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エニウェアの女の子とホーリーキマイラの側近たち




ソニア達ドラゴンが顔を真っ青にして女の子を見つめている、

さらにレイナやジセル、ルミナ達も青ざめて見つめている、

俺達にはどう見ても普通のドジな女の子にしか見えないんだが?




「コウ・・あなたこのが誰かわからないの?」




と言われても・・普通の女の子だろう?




「この娘・・エニウェアドラゴンよ!」




彼女はエニウェアドラゴンらしい・・



・・・



えぇえ~~~~~~~~~~???



俺達もそれを聞いて驚いたが・・なんでこんな所にいるんだ?

驚く俺達を見て不敵な笑みを浮かべた女の子が自己紹介する。



「いかにも!我こそがエニウェアドラゴン首領の愛娘の一人、

名前はサーラじゃ!さあ下等生物たちよひざまづくがよい!」



偉そうな態度をしているが・・・



・・・



俺とデーヴィドはサーラと猫を急ぎ抱え上げ元いた船に戻した。



「信濃・紀伊反転しろ!ここから離れるんだ!」



「了解しました!」



関わるのは御免とばかりに皆が見事な動きで船から離れた、

ポカンとしてるサーラと猫を尻目に信濃と紀伊は反転する。



「全速前進!」



信濃と紀伊は加速し急ぎこの場から離れ・・



「ちょ・・ちょっと待ってよ~~~!」



サーラと猫は船のオールを必死で漕いで追いかけてきた!



サーラと猫2匹は信濃にしがみつきヤモリのように船体を登る、

驚くほどの速さで甲板に登ったサーラたちが怒涛の雄叫び!



「話ぐらい聞きなさいよ~~!この野蛮人どもが~~!」



・・・



エニウェアに野蛮人と言われる筋合いはないが、なんか悔しい、

皆も同じ気持ちらしく急ぎ信濃の甲板まで移動した。



とりあえず・・



敵意は無さそうなのでサーラを一旦どけて艦載機を着艦させる、

物扱いされて怒るサーラだったが・・艦載機の迫力にビビっていた、

全機着艦してエレベータに乗せて内部の整備室に収納した。



信濃の甲板は空になったのでサーラたちを甲板の隅に戻した、

艦載機にビビっていたサーラだったが・・俺達を見て気合いを入れる。




「出迎えご苦労!さあ食事の支度をしなさい!私お腹空いてるのよ!」




出迎え?



俺達がなんでお前を出迎えるんだ?



「お母様からの命を聞いてないの?ほんと役立たずね~~」



お母様?



誰だそれ?



俺が後ろを振り向くと・・女性陣は全員目を背けた。





訳がわからないので俺がサーラに経緯を説明するよう求めた、

サーラは不満そうな顔をしていたが、なぜかすぐに態度を変えた、

俺の背中から・・ソニア達からのものすごい殺気を感じたからか?



「えっとね、お母様からあの場所に急いで行けと言われたのよ、

あそこで待っていれば配下が来てご馳走を用意してくれるって、

物凄く美味しいから楽しみにしてなさい!って言われたの」



続けて・・



「配下たちはとても大きな船で来るからすぐわかるって言われたの、

たくさんの種族が私の部下になりたいって聞いてワクワクしたわ、

だから急いでここに来たの、お母様の言った通りだったわ」



なんだそれ?



なんで俺達がエニウェアにご馳走しなければいけないんだ?

おまけに俺達を配下扱い・・



あれ?



なんでサーラの母は俺達の詳細を知っているんだ?



それとサーラのいた所は俺達の監視下ギリギリの所だ、

その先には南の大陸がある、あそこはエニウェアの監視下だ、

となると・・意図的に娘を俺達と接触させたのか?



「ぐぅぅぅぅぅぅ~~~~~!!!」



サーラと猫のお腹から猛烈な空腹の合図が信濃の甲板に響く。



「もう3日も食べてないのよ!早く食事の支度しなさい!、

この役立たずども!お母様に言いつけるわよ!」



これを聞いたジセルとルミナがサーラに近づきケンカ腰、

サーラと猫の首根っこを掴んで持ち上げる。



「なに偉そうなこと言ってるのよ?この腐れエニウェアが!

ああっ?私達がお前の配下ですって?ふざけるのもいい加減にして?

お前なんか全然怖くないわよ、上等よ!叩きのめしてやるわ!」



まるで不良学生のような言葉使いでサーラを脅迫していた。



その後ジセルがサーラを、ルミナが猫2匹を軽く甲板に叩きつける、

怒ったサーラが召喚魔法を使い自分の本体を異空間から呼び寄せた、

本体に戻ったサーラと自分の本体に戻ったジセル達が大喧嘩を始める。



だが・・




「むぎゅ~~~」




エニウェア姿のサーラはめちゃくちゃ弱かった。



「あらもう終わり?大したことないわね~~」



「そんなことないわよ!お腹が空いてるから負けただけよ!」



空威張りだけは一人前だが、あれなら俺でも余裕で勝てる位の弱さだ、

ふと横を見ると・・お供の猫たちを威嚇するソニアの姿があった。




「あなたたちホーリキマイラでしょ?姿を現したらどうなのよ?」




猫たちは違うとばかり首を横に振ってソニアの質問を拒否している。




ホーリーキマイラ?




「ブラックキマイラの変異種です、治癒魔法が得意な種族です、

比較的おとなしく猫にも人間姿にもなれる珍しいキマイラです」



サユミが新たに手に入れたスマホで俺の疑問に答えてくれた。




ソニアの尋問は続く・・




「あら拒否するの?いい度胸してるわね~ならしょうがないか~~、

知ってる?キマイラが化けた猫ってとっても美味しいのよ」



もちろん脅しなんだろうが・・ソニアの眼が怖い。



それに合わせてスノードラゴン達が怖い言葉を放つ。



「そうだね~~キマイラ猫って美味しんだよね~」



「早く食べましょう!」



「・・キマイラ猫鍋・・早く食べたい・・」



「すぐにお鍋の用意しますね!」



スノードラゴン一族が舌打ちをして猫たちを食べようと目を光らす、

マジで鍋を用意して色んな野菜を入れて・・あとはキマイラ猫だけ、

ソニアが猫2匹の首根っこを掴んで持ち上げ鍋の中に入れようと・・




「わかりました!姿を現します!だから許して!!」




猫2匹から煙が・・20歳位の男女が現れた。




俺はサユミに本気で食べる気だったか確認する。




「冗談ですよ~猫なんて食べる訳ないじゃないですか!」




サユミは笑っていたが・・眼だけは野生の眼をしていた。




男女2人は急ぎ倒れたサーラの所に行き治癒魔法で治療していた、

ルミナ達にボコボコにされたサーラの傷はすっかり治っていた、

その後サーラは本体を召喚魔法で納めて人間姿に戻っている。



だが3人はかなりの空腹らしく腹の虫の音が止まらない。



「お願い!なにか食べさせて・・・」



「お願いします、何か食べ物を・・」



「何か食べさせてください、後で事情を説明します」



・・・



俺はどうするか悩んだ。



するとクリスティーナがある案を出した!



「あなたたちの大切なものを私たちに預けなさい、

そうすれば何か食べさせてあげるわ!」



その言葉を聞いた3人は収納魔法を展開し持ち物を出した、

サーラは宝石のネックレス、男は掌サイズの謎の水晶の球、

女性は何かの地図の様な大きな紙を出してきた。



レイナたちが確認して・・貴重品なのは間違いないそうだ、

それらを預かった後3人を食堂に誘導してして食事を出した、

3人はものすごい勢いで出した食事を次々食べていく。



「美味しい!こんな美味しいの初めて食べた!」



「美味い!美味すぎる!」



「ああ幸せ!もう虜になりそう」



・・・



2時間後・・



俺達は信濃の会議室でサーラたちの尋問を始めた。











































































いつも御閲覧頂きありがとうございます。



次回は4月11日(日曜日)午前中の予定です。



おかげさまで2千人以上の方にアクセスして頂きました、


これからもわかりやすく面白く刺激のある小説を目指します。


なにとぞ評価とブックマーク応援の後押しよろしくお願いします。

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