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パイロット達の思いと無人島に来たサンペドロ将軍




100名の女性達は俺達の軍への配属を希望したのでそのまま受け入れた、

だが訓練どころか基礎教育も受けていない女性達はある意味小学生レベル、

年齢は18歳から23歳なのだが読み書きも出来ない状態なので・・・




・・・




まず本人達を個々面談して得意不得意を聞き配属先を決めていく俺達、

具体的にはピンキー達との艦の見回り、掃除、洗濯、食事の下ごしらえ等、

これらを仕事してもらいその合間に専門教育を施すようにしたのだが・・




・・・




「よ・・夜の奉仕はいつからですか・・?」




その発想は頭から消してください!!!!




だが・・・




彼女達は幼い頃から性奴隷として扱われていてそれ故に王城に呼ばれていた、

そこで散々弄ばれた後幽閉され最小限の食事しか貰えなかった経緯があった、

その後シトリーがそいつらを狂乱させ生命を吸い取っていったのだが・・




・・・




幸か不幸か・・・




・・・




幽閉されていた事でシトリーからの目から逃れられたので一命は取り留めた、

だが食事を運ぶ兵士がシトリーにやられた事で彼女達は飢餓状態に陥った、

しかし皮肉にも幼少からの酷い扱いで免疫が出来ていたので何とか耐え抜いた。




その後俺達に保護され・・手当をしてもらい温かい食事に服等も貰えた、

さらに奴隷の自分達を差別せず共に生きようと励まされ感無量だった。




それ故に至れり尽くせりしてくれる俺達に対価を身体で払おうと焦っていた、

自分達に出来る事はこれしかない、なので手当たり次第男性達にアプローチ、

特にパイロット達は男性が多いこともあり空母に頻繁に伺い抱いてと訴えていた。




「お・・・お願いです、私を抱いてください・・私達にはこれしか恩返しが・・」




「ち・・ちょっと待ってくれ!任務中だからそれは出来ないよ!!!」




これにはパイロット達も戸惑い・・




似た経歴があるコンセ達に理由を尋ねた、コンセ達は彼女達の気持ちを伝えた、

彼女達・・リーダー格はカネンと名付けたので以降カネン達と呼ぶこととなった、

そのカネン達は少しでも恩返しをしたい、純粋な気持ちからとコンセ達は伝えた。




「ウワアアアアアアアアアアアアア~~~~!!!!!」




この話を聞いた戦闘機パイロット達、マテオと同じ人間ではあるが異世界人、

彼らも壮絶な過去を体験している事もあり女性達の気持ちは痛いほどわかる、

それ以降彼らに夜の奉仕をしようとする女性達に対してこう一言!!!




「俺達の世界では・・夜の奉仕は大切な人と結婚したときに行うものです!

なので今は出来る仕事をして慣れてきたら教養を覚えるよう頑張ってください、

そして先で生まれる新たな命が育つように身体を大事にしてください!」




続けて・・・




「僕たちは貴方方が大好きです、決して見捨てることはありません、なので・・

今後は自分を安く扱うことはやめてください、それは僕たちも見てて辛いです、

折角知り合えたのですから今後はお互い笑いながら気楽に話しませんか?」




!!!!!!




ポロポロポロ・・・・




自分達を性奴隷としか見てなかった男性から・・初めての優しさを感じた、

なぜか涙が溢れ・・でもとても嬉しくなり思わず笑顔となったカネン達、

以降彼女達の行動が変わる、蟠りが消えたようで爽やかな顔になっていく。




以降彼女らと彼らの会話は・・こんな感じとなりました・・とさ!!!!




「お掃除の時間です!邪魔なので早く工具を片付けてください!」




「も・・もうちょっと・・これの調整で終わるから・・」




「ダメです!軍隊は時間厳守なのでしょ?なら従ってください!」




「そう言わずに~~~ジュース奢るからあっちから掃除してよ~」




「・・・はあ~~わかりましたよ、オレンジジュース3本で手を打ちます!」




「えっ???3本も??2本にしてくれよ~」




「う~ん・・わかりました!それで手を打ちましょう!」




・・・・




「うふふふふ・・・」




「アハハハハハハハハハハ!!!!!!」




冗談が軽く通じる仲となった俺達とカネン達、すっかり仲良しになった、

そして翌年には数多くのカップルが誕生して結婚するペアも多かった。

ちなみにこの会話の後に男性はしっかりジュースを奢っていたとさ。




ちと遡り・・・




クアラ王国に伺う日が明日となり全艦整備を行い重要箇所は壁を設け隠す、

王達はほぼ間違いなく艦を見せろと迫ってくるのは見え見えなのでその対策、

用意が終わったのが午後3時頃、するとエンカルがこっちに向かっていた。




「エリーナさん聞こえますか?今からそっちに向かいますね!!」




「ええ聞こえるわ、今から渦を消すから気をつけてきてね」




「わかりました!!!」




ギュルルルルルルルルルル・・・




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




今回ソニアは異世界に戻っていたので特級クラスの兵達が海底に潜る、

そして一斉に氷魔法を乱射して断層を塞ぎ一時的に渦を止めていった、

そうして船が通れる程度に渦が止まりエンカル達がそこを通って来た!




「お疲れ様です、また会えてうれしいです!!!」




「うふふ・・・ありがとう、それで?そちらの男性は???????」




「はい!こちらはサンペドロ将軍と言いまして私の上司でもあり師匠です、

老齢ではありますが未だに現役でクアラ王も頭があがらない重鎮です、

頑固ですが優しい面もあるので皆から慕われていて・・あいたたたたた!!」




「エンカルよどういう紹介だ?もっと敬意を持った挨拶できんのか!!」




「も・・申し訳ありませ~~~ん!!!」




エンカルは髪を引っ張られて涙顔、それを見たエリーナは呆れ汗が止まらない、

彼のことはヴァレットから聞いていたので来るのは予想していた、ちなみに・・

エンカルからの手紙ではサンペドロ将軍の名は無い・・と言うか消されていた。




それと・・・




「マリアンヌよ何故隠れている?さっさと艦というのを説明せんか!!!」




「は~~はいいいいいいいいいい!!!!!!!」




青ざめ震えた顔をして出てきたマリアンヌ、どうやら相当怖い存在らしい、

自分には偉そうにしていたマリアンヌがここまで怯える姿を見るのは・・

正直面白くて愉快、だがバレたらまずいので営業用スマイルで乗り切る。




・・・




笑いを堪え挨拶するエリーナ、すると将軍は握手を求め彼女もそれに応じた。




「貴方がエリーナさんですね、聞いた以上にお美しいですね。」




「お褒め頂き光栄です、本日は来ていただきありがとうございます」




「それなんだが・・早速本題に入りたい」




「はいなんでしょう?」




「貴殿達の艦を先に見せてはくれないだろうか?非情に興味がある、

先般提供していただいた軍船の性能にも驚いたので急ぎ伺ったのだ」




「わかりました、それでは我が軍が誇る2隻を先に紹介致しましょう!」




エリーナはまず重巡古鷹にサンペドロ将軍とお供達を案内し簡単に性能説明、

目を丸くする将軍達に配慮しながら20分後空母隼鷹に移動し簡単に説明する、

1時間程案内したエリーナは隼鷹の休憩室に将軍達をお招きした。




「こちらは我が軍の飲み物とお菓子です、冷めないうちにどうぞ!」




コンセ達が持ってきたダージリンティーとチーズケーキを全員に差し出す、

将軍達は初めて見るお菓子に恐る恐るフォークで切りゆっくり口の中へ、

かなり美味しかったそうだが・・なぜか将軍達はポーカーフェイスだった。




「あ~~美味しい~エリーナさんケーキ貰うね!!!!」




バシ!!!!!!!!!!!!!




自分の分をさっさと食べ隣のエリーナのケーキを獲ろうとしたマリアンヌ、

だがエリーナはそう甘くはなく・・即座にマリアンヌの手を叩き断固拒否、

それを見た将軍が・・




「マリアンヌよみっともない真似はやめろ!!!!」




的な視線をマリアンヌに送り・・マリアンヌはさらに萎縮し黙りこんだ、

それを待っていたかのようにエリーナは将軍にあることを尋ねる。




「サンペドロ将軍様、実はマリアンヌ様をしばらくお借りしたいのですが・・

理由はタウの国近辺の情報です、我らは北に向かいたいので・・」




「ああそれは聞いている、だがしばらくは我が国に留まって貰いたい、

理由は言うまでもなく他国への牽制だ、なので2週間程度お願いしたい、

それだけあれば各地に我らの脅威を伝えることができるからな」




続けて・・




「実はマリアンヌは先でタウの国に嫁ぐ予定だった、だが問題が起きた、

それは婚約者が病で倒れ寝たきりになっているので延期となっている、

もし可能ならば彼の治療もお願いしたい、先にはそう伝えておく」




「わかりました、そのご希望承ります」




こうして翌日・・




将軍達はエリーナ達を引き連れクアラ王国の港に向かうため出航、

既に大和と武蔵は潜行して沖合いの海底で万一に備えている、そして・・

各艦はクアラの港に近づく、尚全員各艦に分散して乗っている。




すると・・・




ウワアアアアアアアアアアアアア~~~~~!!!!!!!!




見たことも無い巨大な軍艦を見ようと民衆達も大勢港に押しかけていた、

というのも・・この日に巨大な軍艦が来ると王が民衆に伝えていたのだ、

興味本位で港に押しかけた民衆達、5万を超える民衆が集まっていた。




そして・・




ウワアアアアアアア???




民衆達の目の前には・・・




見たことも無い巨大な軍艦が次々とその姿を現し・・・




・・・



ゆっくりと港に向かってきた。





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