戦神艦武蔵への恐怖と見る目は確かなコンスタンシア
コンスタンシアと交戦が始まったルア、まずはルアが仕掛ける!!!
まずはルアが先制攻撃、勢いよく飛び出し必殺技を繰り出す!!
「ハアア~~くらえ疾風飛翔剣!!!!!」
ズバババババババババ!!!!!
「甘いわよ!!!!」
ドカカカカカカカカ!!!!
「グワアアアアアア!!!!」
アリエノールから習った疾風飛翔剣を乱発するルア、だが全部かわされる、
逆に懐に入り込まれ猛烈な蹴りを食らうルアはあっさり吹き飛ばされる、
だがダメージはそうないようだ、むしろコンスタンシアの方が焦っている。
というのも・・・
「(心の声)あ・・あの船とは戦いたくないわ、な・・なんとかしないと・・」
コンスタンシアの斜め下では戦艦武蔵が砲を自分に向け睨むように構えている、
その艦橋ではエリーナが睨むようにコンスタンシアを見つめている、おそらく・・
ルアに何かあったら武蔵で総攻撃する気だろう、それをコンスタンシアは恐れる。
ちなみに・・・
・・・・・・・・・・・
コンスタンシアの配下達はもう一匹もいない、全部武蔵の艦砲射撃で蹴散らした、
ルアと交戦している間コンスタンシアの配下達は瞬く間に全部撃ち落された、
その圧倒的な攻撃力に怯えるコンスタンシア、逃げる方法を模索していた。
ここで豆知識!
第7艦隊の5隻・・大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナの5隻は超特殊仕様、
基本的な構造は他の艦とそう変わりは無いが専用の装備は多種多様に渡る、
例えば艦底氷針などがその例、浮かんだ状態で展開出来るのはこの5隻のみ。
他にも様々な特殊仕様があるが・・それは艦長の性格にも大きく影響がある、
基本艦の制御には人工AIが関わるが戦闘や防衛、行動等は艦長の指揮下で動く、
例を言えば好戦的な性格の艦長なら相手を容赦なく叩きのめすと言った行動だ。
ちなみに・・・
俺の場合どちらかと言うと温厚なタイプなので大和もそれに沿った行動をする、
なので容赦なく戦う事もあるが元々が温厚なので過剰な攻撃は差し控える、
尚デーヴィド、サユミ、タケシも性格は大人しめなのでほぼ似た行動となる。
だがエリーナの場合はちと異なる、というのも彼女は召還後大勢の仲間を失う、
次々と自分の腕の中で息絶えた仲間を救えなかった事で敵に対しては容赦が無い、
一応制御はしているつもりではあるが牙を向けた魔物等は即座に叩きのめす。
そのためか・・
武蔵の乗務員達もエリーナの性格と気持ちは把握してるので行動に迷いが無い、
そのためコンスタンシアの配下達は武蔵の総攻撃を受け瞬く間に全滅していた、
自分達を襲う敵には容赦しない、その姿はまさに戦う神そのものだった。
この異世界で武蔵が戦神艦と言われる由縁はそこにある、それと彼女の性格、
元々活発でジッとするのが苦手な彼女は即座に行動しないと気が済まない、
その性格に連結するように「国衙」もそれに従うので容赦が半端ない。
コンスタンシアはある意味一番危険な相手と遭遇したと危機感を感じていた、
なのでルアとの一騎打ちを選択したのだが・・ルアを殺すと自分も消される、
その力は武蔵にはある、神でも消せる域に達した武蔵は彼女の恐怖の塊だった。
豆知識はここまで!
「ウラウラウラウラウラ~~~~~~~~!!!!!!!」
ドガガガガガガガガガーーー!!!!!!!!!!!
聖刀武蔵を振り回しコンスタンシアに襲いかかるルア、さらに地獄の業火を連発、
勢いはルアにあるがコンスタンシアは既に背中がびっちょなほど大汗をかいてる、
このままではまずい・・それを悟ったルアはコンスタンシアにこう告げる!
「おいおい、あんた何怯えてんだよ?そんなに武蔵が怖いのか?だったら・・
俺の案に乗ればその恐怖から解放されるぜ!どうだ聞きたくないか?、
それともここで俺に倒されたいか??さあ覚悟を決めたらどうだ~!!!」
・・・
コンスタンシアは考え込む、ルアはどうにか出来るが武蔵相手だと勝ち目は無い、
それに援軍は期待出来ない、ディエトがこれを聞けばどの道自分は消されるだろう、
唯一の希望はインダストリアルだが・・自分と同じ境遇のはずなので絶望に近い。
ちなみにインダストリアルはこの間図書室に籠もり俺達の歴史を勉強していた、
監視があるので部屋からは出れない・・コンスタンシアの事はすっかり忘れていた、
当初はお互い警戒していたが・・しばらくするとトランプするほど仲良くなった。
それとコンスタンシアとは意気投合してただけで親友と言うほどでもないらしい、
例えるなら大学の同級生のような感じなのでお互い深く干渉していないそうだ、
なので気にはなるが・・生命の危険を冒してまで助ける仲でも無いようだ。
そのため・・
ルアの誘いを聞いて迷うコンスタンシア、まあ乗務員達は全員察しがついてる、
それは母のエリーナも同じ、なんでこの息子はこうなったのかと肩を落とす、
これは父親のせい・・でも多妻を容認したのは自分だからさらに落ち込む。
そして息を呑むコンスタンシア、覚悟を決めルアに尋ねる!
「ど・・どうすればいいの??」
「なに簡単なことだ!前にも言ったがお前が俺の妻になればいいだけだ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はぁああああああああああ~~~~~~~~~~~~!!!
やっぱり!!!
という空気が武蔵の艦内に漂い乗務員達は全員恥ずかしく頭を抱え込んでいる、
母のエリーナも国衙にどうすればいいのかと呟くので国衙も返事に困っている、
とにかく大人のルアは美女に手当たり次第口説くので皆の頭痛の種となっている。
ちなみにルアに嫁ごうと決めているのは卿魔族のマーリットと子供のアメリー、
それと腹違いの妹ソアラの3人、だがルアはこの3人だけでは満足していない、
何しろルアは親父の俺を超えたいと口癖のように言うので・・
・・・
現時点俺には400人を超える妻達がいる、尚営みが出来ない種族もいる、
それらを合わせると500人を超える、さらに応募者はさらに増えている、
それを知っているルアは焦りとにかく手当たり次第の行動に出ている。
だが下心丸見えのルアに口説かれても各種族の女性達は白い目で見る、
子供の時は問題無いので普通に接するが大人のルアはドスケベの塊、
なので口説かれても適当に返事するだけで本気で相手をしていない。
それを感じたルアは方針変換、まずは敵方の女性幹部を抑える行動に出た、
敵方の女性なら自分を知らないし・・上手くいけばその部下達も虜に出来る、
数を求めるルアとしては一石二鳥、いやそれ以上を期待出来るからだ。
そしてルアは悩むコンスタンシアを見て・・これはいけると感じていた。
「なあどうする?俺の女になればこの恐怖から解放されるんだぜ?」
ルアはコンスタンシアを執拗に追い詰める、その言葉を聞いて焦りが止まらない、
逃げてもディエトに殺される・・いや永久に封じられるのは確実、なので・・
彼女もインダストリアルと同じ境遇にある、完全に八方ふさがりの状態だ。
「やれやれ・・ここは私が介入した方がよさそうね」
ここでエリーナが割り込みを決意、ルアの下心を押さえる意味もあるが・・
「敵方の女性聞こえますか?降伏すれば我々はそれ以上被害を与えません、
それと望むならば話し合いの機会を与えます、もちろん対等での話し合いです、
そこのお馬鹿さんの女になるよりかはマシだと思いますよ!!」
「か・・母さんそりゃないよ~~~~!」
「お・・応じるな・・応じるんじゃ無い!!」
ルアはコンスタンシアを見て応じるなと首を振る、だがコンスタンシアは・・
「こ・・こいつよりあ・・あっちの女性の方が信用出来そうね・・」
コンスタンシアは・・・
下心丸出しのルアと艦橋にいるエリーナを見て即座に武器を投げ捨てた、
そして両手を挙げながら静かに降りて武蔵の船首部分に近づいてきた。
「こ・・降伏するわ・・だからあなたに対応してほしいの・・」
「ええわかったわ、丁重にもてなしてあげるから安心して・・」
コンスタンシアは降伏宣言、そしてエリーナに身の安全を要求してきた、
それを承諾するエリーナ、まずは部下達がコンスタンシアを縛ろうと・・
「く・・臭い!!!!なんなのあんた??なんでこんなに臭いのよ??」
猛烈な臭さに怯む乗務員達、だがコンスタンシアは・・
「えっ??2百年前に川でしっかり洗ったけど???」
!!!!!!!!!!!!!
「エリーナ様、しばらくお待ちください、いまからこいつを丸洗いします!」
「えっ・・ええお願いね、終わったら呼んでくれる?」
あまりの臭さにエリーナも一歩引く、そして乗務員達は鼻栓をして・・
「お任せを~~~~!!!!!」
「えっえっ??私をどこに連れて行く気なの???」
「うりゃ~~~~~~~~~~!!!!!」
すたこらさっさのさっさっさ~~~~~~!!!
武蔵乗務員(女性のみ)がコンスタンシアを抱え上げ風呂に一直線、
そして丸洗い、だがなかなか臭いが落ちないので乗務員達は悪戦苦闘、
ひたすら洗われるコンスタンシア、だが降伏したので何も言えなかった。
そのころルアは・・
「おいおい俺は無視かよ??ほんと腹立つな~~~」
武蔵の上空で一人ぼやいていた。