ミワの要望と最初の犠牲者
ミワは笑いながら胴体の模様を纏った宝玉をサユミに渡し受け取るサユミ、
だが彼女はもしかしたらこれが爆発物ではないかと疑い・・ミワが笑う!
「あはは大丈夫よ~それ水晶みたいなものだから危険は無いわ」
ほっ・・・・
それを聞いて安心したサユミ、だがタケシがそれを奪いミワに尋ねる。
「これの詳細が聞きたい、もしかして人間を分裂させているのか?」
「似たようなものだよ、それはある神が私の神を怒らせて分裂させられたの、
だけど全部が宝玉じゃないよ、一部はある生物に取り憑いているそうなの、
でも私もそれが何なのかは知らない、又聞きで聞いただけだからね」
「今の言動からいうと・・君の神以外に他にもいるということか?」
「そういうこと、ただ私も自分のとそいつ以外は知らないから答えられないの、
もうそろそろこっちも尋ねてもいいかな?貴方達の戦力が知りたいの、特に・・
海底に潜んでいる2つの超強大な力・・あれを浮上させ見せてくれないかな?」
これを聞いたサユミは・・
「わ・・わかったわ・・でも沖に出てからね、ここだと目立つから」
「わかった!」
サユミは頷き・・次の瞬間大和と武蔵が動き出し他の艦も沖に向かった、
陸地からかなり離れた所で各鑑停止!そして大和と武蔵が浮上を始める。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~~~~~~~・・・・・・
ザザザザザーーーーーザッバーーーーン!!!!!!
「うわああああああ~~~~~!!!!!!」
2隻はほぼ同時に浮上!なぜかついてきたスサノオとマサムネが猛烈に驚く、
それに加え妹さんと8頭竜にされていた女性達もなぜか同行している・・
もう自由になったのだから帰そうかと思っていた俺達だったが・・
「俺達も(私達も)貴方方と同行させてください!!!!!」
・・・
俺達の食事の虜となった彼ら彼女達が同行希望、断れば泣くと脅してきた、
その代わり各地に点在している斥候達を使わせてくれるので同行許可した、
10km縛りがある俺達にとってこれは非情に有り難いので了承していた。
そしてミワ達は・・
「わあ大きい~~~すご~~~い!!!!!」
・・・・
敵情視察と言うよりかは単純に見物のような気分で大和と武蔵を観察、
特に食堂が気になったようで・・早速パフェなどを頼んで食べていた、
これらの代金はサユミ・・サユミはタケシに丸投げし彼は悲しんでいた。
ちなみに大和武蔵はじめ各艦の食堂はファミレスのように改装されている、
これは衛生面に加え地球のチェーン店の雰囲気を出すためにこうなっている、
長期間航海に出る事もあるので女性達が気軽に利用出来るようにした為だ。
売店等もコンビニ風で戦闘以外は通路や甲板もテラス風となりのんびり出来る、
ある意味小さなショッピングモールのような感じとなり女性達はとても喜んだ、
なにせ当初は昭和の雰囲気で男臭かったので女性達には不評だったからだ。
ミワは初めて見る艦に興味津々、食事が済んだ後来賓室に案内されて感激、
スサノオ達には寛げるように個室を用意、疲れたのかすぐに熟睡していた、
しばらくの間艦隊は沖合いに留まりミワ達を接待し交流を深めていた。
そのころ・・・
ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!
別の地球?で交戦を開始した第2艦隊、巨大魔物は戦闘機隊と駆逐艦隊が応戦、
戦闘機はバンカーバスター、駆逐艦隊は魚雷で攻撃し魔物はかなり弱っている、
相手が巨大なこともありフルボッコ状態、もうすぐ倒れそうな雰囲気だ。
ブルブルブルブル~~~~~・・・・・!!!!!!
その後ろで待機していた空母陣の左右にいる戦艦扶桑と山城が敵影を発見、
すぐさま無数のドローンを飛ばし牽制と威嚇に向かわせたのだが・・・
ドガガガガガガガーーーーン!!!!!!!
グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!
ドローンは瞬く間に撃ち落された、それを確認した山城と扶桑は主砲を動かす、
相手はガーゴイルのような魔物で左右からそれぞれ六千の数が飛んでくる、
その中心に向かって山城と扶桑の主砲が一斉に火を噴いた!!!
ドゴゴゴーーー!!!!ドシュドシュドシュ!!!!
ドガガガガガガガーーーーーーン!!!!!!!!!
グギャ!!!グワワーーーー!!ギャアアアアア!!!
通常砲弾に加え氷砲・氷裂弾も無数に撃ちまくり敵の先制攻撃を押さえ込む、
すぐさま後ろにいた軽巡艦隊が援護に駆けつけこれでもかと砲を撃ちまくる、
天龍・龍田が山城、球磨・多摩が扶桑の前に出て艦砲射撃を繰り返す!
さらに重巡艦隊も戻り援護射撃、だが駆逐艦隊はそのまま攻撃を続行した、
弱った巨大魔物は戦闘機隊と駆逐艦隊で十分と判断した各艦長は攻撃を継続、
その間ヒミコとステファニーは治療を受けているが意識はまだ戻らない。
「ウギャギャギャギャ(訳)こ・・これではまずい、散開しろ!!」
たまらずガーゴイル達は散開、だが分散した敵を空母隊が狙い撃ちした、
空母隊はレールガンと高角砲、それとロケットランチャーで総攻撃開始、
分散したことで逆に目標設定が容易になり砲撃手達は狙撃していた。
だが・・
状況からみるとこちらが優位に見えるのだが・・
ゾク・・・
(な・・何か嫌な予感が・・)
「各艦撤退!戦闘機隊は艦隊を援護しながら緩衝地帯に戻ってください!」
臨時司令官のミユキが撤退を指示!彼女は猛烈に嫌な予感を感じていたが・・
「司令官もう少し待ってくれ!こいつだけはこの場で叩きたい!」
ズガガガガガーーーードゴゴゴーーー!!!!
ミッドウェー海戦の屈辱を晴らそうと戦闘機隊は撤退を拒み攻撃を続ける、
だが相手は巨大な魔物、大和武蔵の倍はあるその巨体はなかなか崩れない、
イラつきながら攻撃を続ける戦闘機隊と駆逐艦隊、だが・・・
ザバババババーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
ギュオオオオオオオオオオーーーーー!!!!!!!!!!!
突如400mはありそうな二頭の巨大魔物が海底から出没し雄叫びを挙げる、
どうやらこいつの連れか子供のようだ、急ぎ魔物の傍に駆け寄り・・
ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!
猛烈な炎を吐きまき散らす、だが戦闘機隊は全機その攻撃を避けている、
しかし弾薬も魔力も殆ど無くなったので空母に戻るしかない戦闘機隊、
止むなく撤退・・しかしそれは・・
ボシュボシュボシューーーー!!!!!!!!!!
ズガガガガガーーーーンン!!!!!
背を向けた戦闘機隊に2匹の魔物は猛烈に火球を吐き出し攻撃してきた、
回避しながら空母に戻る戦闘機隊、そして駆逐艦隊が魚雷で援護射撃、
だが魔物は火球を吐き出し魚雷を粉砕、そして駆逐艦隊に攻撃してきた!
ボオオオオオオオオオオオーーーー!!!
「回避~~取り舵いっぱい!アイスシールド展開!!」
バシューーーーーーーーーー!!!!!
ドウドウドウドウドウ!!!!ドゴゴゴゴーーー!!!
アイスシールドが火球を止め精鋭達が出撃しライフルランチャーで援護射撃、
駆逐艦隊も主砲で応戦するが・・だが相手が巨大過ぎて傷をつける程度だ、
他の艦隊はガーゴイル達の迎撃で一杯のため・・
「各艦撤退!!砲撃しながら後陣の艦隊と合流します!!」
駆逐艦隊を率いていたレアが焦りながら撤退を指示、前に出すぎた駆逐艦隊、
だが既に遅く・・2匹の魔物は敵討ちとばかりに不知火達に突撃してきた、
そして巨体を生かし体を鞭のようにしならせ・・海面を叩きまくる!!
バシーーーーーーーーーン!!!ザッバ~~~ン!!!
次の瞬間猛烈な津波が発生し駆逐艦隊を襲う、レアは外に出て特級魔法を放つ!
「喰らえ!エクスブローーション!!!!!」
ドゴゴゴーーーーーン!!!!!!!!!!
レアが放ったエクスブローションは津波の一部に穴を開け・・
「あの穴に突撃しろ!津波から逃げるんだ~~!」
「オオオオオオ!!!!!!」
綾波艦長のライアンが叫ぶ!次の瞬間駆逐艦隊は縦並びとなり突撃、
そして穴を通り抜け津波を避けた・・まではよかったが・・
グルルルルルルルルルルーーーー!!!!
!!!!!!!!!!!
ゴオオオオオーーーーーーーボシューーー!!!!!!!
「き・・・キャアアアアアアーーーーーーー!!!!!」
「れ・・レアさ~~~ん!!!!うわあああああ~~~~」
魔物が放った火球をまともに受けたレアはその場で消滅してしまう、
それを見て怒る駆逐艦隊、だが自分達にはこいつらを倒す武装は無い、
さらに囲まれた不知火・水無月・白雲・磯波・綾波、そして乗組員らは・・
「ふふふ・・ここまでのようだな・・」
「ああ・・だが一泡吹かせてやろうぜ、あいつらも一緒にな・・」
ガバア~~~!!!!!!!!
3頭の魔物は大きく口を開き火球を吐き出す次の瞬間!!!!!!!
「全艦突撃!俺達の意地を見せるぞ!!!!!」
「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
なんと不知火・水無月が左の魔物、白雲・磯波が右の魔物、綾波は・・
先程まで攻撃していた魔物の口の中に・・自ら飛び込んだ!
「くらえ!これが俺達の意地だ~~~~!!!」
そして・・
ドッガーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!
口の中に自ら飛び込んだ駆逐艦隊とその乗組員達は・・
・・・
自ら全員自爆、爆散して・・・
・・・
巨大な3頭の魔物を粉々に吹き飛ばし・・
・・・・
この地球から消滅したのだった。