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新造艦の熱望と製造の条件とスマホ欲しいオーラ




アトラスはじめ各種族代表が真剣な顔をして戦艦紀伊に集まっていた、

子供たちにわやくちゃにされたショウとレイミも参加している、

俺達は会議室・・ではなく食堂に集まり皆でおやつを食べていた。



おやつを完食した後・・



アトラスが代表して俺達にある要望をする。



「戦艦や空母等の艦船を我らにも提供してほしい」



俺達はある程度予測していたので深くは驚かなかった、

だが艦船が欲しい理由は聞きたいのでその辺を尋ねてみた。



「最大の理由は君達との貿易、それと海の守りも欲しいからだ」



確かに・・それなら頷ける。



ただ艦船はすでに各種族に分散配備しているので余った艦はない。



となると・・



俺はスマホでコウと祖父木人形に連絡を取った。



「出来ればその・・スマホかな?それも譲ってほしい」



ちょっと待ってくれるかな?



俺はまずコウと連絡を取り東の大陸の状況を説明した、次に・・

祖父木人形と会話して新造艦の製造は可能かと尋ねた、その際・・

結界を破れるかもしれない方法と戦艦らしき設計図の事も話した。



「結界を破る方法?その資料をぜひ持ち帰ってくれ、それと・・

その設計図も詳しく見せてほしい、内容次第では可能かもしれない」




・・・



あれ?



祖父さんたち沢山の艦を製造していたんじゃないのかな?



俺の疑問を祖父木人形が答えてくれた。



「最初に言ったと思うが・・わしらは魂の繋がりで召喚された、

各艦も同じで魂の繋がりが深い艦がこの異世界に召喚されている、

魂の繋がりの無い艦は詳細不明で召喚、製造は出来ないんだ」



「でもお祖父さん、紀伊は未完成艦だったそうじゃないか?」



「紀伊に関しては・・当時呉にいたわしが熱望した艦でもあった、

内容を熟知していたのと解体した大量の部材が一緒に召喚されていた、

それと大半は大和武蔵と共通化したことでなんとか製造出来たんだ」



「ということは・・」



「そうだ、わしの繋がりの無い艦は製造出来ない、ただ例外がある」



「それは?」



「詳細な設計図があればその艦は製造できる可能性があるんだ」



それは期待出来そうだ。



俺は各代表にそのむねを話し新造艦製造を検討すると伝えた、

祖父木人形がメディが気になったらしく話したいと言ってきた、

俺はメディに電話を渡して祖父木人形と会話してもらった。



「えっ?えっ??あっ・・はじめましてメディです」



初めての電話に戸惑うメディが可愛らしくて皆が微笑んでいた、

しばらく電話をしていて・・通話が済んだらしく俺にスマホを返した、

既に電話は途切れていて俺はスマホをポケットに入れた。



・・・



皆の目線が怖い・・・



「こんな便利なものがあるなんて・・」



・・



メディまでスマホ欲しいオーラを漂わせている・・



・・・



危険な空気を察した木人形が量産したら皆に渡すと約束していた、

それを聞いて安心したのか・・メディが電話のやりとりを話す。



「祖父木人形さんからルーム国に来てほしいと言われました」



「それなら一緒にルーム国に行こうか?」



「はい!よろしくお願いします!」




他にも誰か・・



皆が手を挙げる・・って全員は無理だろう。



そう伝えたら・・



各地で壮絶なジャンケン大会が開かれた。



極度の戦いの結果・・



下記のメンバーがルーム国に行くことになった。



●魔物代表のメディとハイゴブリン2人と魔法使い3人、

スライム5匹と熊の魔物2体とサイクロプス2体。


●フレイムドラゴン代表アグニとその部下2人。


●アースドラゴンの子供5人(男子2人と女子3人)


●フォレストドラゴンの子供5人(男子3人と女子2人)


●人間の村から高校生位の男子5人と女子7人。


●スカイドラゴンのモカとココと男子2人と女子3人。



「ジャンケンに勝ったのになぜ俺が留守番なんだ?」



アトラスはスカイドラゴン達とのジャンケンに勝ったのに留守番、

モカとココがアトラスを魔法で遙か彼方に吹き飛ばしたからだ、

その場からいなくなったのでモカとココが行くことになった。



急いで戻ってきたアトラスだったが・・さらに部下に縛られた、

代表がこれ以上いなくなると防衛が疎かになると説得された。



同じ理由でシュメールとディアーナも部下からストップされた、

ヤマダさんに関しては村が気になるからと自ら辞退された、

ならアグニも・・彼はまだルーム国を見てないので認可された。



というか・・



アグニはメディが気になるらしく常に目を光らせていた。




翌日・・・



俺達はルーム国に帰ることになった。



気になる東の大陸の防衛力は・・大幅に拡大した!



まず持ってきた音速機40機と艦載機20機をスライムに預けた、

スライムたちは3つの空港を使い東の大陸の上空を守っている、

驚いた事に整備に燃料や武器などの製造まで把握していた。



地上の守りはヤマダさんの村の住民に追加の戦車やヘリを提供、

他にもバズーカや機関銃などの携帯武器も渡してある、

これらを使い魔物と協力して敵を追い払うと意気込んでいた。



魔物たちには果物や野菜の栽培を手伝ってもらっている、

有事の際には人間やドラゴンと協力して敵と戦うと気合い十分、

他にも列車の旅を楽しみたいとメディに許可をもらっていた。



ドラゴン達は人工衛星や魔法レーダー等で各地を監視している、

有事の際には各地に危険信号を送るなど司令塔の役割を担う、

状況に応じて応援に動くと皆気合い入れて訓練している。



俺達はそれを見届けたあとアグニたちと一緒にルーム島に帰島、

各艦港を離れ巡航体制となり東の大陸からどんどん離れていく、

一緒に乗った子供たちが見送っている親や友だちに手を振っていた。



各種族が船酔いしないかと木人形達が心配していたが・・



皆船旅が楽しいのか船酔いする者はいなかった。



ちなみに・・・



サイクロプスと熊の魔物は大きすぎて部屋に入れず・・

瑞鳳の甲板の上にいた、風が心地いいと気に入ったようだ、

雨や食事、寝る時は戦闘機の収納庫で過ごしている。



ただ・・・



「ゴ~~~グヮ~~~ピ~~~~~」



いびきと寝言がうるさくて整備員が耳栓をしていた。



それと・・



テレパシーを使える各種族がスマホを欲しがるのは魔力消耗の為、

簡単な会話でもかなりの魔力を消耗するらしく緊急時しか使えない、

それとレベルの高い敵はテレパシーを盗聴出来るそうだ。



魔力の消耗がほとんどないスマホなら気軽に話せて敵の盗聴もない、

それに加えテレパシーが届かない相手とも話せる最高の通信手段、

さらに文章や写真等も送受信できるので作戦伝達には最適なのだ。



スマホを見た各種族からの支給懇願は半端なかった。



まあ確かに俺達もスマホが無いと不便だからな、気持ちはわかる。



後日・・



新たに通信衛星を複数打ち上げた!



通信設備と端末の量産が整ったので皆にスマホを支給した!



皆は大喜びでスマホを見事に使いこなし・・



大切に管理していた。


















































次回は3月30日(火)夜の予定です。



一生懸命小説を書いていますので評価とブックマークの応援



宜しくお願いします。

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