表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
791/792

大和クラスの超人気と左手の模様を持つ男




ミッドウェーをほぼ要塞化したアズミ達は翌日来るであろう奇襲に備える、

こちらの戦力は第2艦隊と第5艦隊、それと神級レベルのショウとレイミ、

他にも精鋭達が沢山いるので大概の敵は蹴散らせる態勢は整えている。




他にも島には対空地雷や対空海雷、海底には氷針など備え全方向に対応、

さらに初級レベルの小さな虫も見逃さない結界を島全体に展開し隙が無い、

これなら大部隊が攻めてきても耐えられそうだ、だがアズミ達は・・




「う~んどの方向から敵が来るかで動きが決まりそうね~」




「そうですね、敵の中枢を抑えるためにはある程度絞りたいですね」




と・・・




敵がどの方向から来るかを予測中、これ次第で次に向かう地を決める、

このミッドウェーもハワイ辺りも敵の中枢は無いと考え移動する前提、

だが闇雲に動いても効率が悪く各地に罠が仕掛けてあるかもしれない。




そこで逆転の発想として・・あえて敵の奇襲を受けてから動く段取りだ、

そのためこちらは備えだけ、敵が来たら逆に進撃して敵の中枢に向かう、

そのため全員人工衛生や双眼鏡等で監視を徹底的に行っている。




しかし・・




「どう?敵の影は見つかった??」




「い・・いいえ全方向監視してますが渡り鳥一羽すら見当たりません」




予想に反して・・ミユキが予想した3日を過ぎても敵が現れる雰囲気が無い、

おそらく敵はミユキの意図を読み取りあえて時間をずらす戦術に出たのだろう、

なのでここから根比べ、敵の気配が無いまま1週間が過ぎようとしていた。




目線を変えて・・




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




謎の地球で動いてる大和武蔵はじめ12隻の艦隊が動き出す、まず・・

仙台辺りで止まりここでマサムネさん達を降ろす・・降りなかった、

このまま俺達について行くと駄々こねるので仕方無く同乗させている。




ちなみにマサムネさん達・・敬語は要らないというので以降呼び捨てにする、

だが妹さんは結婚するはず・・名は楓さん、結論言うと無理矢理の結婚らしい、

なんでも宿で働いていたら宿屋の息子に気に入られ強制結婚させられそうに・・




「という事情なんです、だから戻りたくないので同行を希望します!」




・・・




これを聞いたマサムネは激怒、その宿屋は後日取り壊しにされたらしい、

そのこともあり地元に嫌気がさしていた楓さんも俺達と同行を希望する、

ちなみにスサノオとその嫁さん達も似た感じで地元に嫌気がさしていた。




とにかく・・




老害のお偉いさん達は何だかんだとややこしく面倒くさいので嫌気がさした、

やれお家のためだとか・・裏は自分達の保身と贅沢三昧の生活の為に嘘ばかり、

なので城から出たいと思っていた矢先俺達が来たので実質逃げ出したようだ。




その気持ちは理解出来るのだが・・・




「わあ~このパフェ美味しい~~~~~おかわりいいですか?」




「この牛丼最高!肉追加でおかわり頼む!!!!」




「これからは私達も仲間です!なのでマリアンヌさん達と同じに・・」




・・・




すっかり俺達の生活に馴染んだ彼ら彼女達は俺達の軍服まで欲しがった、

なので渋々支給、今では身に纏っていた鎧などは部屋に飾られている、

そして現在は教育実習という名目で各艦を巡りイロハを習っている。




「ここはこういう構造なのよ!気をつけて扱ってね!」




先輩となったマリアンヌやエンカル、それとカーグワス達が艦を案内、

それと武装の扱いも教えてるので楓さん達もある程度戦えるようになった。




ちなみにミワも同じ感じ、俺達の軍服を着てすっかり艦の一員となっている、

さすがに自分の神の話は出来ないがそれ以外はオープンに話してくれた、

その代わり艦内はほぼ自由に動け・・殆ど食堂とゲームセンターにいる。




・・・




そんな感じで北海道方面に巡航する12隻の艦隊、まずは函館に急ぐ、

ミワの情報だとここには先住民族がいるらしく情報収集に伺うことにした、

ちなみにミワは魔物等の大雑把な位置はわかるが移動したらわからなくなる。




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




旗艦は大和となり・・ここからは交代で天聖族のリィブラとタウロが配属、

武蔵には天使族のアリエノールとソネットが配属されサユミとタケシと交代、

さすがに他の種族だけに負担はかけられないと神族が配慮し交代となった。




あとアズミ達も来ていたがショウが帰る時一緒について行き冥界地球に移動、

ここでは当分商売は見込めないと考え冥界地球に目線を変えたようだ。




尚サユミとタケシは信濃と紀伊に戻り配属先の教員として忙しい日々を送る、

なにしろ尾張とオハイオ 、メイン 、ニューハンプシャー 、ルイジアナ の5隻、

現状7割まで完成しているのでこれを狙おうと各種族が目を光らせている。




そのためか・・




同型とも言える紀伊、モンタナはもちろん信濃も各地から訪問要請が絶えない、

自分達の領地でも大和クラスの配備が出来ますよと宣伝する意図がとても多い、

それを証明するためにこの3艦を実際に呼び寄せ整備などを施している。




・・・・




これに頭を悩ませるのが神族の7柱、元々尾張等は自分達が独占を考えていた、

神族の威厳を保つため大和クラスを持って単純に自慢しようとその程度の考え、

なので深く考えずに造らせているのだが・・大和クラスの人気は半端なかった。




「お願いです!尾張はわが星に配属を!!!!」




「オハイオは我々に任せてください!大切に扱いますから・・」




「是非我々にメイン を預からせてください!!!」




「ニューハンプシャーは我が星に!お任せください!」




「いえいえ!ルイジアナは我らにこそ相応しいのです!」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




・・・・




ルーム国や西・東の大陸はもちろん馨響・威凜に白銀や海底種族、

さらにアメリーの星や卿魔族、カウノスの星などがとにかく懇願する、

それに加え白と黒の大陸まで言い出したので神族は大いに悩み・・




「いいですか?尾張達の進水は出来るだけ後回しにしなさい!!」




と・・ヘイゾウお兄さま達に隠れて厳命している。




時間稼ぎのため工事をのんびりさせる苦し紛れの対応でその場を凌ぐ・・

だがこれが逆効果となり・・ますます大和クラスの人気が高まっていく、

何しろ神が造らせる艦だからそれを保有する事はこの上ない栄誉だからだ。




・・・




神族達は複雑な気分で・・・




・・・




その場凌ぎに必死だった。





これは一旦さておき・・




北海道方面に向かう大和達、途中青森の無人島に立ち寄り休息する、

殆どの乗組員は疲れ果て部屋で休む、ただ一部は上陸し泳ぎを楽しんだ、

この日は晴れで28度ぐらい、泳ぐには最適で皆嬉しそうに泳いでいた。




だが配属されたばかりのリィブラ達は疲れてないので至急会議を開いた、

それにはミワ達も参加、眠たそうにしてたがラーメンを奢ると聞き参加、

ついでにマサムネやスサノオ達も参加、なぜか楓さん達も参加している。




「これから向かう所の情報が知りたいの、知っていること教えてください!」




この質問に挙手したのはスサノオ、尚彼は事前に部下に命じ調べさせていた。




「お伝えします、貴方方の言う函館・・宇須岸(うすけし)にはアイヌ達がいます、

彼らは基本大人しいのですが祭り事に関しては並々ならぬ意欲を示すそうです、

私は会ったことはありませんが狩猟民族のようでかなり強いと聞いています」




「その方々とあなたの部下は交易があるのですか?」




「ええあります、陸奥(今の青森)にいる部下達が盛んに交流しています、

又聞きではありますがアイヌの中に飛び抜けて強い猛者がいるそうです、

力試しに我らの精鋭にそいつと決闘させましたが瞬殺されたそうです」




「それと・・」




「その部下がその男と握手した際手に左手のような模様が見えたそうです、

かなりリアルに描かれていたようなので記憶に残っていると報告がありました、

ただ私はその時は深く考えずに報告だけ聞いてその部下は休ませました」




これを聞いたミワは・・




「ふ~んそれ可能性高いわね、もしかしたらその男魔族かもしれないわ」




「となると・・この男に一度会う必要がありますね」




「その方がいいと思うよ、私も全部を把握しているわけじゃないし・・」




これを聞いたリィブラ達は頷き・・




「各艦始動!これから函館方面に向かいます!!!」




急ぎ艦隊は函館方面に向かうのだった。

































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ