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お互いの誤算と結成された冥界7将軍




駆逐艦5隻は謎の巨大魔物を道連れに自爆し冥界の地球から消滅した、

この戦いをパピーターパークで見ていた顧客達は画面を見て驚いていた、

巨大な魔物が相手とはいえ百戦錬磨の駆逐艦5隻を一気に失ったからだ。




「う・・嘘・・不知火と白雲が沈むなんて・・」




「あ・・あの水無月・磯波・綾波がやられるとは・・」




・・・




巨大魔物を道連れではあるが主力駆逐艦5隻を失った俺達は冷や汗、

正直余裕で進行出来ると思っていた矢先の出来事に驚きを隠せなかった、

同時に・・このままでは第2艦隊が危険だとも察し対策を求めた。




特に危機を感じたのがガルーダ王カオス、冥界を甘く見ていた自分を悔いた、

そしてスマホを手に取り・・・




「司令部!第5艦隊はまだ動けないのか?」




「現在第5艦隊は東の大陸から100km先の位置まで移動しています、

各艦フルスピードで向かっていますが到着するのは2時間後かと・・」



ちなみに第5艦隊は・・



戦艦 榛名・霧島。


航空母艦 蒼龍・飛龍。


重巡洋艦 最上・筑摩・熊野。


軽巡洋艦 由良・鬼怒・川内・那珂。


駆逐艦 睦月・如月・弥生・卯月。


砂漠空母 2隻。



そして輸送重巡・軽巡・駆逐艦を各3隻を加え急ぎ東の大陸に向かう、

これらも一気に主力駆逐艦5隻を失った事で皆は厭戦気分が消えている、

残った第2艦隊の救援に駆けつけようと休み無しで急いでいた。




さらに第6艦隊も出撃準備、こちらも厭戦気分は消え急ぎ準備していた、

その第6艦隊は・・



戦艦 陸奥・長門。


航空母艦 赤城・加賀。


重巡洋艦 三隈・利根・鈴谷。


軽巡洋艦 神通・夕張・能代・大淀。


駆逐艦 望月・吹雪・白雪・東雲。


潜水艦 伊176型1隻。


砂漠空母 2隻。



こちらも輸送重巡・軽巡・駆逐艦を各3隻加え急ぎ出航準備、

冥界の地球に向かうべく艦長のリシャールとアイザックも搭乗する、

尚アイザックの妻12天聖のエスコルピォも参加すると駄々こねたが・・




「嫌よ!私も一緒に行くわ!!!!」




「すまないが君は残ってほしい、12天聖は緊急時に備えたいんだ」




アイザックから離れたくないエスコルピォはついて行くの一点張り、

だが神級クラスを封じる技は12天聖が揃わないと発動できないので・・

アイザックは心で神族のアポロンに懇願、アポロンは即座に動く。




そして・・・




・・・・




エスコルピォは瞬時に深い眠りに入りアイザックはキスして彼女と別れる、

そして戦艦陸奥に乗り込み第6艦隊に出動命令を下した!




「全艦出撃!!!急ぎ東の大陸に向かい第2艦隊を援護する!!」




「了解しました!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




第6艦隊も動き出し東の大陸に向かう、こちらは2日後に到着する予定、

だが全員緊急を要すると考え殆ど休み無しで全速力で向かっている、

そしてカオスは更なる援護のため次の艦隊の派遣を至急要請した。




この知らせを受け俺も驚く、正直第2艦隊だけで事が済むと考えていた、

だが巨大鯨の魔物を見て厭戦気分は吹っ飛び焦りが出てきた、そして・・

カオスから更なる艦隊の派遣を通達され俺も無条件で了承した。




尚消滅したレアと駆逐艦5隻はこの異世界に戻れば復活できるのだが・・

主催した冥界もまさか自爆するとは想定してなかったようで至急対策、

しばらくの間精神安定させる為特別室で眠らせ落ち着いたら戻らせる。




その連絡は即座にあったので俺達も了承、なのでレア達は当分戻らない。




ほぼ同時刻・・・




「おいおい嘘だろ?バリェナ(巨大鯨魔物の名前)が3頭もやられたぞ?」




「ああ想定外だ、あいつがまさかあんな小型船にやられるとは思わなかった」




「おいおい当初の話と違うぞ!バリェナだけでいいと言ったじゃないか!」




「そ・・そうですね、正直バリェナとガーゴイル達で済むと考えてました、

どうやら私達はあの異世界艦隊を侮っていました、反省するようですね」




「そのガーゴイル達はもうすぐ全滅しそうだぞ!どうするんだ?」




「ああ次の手は打ってある、だが距離があるのでしばらく時間がかかる、

あの島はガーゴイル達では守り切れないから一旦撤退させよう」




「ああそれがいいな、態勢を立て直したら総攻撃だ!」




冥界は最高幹部クラス7人を蘇生派、中立派・消滅派から選び7将軍とした、

そして俺達の異世界艦隊と戦うため軍を結成しあらゆる魔物を呼び寄せた、

他にも冥界の精鋭達を揃えそれらは冥界の地球に送り込まれていた。




正直お互いが上位だと思い厭戦気分で挑んだ戦いではあるが・・




・・・




だが余裕で勝てるとお互いが思っていただけにこの結果は想定外、

同時に・・お互いが侮れない存在で勝たなければ意味が無いと悟った、

これはお互いプライドの為、本気で戦わないと保てないと感じたからだ。




ここからお互い厭戦気分は抜けた!よって今後は全力で戦っていく。




そのころ第2艦隊と交戦していたガーゴイル達は・・




「ガルルル・・(訳)撤退命令が出た、全員戦闘区域から離脱しろ!」




ヒュンヒュンヒュン!!!!!!!




ガーゴイル達は即座に戦闘区域を抜け撤退していく、それを見てミユキは・・




「全艦砲撃止め!負傷者を急ぎ手当してください!!!!」




相手が離脱した・・つまり上の命令があったと判断したミユキが命を出す、

相手が撤退したということは態勢を整える間攻めてこないと判断したからだ、

そして自らも負傷者の手当に向かおうかと思ったが・・




「お待ちを!ミユキ殿ご相談があります!!!!!!!!!」




「えっ??ええ・・それは構いませんが・・」




第2艦隊の各艦長ライアン達がミユキに相談があると言ってきたのだ、

ミユキは頭を傾げながらも了承、大概は彼らに任せている、なので・・

今更感があるが断る理由も無いので扶桑の会議室に急ぎ向かった。




全員が集まり会議が始まると・・早速質問が出た。




「ミユキ殿、貴殿は戦闘の時撤退を指示されました、それはどうして?

あの時は我らが優勢でした、ですが貴方は逆の動きをされたのは?」




「ええ嫌な予感がしたからです、巨大魔物の逆襲に逢いそうと感じたので」




これを聞いたライアン達は・・




「そうでしたか、確かに結果を見ると我らは主力駆逐艦5隻を失いました、

ですが・・撤退命令を無視したのは部下達です、それはお詫びしたい」




「いえいえ謝らないで下さい!それよりこれから・・どうしますか?」




「ミユキ殿はどうお考えですか?心境を伺いたいのですが・・」




「私は・・おそらく敵も私達を侮っていたのだと思います、なので・・

態勢を整えるためガーゴイル達を撤退命令させたと見ています」




「そうですか・・ではこの先の予想としては?」




「ええミッドウェーは放棄したと考えています、なのでそこは抑えましょう、

おそらく敵が再度攻めてくるのは一週間後と見ています、というのも・・

地図で見る限り拠点となる場所が近くに無いのでその位はかかるかと・・」




「そうですか、では我らはミッドウェーに上陸して備えを充実させます」




「よろしくお願いします!!!!」




ミユキは深々と頭を下げ・・思わずライアン達もつられて頭を下げる、

その後第2艦隊はミッドウェー上陸、ミユキの予想通り放棄されていた、

即座に緩衝地帯で待機していた輸送駆逐艦が駆けつけ島を武装化していく。




そうして・・




態勢を立て直していた冥界の7将軍は先程の戦いを分析して・・




「ううむ・・この艦隊の司令官は相当優秀なようだな・・」




「ああ攻勢なのに冷静に現場を分析してる動きが見えるな・・」




「どうするの?こいつがいたらミッドウェー奪還は難しいわよ?」




「なら攫うか?あの島には転送の穴があるから侵入は出来るぞ?」




「ああ頭は抑えた方がいい、態勢が整ったらそいつを攫っておこう」




冥界の7将軍達は・・




ミユキが厄介な存在だと考え・・




・・・




捕獲作戦を密かに実行しようとしていた。
























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