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封じ込めたディエトと4カ所の囮





天聖神封波を受けたディエトは・・なぜか2人になり呆然としている、

1人はそのまんまのディエトでその隣には幼少期?のようなディエトがいる、

どちらも一応飛べるようだが・・そのまんまのディエトは寝ているようだ。




「あ・・あなた急いで!!!あいつが触れたら元通りになるわ・・」




「おう任せておけ!!!すぐにあいつらを引き離す!!!」




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




マテオの橘隼が急ぎディエトに向かう、幼少のディエトは呆然としている、

ヘミニはじめ12天聖は力を使い果たし空に浮いているのがやっとの状態だ、

そのためかブルーシャーク隊が駆けつけ機体の背中に乗せて回収していた。




ブヮサ~~~~~!!!!!!




「よし回収したぞ!このままこの空域から離脱する!!!」




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




マテオの橘隼は地引き網のようなネットを展開し寝ているディエトを捕獲、

そのまま全速力で転送の鏡の方角に飛んでいき待っていた空母に着艦する、

すると乗組員達がすぐさま棺桶を運んできてディエトを収め鍵をかけた。




「急いで!!!ディエトの本体を封じ込めるのよ!!!!」




「ええわかってるわ、急ぎルーム国の王城に運ぶわよ!!!!」




ドピューーーーン!!!!!!!!!!!




ディエトの本体はルーム国王城の最下層に運ばれ何重にも結界を展開、

さらに階段を上る度に結界を敷いては蓋までする厳重な処置だ、さらに・・

これでもかと封印していく精鋭達、その数は100を余裕で超えている。




さらに番人として専用のクラウディアドールやアイアンフレイムゴーレム、

これらをその都度配置して侵入者を抑える、これは魔法が効かない敵対策、

先ではどんな敵が来るかわからないのでこれらも備える事にしている。




「よしその程度でいいだろう、それならもう出れないよ!」




「ええこれなら大丈夫ね、やっと鬱陶しいディエトを閉じ込めたわね!」




こう上段から見下ろすのは破壊神ディーテとシヴァ、ニヤニヤ笑っている、

どうやらこの2柱は厄介なディエトを封じ込める為の策を講じていたようだ、

それが12天聖が放った天聖神封波、だがこれは・・




・・・



遡ること数ヶ月前・・・




「えっ?あの技に破壊神の力を接げ足すのですか??」




「ええあの技は封印にうってつけです、あれならディエトも封じれます」




訓練中のリィブラ達12天聖にこう告げたディーテとシヴァ、その技は・・

以前12天聖は神級クラスと戦った時12人の結集技でそいつを倒していた、

その技が神封波の原点、だがその時は相手を竜巻に閉じ込め切り裂いていた。




「ど・・どうすればディエトを封じ込められるのですか?」




「この漫画にある魔封波・・これは使える、これなら破壊神も封じられる、

破壊神同士が戦えばお互い滅ぶから妥協点を探りお互い戦いは避けていた、

だがこの技のように相手を封じれば無益な戦いをする必要は無くなる」




「で・・ですがディエトの力は強大です、私達だけでは・・」




「ああその通りだ、あいつの力は半端ではない、だが方法はあるんだよ、

それは私達破壊神の力を君達に託せば一瞬の隙を見て封じることが出来る筈、

その力を君達に授けよう、そうすればディエトも封じられるはずだ」




「でもこの技が使えるのは一瞬だけよ、かわされたら貴方達は全滅するわ、

だから何重にも・・周到に用意と根回しが必要なのよ、それも徹底的にね、

おそらくディエトは私達の力を分散させるため複数箇所を攻めてくるはず・・」




「そ・・それじゃ???」




「ええティーラの予想では5カ所、私もそう思うの、だから他の4カ所は・・」




「お・・囮・・だと言うのですか?」




「そういうことね、おそらくディエトはキアーラの星を攻めるはずよ、

以前あいつの部下があそこを攻めて崩れたから復讐心は半端ないはず、

だから貴方達はそこで待機して隙見て神封波を放ちなさい。」




「ほ・・本当にくるのでしょうか?」




「ええディエトの性格からして間違いないと思うわ、だから安心してね」




「わ・・わかりました、仰せに従います」




「では頼んだわよ、でもこのことは秘密にね、もちろんコウにも・・」




「り・・了解しました」




というわけで・・・




俺を含む4カ所は囮として各星を守っていた、その読みは的中していた、

ディエトは囮だと悟られぬようインダストリアルとコンスタンシアを派遣、

だがこれでも不十分とみて冥界の者を2柱の陰にして攻めさせていた。




その予感は当たり・・




戦闘機隊、戦艦隊は自分達も囮として動く、あくまで本命は破壊神ディエト、

そのためか・・本来は一気に本丸を攻めたかったが気持ちを抑え囮に徹していた、

それは信濃も同じ、自分に目を向けるためディエトの攻撃を必死で受けていた。




10分後・・・




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




「ブルーシャーク隊・888特戦隊帰艦する、カタパルトを用意してくれ」




「了解、信濃海面に着水します」




ザッパーーーーーーーーーーーーーン!!!!!




キュイイイイイイイイイイーーーーン!!!!!!!!!




戦闘機隊は海面に降りた信濃に次次着艦、そしてリボルバーカタパルト、

瞬く間に戦闘機隊をドックに送り全ての機体が信濃に着艦していく、

だが12天聖は全員意識を失っていたので急ぎ看護婦がタンカで運んだ。




「おい急げ!!!すぐに12天聖さんを医務室に運ぶんだ!!!!」




「ええわかっているわ、あとは任せて!!!!」




極度に疲弊した12天聖達は機体から降ろされ酸素マスクをつけられる、

すぐさま回復魔法を施したが効果が殆ど無いので急ぎ集中治療室に運ばれる、

そこで特殊点滴や最上級回復魔法を施したが回復まで2日を要している。




尚信濃艦長のサユミも12天聖達と同じように集中治療室に運ばれていた、

彼女も破壊神の力を得ていたがディエトの直撃を受けたあと意識不明となる、

ディエトの一撃はなんとかかわしたが力尽き意識不明となっていた。




それにしても・・




さすがは最上級破壊神ディエト、ここまでしてでも封印しか出来無かった、

おそらく倒すとなると俺達の全戦力を注いでやっと倒せたかもしれない、

その位強大な敵・・子供のディエトを忘れていたので急ぎ回収した。




「こ・・こら離せ!!!俺はディエトだぞ!!!無礼にも程があるぞ!!」




もがくディエトに対して・・呆れた目で見つめる警備員お姉さんが一喝!




「うるさいわよ!今は子供なんだから静かにしなさい!!!!」




・・・




破壊神の力を失ったディエト、ルア達とほぼ同年代ぐらいになっている、

あの神封波は肉体と精神を分離させ精神部分をカードに押し込めていた、

尚このカードは俺が作成、小学生位のイラストを頼まれたので描いていた。




「こんなのでいいのか??」




「ええこれでディエトを封じられるわ、うふふふふふ・・・」




あの時はシヴァの意図が理解出来なかった俺達だがこういうことだったとは・・

ちなみにあのカードに描いた子供は普通の人間なので特殊能力などは無いが・・

だがさすがに最上級破壊神、空を飛ぶ事と魔力は扱うことは出来るようだ。




しかし・・・




「くそ!!lこうなればこの一帯をを消しさってやる!喰らえ火炎魔法」




ボシュ・・・・




・・・・




子供のディエトが放った魔法は初級レベルでドラクエで例えるとメラ程度、

その後もしつこく魔法を放つが全て初級レベルなので精鋭達には効かない、

あまりにうるさいので落ち着かせる為にも一旦独房に閉じ込めることにした。




「おいここから出せ!!!!ちくしょう・・」




・・・




独房の格子を握りしめて意気消沈するディエト、まあ気持ちはよくわかる、

最強とも言える最上級破壊神から最下級の人間に成り下がったからな、

尚今のディエトは人間のミオやレイにも劣るのでショックはとても大きい。




あとキアーラの星では魔物の残党が各地を攻めたが対空砲などで蹴散らしている、

建物はかなり焼かれたが備えていたドローンや小型戦車が残党を迎撃している、

他にも精鋭達が一気に攻めたこともありディエトの魔物は全滅となっていた。




こうして・・




各地を攻めたディエトの魔物達は全て蹴散らし・・何とか俺達が勝っている、

しかしティーラの予言が無かったら危ない所だった、その辺は彼女の功績だ、

後日第1功績はティーラとして表彰、お菓子の詰め合わせ半年分が贈られた。




ただ・・




本体は億単位の褒美を渡す予定だったが彼女が拒否したため救援資金とした、

これで焼かれた家などを修復し・・各地はなんとか落ち着きを取り戻してく、

だが・・・




一ヶ月後・・・




?????????????????




思わぬ来訪者がルーム国を訪れていた。











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