最強戦艦の衝撃破砲棘弾化と予想外の8頭竜の態度
謎の人物が左手に持つ草薙の剣らしきものを振りかざし構えた、
それに連動するかのように8頭竜は牙をむき戦闘態勢に入っていく、
強さは聖級上位らしいが・・何か切り札がありそうな雰囲気だ。
グルル・・・グォオオオオオオ~~~~・・・・・
「ほうかなりの強さのようだが・・何かありそうな雰囲気だな」
「ええおそらく特殊能力を備えているようね、でも詳細はわからないわ」
「ならどうするの?このままだとあいつ暴れ出すわよ?」
木の陰に隠れていたアトラス達は考える、単純な強さだけならこちらが上だ、
だが何かありそうな雰囲気なので慎重になっている、一番怖いのは暴れること、
城の周りには民家が密集してるので暴れられると周りは焦土と化してしまう。
だが城下町の郊外もちらほら民家や作業所等があるので場所を変えられない、
一番手っ取り早いのは海に誘導する事だが・・敵は城から動こうとはしない、
さてどうするか・・ここでシルヴィがある戦術を提案してきた。
「ねえ聞いて!私達がここで戦ったらあいつら暴れ出すから周りが危険だわ、
でもね、ある意味的にも見えるから遠距離砲撃が有効だと思うのよ、だから・・」
「言いたいことはわかる、確かにそれなら被害を最小限に抑えられそうだ、
まだまだ先があるからあまり目立つ行動はしたくないしな、だが・・
あの男はどうするんだ?もし操られていた場合巻き添えを食らうぞ?」
「それは心配ないわ、私達があいつを結界で閉じ込めればいいのよ!」
「なるほどな、それなら最悪の事態も避けられそうだ、よしそれで行こう!」
「貴方達は周りを頼むわ、逃げ遅れたのがいたら助けてあげて!」
「了解です!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブゥウウウウウウウウーーーーーン!!!!!!
3人は左手の掌に結界を展開して謎の男を結界で覆う準備を始めた、
他の精鋭達は周りを見渡し・・孤児らしき子供が何人か街を彷徨っていた、
どうやら逃げても行き場所が無いと諦め割り切り彷徨い食べ物を探していた。
「あの子たちは危険だわ、ブレスされたらひとたまりもない・・」
聖級精鋭達は孤児達を目でチェックして攻撃が来たら即座に飛び出す気だ、
それを感じたソフィアがスマホを取り出し連絡、その相手は大和と武蔵、
合図をしたらある砲を調整して一斉砲撃を指示、大和と武蔵に緊張が走る。
「そ・・それで君たちは巻き添えにならないのか?」
「それはご心配なく、私達は貴方方の腕前を信じていますから・・」
・・・
大和と武蔵の砲撃手達は考える、というのもソフィアが希望したのは衝撃破砲、
それを出来る限り絞り込んで針状にして8頭竜を貫いてほしいという指示だった、
ある意味衝撃破砲の棘弾化なので調整を間違えると暴発する可能性もある。
だが砲撃手達はそれは心配していない、というのも暇な時何度も実験していた、
衝撃破砲は宇宙戦艦ヤ●トでいうショックカノンなので波動砲の小型版と考えた、
それは実弾ではないので出力調整すれば光を絞り込むような効果があると閃く。
それを隠れて・・ある意味遊びながら試していたのをシルヴィ達は見ていた、
まあある意味彼女達も突飛なアイデアを出す俺達は進化のネタにしていた、
こうすればこうなる・・彼女達もその都度それを編み出し自分の糧としていた。
話を戻して・・・
衝撃破砲を棘弾化する目的は着弾時身体で爆発させず貫き貫通させることにある、
貫通した弾はそのまま海に・・10km縛りがあるのでそれを超えると消滅する、
それを見越しての指示なので砲撃手達は問題ないと判断して頷いた!
「よし大和と武蔵を浮上させる!ヒュゥージを前面に展開してくれ!」
「了解、主砲副砲発射準備、浮上と同時に艦砲射撃を仕掛けます!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・グィーーーーーーーーン!!
浮上と同時に主副砲を城の方向に動かす大和と武蔵、いつでも撃てる構えだ、
主副砲内では念入りの調整が行われ砲撃手達は緊張した顔で砲撃態勢に入った、
何しろ遊びでしか試したことが無いので実戦ではこれが最初の砲撃となる。
「調整完了!衝撃波砲発射OKだ!カウントダウンスタートするぞ!!」
「発射10秒前!大和武蔵浮上!ヒュウージ展開!!!!!」
ザッバーーーーーーーーーーーン!!!!
ブゥウウウーーーン!!!
「発射3秒前!2・・1・・衝撃波砲一斉発射!!!!!!!」
ドシューーーーーーーンドシューーーーーン!!!!!!!
ドシューーーーーーーンドシューーーーーン!!!!!!!
大和武蔵の全主副砲が一斉に発射され針状の衝撃波砲が城に飛んでいく!
まるで光の針が飛んでいるようで・・避難した民衆達もそれを見て驚く!
「お・・おいあれなんなんだ?あんなの初めて見るぞ??」
「あ・・ああもしかしたら城の魔物を倒すための光の槍かもしれないな・・」
避難した民衆達は・・唖然とした顔をして光の針の行方をただ眼で追っていた、
それを見たアトラス達も瞬時に動き謎の男を結界で封じ込め動きを止めた、
他の精鋭達も即座に動き辺りにいた孤児達を抱きかかえ即座にそこを離れた!
ブゥウウウーーーン!!!
「うん・・アアアアア!!!!!!な・・何だこれは??」
謎の男は突如結界に囲まれ困惑、それを見た8頭竜達の頭がそいつに向く、
その瞬間光の針が無数に飛んで来て8頭竜の身体を次々と貫いていった!
ズサズサズサズザズサズサズサズザーーー!!!!!!!!!!!
グヮアアアアアアーーーーーーーー!!!!???????
8頭竜は突然の攻撃に穴だらけとなり・・致命傷を負って動けなくなった、
だがなにか様子がおかしい、謎の男は8頭竜を心配し青ざめた顔をしていた、
それを見ていたアトラス達は・・謎の男は操られていないのでは?と考えた。
「な・・なんてことを・・我の相棒になんてことを・・・」
あれ????
こういう時普通呪い等がかけられていて解放されたら意識が戻るはず・・
特にあんな・・見るからに凶暴そうな8頭竜見たら誰でもそう思うと思う、
実際民衆達は驚き即座に逃げたのでどー見てもペットには見えないのだが・・
「う・・・ウワアアアアアアアアアア~~~!!!」
「こ・・これはまずいかもしれない・・」
「ええ一旦あいつを治療しましょう!!」
結界の中で謎の男は号泣している、それを見た8頭竜はなぜか穏やかな顔、
これは何かある・・と感じたアトラス達は即座に結界を解除し急ぎ出た、
そして3人で8頭竜に治癒魔法、何とか生きてる状態まで回復させている。
「お・・・お前達は何者なんだ??」
謎の男は8頭竜の傍でアトラス達に尋ねる、アトラス達は少し考え・・
「私達はある目的がありここに立ち寄ったのですが・・覚えてますか?
私達は貴方方に手紙を送りましたが・・貴方方は私達に攻撃してきました、
なので私達は貴方方を警戒していますので正体は明かせません!」
そう言ってアトラス達は・・
8頭竜は戦闘不能で戦う必要はないと考えその場を去ることに・・・
「ま・・待て、それは詫びる!だから貴殿たちと話し合いたい!!」
「それは・・」
・・・
アトラス達は戸惑う、なにせ最初に攻撃してきたのだから当然だろう、
だが深く考えてみると・・謎の男に関しては俺達が先に仕掛けている、
特にマリアンヌは突然押し入りこいつを倒すと宣言してるので・・
・・・
「レーダーに反応!後方より敵軍船!どうやら一部が戻ってきたようです!」
・・・
この場合どうしたらいいのだろう?
8頭竜は見た目こそ凶暴だが現時点どこにも攻撃せず被害を被ってはいない、
当初は驚いたが・・今はまるで飼い主に懐く猫のような雰囲気でもある、
謎の男性も8頭竜の頭を撫でて危険はないぞとアピールしている。
だが後方からくる軍船は殺気タップリで戻ってきたので急ぎ大和と武蔵を隠す、
ヒュゥージの魔法で他の艦は見えていないが軍船は銅鑼や太鼓を叩き戦闘態勢、
乗組員たちは望遠鏡で軍船を確認・・猛烈に興奮していて話は通じそうにない。
・・・
さてどうするか?
アトラス達もこの展開は全く予想していなかったようで・・
・・・
どうしたらいいのか・・猛烈に悩んでいた。
 




