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今後の戦局の予想と女性化が加速するミナト




俺達が村娘達を歓迎している間・・南の王国では動きが慌ただしかった、

それもそのはず、猛者達が乗り込んでいた200隻の軍船が全滅させられた、

さらに相手はクアラ王国、格下の相手に叩き潰されたので王族達は怒っていた。



・・・




まあ軍船艦隊を全滅させたのは俺達なんだけど・・




・・・




その南の王国はと言うと・・




今度は300隻の軍船を用意して再びクアラ王国を攻めようとしているが・・




「お頭用意できました!こいつらなら空飛ぶあいつらにも対抗出来ますよ!」




「よし餌はその位にしておけ、空腹にしておかないと凶暴にならないからな」




「お頭こちらも用意できました!こいつらならあの軍船も倒せますぜ!」




「よ~しよしよしこれで仲間達の仇が討てるぞ!!!」




ギュルルルルルルルルルルルル・・・




グァァァァァァァァァァァァァァ・・・・




軍船の甲板の上にはキマイラのような獰猛な空飛ぶ魔獣が所狭しと並ぶ、

その近くの海面ではシャチのような魔獣がウヨウヨしているのだが・・

しかし妙だ、どちらも人間に懐くような魔獣には見えないのだが・・




キラリ!!!!!




ふと見ると・・どちらの魔獣も何かが突き刺さっている、これはもしかして・・

これは何かの魔道具のようでこれが刺さると操られ従わざるを得ないらしい、

魔獣達は内心イライラしているが魔道具のせいで言うことを聞かされていた。




「よし出港するぞ!仲間の仇討ちだ!お前ら気合い入れていけーーー!!!」




「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」




見た感じ正規の兵隊というよりかは海賊か山賊のような出で立ちの兵隊達、

それらに気合いを入れるガイ、どうやらこいつらは盗賊から兵になったらしい、

おそらく一度捕らえられ極刑を免れる代りに兵隊として使われているのだろう。




となると・・




正規の兵はおそらく動かず南の王国を守っているはず、だとしたら厄介だ、

俺達の方が戦闘力は上だとしても訓練された兵は統率が取れて崩れにくい、

この辺は用心する必要がありそうだ、まずはクアラ王国全体の再編を急ごう。




そのころ・・




キュルルルルルルルーーーーズシューーーーーン!!!!!!!




キィイイイイーーーキュルルルーーーーズシューーン!!!!!!!




歓迎会を終えた戦闘機隊は次々と隼鷹に戻り着艦!そして全員が甲板へ、

整備兵や通信官達も甲板に出て展望台に向かって敬礼!!!!!!




パァーーーーーン!!!!パパパパパパパーーーーーン!!!!!!




洞窟から出てきた古鷹・夕張・時雨が主砲を上に向け打ち上げ花火、

昼間ではあるがはっきりと見えるように改良された花火を打ち上げる、

そして乗組員達がシートを持って甲板を走り大きく広げた、それは・・




「Thank you for your continued support (これからもよろしく)!!」




隼鷹の甲板に広げられたシートにはこの文字が書かれていて皆が手を振る、

習ったばかりの英語を理解した村娘達が感激の涙を流し大きく手を振る、

それに応えるかのように隼鷹・古鷹・夕張・時雨の乗組員も手を振った。




その時!!!!!!!!!




「ちょっと待ってよ~~!私を忘れてもらっちゃ困るわよ~~!!」




大急ぎで漁船で戻ってきたマリアンヌ、全員すっかり忘れていたので・・




・・・




「あはははははははは・・マリアンヌさ~~んお帰りなさ~~~~い!!」




ぷうううううううううううう~~~~!!!!!




全員が笑って誤魔化す、フグのようにほっぺたを膨らませ怒るマリアンヌ、

自分だけのけ者扱いされたと思い込みめちゃくちゃ不機嫌な彼女だった、

だが漁船が隼鷹の傍に来たとき・・




「な・・なんじゃこりゃ~~!!!」




フラフラフラフラ・・・・




隼鷹の大きさにビビる、古鷹の時も驚いていたがそれより大きな隼鷹、

倒れはしなかったが足が千鳥足なので相当驚いているのがよくわかる、

隼鷹でこれだから大和・武蔵を見たら気絶するかもしれない・・




・・・




どこかで突然目の前に出現させて驚かせ腰抜かせようと・・・




密かに考える腹黒い俺達だった。




それはさておき・・




全員新たに造った工場内の会議室に移動、ここには500人入ることが出来る、

村娘達を壇上の前に座らせ俺達の殆どはその後ろに座り幹部は壇上の横に座る、

そうして司会役のエリーナとエンカル、割り込みでマリアンヌが壇上に立つ。




「これより今後の行動及びそれに伴う他国との衝突等を推測して行きます!」




今迄の経緯と今後起こるであろう衝突を各艦の人工AIをフル活用して推測、

それを通信・事務員達がまとめA4の紙3枚程に記載して全員に配布する、

尚村娘達はまだ細かく読めないので通信官達が横に座り細かく教えていた。




そしてエリーナが壇上に立ち現時点の状況と今後の推測を語り出す。




「まず我々はクアラ王国の再編の手伝いをしながら軍備拡大を行います、

先般マリアンヌ様に試作船と漁船を提供し既に量産に入っているそうです、

ですが魔力エンジンはこちらで製造してクアラ王国に送る段取りとなってます」




続けて・・・




「おそらく南の王国は軍備を整えて来るでしょう、それと先般の大惨敗・・

これを教訓に持っている切り札を出してくる筈、詳細はまだわかりません、

ただ人工AIが推測した所エンカル様から聞いた魔獣の類いだと想定出来ます」




ここからはエンカルが壇上に上がり魔獣の類いを説明する。




「数年前クアラの山奥に空飛ぶ魔獣と虎のような魔獣が訓練所を襲いました、

どちらも数が少なかったので撃退は出来ましたがこちらも被害は甚大でした、

魔獣達は魔法を跳ね返す魔法を使えたので槍を投げまくり何とか倒しました」




ここでミナトが質問の挙手、エンカルは頷き質問を聞くことにした。




「お尋ねします、魔獣の類いは海にもいるのでしょうか?」




マジの女の子の声色で質問するミナト、もうすっかり女性の気分でいるらしい、

だが?




???




ミナトの胸を見てみると・・服でわかりにくいがなんとなしに膨らんでいる?

指も見ると細いので・・なんか全体的に女性化が進んでいるようで妙に色っぽい、

俺達は小さい頃からミナトを見慣れているが一見さんだと女性と疑わないだろう。




「その質問に関してはイエスです、海にも凶暴な魔獣は沢山います、中でも・・

シャークホワイトはその代表のような存在で群れを成して襲いかかってきます、

こいつらにかかると漁船などひとたまりも無いので我々は軍船で追い払います」




「そのシャークホワイトを詳しく教えていただけますか?」




「はい、この魔獣・・いえ海獣は貴方方の本に描いていたシャチと瓜二つです、

貴方方の世界ではシャチは人は襲わないそうですが・・ここでは襲ってきます、

特に海水を銛のように放つ水針・・ウォーターニードルは要注意です」




「我らの軍事力でも危険な相手でしょうか?」




「いいえ、貴方方の艦なら余裕でしょう、ですが油断は出来ません、

なにしろ数で攻めてくるので波状攻撃をされるとどこかでほころびが出来ます、

そこを一斉に攻めてくるので甘く見ていると痛い目に遭いますよ?」




「そうですね、その言葉しっかりと心に刻んでおきます」




~~~~~~~~~~~~~




そう言ってミナトは一礼して席に座る、それを見ていたカーグワス達、

まるで憧れの女性を見るような目でミナトを見つけている、これを見たエマ、

何かおかしいと感じ会議が済んだらミナトを調べようと考えていた。




ここからはマリアンヌが壇上に立ちクアラ王国の現状を話し出した!




「先般試作軍船と漁船をお父さ・・いえ国王に献上して早速訓練しています、

軍船の評判は上々でこれなら南の王国の軍船と戦えると皆意気込んでいます、

そして王命で急ぎ工場を造りエンジン以外の製造と組み立てを行っています」




続いて・・




「漁船に関しては当面各地の漁村に無料提供して漁師達が使っています、それと・・

エリーナさんから言われた・・万一に備え小型ボートも漁船に積み込んでいます、

万一海賊達に遭遇したら漁船を捨てこれで急いで逃げろと厳命もしておきました」




これを聞いた全員が目を光らせ・・




「ウフフフフフフフフフフフ・・予定通り進んでいるのね・・」




なぜかニヤニヤと意味深に笑っていた。























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