リベラの驚きと神族が望む新たな超弩級戦艦
こんにちは!!!
私はリベラ、今年10歳・・になるのかな?ホームレスの女の子です!
私は昔ジブンの村にいたのですが親の出稼ぎでクアラ王国に来ました、
その途中・・突然猛烈な雷が船に落ちて船が爆発し火災がおきました。
私はその時避難用の小舟の傍で遊んでいて一緒に吹き飛ばされました、
そして海に落ちたのですが小舟も飛んで来たので九死に一生を得ました、
私は無我夢中で小舟にしがみつき助かりましたが船は燃えていました!
「お・・お父さん~~~おかあさ~~~ん!!!!!!」
私の目の前で船は沈没、生存者は私以外いません、そしてしばらくすると・・
海を漂っていた私をある大きな船が見つけ九死に一生を得たのですが・・
それは奴隷商の船で私は捕まえられその後奴隷として売り飛ばされました!
ですが・・・
私を買った商人は南の王国の襲来を恐れ北の方角に逃げて行きました、
その際私を含む幼い奴隷は放置され乞食となりホームレス生活となりました、
私は仲間と共に日々食べ物を探し回る生活が続き疲弊していきます。
さらに・・・
「うわああああああ~~~~南の王国が攻めてくるぞ~逃げろ!!!」
南の王国の襲来を恐れお店は次々と閉め皆は荷物抱えて逃げて行きます、
でも私達は・・疲弊に加え行く当てがないので建物の陰で震えていました、
このままだと・・その時ある艦隊が突如現れクアラ王国を救ってくれました。
危機が去ったクアラ王国、その後王からその艦隊が来ると聞いてドキドキ、
そしてある日の朝海を見ると・・見たことも無い船が沢山クアラに来ました、
その大きさと迫力に震えて見ていた私ですがある言葉を聞いたとき・・
「みなさまお疲れ様でした、明日は簡単ではありますが艦内をご紹介します、
時間は朝9時から午後4時までとなります、ご来場をお待ちしております!
尚見学された方には細やかではありますがパンと飲み物等を差し上げます!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!
私と仲間達はこの言葉を聞いて早速並びました、既に大勢が並んでました、
そして朝を待って・・相手方は気を利かせてくれて前倒ししてくれました、
初めて見る艦という船・・空腹には勝てずひたすら出口に向かっていきました。
なお事前に説明を聞いていた私達、艦の出口でパンを貰えると聞き急ぎました、
本当はのんびり見たかったのですが大勢いたのでパンが無くなるのを恐れた私達、
急ぎ出口に向かいます、そこには笑顔の兵隊さん達がいて私達にパンをくれました。
「来てくれてありがとう!これはお礼だよ!しっかり食べてね!!!」
!!!!!!
私達は無我夢中でパンと飲み物を受け取りいつもの寝床に戻って食べました、
もうパンが美味しくて美味しくて・・あっという間にパンは無くなりました、
もっと食べたい・・ダメもとでみんなともう一度並ぶことにしました。
「こ・・断られたらどうしよう・・・」
私達は不安でガタガタ震えながら並びます、するとさっきの兵隊さんがいました、
そして目が合って兵隊さんが近づいてきて・・お・・追い出されるの私達??
「あらさっきの子供達ね、また来てくれたの~ありがとうね!!!」
????
兵隊さん達は笑顔で私達に挨拶してさっさと持ち場に戻りました、これって・・
何度並んでもいいのかな?とりあえず順番を待って再度艦の見学をします、
今回は少しお腹も膨れたので少し艦を見て・・でも早歩きで外に出ました!
「来てくれてありがとう!これはお礼だよ!しっかり食べてね!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!
最初と同じようにパンと飲み物をくれる兵隊さん達、凄く嬉しかった、
駆け足で寝床に戻り急いでパンを食べる私達、とても美味しかったです、
お腹は一杯になりましたけど・・でもパンは欲しい・・もしかしたら??
・・・
私達はその後時間が許す限り並んではパンを貰い保存用も手に入れました、
これで当分大丈夫・・5回目の時はすっかり深夜になっていました、
でも兵隊さん達は嫌な顔一つせず交代で対応してくれて・・ってあれ???
「やれやれ、これで一段落だね、みんなお疲れ様!!」
「お疲れ様でした~~~」
!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の目の前には・・軍服を着たカーグワス君達が警備の手伝いをしてました、
その横にはビアリカとユティもいます、私は思わず涙が出てきたのです、
というのも・・ユティとは親友と言える仲だったので迷わず声が出ました!
「ゆ・・ユティ~~私よ!!!リベラよ~~~!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!
「り・・リベラ??リベラなの!!!!!!!」
ユティは極度に驚き・・すぐに私だと気づいて駆け足で駆け寄ってきました!
そして私達は抱擁、なぜか言葉は出なかったのですがどちらも号泣してました、
するとユティが即座に私の手を引っ張り・・ある場所につれて行かれました。
そこは古鷹という艦の艦橋室?らしくあるお偉いさんが堂々と座っていました、
お名前はレイナさんと言うそうです、交代でこの地に来られたそうですが・・
何か不気味な雰囲気を持つこの方は・・私は怖くてただ黙り込んでいました。
ここからは目線を切り替えて・・・
俺達の住む異世界、ルーム王国の近海で空母サンクチュアリが単独巡航中、
お供の隼鷹・飛鷹・時雨が地球に似た星に出向いたので神族艦隊は1隻のみ、
それにはアテナ達神族が乗り込んでいて・・戦艦紀伊が近づき通信してきた!
「こちら紀伊!サンクチュアリの皆様お久しぶりです!!!」
「あらタケシくんじゃないの?これから裏世界に行かれるのですか?」
「はい!翌日に軍事演習がありますので紀伊はそれに参加するためです」
「それって・・紀伊が陣頭指揮を取ると言うこと?」
「ええなぜか大和型戦艦は各地で神艦扱いされていて引っ張りだこなんです、
紀伊に関しては裏世界のデーモン達が猛烈に来てくれと懇願するので・・
その要望に応えるため今回出向くと言うわけです」
「なるほどね・・訓練と旅の安全を願っているわね!」
「ありがとうございます、ではこれにて失礼します!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
紀伊とサンクチュアリはすれ違い・・紀伊はそのまま裏世界へと急いで行く、
その姿を見た神族達、大和型戦艦の勇姿に見惚れたようでひたすら見つめていた、
自分達もあのような戦艦が欲しい・・密かにそう思うようになっていた。
というのも・・・
神族の乗る艦がたった1隻だと正直寂しいのと強大なお供が欲しいと考えていた、
だがそれは何かと戦うのでは無く単純な見栄、神族に相応しい艦が欲しい我儘、
最高位の自分達に相応しい強大なお供が欲しいだけの単純な考えだった。
・・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!
突然アテナが何か閃いたらしく、なぜか急ぎシルビアを呼び出していた、
シルビアは地球人で俺達の異世界を知る存在で貿易相手でもあった、
そのシルビアも神族の存在は知っていたが・・呼び出されたのは初めてだ!
「ご・・ご用件はなんでしょうか?」
「ええ頼みたいことがあるのよ、貴方にはこれらの艦の設計図を探して欲しいの、
そしてヘイゾウさん達に渡して欲しい、報酬ははずむから急いで探してちょうだい!」
シルビアは頭を傾げてアテナからの指示書を受け取り閲覧、すると・・
!!!!!!!!!!!
アテナの指示書を見たシルビアは猛烈に驚いた!!!
その内容は以下の通り!
「製造中止となった以下の艦の設計図を入手せよ!尚1隻でも構わない、
そして入手後即座に製造せよ!費用はこちらで全て負担します」
その艦とは・・モンタナ級戦艦の・・
● オハイオ (BB-68)
● メイン (BB-69)
● ニューハンプシャー (BB-70)
● ルイジアナ (BB-71)
第二次世界大戦の際アメリカが大和型戦艦に対抗する為計画された艦だ、
だが時代の主力は航空機に移りモンタナ級は全艦製造中止となったのだが・・
・・・
アテナ達はこのモンタナ級のどれかと・・
・・・
ある大和型戦艦を手に入れようと・・・
・・・
密かに動き出していた。