表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
731/792

艦に留まりたい子供達と潜水する大和と武蔵




カーグワス達子供達は俺達と別れると感じたのか猛烈に泣き出した、

というのも帆船は5隻のようで武装している、間違いなく軍関連だ、

俺達としては現時点一番関わりたくないので即座に島影に隠れた。




ザザザザザザザーーーーー!!!!




帆船艦隊は俺達に気づかないままジブンの村に急いで向かっていた、

だがもう手遅れ・・これを伝えるべきか悩む俺達、というのも・・

軍に関わると根掘り葉掘り聞かれるのが確実だから関わりたく無い。




・・・




ウワアアアアアアアア~~~~~ン!!!!!!!!!!!




出来ればここでカーグワス達を明け渡し事情を話して貰えれば問題解決、

だがカーグワス達は俺達の空気を察して泣き喚き・・決して離れない覚悟、

中には重巡古鷹の柱にしがみつき泣き喚く子供までいるから始末に悪い。




・・・




ここで俺は頭を傾げる、なぜカーグワス達は泣き喚いてしがみつくのだろう?

あの軍艦に乗れば黙っていても両親に出会えるし何よりも安全は保障される、

わざわざ辺鄙な村に軍艦5隻も派遣しているから指揮官は相当寛大だと思う。



だけど・・・




ウワアアアアアアアアアアアアア~~~~~ン!!!!




「嫌だ嫌だ嫌だ~~~~コウさん達と一緒にいる~~~~!!!!!」




・・・




相当懐かれた俺達は頭を抱える、そこで俺はカーグワス達に質問タイム、

どうして俺達と一緒にいたいかを尋ねるため一人づつ質疑応答を行った、

その返事は・・




「コウさん達の艦がかっこいいから!先で僕はこの艦の船長になりたい!」




「食事は美味しいし面白いゲームはあるし勉強も出来て理想だから!」




「き・・綺麗なお姉さんが多いから・・誰かと先で結婚したい・・」




「コウさん達が面白いから、一緒にいて楽しい!」




「あの戦闘機で大空を飛んでみたい、村だと畑仕事ばかりで嫌になった」




「村ではお手伝いばかりで・・ここだと好きな事が出来そうだから・・」




「凄い武器ばかりで痺れたんだ!僕つよくなりたい!村長達の仇を取りたい!」




「料理が凄く美味しくて綺麗、わたしも習いたい、そしてコックになるの!」




「船員さん達の服が素敵!私もこの軍隊?かな?に入りたいから!」




「知らない世界に行ってみたい!こんなチャンス絶対ないから!」




・・・




まあ子供らしい返答で・・感激と同時に責任の重さも感じた俺達、

全員まだまだ子供、まだ親離れしてない年齢だから正直親に返したい、

なにしろ異世界にいたときは孤児は施設に預け基本親が育てている。




そのため緊急時やイベント等を除いて子供は軍艦に乗せないのが定石、

ルア達一部例外はあるが短期間なので深く考えなかったが・・・




・・・




カーグワス達の場合未知の星の住民なのでどんな影響があるかわからない、

さらに先では創造神・・もしかしたら破壊神と戦闘になることも否定できない、

おまけに俺達は10年経つと元の星に戻るからその時の方が別れが辛くなる。




・・・




あまり深く関わらないうちに親元に帰したい俺達、だがカーグワス達は拒否、

寝かして密かに・・それは止めてと目で訴えるので俺はため息オンパレード、

だが子供を危険な任務に就かせる訳にはいかない・・ピンキー達が傍に来た!




そうして子供達とふれあう、あえて大袈裟に接して俺達に見せつけている、

そして懇願の目をチラチラ俺達に見せつけている・・




・・・




「キャッキャあははははははは!!!!!!!!!」




ピンキー達と子供達は「僕たち凄く仲良しなんですよ」とアピールして・・

次の瞬間もの凄く真剣な顔して俺達に訴えてきた!




・・・




「ピイイイイイイイ(訳)コウさんここは僕たちに任せて!」




「ガアアアアアアア(訳)お願いです、無理はさせませんから!!!」




「にゃあああああああ(訳)子供の世話は僕たちが責任とって面倒見ます」




「お願いです!しっかり働きますからここに居させてください!!!!!!」




・・・




艦に乗り込んでいたピンキーやラッドル、猫やサーベルタイカー達、

自分達が面倒見るから艦に子供達を残してくれと猛烈に訴えてきた、

さらに子供達もピンキー達に抱きつき一心同体的な行動で訴えてきた。




・・・




こうなると子供達を受け入れるしかない、ピンキー達も艦の乗組員だから、

乗組員が必要だと訴える以上無視は出来ない、現場の意見も大事だからな。




ちなみにピンキーや猫達が艦に乗り込んでいるのは主に艦内の警備の為、

敵の中には小型の魔物もいるのでこれらは狭い空間に入り監視している、

殆どが初級レベルだが毒を持っている可能性があるので無視は出来ない。




だが・・・




各艦は中級~神級レベルの敵に対応する能力は十分だが初級クラスは無視、

というのも・・最弱のこのクラスにまで備えると魔力を膨大に消費するだけ、

それに加えて得られるメリット・・は殆ど無いので基本無視に近い状態だ。




とはいえ・・




毒や病原菌等を持ち込まれては困るのでピンキーやラッドル等の出番となる、

これらが艦を巡回し艦の隅々を警備して渡り鳥等が来たら追い払っている、

これが意外と効果的なので幹部達は正式にピンキー達を艦隊に招き入れた。




このこともあり・・ピンキー達は天職と考え日々警備に励んでいる。




そうして・・




警備のピンキー達を見つけては遊ぼうとする子供達、当初は嫌がった、

だが泣き喚く子供達を見て母性本能?が働いたのか子供達を擁護した、

それを見て俺やエリーナはため息、条件付きで艦に乗せることにした。




その条件とは・・・




● あくまでも臨時の乗艦、親御さん達が望んだらすぐに下艦すること。




● 武器の扱いや戦い方等は教える、だが緊急時以外の戦闘は認めない。




● 基本ピンキー達と行動を共にし危険を感じたらすぐに逃げる事。




● 給料などは無し、だが働きに応じてそれ相当の対価は支払う。




● 俺達の異世界への往来は認めない、だが沈没等の時は緊急避難可。




● 乗艦中は勉学等(図書館利用など)は自由、だが他言無用とすること。




● 部屋等は共同、だが要望や任務の状況により別の部屋で寝る場合もある。




● その他危険だと思われる行動は慎むこと、その判断は俺達が指示する。




この説明を聞き子供達は了承、すると乗務員達が臨時の制服を配っていた、

こうなることはある程度予測していたみたいで急ぎ部屋で作成していた、

それを着る子供達は目を輝かす、余程憧れていたようで満面の笑みだった!




「これからよろしくお願いします!!!!!!!!!!!」




カーグワス達は頭を思いっきり下げ挨拶、ここからはピンキー達に任せる、

子供達と会話が終わった頃帆船が見えて来た、逆風なので動きが遅かった、

俺はこのまま帆船艦隊が過ごすのを待つ・・ラミアの兵士が進言してきた!




「コウさん大和武蔵を潜水させてあの帆船に近づきませんか?」




「それは・・海底から帆船艦隊の情報を得ると言うことか?」




「ええそうです、調べた所この海域は相当深いので隠れるのに最適です、

200m位潜れば見えないでしょう、そして海底から盗聴器をつければ・・

私は水魔法が得意なので飛ばすことは容易です、そうすれば・・」




「帆船艦隊のやりとりが聞こえる・・というわけか・・」




「はい、子供達の情報だけでは心細いのであの帆船からの情報も必要です、

まだまだ先は長いですから掴める情報は多ければ多いほどいいと思います、

幸い帆船艦隊は私達には気づいてないようですから油断している筈です」




「よしそれでいこう、武蔵にもそのように伝えてくれ!」




「お聞き届けていただきありがとうございます」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




俺とエリーナはラミアの案を受け入れ即座に大和と武蔵を動かした、

そして潜水開始、大和と武蔵は空気玉を展開し海中に沈んでいく、尚・・

カーグワス達も分散させて乗艦させた、翻訳するからと言うので許可した。




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




大和と武蔵は用心の為250m位潜行して帆船艦隊に近づき真下に着く、

そして小型盗聴器と小型カメラを搭載した蜘蛛型ロボットを射出準備に入る、

これは本来艦底を点検・整備する代物だが応用出来ると考え今回採用した。




それをあらかじめ甲板に10機設置していた俺達、そして魔法で上昇させる!

提案したラミアが両手をあげ水魔法を発動してロボットを吹き飛ばした!




水竜巻魔法ウォータートルネード!!」




ギュルルルルルーーーーーー!!!!




ペタペタペタ!!!!!!!!




水魔法で蜘蛛ロボットを巻き上げ帆船に各2機づつ貼り付けた、

このロボットは吸盤と尖った爪を展開出来るのでどこでも貼り付ける、

そして夜を待つ、昼だと目立つので夜密かに動かすことにした。




3時間後辺りは真っ暗となり・・帆船は碇を下ろし動きを止めた。




ワハハハハハハハハハハ!!!!!!!




兵士達は気晴らしに酒を飲みベロベロ、その隙を見たロボットが動く、

そして艦長室のような部屋を見つけカメラと盗聴器を作動させ会話を聞く、

その中では艦長と騎士のような女性2人が・・




・・・・




・・・・




なにやら揉めているようだった。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ