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問題児の暴走と艦を包む変形透明魔法「ヒュゥージ」




軍船達は辺りを執拗なほど捜索したが当然ながら俺達を見つけられない、

それもそのはず、彼らの頭を飛び越えていたのでいるはずは無いのだが・・

だが敵にしてみると巨大な船が頭を飛び越えるとは予想も出来ないだろう。




さらに・・・




ザザザザザーーーーーーーー!!!!!!!!!




ドゴゴゴゴーーーーーン!!!!!!




現場では雷雨が降り海が荒れ止むなく近くの漁港に避難し雨を凌ぐ、

そのこともあり軍船達は戻るに戻れず歯がゆい思いで漁港で立ち往生、

さらに問題も出てきた、何しろ援軍合わせて5千の大船隊なので・・・




「おいそのむすびは俺のだぞ!!!勝手に取るな!!!!」




「やかましい!!!俺の分を食べてなにが悪い!」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




突貫で攻めてきたこともあり十分な食料を積んでおらず喧嘩が絶えない、

さらに漁港ではストレスからか民家に乱入して略奪するものも多数いた、

なので辺りは無法地帯と化し兵達はそれを抑えるのに手を焼いていた。




そのころ・・・




「よし偵察隊出撃せよ、気をつけて行くんだぞ!」




「ええ任せて!しっかり情報収集してくるわね!」




ザザザザザーーーーーーーー!!!!!!!!!




軍船達が大問題を起こしているとは想像すらしてない俺達は即座に動く、

以前安芸の国で偵察した特級精鋭達が今回も志願したのでシルヴィは任せた、

下手にメンバーを変えるよりも経験者に任せた方がいいと判断したが・・




・・・




「わ・・私も出向きます!地元民に変装すればいいんでしょ??」




・・・




問題児のマリアンヌが精鋭達と出ると言うのでソフィアは頭が痛かった、

王族が捕まると何かと厄介なので艦に閉じ込めておきたかったのだが・・

だがマリアンヌは譲らない、手柄を立てたい意気込み満載で志願してきた。




「マリアンヌさん気持ちはわかりますが自重してほしいのですが・・」




「いえいえ私役に立ちますよ!なので行かせてください!!!!」




・・・




ソフィアが必死で説得したがマリアンヌは空気を読まず準備に大忙しだった、

だがこれ以上時間を割くわけには行かないのでソフィアはエンカルを呼んだ、

そして・・




「いいですか?マリアンヌさんが暴走したら止めてください!でないと・・」




「そ・・その先は言わないでください、言いたいことはわかりますから・・」




ソフィアの圧に怯えるエンカルは焦り汗をかきながら特殊メイクを施される、

そして農民に姿を変えた精鋭達と同行して小舟に乗り江戸城方面に向かった、

この辺りはまだ雨は降っていないので精鋭達は闇夜に紛れ上陸、朝になる。




「ようよう姉ちゃん達焼き串はどうだい?」




「おいおい姉ちゃん達江戸前寿司はどうだい?新鮮だぞ?」




「おいお姉ちゃん達うなぎはどうだい?秘伝のタレだから美味いぞ!」




「わあ~~~嬉しい~~全部買いますね~~~!!!!!!」




・・・




江戸城?辺りの城下町では早朝にもかかわらず屋台が賑わっていて活気が凄い、

なぜか精鋭達は目立つのを避けるようにしていたのだが頻繁に声をかけられる、

しかし相手にしてみると田舎者が来たと思われ・・カモ扱いで声をかけまくる!




「あっこれも買います!これも~あはは楽しい~~!!!」




・・・・




お馬鹿マリアンヌは爆買いの楽しさに虜となり声をかけられる度買いまくる、

エンカルが必死で止めようとしたが止まらず荷物が大幅に増え困る精鋭達、

なので一旦城下町を離れ・・買った串肉などを食べながら作戦を練り直す。




「さてどうしようかしら?感じだとあの城が怪しそうなんだけど・・」




城下町から少し離れた丘から見える城・・見た感じまさに江戸城のようだ、

かなり豪華な造りではあるが時折感じる不気味さが怪しさを加速させている、

なので精鋭達はまずはあの城に忍び込み調べる必要があると結論づけた。




しかし・・




「あっあの城怪しいですね?すぐ調べに行きましょう!!!」




・・・




何も考えないマリアンヌが城を指さし即座に行動、精鋭達はその後に続く、

一応王族なので皆は妥協してはいるが正直邪魔なので置いていきたいのが本音、

するとその空気を察したエンカルがひたすら頭を下げ皆の不満を和らげる。




一時間後・・・




曇りではあるが思いっきり明るい時間帯に精鋭達は謎の城に到着したのだが・・

思いっきり警備が厳しいのでまず忍び込めない、さらに民衆の目も沢山ある、

この状況でどうすれば・・マリアンヌが警備兵に近寄り爆弾発言をする!




「あの~~すみません!この城怪しいので調べたいのですけど・・」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




「怪しい奴らめ!!捕らえろ!捕らえろ~~~~!!!!!」




・・・




「ハァアアアアアアア~~~~」




瞬く間に精鋭達は取り囲まれ御用!即座に城の地下牢に閉じ込められた、

当然荷物は全部没収、精鋭達はため息をついて座り込むが・・

なぜかマリアンヌは猛烈に元気、そして精鋭達に向かってこう語る。




「これで城に入れましたね!みなさ~んさっさと中を調べましょう!」




!!!!!!!!!!!!!!




マリアンヌはニヤリと笑う、どうやら彼女なりに城の侵入を考えていたようだ、

確かにこの時間帯は警備が厳しいし民衆の目もあるので侵入は不可能に近い、

だがあえて捕まれば・・少なくとも城の中には入れるし民衆も巻き込まれない。




「なるほど・・そういうことなら・・」




シュシュシューーーーーン!!!!!!!




特級精鋭達は即座に行動、牢をあっさり手刀で切り裂き見張りを一網打尽にする、

そして兵達に変装しながら上に進みその都度見つけた敵を押さえつけ捕獲する、

今度はそれらに変装してさらに上に進む、そして最上階が見えてきたその時!




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゾク・・・・




大きな扉の前に移動した時極度の殺気を感じたので急ぎ隠れた。




グォオオオオオオオオオ~~~~~~




猛烈な殺気が辺りを包んでいる、特級クラスの精鋭達でも殺気に大汗をかく、

間違い無く敵の本丸はここだ、そう確信した精鋭達は母艦にメールを送った、

その内容は・・自分達では手に負えないので応援を求める内容だった。




!!!!!!!!!!!!!!!




このメールを受信した通信官達は急ぎアトラス・シルヴィ・ソフィアに報告、

特級クラスが手に負えないと言うことは相手の力が膨大だと言うことでもある、

なのでアトラス達に出撃を指示、アトラス達は頷き即座に飛び立った!




ちなみに艦隊は透明魔法を展開して消えた状態、この魔法は新たに開発された、

シルビアが新たなガ●ダムのDVDを持ち込んでそれを見た幹部達が新たに造る、

それはミラージュコロイド粒子を応用したステルス能力を艦にも使っていた事だ。




さらにDVDでは前面を包むように艦を隠した画像があった、それを見た幹部達、

今迄は立体的に展開する考えしか無く箱状や円状に展開し艦を囲む考えだった、

だがこの場合艦だとデットスペースも大きいので魔力の消耗も半端なかった。




具体的に言えば艦は主砲辺りまではそう高さは無いが艦橋辺りはかなり高くなる、

そして艦尾辺りになると高さは抑えられるが箱や円状だと艦橋の高さで展開される、

なので主砲の上の空間がデットスペースとなるがそれも魔力の消耗に関わってくる。




なので艦を透明化する考えはあまり現実的では無かったが・・




「なるほどな・・これなら我らにも出来そうだ、大和達の援護にもなる」




カオス達幹部はDVDを見て艦を包み混んで透明化できる変形巨大魔法を作らせた、

それが出来たのは先程、すぐに幹部達はブラックホールを通り魔法を展開させた、

そして巨大変形魔法「ヒュゥージ」が沖合いの古鷹達を包み込み透明化している。




尚透明化の魔法は既にあったが変形し包めるのは無かった、理由は単純に魔力、

200mを超える艦を隠すとなれば魔力も半端ないので現実的では無かったからだ、

だが全部覆うのに拘らず変形させ要点だけ覆えばその方向からは見えなくなる。




今回の場合陸地からの目線を遮ればいいのでその方向だけ魔法を展開している、

もちろん全部を包むことも出来るが使う魔力が膨大なので部分展開に重点を置く、

これにより状況に応じた展開が可能になったので現場は重宝している。




「よし行くぞ!時間が無いから城まで一気に飛んでいく!」




「わかりました!私達も続きます!!」




アトラス達は透明化の魔法を個々に展開して急ぎ飛んでいく、時間が無いからだ、

向かったのはアトラス・シルヴィ・ソフィアと聖級下位クラスの精鋭5人ほどだ、

艦隊は翡翠に任せ待機、さすがに城下町に艦砲射撃は出来ないので静観していた。




そのころ・・




「よし本隊に連絡は入れたわ!私達はここから撤退する・・わよ・・?」




「ハアアアアアアアアーーーー!!!!」




ドガーーーーーーーン!!!!




バァアアアアアアアアアーーーーン!!!!!




!!!!!!!!!!!!!




精鋭達は危険を感じ一旦退避しようとしたのが・・




マリアンヌが空気を読まず扉を蹴破り中に向かったので・・・



・・・




エンカルは精鋭達の冷たい視線を浴びて・・・




・・・




「あ・・・あわわわわ・・・」




寒気が止まらず・・泣きそうな顔になっていた。







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