雷の電送装置の考えと仙台方向に向かう俺達
おかげさまで連載777回となりました(フィーバ?)
猛烈な熱さで日々苦しんでますが閲覧してもらい励みになっています、
今後も頑張って更新していきますので応援よろしくお願いします!
スサノオと8頭竜は・・まあ食べるわ食べるわ2時間以上食べまくっていた、
後から聞いた話だが・・どちらもここ数日まともに食べて無かったらしい、
その理由は単純、お供え物が苦手な野菜系が多く殆どが生だったそうだ。
というのも・・
今年は野菜が豊作だったらしく白菜やキャベツ等が数多く収穫され供えられた、
反面魚介類や肉類・・この手は中抜きが多く殆どが輩達が横流しされていた、
それと信仰の問題、神様扱いされていたので肉類は御法度扱いされていた。
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一応料理はされてはいたが薄味が多く・・まあ完全な精進料理なので・・
たまにサンマなどが出る程度でご飯に味噌汁野菜サラダのオンパレードの毎日、
それもあってかどんどん意気消沈して根暗となって城の中で過ごしていたらしい。
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まあ片方は20歳代、片方は竜なので肉類を食べたいのはわかるけど・・
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「今日はこれで最後です!明日はこちらのメニューになりますからね!」
「こ・・これは困る・・せめてハンバーグはつけて欲しいのだが・・」
「グヮアアア(訳 に・・肉系だけは出してください・・)」
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50人分のハンバーグを2人・・いや一人と一匹?の竜がペロリとたいらげた、
だがそのために事務員達の一部はハンバーグが食べれなかったので機嫌が悪い、
特にあのデミグラスソースは特注で地球の高級レストランのレシピで作っていた。
なので事務員達は凄く楽しみにしていたのだがスサノオと8頭竜が全部食べた!
そのため怒り心頭、なので明日の食事は肉類をあえて避けたレシピとなった、
それを見たスサノオと8頭竜は懇願したが却下され涙を流しふて寝していた。
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この件は当分ほっといて・・
翌日スサノオと対談したシルヴィとソフィア、まず8頭竜の扱いは・・
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見た目は凶暴だが本人は戦闘意思はないようで完全に服従、まあ大和と武蔵、
この2隻の艦砲射撃が相当怖かったらしく怯え今はピンキーにも挨拶する始末、
なぜか背中には白旗のようのものがぶら下がっていているので危険は無さそうだ。
あともう少し小さくなれると言うことで2mサイズとなったのでそのままにした、
当面は珍獣・・いやサーベルタイガー達と同じ扱いにして隼鷹などに滞在させた、
当面は艦で出来る仕事(お掃除等)をしながら検査を受け元に戻る治療を受ける。
これもさておき・・
何とかスサノオから情報を聞き出せ三種の神器も預かることになったのだが・・
その三種の神器はすぐにMRIやレントゲン、光センサーなどで調べまくった、
その結果・・瘴気は凄いがそれ以外は俺が作る量産聖剣と同レベルの品らしい。
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となると・・その瘴気が何かと絡んでいると見るのが無難なのかな?
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だが妙だ、それならなぜ各地から来た女性達は8頭竜になったのだろう?
一応8頭竜も精密検査を受けさせたが俺達の異世界の魔獣とそう差は無い、
スサノオも瘴気は凄いがそれ以外は上級下位レベルなので脅威とは言えない。
スサノオもなぜこうなったのかは訳わからないと言っているので・・
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検査結果を見たシルヴィは・・ある仮説を立てた、それは瘴気が・・
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生き物や物質の原子レベルまで操作できて意のままに出来るとしたら?
現地にいなくても遠隔操作で事が済めば敵・・この場合俺達となるが・・
掴み所が無いようにすれば攪乱できるし戦力も見定めることが出来る。
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先般カラミティ達がシトリーを倒したことで謎の敵は俺達の存在に気づくはず、
もしかしたら・・・敵も俺達を掴み所が無い存在だと考えてるのかもしれない、
となればスサノオと8頭竜を使い困惑させる・・現時点これが可能性が高い。
・・・
シルヴィはすぐにこの仮説を皆に伝え感想を求めた、尚これは全乗組員に送信、
するとカーグワスから返事が来た、なにか思い当たることがあるそうなので・・
面談の方がいいと考えたシルヴィはすぐ会議室にカーグワス達を呼びだした。
「何か気になることがあるのかしら?些細な事でもいいから教えて!」
「あっ、はい!僕が住んでいたジブンの村での出来事なんですか・・
長老が神棚に飾っていた木掘りの人形が雷で吹き飛んだあと魔物が出ました、
スサノオさんと8頭竜さんが雷を受けたと言うのが似てると思いまして・・」
!!!!!!!!
これを聞いたソフィアは・・もしかしたら雷が電送装置では無いかと考えた、
謎の敵は雷を使い瘴気を乗せて各地を混乱させ俺達を惑わしているのでは?
だがそんなことが出来るのだろうか?ソフィアはヘイゾウお兄さま達に尋ねた。
「あり得ない話では無いよ、実際わしらが使うスマホやFAX等は電送だからな、
性質は異なるようだが不可能では無い、聞いた限りではほぼ間違いないと思う、
雷なら遠距離からでも瘴気を送れそうだからな、わしが謎の敵ならそうするよ」
それを聞いたソフィアは・・
「そういうことなら・・逆に大きな雷が落ちた場所は怪しいと見た方がいいわね、
遡って見ると・・ジブンの村もそうだが発端は巨大雷が絡んでいると推測できる、
言い換えれば謎の敵の本体は近くにはいないと考えて間違いは無いわ!」
そう結論づけたソフィアはカーグワス達に通達、似た事が無いか調べさせた、
だが現時点リベラが雷で船が沈んだという情報以外皆は思い当たらない、
なので当面保留状態、思い出したら報告するという事で先延ばしにした。
さて・・・
この地では謎のボス?はいないようだから移動することにしたのだが・・
・・・
「う~ん悩むわね、このまま仙台方向に向かうべきなのか・・」
「あと怪しいのは北にいるという女性だけど・・何か引っかかるのよね~」
「だがここにいても進展は無さそうだからな、あとスサノオ達をどうするか・・」
アトラスは改めてスサノオと8頭竜に問い合わせる、それは自分達以外に・・
巨大な勢力が出来ていないかを尋ねた、現時点その位しか思い浮かばない、
だがこれを聞いたスサノオは・・何かを思い出したようだ!
「そ・・そう言えば部下から聞いたことがある!それはアイヌ達が・・
ある場所で盛大な催しをしていたそうだ、地図で見るとこの辺りと聞いている、
だが数年前の話だから該当するかは不明だが・・」
「他には無いのか?」
「あとは千代(今の仙台)辺りに勢力を伸ばした武将がいるのは聞いている、
だがそいつはすぐに我に従ったので特別視はしなかったのだが・・」
・・・
スサノオはその後も必死で思い出そうとしたが・・現時点この2つだけ、
念のため東海や関西方面にその手は無いか尋ねたがそれは問題無いらしい、
というのも自分の親達が眼を光らせているのですぐに制圧したそうだ。
「となると・・現時点仙台方向に向かうのが無難なようだな」
「ええここにいても先が見えないわ、でもスサノオ達はどうするの?」
「そ・・それなら問題無い、我の影武者を城に置いとけばいいだけだ、
それに8頭竜・・女達も元に戻したい、どうか我達も連れて行ってくれ!」
・・・
乗組員達も現時点それしか無いと判断したのでここから移動する事にした、
その際孤児達に関しては精鋭達が元いた場所に帰そうとしたのだが・・
「い・・嫌だ!!!お姉ちゃんと一緒にいる!!」
「お願いだ~僕達も連れて行って~!もうあそこにはいたくないんだよ!!」
・・・
泣き喚く孤児達、それを見た精鋭達はもらい泣きしてシルヴィに懇願した、
というのも保護した時から今に至るまで関わっていたのですっかり懐かれた、
それに精鋭達も甥や姪のような扱いで接していたので愛情が湧いていたのだ。
・・・
既に400人を超える難民達を受け入れているので10人前後増えても・・
特に問題は無いと判断したシルヴィとソフィアは乗艦許可を精鋭達に伝える、
あと孤児達を苦しめた輩達はスサノオが調べさせ後日極刑にしたらしい。
孤児達はこれを聞いて大喜び!当面はカーグワス達と同じ扱いにした。
こうして俺達は・・
新たにスサノオと8頭竜、それと孤児達を加えて・・
「碇をあげろ~全艦これから仙台方向に向かいます!!!」
ガラガラガラガラ~~~~~~~!!!!
各艦の碇が上げられ・念のためヒュウージの魔法を展開しながら・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
各艦仙台方向に向けて動き出した!