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イリューの幻惑領域とその領域での戦闘対価




パピーターパークの建設は早速動き出した、俺は一般と社交場は丸投げ、

まず一般のパークはヤマダさんが弟子達を総動員して催し場を造っていく、

具体的にはシンデレラ城のような建物を中央に建設し街のようにしていく。




次にエリーニャ初め各SDキャラのぬいぐるみを作成しその次は遊園地関連、

ジェットコースター等の絶頂系や観覧車などの癒やし系など多種多様の世界、

とにかく思いつく娯楽関連はこれでもかと揃え圧巻の施設となっていく。




ほぼ同時にシルビアも動き出す、こちらはしっかり図面を見ながら進行中、

まず自分の部下を動かし漫画家やデザイナーなどに理想の社交場を描いて貰う、

それを異世界に持ち込み精鋭達に図面を書いて貰い具体的な形を作っていく。




多種多様な業界から様々なアイデアを取り入れるシルビア、その目は燃えている、

具体的にはフランス革命時代の貴族の館や皇居や千利休のお茶部屋等多種多様、

こちらも思いつく社交場の世界を再現してるので極度に豪華な仕様となっている。




だがシルビアは・・




「う~ん堅苦しいのが多いわね~もっと気楽なのも入れましょう!」




意外にもシルビアは半分ほどのスペースにファミレスやハンバーガーチェーン、

牛丼や回転寿司、ラーメンチェーン等の雰囲気のスペースも造りほぼ開放状態、

庶民や小遣いの少ない子供でもしっかり食べれるよう価格も抑えた場も設けた。




これに関しては一般の部と連携してるようで自由に出入りが出来る、

どうやらヤマダさんと話をしていたらしく食事系はシルビアが関わるようだ。




その代わりグッズなどの物販系はヤマダさんが担当し混同に関しては話し合う、

例えばグッズ付ランチセットなどは折半する等その辺は話がスムーズに進む、

そのせいか俺が入るまでも無く一般と社交場は全部任せることが出来た。




ちなみに社交場の皇室等は一般でも使えるが平日限定で予約制となっている、

団体に関しては見学も可能、申し込みが多数の場合は抽選となってはいるが・・

誕生日や挙式、結婚記念日等を伝えれば優先的に使えるように配慮している。




さて俺は・・・




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




山を掘り艦が通れるようにトンネルと運河を造る、尚工事はライアン達が行う、

俺が関わりたかったが暇だからと言って各地のライアン達が大勢駆けつけた、

なので俺は見てるだけ、時々質問がある程度でお茶飲みながら過ごしていた。




3日後・・・




「コウさん出来ました!これなら大和でも余裕で通れますよ!!」




「おお素晴らしい!褒めてつかわすにゃ~~~」




「光栄だにゃ~~~!!!!!!!!!!」




俺の目の前には見た感じトンネル付コリントス運河のようなのが出来ていた、

トンネルは大和でも通れる位大きいが幅が狭く離合は出来ない、まあ・・

それほど大きくない山だから広げると確実に崩れるのは目に見えている。




だがこれでいい、海からの距離は2km程なので急いで渡る必要も無い、

問題はパピーターパークの中、ここの中にある転送装置を施しているのだ、

ここからある異空間に行ける、それは冥界のある領域に繋がっているのだ。




ここで豆知識!




冥界蘇生派のイケメン、名はイリュージョニスト 、略してイリューが持つ領域、

それは蘇生に値する魂なのかを判断する場で様々な環境が構築される幻惑領域、

そこは陸海空問わず魂の適切な環境に応じて世界を変化させる幻惑空間らしい。




例えばその魂が前世漁師だった場合海が身近なので湾岸の幻惑空間が現れる、

そこでしばらく生活させ特に問題が無ければその魂を蘇生させると言った段取り、

逆に拒否反応を起こしたり暴れる等の問題を起こせばその魂は消滅させるそうだ。




そのイリューが提案してきたのは対決、その幻惑空間で俺達と競いたいらしい、

大きな理由は部下達の鬱憤晴らしと力試し、他にも新たな分野開発の試験も兼ねる、

俺達と対決し部下達の存在価値を高めたいのと合わせての提案をしてきたのだ。




俺達は艦ごとその幻惑空間に伺い艦隊を率いて冥界の精鋭達と戦うという内容だ、

メリットは本気で戦えること、艦が沈んでも死んでもこの異世界に戻れば元通り、

それまでの経験は会得できるのでまさに理想の訓練場と言ってもいいだろう。




その異空間に行くのは自由で数に規制無し、最初決めた場所に飛ばされる、

例えば第6艦隊が行った後に第2艦隊が行った場合も同じ場所に飛ばされる、

尚第6艦隊が離れていた場合も第2艦隊は最初決めた場所からスタートだ。




装備も自由、謎の地球とは異なり人工衛星やイージスミサイル等も使用可能、

種族の規制や10km縛りもないので分散しての行動も可能となる、それと・・

俺達に配慮して地球と似た環境で再現、通信は相互受信可能で繋がりは保てる。




だが規制もある、それはこの異空間で死んだり艦が沈んだ場合強制退去となる、

そうなった場合は二度とこの幻惑空間には戻れない、死んだとみなされるからだ、

尚潜水等に関しては問題無い、致命傷を受けて死んだり沈んだりが対象となる。




それと幻惑空間で出会った農民等はこの異世界には連れて来れない一方通行、

幻惑空間とはいえ痛みや暑さ寒さ等は通常の世界と変わらないので対策が必要、

例えば吹雪で凍結死した場合も強制退去されるので限りなく現実に近い空間だ。




さらにこの異世界に戻れる場所は一つだけ、その拠点以外からは戻れない、

なので死の直前この異世界に戻る裏技的な事も出来ない、まさにガチの世界、

更に拠点はランダムに動き相手側に備えられるのでそこを抑えないと帰れない。




ある意味戦国自衛隊の映画に似てはいるが異なるのは帰れる拠点があること、

それは敵の領域にあるので争いに勝ってそこを抑えれば勝利となり帰れるのだ、

反面部隊が全滅すると全員退去となり二度とこの異空間には戻れない。




もう一つ!




褒美も用意してある、それは占領した領地は自分が好きにしていいことだ、

戦闘だけだと戦闘員しか恩恵がないので庶民にも何かしら対価を考えた、

そこで思いついたのがこの褒美、これなら参加者が増えると考えたからだ。




あと占領した領地に拠点を移動する事は可能、その場合は相互移動可能、

それ以降に関しては別の拠点が欲しい場合お互い同意すれば再戦も認める、

だが現地民等は俺達の異世界には来られない、尚要望が出れば再検討する。





豆知識はここまで!




3日後・・・




ある程度用意が出来たところで俺は幹部達を集めてこの案を話した、

尚スマホで庶民達にも配信してパピーターパークから行けることを伝えている、

そのオープンは1か月後、俺はイリューと話し合いながら調整を繰り返した。




そのころ・・・




サユミとタケシと精鋭達は一度隼鷹に戻りその武士と謎の人物を連れてきた、

その理由は検査、冷たくないのに冷凍保存されている謎の人物を調べるためだ、

そして検査が始まる、尚武将はマサムネと名乗ったので以降この名で呼ぶ。




「ど・・どうなんだ?いったいどうなっているんだ??」




「調べた所瞬間冷凍の後即座に真空状態にされたようですね、高度な技術です、

これは風の魔法と冷凍魔法をほぼ同時に展開しなければ出来ません、なので・・

これを展開した者は聖級レベルで人間を超えたレベルの存在が考えられます」




これを聞いたサユミがマサムネに質問を繰り返す。




「マサムネさん、貴方は当初から戦闘態勢でした、もしかしたら・・

私達をその何かと勘違いされていませんでしたか?」




「あ・・ああその通りだ、そいつは突如現れて我が主を封じたのだ、

以降主は動かなくなったので我はそいつを捜すため部下に命じたのだが・・

その後次々に部下が目の前で消えたので我は身構えそいつを待ったのだ」




「次は自分だと・・そう考えてのことでしょうか?」




「ああもう我しかいないからな、正直気が気では無かったのが本音だ、

もう絶望しかなかったからな、だが貴殿達が来てくれて正直助かった、

だがなぜ我が残ったのが不思議だ、他にも優秀な者が大勢いたのに・・」




これを聞いてサユミは考える、自分がその敵ならまずマサムネを攻撃している、

というのもマサムネはかなりの達人、聞いた話だと千代の国最強の武士らしい、

自分ならまず最強の武士を倒し全体の士気を下げる方が効果的と考えるからだ。




だが謎の敵は逆にマサムネを残している、これを考えると身内の可能性もある、

もしかしたら謎の敵はマサムネの身内かも知れない、そう考えると辻褄が合う、

なのでサユミはマサムネに身内の存在を尋ねた、すると・・




「わ・・我には身内は1人、それは妹で延沢銀山の近くの宿で働いているんだ、

先般手紙が来て結婚すると書いてあったので我は祝福に伺おうかと考えていた、

その矢先主が攻撃されてな、それどころじゃなくなったのだ」




・・・




今の話からすると関連は無さそうだが・・




・・・




何か嫌な予感がしたので・・・




「念のため私達は延沢銀山に向かいましょう、道案内頼めますか?」




「ああそれは任せて欲しい、最短の道を知っているからな」




こうしてサユミとタケシ、それと精鋭隊はマサムネの案内で・・




「ヒヒヒヒーーーーン!!!!!!!!!!!」




馬に乗り陸路で延沢銀山に向かうのだった。








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