哺乳瓶を握りしめるティーラと選ばれた艦隊の戦闘開始
謎の魔獣がこちらに向かって飛んで来た!さらに数を増やしている、
既にレーダーには捕えている俺達、こいつらからは殺気しか感じない、
なのでエリーナは説得は無理と判断して迎撃態勢に入るのだが・・
「(赤城等)エリーナさんこの敵は我々に任せて貰えませんか?」
「(エリーナ)えっ?敵は二千を超えるのよ!私達も戦うわ!」
「(加賀等)いえいえここは私達に任せてください、露払い位は出来ます」
「(エリーナ)・・・」
エリーナは悩む、飛んでくる敵は特級クラスと見て間違いはないだろう、
さらにまだ敵地に入ったばかり、消耗は避けたいのが本音だ、だが・・
「(選ばれた艦達)お願いします、ここは我々に・・・」
「(選ばれた艦達)大丈夫お任せください!我々だけで十分ですよ!」
・・・・・・
この会話は各艦の皆が聞いていた、エリーナの気持ちもわからんではない、
だが今迄お留守番ばかりで不満が溜まっている選ばれた艦達は譲る気は無い、
悩むエリーナ、ここでデーヴィドがエリーナに進言した!
「エリーナ、ここは選ばれた艦隊に任せて俺達は後ろで待機しよう!」
「(エリーナ)わ・・わかりました、戦闘を許可します!」
「(選ばれた艦達!)ありがとうございます!!!!!」
この言葉を聞いたエリーナは渋々了承、第7艦隊と覡艦隊は後方に下がる、
ここからは旗艦は戦艦伊勢になるのだが・・それは艦長が総司令官になる、
そのことを知った臨時艦長のティーラが猛烈に拒否した!
「(ティーラ)い・・嫌ですよ!私は艦長には向いていませんから・・」
一時期大和の軍師になりたいと言っていたティーラだが才能は無いと悟る、
なので皆の相談役になったのだが元々の艦長のシルヴィがこの場にはいない、
彼女達は憑依戦艦覡を手に入れたので今迄の艦はほったらかしにしていた。
これに困ったのが伊勢や日向等のライアン達、一応艦長はいるのだが・・
だが既に死んだ身なので生身の人間を求めた所ティーラ達が押しつけられた、
なぜか皆歓迎、ある意味言いなりに出来るティーラ達を艦長にしている。
そのためか・・・
ティーラ達が的違いない指揮をしても即座に方針転換し損害を防いでいる、
要は飾りが艦長席にいればいいので乗組員達はむしろ大歓迎していた、
だがティーラ達は責任の重さと堅苦しさに圧迫され逃げたがっていた。
「(ティーラ)わ・・私では力不足です、どうか他の方に・・」
「(乗組員達)いえいえティーラさんが最適なのですよ!!!!」
「(ティーラ)・・・・」
渋々旗艦の指揮を取ることになったティーラ、だが本人の頭は真っ白、
その為か放心状態となり席にちょこんと座っているだけだが・・
周りはとにかく艦長がいるだけでいいので半分無視していた。
尚同じような現象が戦艦日向と扶桑、重巡最上の中でも起こっていた、
ミオとレイ、それと姪のバイオレットがティーラと同じ状態になっている、
だが駆逐艦雪風のステラだけはなぜか興奮して指揮を取っていた。
「(ステラ)うふふ・・私の出番が来たようね・・」
・・・
殆ど無口なステラだが戦闘になると燃えるのか猛烈に興奮していた、
それを雪風艦長のライアンが上手に制御、一応命は聞いていた、
だがティーラ達同様的外れの指揮に関しては隠れて制御していた。
そうして選ばれた艦達が動き出す!まずは旗艦の艦長が号令を・・
・・・
放心状態のティーラに通信官達が水を飲ませて意識を呼び戻した、
なぜか哺乳瓶で飲ませた事でティーラは意識を取り戻し気合いを入れる、
そして各艦に号令、だけど哺乳瓶はしっかり握りしめ時々飲んでいた。
「ぜ・・全艦出撃!状況に応じて迎撃してください!」
「了解です!!!!!!!!!!!!!!!!」
即座に空母赤城・加賀・雲龍が戦闘機の発進準備、他の艦は周りを囲む、
その前に重巡青葉・高雄が出て軽巡那珂・天龍は左右に展開していく、
駆逐艦卯月・水無月、秋月、如月は後方に回り殿を務める。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
そして戦艦伊勢・日向・扶桑、重巡最上と駆逐艦雪風が空母を囲む、
どうやら二重に空母を囲うようで各艦細かく動き隙を魅せない、
そうして空母以外の艦から垂直戦闘機が次々と離艦していく!
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
10機を超える垂直戦闘機が飛び立ち各艦の上空を飛び警備をしている、
殆どの艦は1機発進だが最上がいるので10機を超えた数になっている、
そして空母艦載機が発進準備、音速機疾風が次々と甲板に移動してきた!
ビィービィービィービィー!!!!
「疾風隊出るぞ!離艦許可を頼む!」
すると赤城の通信官おねえさんが発進許可の命を出す!
「各空母疾風を発進させてください!」
「了解!疾風隊出撃!野郎どもしっかり続けよ!!!」
ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!!
ドシューーーーーーーーーーン!!!!!!!!!
空母赤城・加賀・雲龍から次々と戦闘機が発進、その数は約100機、
全機空対空ミサイルを満載しての出撃、まずは魔物をミサイルで攻撃、
その後レールガンでの攻撃後一旦戻り補給を受けるようだ。
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
疾風隊が敵を確認、今回天使族はいないのでライフルランチャーも使える、
だがこれは囲まれた時機銃だけでは火力不足なので緊急用としている、
他にも煙幕や閃光機能を備え万一の時はこれらを展開して逃げるようだ。
ブオオオオオオオオオオオオオオオーーーーー!!!!!
魔獣達は戦闘機に気づいたと同時に火球を吐き出し戦闘機に猛撃してきた、
猛烈な勢いで飛んで来たが戦闘機陣は火球を余裕でかわし態勢を整え・・
完全に敵と判断したことで攻撃をする事にした。
「全機攻撃開始!!アタッーーーーク!!!!!!」
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!
シュウウウウウウウウーーーーーーーーーーー
ドガガガガガガガガガーーーーーーーーン!!!!!
疾風隊が一斉に空対空ミサイルを発射し魔獣達は攻撃をモロに受けた、
どうやらミサイルを見たのは初めてらしく噛みつこうと口を開けてしまう、
だがミサイルの速さがそれ以上なのでそのまま口に入り爆発したのだ!
ヒュウウウウウウーーーーーー・・
ズシュシュシュシューーーーーン!!!!!
悲鳴を上げる間もなく落ちていく魔獣達、この攻撃で5~600が落ちた、
即座に戦闘機隊はレールガンで攻撃、さらに落ちていく魔獣達だが・・
ゴアアアアアアアアアア~~~~!!!!!
ボスらしき魔獣が猛烈な雄叫び、すると次々と魔獣達が集まってきた、
さらに数を増やした魔獣達が戦闘機隊に襲いかかってきた!
「魔獣が増えた!俺達は一旦戻るぞ!!!」
「了解、対空砲火を行いますので戦闘機隊は後方にまわってください!」
「了解した!!!!!!!!!!」
グィイイイイイイイイイイイーーーーン!!!!!!!
ガチャガチャガチャガチャ!!!!!!!!
各艦の砲が上空を向きイージスミサイルとロケットランチャーの蓋が開く、
もう少し近づけば一斉攻撃、だが・・
ガルルルルルルルルルル・・・
だが魔獣達はなぜか停止、上空に留まり千里眼でこちらを見ているようだ、
そして艦隊を確認、どうやらこれ以上近づくと危ないと感じたらしい、
対するこっちも攻撃を一時停止、この距離だとかわされる恐れがあるからだ。
キュイイイイイイイイーーーーーン!!!!
「整備兵!空対空ミサイルを積めるだけ積んでくれ!加重でも構わん!」
「わ・・わかった、すぐに装填する!!!!」
その間戦闘機隊の大半は空母に戻り補給を受け再び発進していた、
だが相手が停止しているので罠かもしれないので一部は待機していた、
垂直戦闘機も交代で補給を受け交代で警護にあたっている。
さてどうするか?
・・・
しばらく睨み合いが続いたが・・
!!!!!!!
魔獣達が突如何かを感じたようで・・・
グゥ?・・グゥ・・ゴワアアアーーーー!!!!!
突如狂ったように暴れ出し・・・
ガアアアアアアーーーー!!!!!!!!
艦隊に向かって飛んで来た!!!




