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隼鷹・飛鷹の醜い喧嘩と忠誠を誓う村娘達




エリーナは涙を流すコンセに自分達の経緯を一部話す、それに驚くコンセ、

俺達が異端な存在なのは感じてはいたがここまでとは想像外だった、

しかしエリーナは破壊神などの最重要内容は伏せている。




「す・・すると貴方達は別の星から来た生命体だというのですか?」




「ええそうよ、考えてみて、貴方達を救った空飛ぶ鉄の塊があったでしょ?

あんなのがこの星にあったかしら?それだけでも証拠になると思うのよ、

それがどのようなものかを説明するわ、皆を明日海沿いに集めてくれる?」




「わ・・わかりました・・今日は失礼します!」




コンセは席を立ち自分の部屋に戻る、ちなみに駆逐艦時雨は洞窟の中にいた、

古鷹・夕張・時雨は現地人に見られているので同じ洞窟内の港で待機している、

その周りにはライアン達が工場やプレハブ部屋等を造り一大拠点を造り上げていた。




そして村娘達やエンカル達はここのプレハブで生活し隣の工場で働いていた。




だが大和や武蔵、隼鷹や飛鷹、砂漠空母はそれぞれ別の洞窟に隠している、

その理由はエンカル達の目、これらを彼女らに見せればどこかで必ず喋るだろう、

特に王の娘のマリアンヌに見られたら後々厄介なのでこれらは隠していた。




そのマリアンヌは帆船軍船をクアラ王国に運んでいるので今ここにはいない、

ここに残っているのはエンカルとお供数名のみ、なので一部見せることにした、

どの道戦闘機も見られているので隠せないと考えていた故の判断だった。




そしてエリーナは空母隼鷹・飛鷹に連絡、2隻を村娘達に見せると指示をする、

だが乗務員ライアン達は・・




「意図は理解出来ました、ですが2隻も見せる必要はないと思います、

今回はどちらか1隻だけ見せて残りはこのまま隠した方がいいと思います、

なので今回は私達隼鷹が出ますので飛鷹はこのまま隠しておきましょう」




「ちっ・・ちょっと待ってください!!!!!!!!!!!」




すると飛鷹乗務員ライアンが怒ったように待ったを出した!




「いえいえ・・ここは飛鷹が出るべきです、隼鷹を隠しておきましょう、

第二次大戦で飛鷹は先に沈みましたので仕事を十分に果たしていません、

なので今回は飛鷹にお任せください!隼鷹は引き続き待機してください」




すると・・・




「何言っているんだ!今回は隼鷹が出るべきだ!飛鷹は引っ込んでいろ!」




「なんだと?そっちこそ引っ込んでいろ!ここは飛鷹が出るべきなんだ!!!」




「うるさい!!お前らはごちゃごちゃ言わず引っ込んでいろ!!」




「やかましい!!!!!やるのか??あぁ???」




「おぉ??やるなら相手になるぜ!!」




・・・




下心見え見えの醜い喧嘩にため息しか出ないエリーナ、さらに頭が痛くなる、

何しろ村娘たちは約300人、全員結構可愛いのでアピールする絶好のチャンス、

彼女達の声援に心躍るパイロット達、なのでこの機会は何としても譲れなかった。




「ここは俺達が出る!お前たちはすっこんでいろ!」




「それはこっちのセリフだ、いいから俺達に任せろ!!」




・・・




それを聞いていた砂漠空母のライアン達が心配そうにこう語ってきた!




「あの~僕たちが出た方がいいでしょうか????」




「そ・・それは今は絶対にやめて!!!!!!」




この声に関してはエリーナが慌てて遮った!




「とにかく今は砂漠空母は見せたくないの、あまりにも特殊過ぎるから・・

これをクアラに見せると内陸部の警護も言われそうだから絶対ダメよ!!

特にマリアンヌさんに見せると五月蠅いからとにかく隠れていて!!!」




「わ・・わかりました・・」




その後も2隻の口論と言う名の脅しあい(喧嘩とも言う)は続き・・




・・・




話を聞いていたエマが妥協案、今回は隼鷹を出す代りにある条件を提案、

それは飛鷹のパイロットを半分乗せて交代でアピールする内容だった、

この妥協案にお互いは納得、このままだと堂々巡りなので受け入れていた。




翌日・・・




見晴らしのいい岩壁の上に簡易展望台を建設し村娘達をここに招いた、

なぜかエマが村娘達に何か説明とあるお願い、それは黄色い声援を出すこと、

パイロットのライアン達がやる気を出すからと過剰に出すようお願いしてた。




「えっ?大きな声援を送るだけでいいのですか?」




「ええあいつらは単純だから貴方達の声援でやる気が出るの、それとね・・、

私達と暮らすにはあいつらの扱いに慣れた方が先々気が楽なのよ、あとは・・

今後は貴方達の予想外が当たり前になるから心も鍛えてちょうだいね」




「わ・・わかりました・・???」




村娘達は戸惑いを隠せない、だが俺達と今後共に暮らす事は全員決めている、

村に帰っても再建が大変だしクアラの街で暮らすにしても最下級の扱い、

最悪売春や風俗の勤めになるのは見え見えなので俺達との生活を希望していた。




尚コンセを通じて希望者には俺達の言語や料理、パソコン等の操作等を提案、

今後俺達との交流する必要な知識を教えますよとエリーナが伝言していた、

その時コンセは熱烈に希望したが他の村娘達は頭を使う作業は苦手そう・・




・・・




「やりますやりますやります~~~~~~!!!!!!!」




村娘達は迷わず即決!高度な技術が会得出来ると即座に感じ希望してきた、

なんでも村では勉強系は希望しても嫁ぐ女性に教えても意味ないと却下、

そのため絹の扱いしか教えて貰えず密かに不満を抱いていたようだ。




・・・




ある意味コンセが泣き出したのもその辺の不満が爆発したのかもしれない、

この辺は他の村娘達も同様で不満を抱えていたが言うに言えなかったらしい、

だが俺達・・というか女性が大半なのでここならすぐに馴染めると思ったらしい。




ここで豆知識!




俺達の軍は多種多様の種族が所属しているがほぼ全軍女性が半数を超える、

殆どが女性7,男子が3と偏っていて女性上官も多い、だがライアン達、

ジェニー達は特別扱いとなっているので男女の枠から除外となっている。




大半の種族は長年戦争が続いたこともあり戦闘に出た成人男性は多数戦死、

留守を守っていた女性が大勢残ったのでこの様に偏った形となっている、

だが女性だからと言って問題は殆ど無いので皆それが当たり前と考えている。




というのも・・




エルフを例に取ると・・単純な力は人間の俺を遙かに上回る力を持っている、

結婚する前俺はエマと腕相撲したことがあるがあっさりと瞬殺されたので・・

人間の成人男性が動かすと想定した軍艦の操作は彼女達にしてみたら・・・




・・・




森で狩りをするよりも遙かに楽なので扱いさえ覚えたら後は余裕だった、

精密な検査や調整は苦手だがそれ以外は上手に操作するので配属している、

それは他の種族も同じ、見た目は細めの身体だが余裕で米30kgを抱える。




さらに最近ではシルビアが地球の技術を持って来るので更なる技術の進化、

精密製造を除く扱いは超余裕の域に達しているのでふつーに艦に配属している、

今ではそれが当たり前になっているので各艦女性だらけになっている。




艦の販売所を見ても男性用よりかは女性用の商品が所狭しと並んでいた、

その中には下着や生理用品などもふつ~に売られていて違和感ほぼ無し、

そのためか艦の雰囲気も男臭さは部分的で爽やかな感じが充満している。




それを見た村娘達は・・




・・・




自分達でも俺達の軍なら働けると思ったらしい、まあその通りではある、

各艦殆どが最新技術の塊なので力仕事は殆ど無い、事務系が出来れば余裕、

さらに人工AIがサポートしてくれるので極端な話小学生でも軍艦を扱える。




そういう意味では村娘達の考えは的を射ているので是非配属をと考えていた、

だが一つ問題がある、それは現時点俺達の異世界には彼女達を連れていけない、

このことは伝えているのだが・・それでも俺達の軍に配属されたいと譲らない。




なので採用!!




彼女達には当面古鷹・夕張・時雨と工場の設備で働きながら俺達の技術を学ぶ、

だが一つ条件を加えた、それは出来るだけ習った技術は他には教えないこと、

まだこの星の習慣や慣例を把握していないので問題になる可能性があるからだ。




尚万一敵に捕らえられた場合尋問されれば話す事は許可している、それは・・

なんとしても生き延びる事を優先しろと厳命している、生きてれば先がある、

それを聞いた村娘達は感激して・・俺達に忠誠を誓うのだった。




・・・




いや忠誠はいいから・・




・・・




先で総司令官・・俺に身体も捧げようとも考えてるようで・・




・・・




豆知識はここまでにします!





話を戻して・・・




ソニアが海底に潜り展望台がある周りの渦を止めるため断層を凍らせた、

すると展望台付近は渦が消え穏やかな海となり洞窟から隼鷹が現れた!

これを見て驚く村娘達、初めて見る空母に純粋に驚いていた!




「きゃああああああああ~~~すご~~~い!!!!!!」




そして隼鷹から戦闘機パイロットライアン達が現れ展望台に向かって敬礼、

マジの黄色い声援を送る村娘達に照れながら戦闘機に乗り込むパイロット達、

そうしてエンジン始動!いつもより遙かに気合いが入っていた。




「まわせ~~~~~~~~!!!!!!」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




戦闘機隊はエンジン始動、カタパルトに連結されて1号機が出撃準備、

どうやら搭載機を全て出すらしい、格納庫に入っている機まで動き出す、

そして出撃!村娘達はその様子をもの凄い目で注視していた!




「1号機発艦するぞ!!!!!」




「レディ(発進準備)」




「各整備員はシェルターに入れ!」




「カタパルト準備完了」




「計器類確認・オールグリーン!」




なぜかトッ●ガンの曲が展望台から流れ戦闘機がゆっくり移動する。




戦闘機に乗るパイロットライアンが親指をたてOKの合図を送る。




「Good・Luck!」




「GO!」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




シュウウウーーーズシューーーーーン!!!!!!!!




「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」




マジで驚く村娘達、巨大な鉄の塊が次々と飛んでいく姿に目を輝かす、

50機ほどが隼鷹から離陸して編隊を組み何やら煙を吐き出している、

そして大空に絵を描く、それは沢山のハートマークだった!




!!!!!!!!!!!




これに感激する村娘達。そして一緒に見ていたエンカル達も胸が熱くなる、

ハートマーク等に関しては事前に説明してたので意図は理解している、そして・・

これが俺達の歓迎の挨拶だと知った村娘達は喜びの涙を流していた。




それと・・




急ぎ漁船で戻ってきたマリアンヌ、早くカレーが食べたくて戻ってきた、

ふと空を見ると・・戦闘機隊が大きなハートマークを描いている光景を見る、

ハートマークに関しては彼女も知っていた、そして展望台が見え村娘達が・・




・・・




意図を理解したマリアンヌは・・・




!!!!!!!!!!!!




自分が相手にされてないと誤解しながら・・・




・・・




漁船のスピードを速めさせたのだった。






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