新装備ブラァディランチャーと不気味に現れた大鎌の女
モンタナが辿り着いた先は月面のような場所だが空気があり生き物がいる、
それらは謎の洞窟から次々と湧き出ていて隊列を組み転送の鏡に向かう、
その数は百を超える、ここが魔物達を生み出す元凶のようだ。
ウギャウギャウギャウギャ・・・・
次から次へと出てくる魔物達、端から見ると異様な光景だ、だが・・・
モンタナ乗務員達は怯むこと無く分析し魔物の洞窟の場所を特定する、
次々と見つかる洞窟をロックオン、いつでも攻撃出来る態勢を整える。
「分析できました!魔物が出てくる洞窟は半径2kmの間に142です!」
「よし総攻撃開始!とにかく魔物の増殖を止めるんだ!!!」
「了解!洞窟に向かって砲撃します!!!!」
グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!
モンタナは前屈みの状態となり砲を五月雨状に展開して洞窟を狙う、
艦底氷針は真下にある洞窟などを狙う、どうやら蓋をするようだ、
するとガーゴイル達が飛んで来たがお構いなく砲撃を開始する!
「How to shoot - beginning(訳)撃ち方~はじめ 」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!
グォム!グォム!グォム!グォム!グォム!!!!
ドガガガガガガガガガーーーーーーーー!!!!!
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!
シュウウウウウウウウウウウウウ・・
ドガガガガガガガガガーーーーーーーーン!!!!!
モンタナは洞窟に向かって艦砲射撃、弾は洞窟の中に入って行く、
そして中で大爆発!攻撃を受けた洞窟は以降魔物は現れなかった、
後から気づいたが中には召喚石らしきモノがありそれを破壊していた。
グギャグギャグギャグギャ!!!!!!!!!!!
ギェエエエエエーーーーーーー!!!!
ズシュズシュズシュ!!!
バキイイイーーーーーーーン!!!!バキキキキキーーーー!!!!!
「うわあああああああ!!!」
既に出てきている魔物達は標的をモンタナに切り替え攻撃してきた、
だがモンタナは浮かんでいるので手出しできない、なので投石攻撃、
もの凄い勢いで石が飛んで来てモンタナの艦底氷針を砕いていく!
バキキキキキーーーー!!!!!
「させるかよ!氷の針!!!!」
シュシュシュシュシューーーーー!!!!!!!
ドスドスドスドス!!!!!!!!!
ギャアアアアアア!!!!!!!!!!!!
モンタナもすかさず氷針で反撃、氷の針はオーク達を頭や腹を次々貫いていく!
貫かれたオーク達はそのまま息絶えかわしきれず大怪我したものも多数、
徐々に再生はするが・・だがそれらに周りが集まり一斉に襲いかかっていた!
グワア????ギャアアアアアア!!!!
!!!!!!!!!!!!
共食いをはじめる、死んだり出血多量の魔物は肉と見られ容赦なく喰いまくる、
おそらくこいつらは何も食べてないようで餓鬼状態、獲物と見るや瞬時に喰らう、
思わず目を背けたくなる光景ではあるが・・ケイオウがこれを見て閃いた!
「こ・・これは使えそうだ!!!すぐに連絡しなければ・・」
そして通信官のもとに行き外と連絡を取れるか尋ねている。
「どうだ?外と通信は出来るか?」
「あっ!はい可能です、なんとか今なら通信出来ます!お急ぎを!!」
ケイオウはそれを聞いた後すぐさまマイクを握りしめ外と話し出す!
「聞こえるか我が精鋭達よ、敵は重傷を負えば周りが共食いをはじめる、
倒す事を考えずに再生に時間がかかる傷を追わせれば勝手に共食いするんだ、
だから無理して倒す必要は無い、傷を負わせれば勝手に自滅していく!」
「こ・・・こちら・・ガガ・・了解・・しました」
通信は途切れ途切れだったがなんとか肝心な所は伝わったようだ!
その前に要塞を次々と落とされた卿魔族達は焦り魔法で応戦していた!
各々が得意分野の魔法で応戦、広範囲に攻撃出来るので乱発していた。
「はああ~~~爆裂魔法!!!!!!」
「くらえ~~氷結魔法!!!!!」
「これでもくらえ!灼熱魔法!!!!」
「これでどうだ!雷撃魔法!!!!」
キィーーン!!!!ズガガガガガーーーーンン!!!!!
卿魔族の精鋭達は接近戦は避け魔法攻撃でオーク達を迎え撃っていた!
だが・・
シュウウウウウウウウウウウウウ・・
グハハハハーーーガハガハガハガハ!!!!
冥界の力を得たオーク達に魔法はほとんど効かずすぐさま再生している、
これでは共食いまではいかない・・通信官達がスマホに緊急通信を送った、
そして自動的に音声が流れ出て・・ケイオウの言葉をそのまま伝えた!
「なるほどな、そういうことか・・」
「ああ魔法だと威力が分散する、ここはライフルランチャーに切り替えるぞ、
先日届いた新装備のアレを使う、おそらくこいつなら傷を負わせれるはずだ!」
「ああわかった、すぐに準備する」」
精鋭達は魔法より俺達の武器の方が傷つけるのに効果があると判断した、
すぐさま新型の弾を備えたライフルランチャーを構え要塞からオークを攻撃、
大半は空を飛べるがガーゴイル達がいるので距離を置き要塞から狙撃攻撃する。
「くらえ!!!!ブラァディ(憤血)ランチャー!!!!!」
ドゥドゥドゥドゥドゥーーーーーー!!!!!!!!!!!!
ズササササ!!!!!!!ブシュウーーーーーー!!!!!
ランチャーの弾を受けたオーク達の出血が止まらず思わず膝をつく、
だが次の瞬間周りのオーク達がそいつに近づき噛みついてきた!!!
グギャアアアアアアア?????
ガァアアアーームシャムシャ!!!!!!
血の臭いを感じた別のオーク達が出血したそれらに襲いかかっていく、
急いで血を止めようとするオーク達だが血は止まらず仲間に喰われていく。
ここで豆知識!
先般の戦いで艦砲射撃が通じない相手への攻撃手段を模索していた俺達、
傷が再生するのならそれを遮る方法が無いか模索してたらある案が出た!
それは第8艦隊の治癒母艦阿蘇に乗務している看護師のある一言だった。
「それなら再生する以上に血液等を外に流し続ければ再生は困難では?」
看護師は蛇口の水を見て閉めずに開けっぱなしにすれば再生は困難と考えた、
だがどうやって相手に・・・蛇口をつけるわけにはいかないので他を模索、
するとジェニーの1人が敵にストローのようなモノを投げたら?と呟いた。
彼女はシェイクなどのストローを思い出し呟く、それを聞いた研究員達、
この言葉がヒントになりある漫画を思い出す、それは魁・●塾と言う漫画、
ある戦いで敵の大将が該当しそうな技を仕掛けたので応用することにした。
その技は・・「枯渇噴血霰」
これは噴血針を(先が針状で後ろがラッパ状等の針)投げ相手の血を吹き出す、
本来は医療用だがこの針が刺さると血液が吹き出し続ける恐ろしい技である、
これを応用しダーツの形状にして刃を付け仕上げたのがブラァディ弾である。
そうして完成したブラァディ弾、主にライフルランチャーで使用する、
通常の弾丸より遙かに大きいのでライフルランチャーや高角砲等で使う、
肉体のある敵にこれを撃ち込めば血液が流れ続けるので弱らせる事が出来る。
ちなみにブラァディ弾は鋼鉄の鎧などには刺さる程度なので一部工夫、
それは進腐剤と濃硫酸等を封印し盾等に当たるとそれらが飛び出し溶かす、
その仕様のブラァディ弾なら1分もすれば大概の盾や鎧は溶けるのだが・・・
・・・
これに関しては複雑な構造で製造コストが嵩むので緊急用として備えている、
オーク等の敵は通常のブラァディ弾を用いて魔影の騎士等は緊急用を用いる、
これらは主に狙撃用として使用、尚専用の小型銃も製造して備えている。
だが・・
その効果が残酷的なので各種族にはあまりいい評価ではない、しかし・・
効果は高いので今回のような容赦する必要の無い敵だけに使う事にした、
今回に関しては容赦する必要の無い魔物ではあるが皆渋々使っている。
豆知識はここまで!
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!
グワアアアアアア!!!!
ブラアディ弾を使い敵の共食いを誘う事で敵の侵攻を徐々に止まっていく、
転送の鏡の中に入ったモンタナが魔物の増殖を食い止めたのも大きい、
だが・・それを不愉快に思う敵がモンタナの前に現れた。
「な・・なんだ?女性のようだが??」
「ああ20歳位の女性のようだな、しかしあの大鎌は不気味だな・・」
モンタナから300m程離れた所で宙に浮いている女性が現れこちらを見る、
そして強烈なテレパシーを放ち語りかけてきた。
「ふ~んあんた達面白い船持ってるわね、どう?私と決闘してみない?」
すかさずデーヴィドがテレパシー返し、尚この通話は艦内放送されている。
「それは・・君とこのモンタナが戦うと言うことか?」
「冗談言わないでよ!そんな化け物のような船に挑むほど愚かじゃないわ、
あなた達の代表と一対一で勝った者が一つ相手に要求できるってのはどう?」
悩むデーヴィド、まあこちらの要求も相手の要求も大体予想出来る、
こちらは魔物の侵攻を止めることで相手はモンタナを寄越せ程度だろう、
だが相手は聖級上位か神級下位クラスの感じ、自分なら余裕で勝てる・・
「あっと、相手はこちらで指名させてね、その位のハンデはいいでしょ?
そうね~そこのあなたを指名させてもらうわ!!!」
謎の大鎌を持つ女性が指名したのは・・
「うふふ・・面白そうですね・・・」
地獄の三姉妹の長女マーリットだった。




