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シードラゴンの強襲とそれを貫く大和と武蔵




軍船は3つの集団に分散し俺達に向かって総攻撃を仕掛けてきた、

先行した戦闘機隊は即座に攻撃を受けたので大きく旋回して攻撃をかわす、

勢いつけて軍船がこちらに向かってきた、それを見て俺達も動き出す!




「古鷹・夕張・時雨艦砲射撃用意!空母隊はレールガンで援護せよ!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




古鷹・夕張・時雨の3隻は前に出て主砲発射準備!砂漠空母隊も移動、

隼鷹・飛鷹は殿となり3-5-2の陣形となり戦闘機隊は後ろに備えた、

尚大和と武蔵は深く潜行して約100m位まで潜り様子を見ている。



というのも・・




「軍船の真下に謎の生物を発見!形状からしてシードラゴンのようです!」




天皇達はガイと密偵から俺達の事を入念に聞いて軍船だけだと力不足と判断、

さらに空を飛ぶ鉄の塊が複数あると聞き急ぎ隠していた魔物を呼び寄せた、

その一つがシードラゴン、5匹いるようで大きさは20m位とかなり大きい。




シュルルルルルルルルル~~~~~




5匹のシードラゴンはまるで大蛇のように海に隠れ俺達に近づいてくる、

どうやら軍船は囮で俺達の気を引こうと猛烈に戦闘機隊に攻撃を仕掛けてきた、

その隙に俺達の本隊をシードラゴンに攻撃させ一気に撃沈する作戦のようだ。




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




シュンシュンシュン!!!!!!!




キメラのような魔物達とそれに乗った敵兵達が炎の球やボウガンで攻撃してくる、

それを見た戦闘機隊は一旦旋回して半分は母艦の後方に周り残りは敵に近づいた、

それを見た敵兵達は火球やボウガンなどで猛攻撃してきた。




・・・・




「おいこいつら正気なのか?戦闘機をボウガンで落とせると思っているのか?」




「まあそう言うなよ、敵の本丸を見つけるまでの我慢だ、とにかく当たるなよ」




「ああそれはわかっているが・・あのシードラゴンはどうするんだ?」




「それは心配ない!あの二隻にかかったらあんなの赤子と変わらんよ!」




「それもそうだな、じゃ俺達はこのまま囮を演じますか!」




「そういうこと!せいぜいあがいてあいつらの気を引きつけるぞ!」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




戦闘機隊は敵の攻撃をかわしながら足止め、囮を止める囮を演じている、

実はレーダーで既にシードラゴンは把握済み、強さは上級レベルと見ている、

だがこの程度の魔物は異世界で頻繁に衝突していたので今更感満載の俺達。




グワアアアアアアアーーーーー




ドガガガガーーーーーーーーーーン!!!!




召喚された初期の頃は頻繁に艦に衝突されて修理が大変だったが・・・




新たに装備されたアイスシールドや棘弾、イージスミサイル等で蹴散らした、

以降衝突は減ったが今でも油断していると突っ込んで来るので始末に悪い、

どうかしたら30m級のシロナガスクジラを超える大物もいたので・・・




・・・・




慣れとは恐ろしいもので・・




あれらに比べたら20mクラスのシードラゴンなど可愛いもので怖さは全く無い、

正直時雨一隻でも追い払えるが時雨は別の仕事があるので大和と武蔵が対応する、

そのために100mまで潜っている為か・・シードラゴン達は全く気づいていない。




「シードラゴン達がもうすぐ通過します、迎撃準備に入ります」




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




大和と武蔵に搭載されている棘弾発射口がシードラゴン達に向けられた、

主副砲や高角砲等では貫いて海面を超えてしまうので相手に存在がバレる、

この2隻は見せたくないので遠隔操作ができる棘弾でシードラゴンを仕留める。




シュルルルルルルルルル~~~~~




シードラゴン達が古鷹達に近づく、ちなみに現在6km程離れた位置まで近づく、

こちらは古鷹達の位置から5km先に大和と武蔵が潜行していて敵を待ち構える、

その理由は敵の本丸を探すため、大和と武蔵が先行してレーダーで調べていた。




だが・・




「だ・・ダメですね、どうやら敵の本丸は内陸部にありそうです」




俺達は10km縛りがあるので潜行出来る大和と武蔵を使い本丸を捜した、

だがその範囲にはそれらしきものは見当たらない、それと肝心な魔物・・

頭が8つある謎の魔物も急ぎ捜したがレーダーの範囲にはいないようだ・・




・・・




以前貰った地図を改めて見る、女将の話だと江戸城辺りが賑わってるらしい、

仮にここが敵の本拠地ならば俺達は横浜市辺りまで移動する必要があった、

だが前方からは3000隻の軍船が迫ってくるので突っ込めば大規模な戦闘になる。




だが・・・




俺達の目的はあくまでも謎のボス?を蹴散らす事であって軍船と戦う事では無い、

それに軍船には農民もいるので下手に攻撃して殺してしまうと後々面倒にもなる、

何しろ捜索はまだまだ続く、戦闘は出来るだけ避け本丸を叩きたいのが本音だ。




なので・・・




「各艦煙幕弾発射準備!シードラゴン駆逐後煙に紛れ敵を飛び超えます!」




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




敵の本丸が見つからないので作戦変更、煙幕弾を使い視界を遮り敵を飛び超える、

そしてシードラゴン達を蹴散らしたらそれを合図に各艦が艦砲射撃を仕掛ける。




そして・・シードラゴン達が大和と武蔵の真上に来た!




「大和武蔵棘弾発射!!同時に各艦煙幕弾発射!!!」




ズシュシュシュシュシューーーーン!!!!!




ズササササササササササーーーーーーー!!!!!!




!!!!!!!!!!




大和と武蔵から無数の棘弾が発射され瞬く間にシードラゴン達は針の塊となる、

同時に即座に絶命、そしてその巨体が海面に浮かんだとき・・




「な・・なんだ?シードラゴン達が浮かんで来たぞ??」




その次の瞬間!!!!




ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!




各艦が一斉に煙幕弾を発射、戦闘機隊は後方に向けて煙幕弾を撃ち込んだ!

各戦闘機には念のため煙幕弾も装備していたのでそれを使い一斉に放った!

瞬時に辺りは煙だらけとなる、まるで火山が噴火したかもような光景だ。




ボボボボボボボボボボボボボ!!!!!!




「ゴ・・ゴホホホホホ・・な・・何だ?あいつら何したんだ?」




軍船の兵士達は予期せぬ煙幕弾で視界を奪われ大パニックとなった、

キメラのような魔物達も取り乱し急ぎ海面まで降りてその場で羽ばたく、

それに乗っていた兵士達も突然の煙に視界を奪われ身を塞いでいる。




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




「よし敵を飛び越えるぞ!各艦全速前進!!!!!」




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




ズバアーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!




古鷹・夕張・時雨と砂漠空母隊、隼鷹・飛鷹が一気に加速して海面を飛び立つ、

戦闘機隊もそれに続き一気に100m程浮かびそのまま軍船を飛び越えていった、

同時に大和と武蔵も動く、こちらはそのまま海中で横浜方面まで移動する。




「うわああああ~~~~眼が・・眼が~~~!!!!」




「ご・・ゴホゴホ・・ちくしょう覚えていろよ~~!!」




ちなみに煙幕弾は10分ほどで収まったが敵兵達の視界は当分収まらなかった、

というのも・・興奮しながら闇雲に近づいてきたので煙幕をモロに受けたからだ、

なので敵兵達が落ち着くまで二時間を要した、その隙に俺達はこの場を離れた。




ザッパーーーーーーーーーーン!!!!!




二時間後各艦は横浜辺りまで移動、大和と武蔵を待つ為着水しその場に留まる、

しばらくしたら大和と武蔵も合流して夜を待ち偵察隊達が準備を始めた、

この日は雨が降りそうな曇りだったので月が完全に隠れ真っ暗だった。




そのころ・・




「お・・おい!!し・・シードラゴン達がやられているぞ!」




「くそあいつらどこ行った??まさか消えたのか???」




軍船の兵士達は俺達を必死で捜していたが・・




まさか俺達が自分達の頭を飛び越えて移動しているとは露とも考えず・・




・・・




大慌てで付近の沖合いを捜しまくっていた。








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