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戦神艦武蔵を求めるルアと猛烈な拒否感を覚えるエリーナ




ルアがエリーナが持つ聖刀武蔵を預けて欲しいと猛烈に訴える、

これに対してエリーナは怯む、大人姿とは言え本来はまだ11歳位、

幼い身体に武蔵の強大な力を扱えられるのかが不安だからだ。




「母さん頼む!俺は・・親父を超えたいんだ!!!」




・・・




確かに俺・・父親のコウを超える為には武蔵は欠かせないだろう、だが・・

これにはエリーナも複雑な想い、というのも戦艦武蔵は自分が扱っている、

それと今いるこの異世界は地球を越える弱肉強食、それは女性も例外では無い。




思えば・・・




エリーナは妹と突然召喚されガルーダの猛攻撃に遭い死地をくぐり抜けていた、

その時身に染みたのが自分の非力さ、目の前で次々と大勢の仲間が息絶えていた、

何も出来なかった自分の非力さを嘆きながらなんとか生き延びてきた。




そして・・




起死回生の切り札として俺とデーヴィド達が召喚され驚異の力を手に入れた、

だが自分は非力のままだったので力を求めた、そしてたどり着いたのが戦艦武蔵、

強大すぎる武蔵の力を得れば自分も果てしなく強くなれる・・躊躇いは無かった。




幸い俺が扱いにチョロいのと武蔵乗務員ライアン達が自分を受け入れてくれた、

そして晴れて武蔵の艦長となり大幹部の地位も手に入れ満喫した日々を送る、

何よりも・・自分自身が大切な仲間を守れる力を得た事が嬉しかった。




そのためかエリーナは寝室などで1人の時は神に礼を言っていた。




「神よ・・武蔵と巡り会えた事を感謝致します!」




以降武蔵と行動を共にするエリーナ、想像以上の武蔵の底力に心底驚く、

さすが旧日本海軍の切り札、世界最強の戦艦は異世界でも力を発揮していく、

そして幾つもの改造を繰り返し異世界でも最強艦の一角として君臨している。




特にアメリーの星では断トツの一番人気、戦神艦として崇められている。




なので・・・




いくら息子の頼みでも武蔵を渡すことには心身共に猛烈な拒否感が漂っていた、

さらにこの異世界では寿命も長い、普通の人間でも寿命は地球を遙かに超える、

今の時点では次の世代に引き渡すのは・・俺もそうだがもの凄い躊躇いがでる。




何しろ地球年齢で50に近い俺の身体はまだ30代前半、さらに病気も無い、

逆に鍛えれば鍛えるほど力が漲り充実した日々なので世代交代気分は皆無、

自分が年老いた感が心身とも全く無いのでエリーナの戸惑いも当然だろう。




「お願いだ母さん!俺はさらに強くなりたいんだ!!!」




息子の気持ちもわかるが・・それ以上に武蔵を手放すのが怖いエリーナ、

貧弱な経緯が長い彼女はまたあの時のような嘆きは繰り返したくなかった、

だが愛しい息子の願いも無視出来ない・・どう答えていいかわからなかった。




だが・・




「エリーナさん、ここはルア君に任せよう、大丈夫、我はあなたを見捨てない」







突如エリーナの頭に響いた声、それは戦艦武蔵の人工AI「国衙」だった、

ルアの気持ちもエリーナの気持ちも察した国衙は橋渡し役として買って出た、

その声を聞いてエリーナは頷き任せた、その後国衙がルアに語りかけた。




「ルア君、今回我は君に力を貸そう、だが今回は例外として扱わせてもらう、

知っての通り我はエリーナ殿に忠誠を誓っているので彼女が我の主である、

それと彼女にはまだまだやるべき事がある、我は彼女を支える為にいるからな」




「あ・・ああわかった、まずはお試しというわけだな」




「それもある、君の力は現時点未知数だ、それを見極めたい気持ちもある、

だが相手は創造神、それも破壊神の力を得た強大な存在、手強い存在だ、

最悪全く歯が立たず殺されるかもしれない、それでもいくか?」




「あ・・ああもちろんだ!それで頼む!」




「わかった、ではエリーナ殿から聖刀を借りるのだ」




ルアは頷きエリーナの傍に行き聖刀を受け取った、その時・・

エリーナは母親としてルアを抱きしめた!




「気をつけてね、無理しちゃダメよ!」




「ああ肝に銘じてるよ、ありがとう母さん、愛してるぜ!」




ドシューーーーーン!!!!!!!




ルアは聖刀武蔵を持って勢いよく武蔵の艦橋室から飛び出した!!!

その先にはコンスタンシアが待っていた、ルアが来るのを待っていたようだ、

そして不敵な笑み・・は表面だけのようで何かに怯えているようだ。




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!!!!!




武蔵の全砲がコンスタンシアに向けられる、だが照準は少しズレてるようだ、

これだとコンスタンシアには当たらない・・それを見たルアがニヤリと笑う、

そしてコンスタンシアと対面、お互い睨み合ってその場から動かない。




「あら可愛い坊やね、お姉さまがしっかり可愛がってあげるわ!」




「ああそれは嬉しいな、それなら頼みがあるんだが・・」




「あら何かしら?出来る事なら話に乗るわよ!」




「それは嬉しいな・・なら俺がアンタに勝ったら・・」




「なあ~~に???」




不敵な笑みのコンスタンシア、だが次の瞬間彼女は青ざめる!




「俺が勝ったら~~~お前美人だから俺の女になれ~~~!!!」




・・・・




シーーーーーーーーーーーーン。




エリーナはじめ武蔵乗務員及び仲間達はルアのこの言葉は予想はしていた、

しかし創造神に向かって女扱いするとは・・まあルアらしいと割り切った、

だがこの言葉を聞いたコンスタンシアは・・




最初は予想外の言葉で青ざめたが・・即座に気持ちが切り替わり大興奮!




「え???えええ~~~私女扱いされてるの~???嬉し~~~わ!!!

ねえ今の言葉マジ?私そんなに魅力があるの~~??」




・・・・




猛烈に顔を赤らめるコンスタンシア、もしかして告白は初めてなのか?

今迄聞いた話からするとコンスタンシアは何千年も生きているはず・・

その間全く色恋事が無かったのだろうか?




そのころ・・・




ズガガガガガーーーーンン!!!!!




卿魔族の星で交戦中のデーヴィド達、ケイオウが指揮を取り魔物を蹴散らす、

転送の鏡が敵地と繋がっていることもありここが突破され敵があふれ出てくる、

だがそれは予想内なので敵が出てきたら無人戦車やドローン等で集中砲火!




ドガガガガガガガガガーーーーーーー!!!!!




ドォーーードォーーーーン!!!!!




「戦闘機隊出るぞ!精鋭達は機体の背中に飛び乗るんだ!!!」




「了解、砂漠空母隊戦闘機順次発進せよ!!!」




ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!




キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




各地に配備されていた砂漠空母から戦闘機隊と精鋭隊が次々飛び出していく!




「各艦援護射撃後移動し沈下して待機せよ!!!!」




「トマホーク発射!精鋭隊を援護せよ!!!」




ズズズズズズズズーーーーーーン!!!!!




そして砂漠空母からトマホークミサイルが発射され転送の鏡に向かった、

転送の鏡付近は戦闘空域になると想定されていたのでここには誰もいない、

なので敵が出てきたら迎撃出来るよう民家などは遠くに移動させていた。




ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!




ミサイルが精鋭隊の横を通り転送の鏡に向かって飛んでいった、

転送の鏡は爆破不可なので総攻撃しても問題無いので撃ちまくる!

そして精鋭達はミサイルを追いかけるように戦闘区域に飛んでいく。




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・




ミサイル発射後砂漠空母と護衛の戦車達は砂の中に沈下して行った、

だが場所を特定されるとまずいので沈下後1km程移動していく、

そしてレーダーなどで仲間を監視しながら後方援護に徹している。




「ミサイル着弾!!!!」




ズガガガガガーーーーンン!!!!!




ギャアアアアアアーーーーーーーーーー!!!!




進腐剤をコーティングしたトマホークミサイルが敵を吹き飛ばす!!!

だが次から次へと敵は転送の鏡から湧き出てくるのでキリが無いのだが・・

それは事前にわかっていたので各隊補給を受けながら総攻撃している。




グォム!!!グォム!!!グォム!!!




旗艦モンタナも主砲で総攻撃に加わる、とにかく主砲を撃ちまくり敵を粉砕、

だがここでは数は多いが上級・特級レベルなので次々と倒していった、

どうやらここはハズレらしい、数で圧倒する考えのようで破壊神はいなかった。




それを察知したマーリット、ある考えが浮かびデーヴィド達に進言する、

その内容を聞いたデーヴィドは当初驚くが・・なるほどと頷いていた。




同じ頃・・




「来るぞ!!!紀伊艦砲射撃準備!!!!」




グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!




紀伊をはじめ各艦が砲を上空に向ける、その先には・・




グォオオオオオオオオオオーーー!!!!!




不気味なブラックホールが現れその中では・・・




グワアアアアアアーーーーー!!!!




無数の魔物達が次々と湧き出ていた。




















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