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素人達の白兵戦とリディアに挑むアリエノール




前後は氷山に挟まれ左右は崖の海域に閉じ込められた艦隊はその場で停止、

すると崖の上から無数の矢や投石、魔法弾や氷山の塊が飛んで来た、

だが鉄の塊の艦隊にこの程度の攻撃は通用しなく全部弾き返した。




ガンガンガン!!!!!!




ドココココココ!!!!!




ウォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!




「全軍突撃!謎の船達の乗組員達を捕獲しろ~~~!!!」




オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!




そして氷山や崖に隠れていたリディア達の部下が一斉に現れた!

同時に軍師アンドレイが総攻撃を命令して八方から襲いかかってきた、

だがリィブラ達は艦隊電撃防御などは使わず敵の侵攻を黙認していた。




「き・・・来たわね!皆準備はいい??」




「え・・ええ覚悟は出来ているわ!」




ここで遡ること数日前・・




「えっ?貴方達が前線で戦いたいと言うのですか?」




「ええ先を考えたら私達も強くなりたいのです!お願いします!!!!」




就任したばかりのリィブラ達に突如懇願してきたのはコンセ達元難民達だった、

彼女達は8~23歳位なのだが殆ど教育を受けておらず俺達が基礎から教えていた、

現時点ではかなり慣れたようで言語や事務系はある程度出来てはいるが・・




・・・




この謎の地球も俺達の異世界も基本弱肉強食の世界と知り焦りを感じていた、

それは単純な強さ、今でこそ俺達が保護してるが先では自立する必要がある、

だが今の自分達は強さは初級以下、どうかしたらピンキーにも負けるレベルだ。




そのため・・・




「ハァアアアアア~~~!!!!」




「オオオオオオオー!」




ドガドガドカドガ!!!!!!!




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




俺達が空母などの甲板で戦闘訓練をしている姿を見てただ眺めていた、

戦闘員は上級レベル以上が配備されているので皆驚く程強かった、

それを見て憧れを抱くコンセ達、自分達もあんなに戦える強さが欲しい・・




そんな矢先死神姫の噂を聞く、最悪戦闘になると聞き更に焦り出す、

それは・・俺達の強さはわかっているが・・自分達が足手まといになる・・

まあ当然だろう、周りが鍛えているだけにさらに焦り落ち着かなかった。




なのでコンセ達は当時の総司令官に自分達を鍛えて欲しいと頼もうとした、

だが・・・




・・・




サユミとタケシの時は8頭竜のゴタゴタがあったのでコンセ達は言えなかった、

それとこの2人は幼い時飢餓で苦しんだと聞いたので尚更相談できなかった、

貧弱な自分達を危険に晒したくないと言われるのは目に見えていたからだ。




そんな矢先・・・




新たに配属されたリィブラ達の経緯を聞きこの方々なら頼めると感じたようだ、

何しろリィブラ達は天聖族率いる最上級の存在、さらにアリエノールとソネット、

天使族最強と元戦闘隊長なら話が通じると考え急ぎ自分達の思いを伝えた!




それを聞いたリィブラ達は・・・




「貴方方の気持ちはわかりました、ですが剣での訓練は認めません!」




「えっ??どうしてですか???????」




「失礼ですが貴方方では剣は扱えないのでとても戦えないでしょう、なので・・

小型銃での訓練なら認めます、こちらの方が貴方方が強くなるには最適です、

当面は後方支援に徹してレベルが上がれば剣での戦いも認めましょう!」




「あ・・ありがとうございます・・」




ズキューーーーン!!ズガガガガガーーーー!!!!




こうしてコンセ達は頻繁に射撃訓練、どんな態勢でも急所を狙えるよう鍛える、

使うのは女性でも扱えるベレッタナノ等の小銃、ビアリカ達も扱えるサイズだ、

コンセ達は必死で鍛え・・ある態度は戦えるレベルには達していた。




だが・・・




ウォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!




「ひっ・・ひぃいいいいいいいい・・・・」




銃の扱いはある程度出来るレベルだが相手の威圧に怯え硬直してしまう、

なのでリィブラ達はある程度実戦を経験させる必要があると考え・・

今回の死神姫の襲来をコンセ達の実戦経験に利用しようと思いついた。




ガンガンガン!!!!!!




ドココココココ!!!!!




ウォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!




あえて敵の侵入を黙認してコンセ達に対応させる、もちろん護衛はつけた、

それは聖級下位レベルのクラウディア・ドール、全員に1体づつ備えさせた、

さらに各艦の人口AIにも援護を要請、なので危機の時は艦も戦闘に参加する。




もちろんリィブラ達も参加、死神姫が彼女達を狙ったらヤバいので全員が備える、

それ以外にも屈強な戦士がいたら精鋭達が即座に飛び出しそいつを抑える、

万全の備えで敵の猛攻を受ける艦隊、瞬く間に甲板は敵兵で埋まっていた!




「おいあそこに小娘達がいるぞ!!」




「ああこの船の乗組員だ、楽しませて貰おうぜ!!!」




「あ・・・アアアアアアアア・・イヤアアアアアアア!!!」




敵兵はコンセ達を見つけ襲いかかってきた、恐怖で怯え萎縮するコンセ達、

敵兵が矢を放ち剣を振りかざす、思わず悲鳴を挙げるコンセ達、だが・・




キィーーーン!!!バシィィイイイイイイイイイーーーーーーン!




「な・・・なんだこの人形は???」




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




ズガガガガガガガ!!!!!!




「うわああああああ???いきなり船が攻撃してきたぞ??」




即座にクラウディアドールが剣をバインダーで受け止め矢の嵐を弾き飛ばす、

そしてコンセ達を見る、まるで自分達が守るから安心しろと言うかのように・・

同時に各艦が機銃掃射!後続の兵達は被弾し慌てて撤退して行った。




「そ・・そうよね・・私達には頼もしい仲間がいるから・・怖くないわ!!」




ズキューーーーン!!ズキューーーーン!!!!!




ブシュブシュブシュ!!!!!!!!!




「うわあああああ!!!!!足が足が~~~!!!!」




落ち着いたコンセ達は銃を構え・・敵兵の足に向かって銃を撃ちまくる、

足をやられた敵兵は急ぎ撤退、神経を狙っていたのでまともに動けなかった、

尚逃げた兵は追わない、攻めてくる敵だけに向かって銃を撃ちまくる!




ズガガガガガーーーズガガガガガガガ!!!!!!




「な・・なんだこいつらは??に・・逃げろ~~~~!!!!」




さすがに屈強な兵達でも艦の機銃攻撃には怒肝を冷し我先へと逃げて行く、

さらにコンセ達が足を撃ち動きを止めた後クラウディア・ドールが蹴り飛ばす、

たまらず敵兵は撤退、尚魔法使いなどもいたが同じく機銃掃射で吹き飛ばした。




尚死角にいる兵達は小型化した棘弾を放ち同じく戦闘不能にした、さらに・・

鉄砲隊も乗り込んできたが艦の機銃掃射に怯え一目散に逃げだしていた。




「な・・・なんだこいつらは?こんな攻撃は見たことが無い・・」




後陣で戦況を見ていたディアナとアンドレイは予期せぬ攻撃に戸惑いを隠せない、

同時に嫌な予感がした、氷山の中にはリディアとその親衛隊達が隠れている、

あの攻撃を受けたらリディアでも只では済まない・・急ぎ援護に向かった。




そのころリディアは・・




「ふ~ん面白い攻撃するね、でも私の敵じゃないかな?」




全然狼狽える様子を見せないリディア、余程自信がありそうだが・・




「さあみんな行くよ!まずはあのでっかいの抑えようね!!」




オオポオオオオオオオオオオオ!!!!!!!




リディア達は戦艦武蔵に目をつけ氷山を近づけ一気に甲板に飛び乗った、

ここではコンセとカーグワス達が銃で敵兵を撃ち追い払っていたのだが・・

リディアはコンセに目をつけ瞬時に飛びかかり首を斬り落とそうとした!




だが・・・




ガキィイイイイイイーーーン!!!!!!




「えっ?????」




「な・・なんだ??う・・うわあああああ!!!!!」




リディアの剣はエンジェルソードに抑えられ・・即座に宙返りで一旦離れる、

同時にリディアの親衛隊はソネットの後ろからの攻撃を受け次々と倒される、

突然の攻撃に戸惑い顔色が変わるリディア、その目の先に現れたのは・・




「貴方が死神姫リディアね!ここからは私がお相手します!!」




天使族最強の戦士、14天王のアリエノールだった。














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