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エンカルの懇願と白兵戦に向かうエリーナ達




古鷹・夕張・時雨の3隻は帆船艦隊に向かって砲撃準備に入った、

だが一旦待てが出た、それは総司令官エリーナが確認したいそうで・・

エリーナは急ぎ飛鷹から戦闘機を離陸させてそれに乗って飛んで来た。




「大和武蔵と空母隊は今は見せない方がいいわね・・」




エリーナは全艦隠したかったが既に古鷹・夕張・時雨は見られている、

なのでこの3隻を前面に出してマリアンヌ達を助ける事にした、だが・・

自分が武蔵でノウノウと居座るのが嫌なので古鷹に移動し指揮をとる。




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




「ありがとう、ここでいいわ、急ぎ飛鷹に戻って待機していてください」




「了解です、ご指示をお待ちしておきます」




エリーナは戦闘機の背中から降りて古鷹に移動、既にマリアンヌ達は救助した、

この地球に似た星の帆船軍艦は大砲を備えてはいるが俺達の世界で例えると・・

カノン砲やカルバリン砲と言った砲を改造したような感じで射程距離約500m。




なので・・




「あの偉いの知れない船はクアラの新型だろう、一気に蹴散らせ~」




「オオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」




敵は2km近く離れている古鷹・夕張・時雨に気づいてはいるが弾が届かない、

なので急ぎ近づいてきてはいるが何せ風任せと人力なので遅い遅い、

その間にエリーナは余裕で移動、敵影を見ながらマリアンヌ達に語り出す。




「貴方がマリアンヌさんですね、私が責任者の1人エリーナと申します」




「は・・・は・・・な・・・なんで・・・あんたらは・・」




???????????




マリアンヌは何かを訴えたいような状況・・次の瞬間爆発・・・




ベシ!!!!!!!!!




「いけませんマリアンヌ様、彼女達に怒るのは筋が違います!」




とっさにマリアンヌを押さえ込んだのはお供の騎士の女性!!!

即座に他のお供達もマリアンヌを押さえつけ猿ぐつわをして黙らせた。




「し・・失礼しました、マリアンヌ様は怒り狂うと上手く言葉が出せません、

なのでこれからは私がお話させていただきますのでご了承ください!」




ポカンとしているエリーナ、確かに今のマリアンヌはどー見ても冷静さを欠く、

お供達全員が押さえ込んでる姿を見ると相当なんだろう、なので許可した。




「ありがとうございます、私はクアラ王国親衛隊隊長のエンカルと申します、

私達は王の命令を受けジブンの村に救援に行った帰りに敵と遭遇しました、

ご覧の通り我が艦隊は全艦撃沈され・・お助けいただいたのは感謝します」




続けて・・・




「マリアンヌ様は貴方方の存在に薄々気づいていました、そして懇願しました、

ですが貴方達からは返事が無かったのでマリアンヌ様は非常に怒っています」




これを聞いたエリーナは・・




「エンカル様、私達にも事情があるので闇雲に動くわけにはいきません、

ですが今回に関しては理不尽に殺された方々の無念を晴らすため動くのです、

なので今は敵を殲滅してから・・それから深い話をしたいと我々は考えます」




これを聞いてエンカルは考える、自分達の帆船は全滅して戦える状態ではない、

それに加え既に敵が目の前にいる・・このままだとクアラ王国は滅んでしまう、

とにかく今は目の前にいるエリーナ達にすがるしかないとエンカルは考えた。




「わ・・わかりました、まずは目の前の敵をやっつけましょう、私も手伝います」




「いいえそれには及びません、貴方方はここで見ていてください」




そう言ってエリーナは艦橋室から出て軽巡夕張に移動して戦闘準備に入った、

敵は1km先まで近づいてはいるが砲が届かないのでひたすら突っ込んでくる、

そこでエリーナは古鷹からヘリを発進させて敵艦の様子を調べるよう命じた。




「わかりました、捕虜がいないか調べればいいのですね?」




「ええお願いします、エナ達の連絡だと各地の村が襲われたと聞いています、

もし捕虜がいた場合白兵戦を仕掛けますので合図をお願いしたいのです」




「わかりました、煙幕弾等で敵を刺激します、おそらく捕虜を盾にするでしょう」




「お願いします!!」




ギュイイイイイイイイーーーーーン!!!!!!




ヘリが出撃して敵艦隊に近づく、それに驚いた敵は銃を構え撃ってきた!




「何か飛んで来たぞ~構わん撃ち落せ!!!」




ドキュドキュドキュドキューーーーーーン!!!!!




だが火縄銃を改造した程度の弾なので防弾仕様のヘリには全然通用しない。




ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!




ボシュボシュボシューーーーン!!!!!!




「な・・何だこの煙は?め・・目が見えない・・」




ヘリはすかさず煙幕弾を発射!帆船艦隊は猛烈な煙に覆われてしまう、

それに焦った乗組員達は急ぎ船を加速させ煙を振り払おうとしていた、

それを上空から監視していたヘリのパイロットはセンサーを作動させた。




使ったのは金属探知機と赤外線センサー、捕虜だと武器は持てないはず、

言い換えると金属探知機と赤外線センサー共に反応した人影は敵だからだ、

ヘリはくまなく調べたがこの帆船艦隊には捕虜はいないようだ。




念のためエリーナはマーメイド達に船底からもセンサーで調べさせた、

その結果全員が武器を所有しているので捕虜はいないと判断し艦に戻る、

それを聞いたエリーナは席を立ち・・艦砲射撃の命令を下す!!!!




「古鷹・夕張・時雨艦砲射撃用意!目標正面帆船艦隊!!!!」




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




改めて3隻は微調整、遠慮する必要が無いと聞いて矛先を中央に向けた、

捕虜がいた場合は艦尾を狙い走行不能にする手はずだったが・・




・・・




「全艦艦砲射撃開始!目障りな敵を蹴散らしなさい!!!!」




「撃ち方~~はじめ!!!!」




!!!!!!!!!!!!!!!!




グォム!グォム!グォム!グォム!グォム!!!!




グォム!グォム!グォム!グォム!グォム!!!!!!!!!!




ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!




ドガガガガガガガガガーーーーーーーー!!!!!!!




古鷹・夕張・時雨の砲が一斉に火を噴いた、そして帆船艦隊に直撃!

帆船は一瞬のうちに炎に包まれ大爆発を起こす!!!




ドグヮーーーーーン!!!!!!!!!!!!!




「うわあああああああ!!!!!な・・なんだこの攻撃は!!!」




バキキキキキーーーー!!!!!ゴオオオオオーーー!!!!!




「うわあああああ!!!船が真っ二つになった、逃げろ~~!!!」




古鷹・夕張・時雨の砲撃は瞬く間に帆船艦隊を貫き火だるまにしていく、

帆船は次々と真っ二つとなり燃えながら海中に沈んでいく、そうして・・

19隻いた帆船艦隊は僅か3分で全船沈没し海の藻屑と化した。




「う・・嘘・・19隻もいた敵が瞬く間に・・・」




怒り狂っていたマリアンヌも・・エンカル達も開いた口が塞がらない、

自分達をあっさり倒した敵の帆船艦隊、だが俺達の前では無力に等しい、

こうして目の前の帆船艦隊は殲滅、そしてエリーナは古鷹に戻る。




エリーナが艦橋室に戻ると・・マリアンヌが抱きついてきて懇願する!




「お・・お願いです、クアラ王国を救ってください、もう時間が無いのです、

この艦・・貴方達なら南の王国も敵ではないでしょう、どうかお願いします、

もちろん対価は払います、戦いが済んだら希望の品を差し上げますから・・」




「ええご安心ください、既に手は打っています」




エリーナはすぐさま古鷹・夕張・時雨を動かしクアラ王国の方向に向かった、

既に戦闘機隊は向かっていたが・・捕虜を見つけたので一旦旋回している、

戦闘機に驚く敵兵達、船の甲板には裸の女性達が大勢いて絶望の顔をしていた。




「そう・・そちらには捕虜が沢山いるのね・・」




「ええ下手に攻撃すると巻き添えになります、それと全員が裸の女性です、

辱めにあったのは容易に想像できるので・・全員救いたいのですが・・」




「ええそうね、戦闘機の攻撃だと彼女達も巻き添えになるのは間違いない、

なので戦闘機隊はこちらと合流して精鋭達を乗せてください」




「了解です、そうなると状況に応じての白兵戦ですね!」




「ええ私も出ます、精鋭達はすぐさま向かってください!」




「了解です!!!!」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




戦闘機隊は一度古鷹の上空に戻り・・




「行くわよ!!!ハァ!!!!!」




精鋭達は戦闘機の背中に飛び乗り・・・




敵の本隊に向かって飛んでいった!!!








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