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500番目の妻と白銀族ミナトの驚きの変貌





俺は元の異世界に強制的に戻らされる、その理由は婚姻の為である、

俺としてはもう勘弁して欲しいのだが女性陣はなぜか婚姻を急いでいる、

その理由は大きく2つ、上級生活を望むのと俺との子供が欲しいから。




特に貧困層で育った女性は同じ環境の男性と結ばれた場合地位はほぼ確定、

一応自力でも這い上がれる環境・・例えば絵や音楽、踊りや演劇等々、

その辺の整備も進んではいるが親等の縛りもあるせいか成功者は少ない。




というのも・・




先般俺と結ばれたメイドさんを例に取ると・・




辺境地等はまだまだ親の権限が強く半強制的に結婚させられる事も多い、

相手は嫌いでは無いのだが住んでいた環境に嫌気を感じ都会に出てくる、

そこで見た華やかな環境に魅力を感じ永住希望の女性が多いのが現実だ。




だが・・・




特殊と言える能力を持たない女性達が這い上がるには現実的には難しい、

何しろ天使・天聖・ガルーダ・グリフォン・ワイバーン・卿魔族等々・・

人間を遙かに超える種族が山ほどいるので超えられない種族も大勢居る。




なのでそれらの女性達は・・




俺のメイドさん募集の案内は・・ある意味一発逆転のような心境に陥っている、

これに関しては特殊能力は必要ない、メイドの仕事と俺に気に入られるだけ、

これなら自分でも出来ると我先にと応募する女性が殺到するのも当然だろう。




それと・・




自分では気づいていないが・・俺はこの異世界ではほぼ理想の男性らしい、

まず性格的に穏やか、深く考えずほったらかしでもいいので構える必要が無い、

さらに詳細を話せば大概受け入れるのと末端の女性でも差別はしないからだ。




そのこともあり・・・




「こ・・コウさんに嫁げば私はこの貧困から脱出出来るのね・・」




常日頃から上の威圧に怯えていた種族にとっては・・俺はある意味救世主、

さらに・・自分で言うのもなんだが俺は女性受けする顔と体つきらしい、

なので大概の種族は理想の男性と結婚出来て地位も向上出来ると見ている。




・・・




こう聞くと・・応募者が殺到するのもわかる気がする。




さらに末端の女性達が焦る理由もある、上位種族も俺との婚姻を望むから、

現時点誰が俺の後釜を産むのかはわからない、だがもし見つかった場合・・

メイドという名の婚姻は必要ないので末端女性達はチャンスが無くなる。




これは応募段階で発表されている、なので皆焦り俺との婚姻を催促する、

それは上位種も同じ、どうせ子を産むのなら強い男の子供を産みたい・・

そう考え同じく応募、現時点130人位が俺のメイドの空き待ち状態だ。




これに加えて・・




確定ではないがティーラ、ミオ、レイ、姪のバイオレット等と予備軍もいる、

そのため焦る事務員達はこの説明をその都度俺にもするので俺は憂鬱になる、

とにかく速く婚姻しろと・・既に3人のメイドさん達は式場に待機している。




・・・




ちなみに天魔族のエルシィは8番目に婚姻するそうだ、それに驚くエルシィ!




「ど・・どうして私が8番目なのですか?なぜ飛ばされるのですか?」




この質問に対して待機していたメイドさんが詳細をエルシィに伝える!




「エルシィさんは上位種、それも神族クラスに匹敵する偉大な存在です、

そんな方を私達と同じには扱えません、それと8番目が記念の500人目、

なのでエルシィさんには500番目の妻として名を残して欲しいのです!」




!!!!!!!!!




「わ・・私が記念すべき500人目の妻となれるのですか??」




「ええそういうことです、基本節目の婚姻の方は上位種が多いのです、

そのため折り返しとなるであろう500人目はエルシィさんにお任せします、

これは他の女性たちも同意見です、なので暫しお待ちください!」




「わ・・わかりました!その大任謹んでお引き受けします!!!!」




こう聞いたエルシィは大喜びでホテルに戻りお化粧に精を出していた、

そして・・肝心の俺はというと・・今すぐにでも逃げ出したい気分だ、

しかし上記の説明を繰り返す新たなメイドさん達に説得させられていた。




なので俺は結婚式場に運ばれ・・次々と結婚を繰り返しホテルに移動、

そうして順番待ちのメイドさんと営み開始、尚1人づつ2時間おきに営み、

俺は複数の女性と同時に営むのはどうしても無理なのでこの形となった。




これは一旦さておき・・




大和には俺の代りにルア達が指揮・・エリーナはエナに指揮権を与えた、

今回来た子供達の中ではエナが一番落ち着きがあり指揮が確実だと判断、

エナは母の言葉に頷く、尚ルア達はエナの副官として配備されている。




まあ・・・




あくまでこれは形式上、ベテランライアン達がいるので本来は必要ない、

だが先を考えると子供達に経験を積む必要があるので全員了承している、

特に俺の子供達は将来の幹部候補として期待されているからだ。




一応子供達にも意思確認はしている、例えばカオルの母親はクリスティーナ、

彼女は演劇や音楽など芸術分野に秀でて居るので後釜にカオルを考えていた、

しかしこの異世界は幹部の子供でも役立たずと判断されたら即配備転換させる。




これは適材では無いと判断されたら幹部でも軍では末端扱いされるので皆必死、

以前ルア達が弟妹達の優秀さに怯えインフェルノを憑依した経緯を見ても明らか、

なので子供達も必死、親が親だけにその期待度の重さは肌で感じている。




そのため・・




母のクリスティーナはカオルに軍で鍛えろと訴え本人もそれに頷いている、

とにかく多種族と関わるこの異世界では人間だけの考えや常識は通用しない、

そういう意味では・・地球よりも厳しい環境なのはお分かりいただけると思う。




話を戻して・・・




今回大和に配備となったのがルア、エナ、ソアラ、カオル、マム、ミナト、

それとアメリーとアリスィの8人、尚レオナルドとキアーラは今回不参加、

2人は領地の統制に忙しく欠席、それと他の子は異世界の艦で訓練していた。




今回呼ばれた子供達、殆どは同じ学校で勉強していたがミナトだけは欠席、

ミナトはしばらくの間母のヒトミに連れられ各地の犠牲者の供養で忙しかった、

その間変化が現れた、彼が供養する度に美化現象が加速していたのだ。




「お・・お母さん・・僕・・・なんか変じゃない?」




「いいえ白銀族は元々こうですよ、まあ貴方は特殊かも知れないけどね・・」




元々白銀族は幻の民族とも呼ばれ神秘的な身体を持つ種族として崇められていた、

その美しさに憧れる種族も多かった、それだけ白銀族は美しいのだが・・

しかしその中でもミナトは・・男の子でありながら女神のような身体に変貌した。




そして大和に合流した際・・




エナ達は新入りが来たと思い丁寧に挨拶を始めた。




「あら初めての方ですね、私はエナ、よろしくお願いします!」




「私はソアラよ、これからもよろしくね!」




「私アメリーだよ!汗かいたら一緒にお風呂入ろうね~~!」




「初めましてアリスィです、貴方のような綺麗な女性初めて見ました」




「は・・初めまして僕カオルです、今度一緒にお茶飲みましょう!」




「僕マムだよ、今度異空間の穴で一緒に出入り口探そうね~」




「ぼ・・僕はルアです、今度一緒に映画に行きましょう!」





・・・




初対面かのように挨拶する子供達、カオルやルアはもうデートのお誘い、

まあ無理もない、今のミナトはどー見ても清純系超美人なので当然だろう、

だが本人は超困惑、自分は男なのに女性のように接されるのが嫌だった!




「みんな何言ってるんだよ!僕はミナト!男の子だよ!!!!」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!




エエエエエエエエエエエエエエエエエエ????????




子供達はおったまげる、どー見ても女性で・・声色まで女性の雰囲気だ。




「嘘でしょう~ミナトはもっと男っぽかったわよ!!!!!!!」




「う・・嘘じゃ無いよ!なんなら証拠見せようか??」




肝心の・・男のあそこはあるんだよと猛烈に訴えるミナトだが全員信じない、

なら脱いで証明・・即座にジェニー達が取り押さえ部屋に連れて行かれた。




「グズン・・僕男なのに・・何なんだよ・・」




・・・




ジェニー達も困惑、泣いてる姿まで本当の女性・・いやそれ以上かも知れない、

とりあえずジェニー達はミナトを落ち着かせて気分転換にケーキを与えた、

それを見て明るくなるミナト、上品にケーキを食べて喜んでいた。




その時・・




たまたま通りかかったカーグワスが・・




ミナトが笑顔でケーキを食べる姿を見た途端・・




!!!!!!!!!!!!




「だ・・誰?あの綺麗な人・・・」




猛烈な一目惚れ状態となっていた。










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