新型戦艦の進捗状況と子供達が危惧する状況
アトラス達の艦隊が仙台方向に向かっている間俺はと言うと・・
・・・
今俺は新造艦「尾張」の建造現場にいる、進捗率は約4割といった感じだ、
というのも・・新造艦に関しては各地の子供達も建造に関わっているからだ、
ヘイゾウお兄さま達が集中して建造すれば既に出来てはいるんだが・・
グィイイイイイイ~~~~~~~~ン!!!
「あはは~やった~出来た~!!!」
お~~~~~~!!!!パチパチパチパチパチ!!!!
子供達が電動ドライバーを使いクラーケンに抱えられて壁面を固定している、
出来るだけ建造に関わる人数を多くして欲しいと神族から頼まれているからだ、
そのため作業員達は子供達が関わるように準備してるので建造はのんびりだ。
当初子供は10歳位までを想定していたが希望者が多く敷居を広げた形だ、
9歳以下に関しては今後興味を持った子供は希望すれば配属も検討に入れる、
それ以外としては見学・体験したら昼食に大盛りプリンをご馳走している。
これはオハイオ (BB-68)、メイン (BB-69)、ニューハンプシャー (BB-70)、
そしてルイジアナ (BB-71)も同じ感じ、これらは東と西の大陸で建造している、
こちらも子供達が頻繁に来る事もあり進捗率はほぼ同じ4割程だ。
尚この4隻に関しては1番艦モンタナの設計を参考に作成してはいるが・・
姉妹艦とはいえ若干変更があったので出来るだけ当時の設計図も用意させた、
それと武装の共通化の為これらも18インチ(46センチ)主砲を搭載する。
それと液体金属などを混ぜて大和達と同じ仕様の改造も行われる予定だが・・
なにせ子供達が頻繁に来るので現場は準備に忙しくそこまでは至っていない、
おそらくこのペースだと進水は来年になりそうだが・・まあ焦らず進めている。
ちなみにその間憑依戦艦「覡」を空母サンクチュアリに護衛させる案も出ていた、
だが神族は拒否、「覡」に関しては憑依艦なので外に出すのは御法度と言われた、
それに現時点戦闘は無いからサンクチュアリ単独でも問題無いと言われている。
現時点こんな感じ、俺はそれを聞いて一息ついたのだが・・
「おっとうさ~~~~~ん!!!」
ふと呼ばれた俺、振り向くとそこには子供のルア達が並んでいた、
どうやらルア達も尾張の建造に呼ばれたらしい、作業が済んで挨拶に来ていた、
そして俺達は移動して整備港にある喫茶店に入り雑談を楽しんだ!
その時・・・
「ウフフ・・コウさんお久しぶり!!う~~~ん!!!」
ピコピコ!!!!
エヘヘヘヘ・・・
すっかり女性と化したミナトが俺にベッタリ、キスまで求めてきた、
さすがにそれはまずいので俺はピコピコハンマーを取り出しミナトを叩く、
それを見ていたルアとカオルが嫉妬の炎、エナ達はただただ呆れていた。
ちなみにミナトの変化は先日ミナトの母ヒトミがメールで俺に報告している、
何でも白銀族は1万人に1人程度性転換するそうなので今回はミナトが該当、
ただ性転換は男性から女性になる場合が多く逆は自分は体験が無いそうだ。
ミナトに関しては・・産まれたときから女性ホルモンが多かったらしく・・
もしかしたらと思ってはいたそうだ、さらに俺と遭遇したのが大きいらしい、
飢えて彷徨っていた時俺と遭遇し助かった事で愛情が芽生え増幅したらしい。
・・・
そういえば俺も・・当初ミナトは女の子だと思っていたからな・・
その後もミナトは女性化が進み・・アソコも消えて完全に女性になったらしい、
一応精密検査もしたが今では完全な女性となり子も授かる事が出来るそうだ、
これを聞いたミナトは大喜び!俺に嫁げると極度に喜び興奮したらしい。
・・・
いや俺は既に君の母親と婚約しているから・・
いくらこの異世界が身内婚OKと言っても・・・
さすがに妻の息子・・いや娘まで娶るのはさすがに抵抗があるのだが・・
俺の心境を察したミナトが俺に向かって強烈な言葉を発してきた!
「コウさん心配は無いですよ!既に経験してるじゃあないですか?」
はい??
「お忘れですか、最初の妻ソニアさんの孫がレイミさんですよね?なので・・
祖母と孫を娶っているコウさんですから今更ですよ?それわかっています?
だから僕・・いえ私は大丈夫!血の繋がりも無いので全然OKですよ!」
!!!!!!!
・・・
ミナトのあっけらかんとした返答に俺は撃沈、ミナトは笑いながら傍に寄る、
そして改めてキスをねだる・・エナが呆れながらミナトの首根っこを持ち上げる。
「ミナトいい加減にしなさい!お父さん困惑してるじゃないの!!」
「えへへ・・ごめんなさ~~~い」
さすがにやり過ぎだと思ったミナトは舌を出しながらエナに謝っていた、
そしてエナはミナトを隣に座らせ襟を正し俺に向かってある提案をしてきた。
「お父さん、相談があるのですが・・」
「どんなことだ?」
「はい、実は先程尾張の製造現場を見て感じたのですが・・凄いの一言です、
特にライアンさん達の準備は凄すぎて素人の私達でも艦の製造が出来ました、
そこで提案なのですがこれを一時的では無く恒久的に授業化出来ませんか?」
「それは・・机上ではなく現場で造船体験を続けたいと言うことか?」
「はい、現時点では体験学習に留まっていますが先ではアリかと思っています、
現時点では各種族が対応していますが私達も先では確定した椅子が欲しいのです、
なので先での就職に備えこの案が浮かんだので幹部の方々に進言して欲しいのです」
・・・
正直エナからこんな言葉が出るとは驚いた、だがルア達も真剣な顔をしている、
現時点ではアトラス達が対応している地球以外は問題は発生していない、だが・・
同盟種族が極端に増えたこともあり一部は仕事の奪い合いになっているそうだ。
例えば工場製造は単純作業が多いので各種族が働ける、なのですぐ椅子が埋まる、
以前リサの領地にパン工場を建てたが現在でも大人気で人余り状態だそうだ、
他の職種も似たようなもので求人するまでも無く人手が集まるそうだ。
・・・
それを授業で聞いたエナ達は自分達の先の就職先に不安を覚えたようで・・
・・・
思いつく事は進言して自分達の地位を増やそうと必死さが見える、それと・・
この異世界では幹部の子でも適才外と判断されたら容赦なく追い出される、
特に彼女達は俺の子と言うこともあり特に良識と秩序が求められるからだ。
これを聞いた俺は・・この意見は共感できるので受け入れた、
そしてすぐメールで幹部達に連絡、各種族も容認したので即採用、
今後は授業の調整をしながら現場とも打ち合わせると返信が来た。
「認可が出たぞ!これでいいのか?」
「ええ十分です!ありがとうございます」
エナ達はこれを聞き安堵して学校に戻る、一人考える俺だけが喫茶店に残る、
俺が召喚された時は各種族争いをしていたのでそれを収める事に必死だったが・・
今は逆の状態なので発想の転換が必要だと改めて考え頭を捻っていた。
思えば・・エリーナ達が確固たる地位が欲しいと俺に進言したことがある、
その時は階級を設け各艦の艦長等という地位を与えその場は収まったのだが・・
先ではこの方法は通じないだろう、なにせこの異世界は長寿命の種族が多い。
なので椅子は空きにくい、新たに造らなければ溢れるのは目に見えている、
さてどうするか・・俺はまず自分の子供を抑えるのが効果的と考え進言した、
ただでさえ妻が多すぎ過剰なので先を考えると俺の結婚は抑えるべきと・・
すると・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「コウさん何考えているのですか!既に次のメイドさん達が待機してます」
「馬鹿なこと言わないでください!格下種族の希望を奪う気ですか?」
「むしろ増やすべきです!ミナトさん達もコウさんとの結婚を望んでいます!」
「1000人はあくまで目安に過ぎません!希望があれば受け入れるべきです」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
各種族から猛烈に怒られた俺は・・・
・・・
意気消沈しながらも・・
新たなメイドさん・・と言う名の婚約者さん達との結婚・営みを・・
・・・
今日も頑張っていたのだった。