ港の付近まで移動した。



そこからリシャール率いるルーム国艦隊と合流して南に向かう、

この部隊の旗艦は戦艦長門として南から来る敵に右側から攻撃する、

メディ達は艦戦は初体験なのでルーム国軍の後方から援護射撃を行う。



長門にはリシャールの他に陸奥のアイザック達も乗っている、

新造艦製造を最優先にしたので陸奥の修理も中断したからだ、

他にも瑞鶴・翔鶴・アリゾナも改装を中断しているので使えない。



その分メディ達に期待してるが・・




「お任せください!!!」




頼もしい返事が返ってきた。



「エニウェアドラゴンとその配下の大群が来ました」



遠目の距離にエニウェアはじめ配下の魔物たちの大群が見えた、

俺はエマツーとサーラにスマホで話しながら友人知人を探させた。



敵がサーラへの見せしめとして考えているなら・・



おそらく親も含め先頭に集中させてるはず・・




この考えは当たった!




「コウ兄ちゃん!私の大事な知り合いはみんな先頭にいるよ!」



「よしわかった!狙撃手に合図を送れ!」



「オッケ~~~~~!」




サーラとエマツーはスマホを使い狙撃手に合図を送る、

各艦の狙撃手は合図と共に一斉射撃を始めた!



「ギャア!!!」



「グェ・・」



先頭にいる初級のエニウェアドラゴンは狙撃弾を受け次々と落ちる、

だが撃ったのは強力な麻酔弾でサーラの知人友人は深く眠ってしまう、

海に落ちたそれらのエニウェアをクラーケンたちが襲い始めた。



だが・・



これは迫真の演技で食うフリをして深海に引きずり込んでいた、

その後空気玉にサーラの友人知人を入れて鍾乳洞に運ばせた、

運んだ後に大量の魚をもらったクラーケンはとても喜んでいた。



「サーラ!エマツー!大事な知り合いは他にもいるか?」



「いいえ・・大事な仲間は皆麻酔弾で落ちました」



「大丈夫!もういないよ!」



「そうか・・」



鍾乳洞にいる兵士たちから緊急連絡が入る。



「ご指示の数のエニウェアドラゴンを回収しました、皆無事です」



「了解した!」



あっという間に盾とした初級のエニウェアを失った中級たち、

すぐに配下の魔物たちを命令して俺達を攻撃させたが・・



・・・



俺は怒りながら全軍に号令をかける。



仲間を平気で生贄にしたり特攻させたりする敵に怒りを覚えた、

こいつらには遠慮は無用と悟り全軍に俺の意思を伝えた。




「全軍攻撃開始!あいつらを蹴散らせ!!!」




「了解しました!」



待ってましたとばかりに各艦の砲が一斉に火を噴いた、

メディ達後陣も狙撃弾で魔物たちを次々と落としていく、

すぐさま各航空母艦から戦闘機とガルーダたちが離陸していく。



「ドドドドドドド・・・」



「グォーン~~!」



音速機の機銃攻撃とガルーダ達の上級魔法が次々と放たれる、

デビルガーゴイルやブラックキマイラが攻撃を受け落ちていく、

海にいるシーバジリスクは駆逐艦の魚雷攻撃で粉砕した。



流れを変えようと中級エニウェア達が結界を張って攻撃してきた、

それを見たメディとアグニが主砲にある弾を装填させた、

その弾は・・設計士が考えた結界を破る特殊弾だった。



「ビスマルク全主砲発射!エニウェアを落とすのよ!」



「ティルピッツ全主砲撃て!エニウェアを打ち砕け!



「ドコーン!!」



「ズガーン!!」



ビスマルクとティルピッツから放たれた主砲弾がエニウェアを襲う、

結界に触れた瞬間特殊弾が輝き・・結界が一気に膨らんで破裂した、

丸裸となったエニウェアに他の艦が一斉に集中砲火を浴びせる。



「ギャァァァァァァァ・・」



集中砲火を受けたエニウェアは血まみれとなり海に落ちていく。



これは設計士が考えた「結界を破る方法」である。



召喚された設計士はエニウェアの結界が風船の様だと考えた、

風船に空気を加えれば破裂するように結界を膨張させる・・

だが彼はこの方法を試す時間が無く無念の死を遂げた。



木人形達はこの案を受け継ぎ結界を膨張させる手段を考えた、

その結果主砲に小さな結界と魔力、オリハルコンを内蔵させた、

敵の結界に触れたら小さな結界を敵の結界に吸い込ませ融合させる。



さらにオリハルコンの魔力増幅を利用して結界に魔力を注ぎ込む、

魔力を大量に送り込んで結界を増幅させ一気に膨らまして破裂させる、

結界を抑えるのではなくむしろ増幅して膨張破裂させるという考えだ。



いくつかの「結界増幅弾」が出来たので各艦に試験配備した。



だが最初は・・



メディの強い希望により最初の発射は彼女に任せることにした、

ビスマルク達から放たれた結界増幅弾は見事敵の結界を消滅させた。



結界を破られ集中砲火を受けた中級エニウェアは次々と落ちていく、

配下の魔物も落とされ・・呆然とする指揮官らしきエニウェアがいた。



そいつは・・



リシャール達ルーム国を散々罵倒し苦しめた・・



あのエニウェアだった。



































次回は4月20日(火曜日)夜の予定です。


おかげさまで累計PV1万越え、累計ユニークが2500人を超えました、

正直この数字になるまで1年以上かかると思っていました、

予想以上の速さで到達できたことに感激を覚えています。


これもあなたが閲覧、応援してくれたからです!



心より感謝申し上げます!



さらなる向上を目指しますのでこれからも応援宜しくお願いします。

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