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鉄道の開通とハイゴブリンと魔法使いの新たな職業




各種族の代表の拠点には人工衛星等の情報を把握できるようにした、

武装も地上用巡航ミサイルやロケットランチャー等を新たに装備、

他にも魔法レーダ等を各地に配備してエニウェアに備えている。



ある程度復興の目途が立ったので鉄道を通すことになった、

各地の魔物も協力してくれるので開通に向けての工事開始、

当面は全線単線にして需要が高まれば複線にする。



それと・・ドラゴンと魔物達から各駅に食堂をと熱望された。



当然ながら・・それには複数の料理人がいる。



メディと相談して手先の器用な魔物を紹介してもらった、

ドラゴンは料理関連は役に立てないと早々に辞退したからだ、

俺達私達は食べる方に専念するからと自信満々に語っていた。



・・・



あまりの偉そうな態度に・・



俺はムカつきこいつらを殴っちゃろうかと・・



俺は拳を握りしめ・・



すぐに隠した。



それを見ていたメディはクスクス笑っていた。



「人型がいいと思うので・・」



紹介してもらったのがハイゴブリンと魔法使いだった。



この世界のゴブリンは肌色こそ褐色かっしょくだが他は人間と同じ、

戦闘は苦手だが器用で記憶力も良く料理人に適してると言われた、

試しにリンゴを剥いてもらい・・皮だけ見事に剥いてくれた。



ちなみにハイゴブリンはゴブリンの進化版らしい、

厳しい東の大陸で生き残るため人間の体型になったそうだ、

人間の真似をして狩りや栽培をしていたらしい。



魔法使いは・・



160cm位の身長でなぜかほとんどが中学生位の幼女ばかり、

なんでも本体は木人形に似ていて魔法で体に擬態を被せるらしい、

ただ老人か幼女の2択のみで状況に応じて使い分けてるそうだ。



ハイゴブリンほどではないが手先が器用で魔法攻撃が専門、

普段は大人しいが・・戦闘になると好戦的になるそうだ、

ハイゴブリンの手伝いと警護に適しているからと紹介された.



ところで・・



ハイゴブリンと魔法使いは会話できるのだろうか?



「それは大丈夫です、教えれば大概の言葉は理解し話せます」



試しに木人形が日本語を教えてみた。



「なまむぎなまごめなまたまご!」



「ほんじつはせいてんなり!」



「こんなかっこうはいやだ!やりなおしをようきゅうする!」



「おやぶんとよばせてください!」



「あとがないんじゃ、あとが!」



「たまはまだのこっているがよう」



「しらんほとけよりもしってるおにのほうがましじゃけんのう」




・・・




なんで途中から仁義なき戦いの言葉を教えたんだ?




「ハイゴブリンの声が名俳優に似ていたもので・・つい・・」




公私混同はやめるように!




「きぃつけてものいいや!」




ハイゴブリンと魔法使いの言語再教育に3日ほどかかった。




なにはともあれ・・



前に検討した東の大陸鉄道路線は以下の通り。



⇔ フレイムドラゴン駅。(発終着駅)


⇔ 山脈空港駅。


⇔ アースドラゴン駅。


⇔ 森林開拓駅。


⇔ フォレストドラゴン駅。


⇔ 魔物の集い駅。


⇔ スカイドラゴン駅、


⇔ 東の大陸軍港駅(経由地+駅での飲食可能)


⇔ 東の人間の村駅(駅での飲食可能)


長距離区間(約200km)


⇔ メディのお城駅(発終着駅)




これを話し合いの末改良したのが以下となります。




⇔ アグニのフレイムドラゴン駅。(発終着駅)


⇔ 各種族が使う山脈空港駅。


⇔ アースドラゴンのシュメール駅。


⇔ 森林開拓産業団地駅。


⇔ フォレストドラゴンディアーナの駅。


⇔ 楽しい魔物たちの集い駅。


⇔ スカイドラゴンのモカとココ駅、


⇔ 東の大陸軍港と空港駅(経由地)


⇔ 東の人間の村と陸軍駅


⇔ メディとその仲間たちの拠点駅


⇔ ハイゴブリンと魔法使いの住処駅


⇔ 魔物が管理する空港駅


⇔ サイクロプスなど巨人関連駅



長距離区間(約200km)



⇔ メデューサの両親平和公園駅(発終着駅)



・・・



もう少しネーミングセンスを何とかできないのかな?



「わかりやすくていいと思います」



メディたちには好評のようだ。



各種族の希望通り全駅食堂を設けた、感じとしては・・、

前の世界の高速道路にあるサービスエリアの雰囲気かな?

当面は日替わり定食だけで徐々にメニューを増やしていく。



食事は基本無料だが対価として手伝いや各地の警護等をしてもらう、

この辺は他と同じだが料理人のハイゴブリンと魔法使いは優遇した、

24時間交代で働いてもらう代わりに専用のアパートを建てた。



ハイゴブリンと魔法使いの住処駅の周辺は専用のアパートだらけ、

各自個室を用意してしっかり休憩してもらえるよう環境を整えた、

これにはハイゴブリンと魔法使いは大喜びして気合いを入れていた。



すぐさまハイゴブリンと魔法使いは木人形から料理を習っていた、

その後24時間営業を行うための人員振り分けを自ら行っている、

これにより夜行性の魔物も食堂を利用できるからと大喜びされた。



鉄道と同時に建設する各地の空港には音速機を配備した、が・・

パイロットをどうするかと悩んでいた時メディからの提案、

整備も出来るうってつけの魔物がいるからと紹介された。



それは・・



無数のスライムだった。



試しに彼らに操縦と整備を教えて・・見事に戦闘機を扱っていた、

複数のスライムが戦闘機に乗り操縦桿などと一体化して操作している、

整備も同じように工具類等と一体化して整備が済んだら離れている。



「俺達より戦闘機の扱いが上手いな・・」



木人形達がスライムにジェラシーを抱いていた。



スライムの活躍により東の大陸の防衛能力が一段と高まった。



戦闘機が操作できるのなら・・・



戦車やヘリ、列車の操縦も教えた所これらも見事に扱っていた、

ただ戦車とへりは俺達の物だと東の村人達が占拠し譲らない、

スライムもその心境は理解したようで深くは追及しなかった。



ちなみに・・



気になるのでメディにスライムの活動時間を尋ねてみた。



「スライムは24時間動けます、たまに休憩があれば大丈夫です」



・・・



「それって?列車を24時間操作できるということか?」




「はい、大丈夫です」



・・・



メディたちすごくない??



俺達が褒めまくったら・・メディたちが顔を赤くしていた。




そして・・




列車の運行が始まり各駅の賑わいが日に日に大きくなっていく、

各種族の交流も盛んになり各地で笑顔や笑い声が増えていた、

野良系の魔物もメディ達の通訳のおかげで問題なく共存している、



東の大陸がある程度落ち着いたから俺達は帰ろうかと・・



「帰るのはもう少し待ってほしい、相談したいことがある」



アトラスやアグニ、メディたちが真剣な顔をして訴えてきた。






























いつも応援ありがとうございます。


最近忙しく不定期な更新になりますがご了承ください。



是非ともブックマークの応援宜しくお願いします。

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