俺コウの出撃と対峙するインダストリアル
転移魔法らしき黒い穴が次々と出現しドラゴンが飛び出してきた、
それを見た天使族達が大和の艦橋室に集まり・・隠れていたな?
だが今はそんなことに構う暇は無い、なので俺は出陣を許可した。
「ああ期待している!だが無理はするなよ!」
「ええわかっているわ、援護はお願いね!」
シュシュシュシューーー!!!!!!!!!
アリエノール達は精鋭達を連れて大和から飛び出しドラゴンに向かっていく!
「大和・矢矧・酒匂は精鋭達の援護を!俺も出る!!!!」
「了解、気をつけてくださいね!!!!!!」
「ブルーアイズ続け!あの奥にいるであろう黒幕を叩き潰す!」
「わかった!!!」
俺も大和から飛び出し奥にいるであろう本丸を探す、するとミアが来た!
「コウあなたまで出る必要は無いわ!私達に任せて」
「そうしたいがそうはいかない、あの奥から感じる気配は尋常じゃない!」
「えっ?ということは破壊神か創造神がいるということ?」
「俺はそう見ている、あのドラゴンたちは多分囮だ、しかし無視は出来ない、
なので君達であのドラゴンの群れを抑えれば敵は君達を主力だと思うだろう、
その隙に俺は元凶を抑えるから時間稼ぎも意識するよう皆に伝えてくれ!」
「そう・・わかったわ、こっちは任せて!」
「ああ頼むぞ!」
ミアは俺にキスしてすぐさま仲間の元に戻り俺の考えを大声で伝えた!
「Tout le monde~~Battez ce dragon~! Je vais soutenir Kou !!
(訳)みんな~~このドラゴンを倒して~!コウを援護するのよ!!」
だがこの時話した言葉はフランス語、緊急用に簡単な会話を会得していた、
シルビアが伝えた事もあり地球の多国籍言語を緊急用伝達手段にしている、
ちなみに天使族はフランス語を気に入っており頻繁に用いている。
「ぐ・・グワワ・・???」
ドラゴンたちは少し戸惑う、この言葉は初めて聞いたので驚いたようだ、
だが自分達を攻撃すると言うことは感じたようで戦闘態勢に入った、
これを聞いたアリエーノール達は俺の意図を瞬時に理解して突撃していく!
「みんな行くわよ!このドラゴンたちを倒すわよ!!!」
「ええ!!!!!!」
天使族は14のチームに分かれ14天王が指揮官として突撃していく!
初めて見るドラゴンだがカラミティ達と訓練してたので恐怖心は無い、
さらに後方では大和・矢矧・酒匂が後方援護してくれるので迷いは無い。
グワアアアアアア!!!!
ボボボボボボボボボボボボ!!!!!!
ドラゴンたちは火球を吐き出し天使族達を総攻撃してきた!
「各艦主砲発射!!!天使族達を援護するのよ!!!」
「撃ち方~はじめ!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドド!!!!!!
ズグヮアーーーーーーン!!!!!!!!!!
大和・矢矧・酒匂が主砲を撃ちまくり火球を次々と相殺していく!
ブゥウウウウウウウウーーーー!!!
驚くことに大和だけでは無く矢矧と酒匂も主砲弾が分裂・増殖して行く、
さらにその弾は撃っても砲身が殆ど熱くならないので連射も問題無い、
そのためか機関銃のように主砲を連射する3隻、火球を次々相殺していく!
グァアアアアアアアア????
3隻から繰り出される主砲弾で次々と火球が粉砕されドラゴンたちが怯む、
背中の心配がない天使族達は次々とドラゴンたちの群れに飛び込んでいく、
そして聖剣・聖槍を展開して一気に懐に飛び込み斬りかかった!!!
ハアアアアアアアアアアア!!!!!
「くらえ!疾風飛翔剣!!!!!」
ザシュザシュザシュザシューーーーーー!!!!!!!!!!
グワアアアアアアーーーーーーーーー!!!!
グェエエエエエ!!!!
グガーーーーーーーーーーー!!!!!!
ドガーーー!!!!
「きゃあああああああ!!!」
俊足を飛ばしドラゴンの腹を斬り刻む天使族達、見事な連携だ!
だが精鋭の何人かはドラゴンに蹴飛ばされ意識を失い墜ちてくる!
「アイスシールド展開!精鋭達を助けるのよ!」
キュイイイイイーーーーン
3隻は畳1畳分のアイスシールドを展開して精鋭達を次々と受け止めてる、
そして急ぎ艦に戻して応急手当、重傷者は多数だが治療を施し死人はいない、
精鋭達は半分に減ったが残ったメンバーがドラゴンと対峙していた!
ハアアアアアアアアアアア!!!!!
ズバババババババババ!!!!!
アリエノール・ベアトリス・レティシア・アヤカ・サマンヌ・アリーゼ、
シャーロット・ミア・リサ・カレン・ホリー・ショウコ・ラン・ソネット、
この14人は別格でドラゴンたちを次々と斬り刻んでいった!
被害はあるがここは天使族達で十分と判断した俺は黒い穴の側面に周っていく、
しばらく飛んでいるとガーゴイルのような魔物が数体襲ってきたが瞬殺した、
殺気むき出しの魔物に遠慮は必要ないので俺は容赦なく倒していく。
ガアアアアアアアアアアアア!!!!!
「邪魔だ!どけーーーーーー!!!!」
ズバババババババババ!!!!!
ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!
ギャアアアアアア!!!!
魔物の断末魔が辺りに響くが俺は無視して次々と斬り刻み奥に突入、
後ろからも敵が追ってきたがそいつらはブルーアイズ達のバーストで粉砕、
しばらくすると人影が見えてきた、こいつが元凶のようだが・・
・・・
「あらあら総司令官自らが来たの?これは光栄ね!」
「ああ久しぶりだな、俺も君に会いたかったよ!」
「あら嬉しいわね、でも冗談なの?それとも本気かしら?」
「無論本当だ、だが戦いは好まないから降伏すれば身分は保障しよう」
「悪いけどそれは出来ないのよ、私達にも都合があるからね」
俺の目の前にいるのは・・創造神のインダストリアルが笑って立っている、
だが他の2人はいないようだ、多分分散して他に向かっているのだろう、
ならこいつを叩きのめして捕らえればかなり有利になる、俺は聖刀を構えた!
「なら仕方無いな、君を倒してこの歪んだ戦いを終わらせたい」
「その言葉そっくり返すわ、私達も頭を抑えたいからあなたを捕らえたいの」
「わかった、いざ!!!」
「勝負よ!!!」
ハアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
ガキィーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!
俺とインダストリアルは戦闘開始、互いに剣と刀を交差させ斬り合いとなる、
こいつには遠慮はいらないので俺は持てる必殺技を次々と繰り出し圧倒する!
かなり鍛えているインダストリアルだが俺達の前に受け身が続く。
「ハアアアアアア!!!天翔撃烈斬!!!!!」
ドガガガガガガ!!!!!!!!
ブゥウウウウウウウウーーーーン!!!
ブルーアイズの口が開き光の弾を発射!それは無数の龍閃疾風斬だ!
ボボボボボボボボボボボボ!!!!!!
ドガドガドガドガドガドガガガ!!!!!!
ズガガガガガーーーーンン!!!!!!!!!
俺の天翔撃烈斬とブルーアイズ達の龍閃疾風斬がインダストリアルを猛攻撃、
驚くことにこれらは大和本体と同じく弾が増殖するのでほぼ無限に撃てていた、
数の力でインダストリアルを圧倒する俺達、だがインダストリアルも・・
「ちょっと~~!少しは遠慮しなさいよ!こちとら弱々しい乙女なのよ!!」
どこがだよ!!!!!!!
シュウウウウウウウウウウウウウ・・
かなりの龍閃疾風斬を受けたはずなのに即座に身体が元通りになっていく、
これを見るにインダストリアルも冥界の力を取り入れて俺達に挑んでいる、
長期戦になると考えた俺達は攻撃の手を緩めずに次々と技を放った!
そのころ・・・
ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
グォム!!!グォム!!!グォム!!!
アメリーの星でも交戦が始まり武蔵が艦砲射撃で敵を蹴散らしていく、
するとここにはコンスタンシアが来ていた、彼女は武蔵を見て薄ら笑い、
しかし内心武蔵とまともに戦うとヤバいと感じてた彼女は・・
「どう?そこの大きな船の代表の方!私とサシで戦わない?」
・・・
これを聞いたエリーナは一旦砲撃を止め考え込む、というのも・・
武蔵の力なら創造神達を蹴散らせるかもしれないがここには民間人が多い、
シェルターに避難させたが直撃だとシェルターごと吹き飛ばされてしまう。
なので相手からの案はエリーナも益がある、戦闘範囲を抑えられるからだ、
しかし誰が行く?相手は創造神なので大概の者では蹴散らされてしまう、
なのでここは自分が・・次の瞬間ルアが大人姿となりエリーナに訴える!
「母さん!ここは俺に行かせてくれ!!!」
・・・
この展開は予想していたエリーナ、だが今のルアでは創造神には勝てない、
しかしルアは自身満々に笑う、まあいつものことだと考えたエリーナだが・・
「母さん、聖刀武蔵を貸してくれ!それがあれば俺は勝てる!!!」
!!!!!!!
これを聞いたエリーナは・・
・・・
身体が震えしばらく言葉が出なかった。