表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
740/804

スノードラゴンソニアの氷魔法と戦闘機隊の容赦ない攻撃




エリーナ達精鋭部隊は戦闘機の背中に飛び乗り帆船艦隊目掛け飛んでいく、

ちなみにエリーナ含む精鋭達は自力でも飛べるのだがあえて戦闘機で向かう、

これは敵の目線を戦闘機に向けさせること、ある意味囮の役割である。




戦闘機隊はエリーナ達が見えないよう背中に隠しながら帆船に忍び込んだ、

そのため帆船の兵士達は戦闘機に目を奪われエリーナ達には気づいていない。




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




戦闘機隊は数分で帆船艦隊のいる海域に到達、そして旋回を繰り返す!




「またあいつらか!!目障りだ撃ち落せ!!!!」




ズキュズキュズキュズキューン!!!!!!!!!!




ヒュヒュヒューーーーン!!!!!!!




帆船艦隊の兵隊達は銃や弓矢で戦闘機を撃つが当たってもびくともしない、

しかし戦闘機隊は攻撃出来ない、機銃を乱射すると女性達に当たってしまう、

そこで戦闘機隊は機銃を単発モードにして艦尾の舵を狙うことにした!




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




「くらえ!!!!」




ズキューーーーーーーーン!!!!!




バキィバキキキキキーーーー!!!!!!!!!!!!!




「な・・なんだ?帆船の制御が効かなくなったぞ??」




戦闘機隊は帆船の舵を狙い撃ちし制御不能にしてから戦線離脱、

あまり敵に刺激を与えると村娘達が危ないので一旦離れることにした、

だが戦闘機の背中から降りていたエリーナ達はそのまま残る。




「エリーナさん我々は一時離脱します、あとは頼みます!!」




「ええ任せて、人質を救出したら合図するので帆船を攻撃してください!」




「わかりました、しばらく遠くで旋回しておきますね」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




戦闘機隊は帆船兵士達の目線から消えて行く、それを見て安堵する兵士達、

まあ当然だろう、突然鉄の塊が飛んで来て攻撃してきたんだからな、だが・・

帆船は舵が壊されているので制御が効かずその場で立ち往生となった。




「貴様ら急ぎ舵を直せ!あの空飛ぶ鉄の塊がまた来たら厄介だぞ!!!」




「は・・はいわかりましたガイ様!!!」




こう叫ぶのは左目に眼帯をつけた隊長らしき男、名前はガイと言うらしい、

かなりの実践を積んでいる様で強さだけなら上級クラスと同レベルのようだ、

だが得体の知れない感じがする、何か特殊能力があるのかもしれない。





「おいお前達早く舵を直せ!急がないとガイ様が怒るぞ!!」




「あ・・・ああわかった、すぐに直すよ・・」




作業員達が服を脱ぎ急ぎ縄ハシゴで艦尾に降りて海に潜り舵の修理を始めた、

他の兵士達もやれやれとばかりにパンをかじったり鎧を脱ぎ休憩していた、

肝心の村娘達はというと・・裸のまま甲板に放置されていた。




パアアアアアアアアーーーーーー!!!!




すると太陽が雲の隙間から現れ帆船を照らし出す、少し暑くなってきた、

だが村娘達はそれでも何も与えられず・・息苦しく耐えるだけだった。




「ハァハァ・・・・・み・・水・・水・・」




「これはまずいわね・・彼女達水すら飲んでないみたいだわ・・」




帆船の陰に忍び込んでいるエリーナ達、死角に隠れカメラで様子を見る、

兵隊達は帆船1隻につき大体2~300人、村娘達は5~20人位いた、

対する精鋭達は全員合わせて50人ほど、数だけ見ると圧倒的に少ない。




だが・・・




「エリーナ、人質はこちらに任せて、貴方は時限爆弾の設置を頼むわ」




「それは構いませんが・・・大丈夫ですか?」




「ええ私の冷気で彼女達を閉じ込めれば兵隊達は村娘達に手は出せないわ、

もちろん彼女達を凍えさせない様に配慮するから安心しなさい!」




「それなら安心ですね、よろしくお願いします!」




スマホの無線でエリーナにそう告げたのはスノードラゴンのソニアだ、

彼女は俺の当初の妻の1人で純粋なスノードラゴン、サユミ達の祖母である、

だがその容姿は30歳位で動きも機敏で全然年老いた感がない美しい女性だ。




今回暇だからと途中大和のブラックホールから応援に駆けつけてくれていた、

それはもう一人の当初の妻エルフのエマも同行し今回作戦行動に参加している、

エリーナを含むこの3人はとても仲がよく日頃からメール交換等をしている。



 

「エリーナ!どうやら人質は村娘達だけだと考えてもよさそうね、他は全滅だわ」




同時にエルフのエマからもメール、他の人質がいないか調べていてくれた、

彼女は西の大陸の森で凶暴な魔獣達を狩っていたので隠密行動には慣れている、

透明化の魔法等にも長けているので帆船の兵隊達程度では見つけられない。




「となれば・・甲板にいる村娘達だけ助ければあとは大暴れ出来ますね」




「ええエナ達の報告も重ね合わせても村娘以外は全員殺されたらしいわ」




「なら私が村娘達だけ氷の球に封じ込め艦隊に送るから後は任せたわよ」




「了解です!!よろしくお願いします」




シュウウウウウウウウウウウウウ・・




スノードラゴンソニアが帆船の見張り台に移動、兵がいたが瞬時に凍らす、

そして氷の球体を複数展開して・・




「 氷の球体スノーボール!!!!!!!!!!!」




ヒュウウウウウウウウウウウウーーーーー!!!!!!!!!!




無数の透明の球体が現れ・・まるでシャボン玉のように宙に浮いている、

そしてソニアは次々と球体を飛ばし・・それらは帆船の甲板に飛んでいく、

そして球体は意識朦朧としている村娘達に近づき・・飲み込んだ!!!!




ズボボボボボボボ!!!!!!!




「えっ??えっ??何?私達閉じ込められたの???」




「で・・でも苦しくないわ?な・・・な・・なんなのこれ????????」




「な・・なんだ?球体が女達を包み込んだぞ???」




フワリ・・




球体は村娘達を包み込んだ後静かに浮かび始める、それを見て焦る兵士達!




「な・・なんだこれは?お前達急いでこの球を割るんだ!!!」




「お・・おう!!!!!!!!!」




ザシュザシュザシュザシュ!!!!!!!!!!




パキイイイイイイイイイーーーーン!!!!!




見張りの兵士達は槍や剣で球体を割ろうとするが玉はびくともしない、

絶対零度の球体は逆にそれらの武器を瞬時に凍らせ次々と砕いていく、

だが村娘達はなんともない、どうやら内部は平常の温度のようだ。




ヒュウウウウウウウウウウウウーーーーー!!!!




球体は次々と空に浮かび・・古鷹たちのいる海域に向かって飛んでいった、

それを見て再確認するエマ達、どうやら村娘達は全員保護出来たようだ、

兵士達が村娘達を甲板に集めていたのが幸いし村娘達は全員救助出来た。




「これで思いっきり暴れられるわね!!」




「ええ戦闘機隊に連絡するわ、総攻撃させるから巻き込まれないでね!!!」




「じゃ後は頼むわね、私は村娘達を艦で保護しておくわ!」




ソニアは透明化の魔法を展開して本体に戻りそのまま艦のいる方角に飛ぶ、

そうしてエリーナ達が動き出す、まず船のあちこちに時限爆弾を仕掛けた、

同時に戦闘機隊も連絡を受け帆船艦隊に向かいミサイル発射の準備に入った。




「ど・・どうしたんだ?女達が一瞬でいなくなっただと??」




ガイを始め皆焦り出す、敵がいると感じてはいるが・・相手が全然見えない。




「お前達船を調べろ!侵入者がいるはずだから探し出せ!!!」




オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!




兵達が急ぎ船を調べる、だが既にエマ達は時限爆弾を仕掛け船から脱出、

そして全員海中に避難し空気玉を展開して船から遠く離れている、そして・・

戦闘機隊が牙をむき飛んで来た、帆船艦隊はまだ舵が直らないので動けない。




次の瞬間!!!!!




カチ!!!!!!!!!!!




ドガガガガガガガガガーーーーーーーーン!!!!!




時限爆弾が次々と爆発して兵隊達は吹き飛ばされ混乱状態に陥った。




「うわあああああ~~~爆発したぞ!!!逃げろ~~」




突然あちこちから爆発した帆船は火災を起こし大きく揺れ出した、

それを見て焦るガイだが・・・




「お・・おいおい待てよ・・あいつらまさか・・」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




ガイの目に見えたのは・・




50機を超える戦闘機隊がこっちに飛んできて・・・




「全機攻撃開始!!!ありったけの弾を撃ち込んでやれ!!!!」




「アタッーーーーーーーーク!!!!!!」




ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!




無数のミサイルが・・・




ズガガガガガーーーーンン!!!!!!!!!!!!




ガイ達の帆船艦隊を容赦なく攻撃し・・




「うわあああーーーーーーー海に逃げろ~~~!!!!」




帆船艦隊は次々と被弾!火災・爆発を起こし・・




真っ二つとなり見る見る撃ちに沈んでいった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ