魔法を吸い取る魔人と8枚のクラウディアバインダー
真っ二つに裂けた人影から出てきた魔獣、変形し魔人らしき3体の影となる、
どー見ても友好種族には見えない・・カラミティ達はなぜか笑っている、
どうやらこの手の魔物は関わりがあるようだ、そしてカラミティ達が語る。
「ほう驚いた、シトリーと聞いていたのでまさかとは思っていたが・・」
「ええ昔の言い伝えの姿そのまんまだよね、地球のとは違うみたいだけど・・」
「えっ?貴方達はあの魔人を知っているのですか?」
「ええエニウェアドラゴンはその昔シトリーと交戦があったと聞いていたのよ」
「そ・・それはどのような・・??」
「その昔・・漆黒の大陸にあれと同じ魔人が複数現れて大暴れしたのよ、
貧弱な見た目だから油断したけどあいつらは変形してパワーアップしたの、
そして瞬く間に大勢の部下が倒され・・首領達が怒り狂い討伐に出たわ!」
「ど・・どうなったのですか?」
「かなり痛手は受けたけど・・その時は何とか追い払ったとは聞いているわ、
でも奴らは倒した魔人の死骸を持ち帰ったから詳細はわからずじまいなの、
ただその時の強さは上級レベルだったらしいから今の私達なら楽勝かな?」
特級に達したリリスとリリトは相手が上級クラスと聞いていたので余裕顔、
さらに聖級クラスのカレンとランもいるしカラミティに関しては神級レベル、
どー考えても余裕で勝てる・・カラミティが余裕顔のリリスを叱咤する!
「リリス、そしてリリト、あいつらはその時の相手とは違う、あれは別物だ、
よく千里眼で見て見ろ、あいつらは最低でも聖級クラスと俺は感じている、
いいかお前達は2人一組で左右の敵に挑め、俺は中央のあいつを叩く」
リリスとリリトは千里眼で敵を見る・・2人の表情が見る見るうちに変わる、
あいつらは力は抑えてはいるが自分達を遙かに超えた潜在能力を秘めていた、
それをカレンとランも感じた、これは全力で戦わないと相当ヤバい・・
「り・・リリス・・ここは私と手を組んで右の敵を倒しましょう・・」
「あ・・ああわかったぜカレン、頼りにしてるぜ・・」
「り・・リリト・・私と組んで左の敵を・・」
「そ・・そうだなラン、出し惜しみせず全力で挑もう!」
「よしその意気だ、いいか油断するなよ、使える武器や技は全部使え!」
「ああわかったよ・・ハアアアアアアアア!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
リリスとリリトは即座に自分の憑依モンスターを展開した!
● ブラック・シルフィード(攻2800、守2100)
● 炎の黒馬騎士(攻1400、守1000)
カレンとランも覇気を展開、そして自身の憑依モンスターを展開する!
● リファイアエンジェル(攻3900、守3800)
● ホーリーエンジェル(攻2500、守2200)
そしてカラミティも覇気を出しながら自分の憑依モンスターを展開した。
● ブラックアイズ・グリームドラゴン(攻4500、守3200)
● アイアン・ブラックナイト(攻2500、守1800)
「融合!!!!!!!!!!
ギュルルルルルル・・・キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!
!!!!!!!!!!!!!!!!
分散するとやられると考えたカラミティ達は憑依モンスターを集約、
さらにカレンとランは収納魔法を展開して戦闘人形を取り出した!
「出でよクラウディアドール!敵を駆逐しろ!!!!!!!」
キィキィキィーーーーーーーーーーン!!!!!!
グォオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!!・
カレンとランはクラウディアドールをそれぞれ2体づつ展開した、
そしてカラミティ・リリス・リリト・カレン・ランは憑依モンスターと同化、
一気にパワーアップした5人、すると敵がなにやら動き出した!!!!
「&#$%$%”$#$&&!!!!」
ズシュシュシュシューーーーーー!!!!!!
突如黒い銛のような影が無数に現れ猛烈な勢いで飛んで来た!
それらをカラミティ達は俊敏な動きで紙一重でかわしていった、
そして反撃開始、魔法は・・なにか嫌な予感がするので銃を乱射した!
ドガガガガガガガガガーーーーーーーー!!!!!!!!
キィンキィンキィン!!!!!!!
「&&&&&&&%%$$%$###!!!」
相手はバリアのようなものを展開して銃弾を弾く、だが嫌がっているようだ、
それならばとリリトが手榴弾のピンを抜き魔人に向けて放り投げた!!
カラカラ・・ドッガーーーーーーーン!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!
鉄の塊が爆発するとは想像してなかったようで魔人の足下が爆発で吹き飛ぶ、
ダメージは僅かだが未知の攻撃に慌てている様に見える、それを見たリリト、
爆発系は効果があると考え一気に極大魔法でケリをつけようと先走りする!
「くらえ!爆裂魔法!!!!!!」
グォオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!!
リリトがエクスブローションを放つ、だが魔人は即座に魔法に飛び込んだ!
そして・・・
ズズズズズ・・・・シュウウウウウウウウウウウウウ・・
!!!!!!!!!!!!!!
エクスブローションが瞬時に吸い取られた、次の瞬間魔人の体が膨らんだ!
そして何かを吐き出すように・・その瞬間無数の銛がリリト達を襲う!!
ズシュシュシュシュシューーーー!!!!!!!!!!!
キィンキィンキィンキィン!!!!!!!
カラミティ達は聖剣や聖槍でその銛を弾くが・・銛はさらに増え飛んできた!
皆はそれを弾いたりかわし・・リリスが躓き態勢を崩す、その時無数の銛が・・
・・・
「ヤ・・ヤバい・・や・・やられる・・」
ズサズサズサズサーーーーーーーー!!!!!!!!!
「り・・リリスーーーーー!!!!!!」
無数の銛がリリスを・・
・・・
「く・・クラウディア???」
グググググ・・シュウウウウウウウ・・・
リリスの目の前には・・4体のクラウディアドールが銛に刺さった光景、
リリスをバインダーの盾で囲み銛を弾いたが自分達は銛をまともに受けた、
4体のクラウディアは息絶えたかのように動かなくなった・・
「ギュルルルルルル・・・&%$%&$」
グジャグジャグジャ!!!!!!!
クラウディアは銛に絡まれそのまま握りつぶされるかのように砕かれた、
すると今迄動かなかったボスらしき影が突如カラミティに襲いかかった、
それに連動するかのように他の2体もカレンとランに向かって襲いかかる。
「こ・・こいつらは俺達の魔力を吸い取る気だ、触られるとヤバいぞ!!」
「ええ承知しています、ですがこのままでは・・・」
カラミティ達はなんとか剣や槍で相手の攻撃を凌ぎ敵との接触は避けている、
だが変幻自在の攻撃に何とか凌ぐだけで反撃できない、だが敵は・・
こちらの主力はカラミティ・カレン・ランと見たようでこの3人を集中攻撃。
「あいつら私達を無視してるぜ・・」
「ああ腹立つな、格下はいつでも料理できるってか??」
リリスとリリトは一旦下がり距離を置いたので敵はカレンとランを攻撃、
敵はこの2人はいつでも倒せると考えたようで完全に無視していた、
腹立つリリスとリリト、だがランクは下なので悔しいが受け止めていた。
だが・・
「ちくしょう!こうなれば特攻だ!カレン達をサポートするぞ!」
特攻を仕掛けようとするリリト、だがリリスがそれを遮り・・
「無闇に突っ込んでも意味ないよ!」
「それはわかっているけど・・このままじゃ・・」
「ああ参戦はする、でもあたし達は魔法で援護しよう! 」
「何言ってるんだよ!魔法は敵に吸収されるんだぞ!」
「別に攻撃魔法や防御魔法で援護しないよ、アレを使わせてもらうんだ」
リリスが目を向けたのはクラウディアドールのバインダー、リリスを救った盾だ、
バインダーは脱着式で刃物とランチャーを内蔵している、それらは使える状態だ、
8枚のクラウディアバインダーを見たリリトは瞬時にリリスの意図を読み取り・・
「あああれで援護しよう、半分はあたしが使うね」
「そういうこと、あいつらに一泡吹かせてやろうぜ!!」
リリスとリリトはクラウディアのバインダーに遠隔操作の魔法をかける、
するとバインダーが浮き始め・・2人は8枚のバインダーを操作する、
そして・・
「いけクラウディアバインダー!!!あいつらを蹴散らせ!!」
ヒュウウーーーヒュンヒュンヒュン!!!!!
ズシュシュシュューーーーーーン!!!!!
!!!!!!!!!!!!!
8枚のクラウディアバインダーはまるでファンネルのように高速で飛んでいく、
そして俊敏な動きで翻弄しランチャー攻撃!魔人は驚き一旦距離を置き身構えた、
だが遠隔魔力は奪えないようで・・対象物に触らないと魔力は奪えないらしい。
「よっしゃ!遠隔操作ならあたしらでも戦えるぜ!」
「ああクラウディアの仇だ!一気に叩きのめすぞ!」
攻勢に出るリリスとリリト、これで魔人の攻撃を凌いだカラミティ達、
攻撃が止んだことで3人は距離を置き一旦集まり・・
「あいつらは実弾系は苦手のようだ、結集して一気に叩きのめすぞ!」
「意図は理解しました、すぐに用意します!!」
3人は収納魔法からあるモノを取り出す、そのあるものとは・・
・・・・・
戦艦大和の主砲弾だった。




