不完全燃焼のスノードラゴンたちと怪しい童子
第2艦隊が敵と交戦してた時謎の地球でも動きがあった、それは・・
「あはは久しぶりだね~こうして4人揃うのは~~」
「・・うん・・・ひさしぶり・・・」
マサムネの案内で延沢銀山に向かう騎馬陣の中にショウとレイミが混ざっていた、
どうやら暇になったので退屈凌ぎにタケシに電話したらしい、するとタケシは・・
「暇なら手伝ってくれ、今回は人手が要りそうなんだ!!」
マサムネの仲間が次々消えたことを知ったタケシは人手がいると考えたのだ、
というのもマサムネの話からすると消えた仲間達は1000人近くいるらしい、
これだけの人数だと分散して閉じ込められている可能性があると考えたからだ。
ヒヒヒィ~~~ン!!!ドガガガガガガガガガガ!!!!!!!
騎馬隊は一目散に延沢銀山を目指す、尚艦隊は仙台市内を飛び越えていた、
なにしろここは10km縛りがあるので艦隊がタケシ達を追いかけていく格好、
艦隊は上空に浮かび透明化の魔法を最大展開して後を追っているのだ。
しかし・・・
「こ・・これはキツいわ、これだと魔力が3日持てばいいところね・・」
各地域から応援を派遣してはいるが使う魔力が膨大なので相当しんどい状態、
何しろ大和武蔵だけでも12万トンを超える、他も加えると100万トン近くなる、
さらに下から見られる可能性が高く透明・静音化の魔法も同時展開している。
「急ぎましょう!!とにかく延沢銀山しか手がかりはありません!!」
ヒヒヒィ~~~ンドガガガガガガガ!!!!!!!
サユミ達はとにかく急ぐ、出来るだけ休みも少なくして延沢銀山に向かうが・・
馬が疲労するのでマサムネの知り合いの武将宅に駆け込み馬を交換してもらう、
それを数回繰り返しようやく延沢銀山に着いた一行だったが・・
「な・・なにここ??皆白目を向いて倒れているわ・・」
延沢銀山の住民達は全員その場で倒れ白目をむいて気絶しているが・・
「今は急ぎましょう、とにかくマサムネさんの妹さんのいる宿へ・・」
人数が多いので皆は救助活動を一旦断念して延沢銀山の内部に入っていく、
だが中も同じ状態で何とか宿に辿り着いたがここも全員倒れていた。
「い・・妹がいない??ど・・どういうことだ??」
マサムネは妹を捜すが・・なぜか妹だけはいなかった、すると次の瞬間!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
殺気なのか妖気なのかわからない不気味な雰囲気がタケシ達を襲う、
それはどうやら銀山の中から漂ってるらしく全員警戒態勢で銀山に向かう、
尚馬は念の為手綱は繋がず放置、危険を感じたら逃げろとテレパシーで伝えた。
ブルルルルルルルルルル・・・・
馬たちは理解したらしく頷いた、馬に手を振り銀山に入っていくサユミ達、
ただマサムネは銀山の中は知らないので行き当たりばったりで歩いて行く、
すると道が4つに分かれていてどの方向からも異様な雰囲気が漂っている。
「時間が無いから四方に分かれよう、僕は左端のこの道に進むよ!」
「なら俺は右端の道に進もう」
「じゃ私は左の道に進むわ!」
「・・私・・右のこの道を進むわ・・」
ショウは左端、タケシは右端、サユミは左、レイミは右の道に進んで行く、
尚精鋭達も4手に分かれ後を追う、マサムネはサユミと同行するようだ、
そして10分ほど歩くと・・全部の道の先に大きな鍾乳洞があった。
そこには・・・
グルルルルルルルルルル・・・
スサノオと一緒にいた8頭竜と同じのがいたが・・・
・・・
だが全部その大きさは2m位と小さい、迫力も薄いのでどうするか悩む、
レイミ達なら瞬殺できるがスサノオの時のように巨大化すると厄介でもある、
なのでスマホを取り出しグループトーク、なぜか8頭竜は全然動かない。
「ねえどうする?倒すのは簡単そうだけど巨大化したら厄介だわ」
「う~~ん判断に悩むね、倒すのは簡単そうだけど何かありそうだね・・」
「・・面倒だから攻撃するわ・・」
「ま・・まて、ここは殺さず封印して捕獲しよう!!」
ギュイイイイイイイイイイイイイ~~~~ン!!!!
グルグルグルグル~~~~~~~!!!!
タケシの案に頷いたサユミ達は即座に8頭竜を封印魔法で封じ込めた、
なぜか縄でグルグル巻きにされた8頭竜達はグルグル息づかいが荒いだけ、
もしかしたらこいつらもスサノオの所にいた8頭竜と同じ人間なのかも・・
・・・
どうしていいやらわからず困惑するサユミ達、他にも捜したがいなかった、
こいつが元凶であることはほぼ間違い無さそうだが証拠が無いので更に困惑、
なので魔物を連れて全員一旦艦に戻り海まで移動、更に更にショウ達は・・
「・・・残念・・久々に暴れると思ったのに・・」
「う~ん拍子抜けだね~僕たちはいったん帰るよ!」
そう言ってレイミとショウは帰った、サユミも一旦戻り破壊神のシヴァに相談、
するとシヴァは・・
「おそらくそれは呪いの一種ね、これ飲めば一時的に解除出来るわよ」
そう言ってシヴァはひまわりの種のような粒を50個ほどサユミに与えた、
これはシヴァの星に寄生してる植物の種で一時的に呪いを解除できるそうだ、
だが効果は半日ほど、効果が切れると呪いが再発動し呪われた姿に戻るそうだ。
ちなみに・・
シヴァはサユミが尋ねるまでこの種はすっかり忘れていた、というのも・・
相変わらず己の美化を追求するあまり他のことは頭からすっかり消えていた、
サユミはこれがあればと複雑な顔をしていたがシヴァ笑って誤魔化していた。
そうして・・
サユミ達はまず延沢銀山で見つけた8頭竜に種を飲ませる、すると・・
シュウウウウウウウウウウウウウ・・!!!!
「お・・おお戻れた!お・・おい助けてくれ!!」
・・・
現れたのは・・なんとガイとその部下達、呪われて8頭竜にされていた、
なんでも突如童子が目の前に現れ眼が光った瞬間8頭竜に変化したそうだ、
そして気づいたら延沢銀山の鍾乳洞の中にいて外には出られなかったそうだ。
・・・
サユミ達はその童子が怪しいと見てガイ達にイラストを描かせた、
部下の中に絵達者がいたので・・それを見たマサムネが猛烈に驚いた!!!
「こ・・この童子は・・小さい頃の妹にそっくりだ!!」
エエエエエエエエエエエエ~~~~~???
サユミ達も驚く、というのもマサムネの妹は結婚間近で18歳を超える、
だがマサムネはどう見ても妹だと断言する、というのもホクロの位置が同一、
両方の頬に特徴的なホクロがあったので妹で間違い無いと断言している。
・・・
サユミ達はさらに困惑する、話からするとマサムネの妹が一番怪しいのだが・・
しかし妹は成人のはず、童子に戻る事はあり得ない話では無いが辻褄が合わない、
だが妹だけは行方不明なので彼女が絡んでいる事は間違い無さそうだ
キィイイイイーーン!!!!ヒューーーーーーーーーーーン!!!!
「うわあああああ???????????」
種の効力が切れたガイ達は再び8頭竜に戻りどこかに飛ばされた、
後日スサノオの密偵が延沢銀山を調べたが同じ所に8頭竜がいたそうだ、
だが他の住民達は目覚め普段の生活をしてるので特に問題は無いそうで・・
・・・
俺達もガイ達を助ける義理はないので・・当分ほっといた。
それはさておき・・・
サユミ達は一度スサノオの城に戻り8頭竜に種を飲ませ一時的に戻していた、
こちらの8頭竜は全員女性なので何とか元に戻したいと気合いが半端ない、
一応効果は半日しかないと伝え頷いたので飲ませ急ぎ情報収集の質問をする。
「君達が8頭竜になった経緯を知りたい、思いつく事を話して欲しい」
「は・・はい、きっかけは童子が私達の前に現れ眼が光った瞬間・・
そこから先は覚えていません、気がつくとあの8頭竜になっていました、
おそらくですが何かの呪いがあの眼から発せられたのではないかと・・」
ガイ達の言葉と一致する、尚この場にはマサムネとスサノオもいる、
何とか妹を捜したいマサムネと女性達を元に戻したいスサノオが心配する、
その後も女性達から気になる事を尋ねたサユミ達、そして・・
「私は千代(今の仙台)に親戚がいるので何度か戻ったことがあります、
その際私に物乞いをする童子がいたので持っていたおにぎりを渡しました、
それが手がかりになるかはわかりませんが何となく覚えていて・・」
話を聞いているとどの話も童子が絡んでいたのでこいつがとても怪しい、
全員の言葉がほぼ一致してたのでこいつが元凶だと判断し捜すことにした、
だが手がかりが全然無いので悩むサユミ達だが・・
「私を捜してるの?私ならここにいるわよ?」
!!!!!!!!!!!!!!!!
サユミ達の目の前には・・
皆が話していた童子そっくりの子が・・・
・・・
いつのまにか立っていた。