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異世界での初実戦と兄妹ドラゴンの静かな怒り




俺達は急ぎフォレストドラゴンの領地に応援に向かった、

この地は植物の栄養源になる良質の腐葉土が山のようにある、

ここが焼かれると東の大陸での食糧栽培が絶望的となる。



ディアーナが自分達の力の無さを自信なさげに言ってはいたが・・

俺達から見ると彼女の領地こそ東の大陸で一番の価値がある、

幸い敵もあまり関心が無いらしく主力は他所で戦っている。



だが・・



どの道奴らは各地を焦土にする気だ、どの地も守らねばならない、

まずはここから近いディアーナの所を守ろうと移動する・・



「ディアーナさんの所は僕たちが守ります」



ショウが心配する俺の気持ちを察知して進言してくれた。



「それは助かるが・・大丈夫なのか?」



「はいお任せください、デーヴィドさんは他に向かってください」



正直ショウとレイミの実力は未知数なので不安はある、

だが今は各地が危機なので戦えるなら戦ってもらおう。



「わかった頼む、なにかあったら連絡してくれ!」



「わかりました、お気をつけて」



俺達はショウたちと別れ急ぎシュメールの領地に向かう、

ここが一番の激戦地でエニウェア配下の主力が集まっている、

なんでもここにいるアースドラゴンが大陸で一番多いらしい。



ただ数は多いが大人しいドラゴンなので戦いは不向きなようだ、

それでもブレスを出して反撃しているようで敵の進攻を抑えている、

さらにアグニ率いるフレイムドラゴンが応援に駆けつけていた。



俺は急ぎアグニとシュメールに連絡を取る。



「アグニ、シュメール大丈夫か?」



「おうデーヴィドか、今は何とか持ちこたえている」



「持ちこたえてるけど厳しいわ、援護をお願い」



「わかった、今から特級魔法を準備する」



俺とクリスティーナは初めての現場での実戦となる。



俺とクリスティーナは特級魔法の準備を始めた、ただ・・

敵の結界は魔法攻撃を弾くのである策を用いることにした。



「どうするのよ?」



「まあ見ていろ、クリスティーナ頼むぞ」



「わかりました」



クリスティーナが特級魔法の準備を始めた、彼女の特級は「水」

まずは水を蒸発させて大きな雨雲を造り激戦地の空に送り込んだ、

激戦地は見る見るうちに曇って今にも雨が降りそうだ。



「雨を降らせます、アグニさんたちに離れるよう伝えてください」



「わかったわ」



ジセルが急ぎアグニたちに撤退を指示する、逃げるアースドラゴン達、

ルミナが紀伊に連絡して追いかける敵の位置を教え狙撃を指示した、

タケシはすぐに対応してアースドラゴンを追う敵を次々と撃ち落とす。



この狙撃攻撃の効果は抜群で敵は距離を取り現場はこう着状態となる、

距離を取ったことで敵は結界を解いて魔力の消耗を防いでいた。



クリスティーナは怪しまれないように雨を広範囲に降らせた、

ただアグニたちがいる陣地には雨雲を操作して雨を避けている。



俺は自分の特級「雷」の準備をはじめ・・・



「ジセル、ルミナ、君たちのオリハルコンを貸してくれ」



「なるほどね」



「わかったわ」



ジセルとルミナは急ぎ収納魔法を展開してオリハルコンを出した、

2人はそれぞれ魔法を2倍に出来る量100kg分を持っていた、

これならうまくいけば・・2人の助けもあり4倍の特級雷が出来た。



この雷をクリスティーナの雲に紛れさせ激戦地に送った、

敵は雨に関しては無頓着でずぶぬれになっていたが気にしない、

いつアグニたちが攻めてくるかと・・意識がそっちに向いていた。



そして・・・



超特級雷魔法を詰め込んだ雨雲が敵の中枢部の上空に届いた。




「クリスティーナ!今だ!」




「  雷雨サンダーストーム




ド・ド・ド・ン・・・ドカ~~~~~ン!



ギャァァァァァァァァァァァァ???



ずぶ濡れの体に猛烈な雷撃を受けた敵は一瞬で黒焦げとなる、

中枢部にいた敵の魔物はほぼ全滅となり離れていた敵だけが残る、

俺達はすぐに突撃して残りの敵の駆逐を始めた。



ズキューン!!



ドコーン!



俺とクリスティーナは銃で敵を撃ちルミナとジセルが魔法攻撃、

彼女達も雷系の魔法を乱射して濡れた敵を感電させて倒していく、

それを見ていたアグニたちが陣地から出て総攻撃を仕掛けた。



混乱した敵は一目散に逃げ出した、それをアグニたちが蹴散らす、

背を向ける敵にも容赦なくブレスを浴びせ次々と倒していく、

敵の主力は壊滅状態となり俺達はアグニたちと合流した。



ただ・・



主力部隊にも関わらずエニウェアドラゴンはここにはいなかった。



そのころ・・・



フォレストドラゴンの領地の森でも敵が現れ攻撃をしていた、

まずはドラゴンを倒そうとブラックキマイラが集中攻撃、

空を飛べないドラゴン達は苦戦を強いられていた。



さらにフォレストドラゴンは森を守るため自分の体を盾としていた、

そのため次々と攻撃を受けてしまい深いダメージを負っていた、

瀕死のドラゴンにトドメをとキマイラが魔法攻撃を仕掛ける。



「させない・・! 氷盾アイスシールド



レイミが氷の盾を無数に出してドラゴン達を守った。



「 氷雨アイスレイン



レイミが上空にブレスを放つ、すると空が凍りついた、そして・・

まるで槍のような氷が雨のように降り注ぎブラックキマイラを襲う、

次々と串刺しにしてブラックキマイラを全部倒した。



「大丈夫?・・」



「ああすまない、なんとか生きている」



「手当を・・」



瀕死のフォレストドラゴン達に急ぎ治癒魔法をかけるレイミ、

その時巨大な上級魔法が飛んできて治癒中のレイミを襲う、

意表を突かれたレイミの顔に攻撃が・・・



「 氷のアイスウォール



巨大な氷の壁が展開されレイミを守る、上級魔法は凍って砕けた。



「ほお?あの攻撃を凌げるのか?」



独特な雰囲気を持つエニウェアドラゴンが現れた。



「大事な妹に手を出さないでくれるかな?」



レイミを救ったのは兄のショウだ。



「ふん・・邪魔する奴は皆殺しだ、もちろんお前たちもだ」



どうやらこのエニウェアドラゴンは上級レベルのようだ、

おそらくこいつが敵の指揮官らしい。



「ここは退いてくれないかな?戦いは好きじゃないんだ」



ショウの呼びかけにエニウェアドラゴンが大笑いしている。



「ふざけるな!お前たちを全員滅ぼすまで攻撃するまでだ!」



突然エニウェアがブレスを放つ、だがショウとレイミにではない、

横たわっている瀕死のフォレストドラゴンに向けて放たれた。



「ゴミどもが!皆殺しだ~~!」



ブレスがフォレストドラゴンに直撃・・その前に氷の盾が展開、

どうやらレイミが氷の盾で攻撃を止めたようだ。



「ゆるさない・・」



大人しく静かなレイミが怒っている。



「レイミ、ここは僕がやる、君は仲間の治癒に専念してね」



「ほお?腰抜けが俺と張り合うつもりか?」



「そうだよ・・」




いつも笑顔で・・



ドラゴン姿でも笑顔を絶やさないショウが・・




「覚悟はいいかな?」




殺気に満ちた顔をしていた。

































御閲覧ありがとうございます。



タイトルがころころ変わり惑わせて申し訳ございません。



「皆様にわかりやすく楽しい小説」



を目指しているので試行錯誤をご了承ください。



何卒ブックマークや評価の応援よろしくお願いします。



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