ブラックエナとカオルの登場とスケベ心が芽生えたカオル
冥界のダンテに指名されたのは2人、1人は俺とエマの娘のエナ、
もう一人はデーヴィドとクリスティーナの息子のカオルの2人だ、
しかしなぜこの2人なんだろう?ルアとソアラはなぜ選ばれなかった?
俺を含む皆がそう考えていたとき・・ダンテが空気を悟り理由を語る!
「理由は単純です、私から見たらこのお二人は静かに過ごせると見えたのです、
こちらの方は活発で問題起こし・・いえいえ退屈だと思い遠慮しました、
お隣の方も同じ理由です、活発な方には冥界は退屈ですから・・」
続けて・・
「先程も申しましたが天界の方(ティーラ達)はお預かりする事は出来ません、
あと龍魔族のお二人も我々との関わりがあるので対象外とさせていただきました、
私はそう考えあなた方を指名させていただきました」
「考えは理解出来ました、ですが本当に大丈夫なのですか?」
「それは私が責任持って預かります、ただそれだけでは信憑性が薄いでしょう、
なので私も大事な息子と娘をあなた方に預けます、これで条件は五分となります、
これはあなた方の言う共存の考えに添うと思いますがいかがでしょうか?」
・・・
ティーラはエナ達を見る、目が合ったエナ達は迷わず頷いていた、というのも・・
さっきダンテが言いかけたがルアとソアラは活発なため問題を起こす可能性大、
そうなると最悪冥界と争うことになるので人質としては不向きだからだ。
それとエナとカオルは残りたい理由があった、それはダンテの城の造りだった、
全体としては陰気くさいがそれ以上に飾ってある美術品などを見て心が躍る、
チラっと見ただけだが・・かなり高度な作りだったので興味が沸いたようだ。
実はダンテも同じ考えだった、なので自分の芸術品に関心がある2人を指名、
自分のコレクションに興味がある2人ならお互いストレスが少ないと考えた、
他にもエナとカオルは芸術に関心がありそうなので弟子にと考えてるようだ。
これを聞いたバルトスとベルも納得、エナとカオルの生い立ちを知っているから、
エナは母エマがエルフ族の女王、それにふさわしい立ち振る舞いを教育していた、
カオルは母クリスティーナが音楽家なのでカオルを跡継ぎとして鍛えていた。
バルトスとベルはエマ達に招待され子供達の作品や音楽などを見て聞いていた、
ティーラも招待されていたので・・ここはこの2人が最適だと考えていた、
なので了承、するとダンテが立ち上がりメイドさんに指示を与えていた。
するとメイドさんが消え・・入れ替わるように男女2人が姿を現した!
1人は大体180センチ位の細マッチョでもう一人はあの冥界の女の子だった、
だがこの二人特殊能力があるらしい、それは・・
「ごめんね~あたしたちこの姿だと異世界で住めないから映させて~!」
冥界の女の子と細マッチョはエナとカオルの傍にいき・・
「ポン!!」
ギュルルルルルルルル~~~~~
二人はエナとカオルのほっぺたに手を当て・・姿が変わっていく??
見る見るうちに冥界の女の子達は大人のエナとカオルそっくりとなった、
だが髪の色や肌等が黒っぽい、まるでエナとカオルが黒人になったようだ。
「はじめまして!私はブラックエナ、こちらはブラックカオルと言います」
そのまんま名前も貰ったようで・・するとカオルがブラックエナに質問する、
だがなぜかヒソヒソ声、それを聞いたブラックエナは・・
「ええいいわよ、パフパフならあとでたっぷりしてあげるわ!」
ゴ~~~~~~~~~~~~ン!!!!!!!
瞬時にカオルの考えを見抜いたエナはカオルをなぜか木魚の棒でぶっ叩いた、
自分では無いが・・自分そっくりのブラックエナでもパフパフは嫌らしい、
それとブラックエナは・・何となく自分より胸が大きいので・・
・・・
ちなみに大人のエナはCカップぐらいの大きさ、ソアラはEに近いDカップ、
ベルはその中間ぐらい、それと天界爵のティーラはDカップ(人間姿はBぐらい)
そのためこの七人の中ではエナの胸が一番小さいようだ。
「お父さんなにナレーションしてるのよ!!!!!!!!」
ボコーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
!!!!!
俺も木魚の棒でエナにぶっ叩かれたのでしばらくカオルと寝ていたのだが・・
「えい!!!」
パアアアアアアアアアアアア!!!!
ブラックエナがすぐさま治癒魔法をかけてくれたので俺もカオルも復活!
そしてルアとソアラに挨拶・・なぜかルアがニタニタしているのが気になる、
それとソアラもブラックカオルを見てなぜかニタニタしていた・・
ここでこの二人の心の声をお聞きください!
「(ルア)うへへ・・ブラックエナなかなかいい身体しているじゃね~か、
これなら俺の女にふさわしい、どこかで唾つけておくか・・うへへ・・」
・・・
続いてソアラの心の声をお聞きください!
「(ソアラ)あらなかなかいい男じゃない、私の下僕にふさわしい男だわ、
冥界の男だからどう扱っても構わないわよね、それにカオルにそっくり・・
実は私はカオルも狙っていたのよね~、まあルア兄も狙っていたけど・・」
・・・
野心溢れる俺の息子と娘達・・父はお前達を応援してるぞ!
これはさておき・・・
「じゃお父様行ってくるわね!!」
「ああしっかり挨拶するんだぞ!失礼のないようにな・・」
こうして人質交換の形を取ったティーラ達は俺達の異世界に帰ってきた、
ブラックエナが冥界と異世界との空間を繋ぐ能力を持っていたからだ、
だが自由自在では無いらしい、数人が往来する程度で時間は1分が限度だ。
さらに一度往来すると最低一ヶ月は無理、理由は膨大な魔力を要するから、
そのためかブラックエナは異世界に来て1分後に倒れ気絶する羽目となる、
そのためブラックエナは極度に衰弱していてエマの屋敷で休ませていたが・・
「うふふ・・、鍛えがいのある娘が来たわね、これは楽しみだわ!」
・・・
娘とそっくりのブラックエナを見て・・親の血が騒いだらしく教育を施す、
意外とブラックエナもそれを歓迎、しっかり鍛えてもらっていた、それと・・
同じ理由でブラックカオルもクリスティーナに鍛えられていた。
ちなみに冥界でもダンテがエナとカオルを同じように鍛えていたのだが・・
こちらもエナとカオルは勉強になると日々喜びながら教えを受けていた、
しばらくするとお互い芸術分野は飛躍的に腕を上げ才能を開花させていた。
そうして・・
天界爵の姿のティーラが戻ってきた、だが顔色が悪い、というのも・・
自分は人間だと思い込んでいたが・・天界爵の存在と知り震えていた、
もうミオ達とは別の存在になったことで寂しさを覚えていたのだが・・
「ティーラお帰り~~~!!!!!」
ミオ達はそんなことお構いなしにティーラに抱きつき涙を流していた、
思わず泣き出すティーラ、そしてミオ達と抱き合い友情を確信していた、
その後俺の元に訪れたティーラ、尚ミオ達も一緒に来ていた。
「コウさんお話があります」
「ああ俺もだ、まあ座ってくれ」
俺達は向き合いながら・・
天界の事を話し合った。
「まず俺から尋ねたい、天界とはどういう世界なんだ?」
「それに関しては私は記憶が全然ありません、名だけ出た程度です、
おそらくこの異世界にもある聖域のような世界だと思います、
あくまで想像なの出・・この程度しか今は説明出来ません」
「そうか・・で?君は今天界の姿のようだが元に戻れるのか?」
「むしろ今迄が擬態だったようです、それが解除され元の姿に戻りました、
ですが私個人としては今迄の方が気軽だったので擬態に戻りたいのです、
そうディーテ様達にお願いしたのですが・・」
「あはは~もう僕たちには無理だよ、それ出来るのは天界の方だけだよ」
「と言われ困っています、どこに行っても神扱いされ崇拝されています、
私は神より人間の方が気が楽なので戻りたい気持ちで一杯なんです」
・・・
俺はこの言葉を聞いて・・
・・・
ただ黙るだけだった。