予想通りの条件と既に来ていたディーテ達
俺とベルゼの婚約・・まあ相手が一方的に決めただけなのだが・・
真ん中に座る最上級破壊神は腕組みして一度目を閉じ深く考える、
そして目を開き・・婚約を認めるための条件を語り出した!
「わ・・私達3人もベルゼのように美しくしなさい、なら許してあげる」
はい決定!
まあベルゼが自分の容姿に相当なコンプレックス持っていたからな、
だが妙だ、強大な力を持つ最上級破壊神がなんで整形に拘るのだろう?
カオス達を余裕で封印できるのだから自分の容姿ぐらいは容易いはず・・
・・・
まあ・・何か訳があるのだろう、なのでここでは触れないことにした。
「ふぅ・・もう出てきていいわよ!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最上級破壊神達の座る席の横から突如扉が展開されゆっくりと開く、
そしてディーテとその分身達に加え・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!
続けてエリーナ達最上級破壊神に捕えられた者が全員出てきた、さらに!!
天魔族や精霊族、さらに倒したはずの魔物達も扉から一斉に出てきた、
驚きを隠せない俺、すると代表してエリーナが語り出した。
「コウよく聞いて、こちらの最上級破壊神・・いえ名前はシヴァ様よ、
ディーテさんと同じで他の破壊神・・創造神の存在に危機感を抱いているのよ、
もしかしたら自分も創造神に振り回されるだけの存在なのかとね・・」
「それは・・創造神達が自分達を淘汰するかもしれないということか?」
「ええその通りよ、私達は捕えられた後即座に解放され詳細を聞いたわ、
それとね・・シヴァ様の予想だとそう遠くない日に衝突があるかもしれない、
その時単独だと一斉に狙われる恐れがあるから備えを考えていると・・」
「それは・・俺達がその価値があるか試したと言うことか?」
「ええそうよ、ディーテさんも言ってたけど弱い存在と組んでも意味が無い、
最低でも互角でないと頼れないから自分達も試そうと考えたそうよ、
そうしないと足手まといになるからね、それは避けたいと言っていたわ」
「ということは・・俺達はその条件をクリアしたのか?」
「そういうこと、実際戦ってみて十分同盟に値すると評価されたのよ!」
なるほどな・・
その雰囲気は感じていたが・・話の通りだとシヴァも創造神を恐れている、
真逆の存在だから何を考えてるのかわからない事が相当気になるのだろう、
だからディーテと同じく頼れる仲間を増やしたいということか・・」
・・・
?
「おいちょっと待て!!!」
「どうしたの?」
「今の話の通りだとシヴァも破壊に飽きたということか?」
するとシヴァは立ち上がり・・
「ここから先は私自身が話すわ、言われたとおり私も破壊に飽きたのよ、
だって破壊を繰り返しても何も得れないのよ、ただ破壊を繰り返すだけ、
でもね・・ディーテも言ってたと思うけど破壊の跡に新たな創造があるのよ」
「それは・・」
「そう、私達は問題の根源を滅ぼせば以降戦いは無くなると考え行動してたわ、
でも時が過ぎ戻って見ると新たな文明が・・中には前よりひどいのもあったわ、
こんな馬鹿げたことがある?私達は意味の無い無駄な行動を繰り返していたのよ」
「気持ちはわかった、それで尋ねたい」
「あら何かしら?」
「俺達は「共存」を根幹としている、それは可能な限り様々な種族、
これらと同盟を結びお互いを助け合い共に栄えるのが俺達の理想だ、
その考えに同意できれば俺達は喜んで貴方方を迎えたい!」
「それはさっきエリーナさん達から聞いたわ、もちろん私もそのつもり、
実際戦ってみて貴方達がそれに値すると感じたの、だから正体を明かしたわ、
そしてディーテさんにも来てもらったということ・・・」
「そういうことだよコウ、君達は十分シヴァに認められる強さを示したんだ、
私も同じだよ、いくら最上級破壊神といえども単体では心細いからね、
もちろん日々も大切だから認めた相手と共に過ごしたい・・君達と同じだよ」
・・・
俺は素直に嬉しかった、最上級破壊神に俺達の考えを認めてもらったからな、
だがまだ他に最上級破壊神が5柱、そして気になる創造神は7柱いる、
考えたくはないがこれらが一斉に攻めてきたら相当ヤバいからな・・・
・・・
数的に劣るから出来る備えをしておきたい考えも共通している、なので・・
ここは素直にシヴァ達を受け入れ同盟を結んだ方がお互いに利がありそうだ、
エリーナの話を聞いていると皆も同じ考えなので異論は無い。
「わ・・わかった、ではシヴァ・・様、あなたはどうしたいのですか?」
「シヴァでいいわよ、基本的にはディーテと同じ扱いを希望するわ、
特に貴方方の兵器は見たことも無い物だらけだから凄く興味があるの、
それと整形も忘れないでね、私達すごく楽しみにしているのよ!」
結局それが最重要のようだな・・
・・・
「わ・・わかった、正式に同盟を結んだら可能な限り要望を果たそう!」
「うふふ・・ありがとう!」
こうして・・・
先程までの死闘はどこへやら、各種族の代表が集まり同盟が成立した、
そしてシヴァの惑星は俺達の星から少し距離をとり同じ軌道を辿る、
ちなみに距離を取ったのは属性の太陽が熱いのでそのため離した。
シヴァ達はその後整形手術を受け美しく可愛らしい女性に生まれ変わった、
尚ベルゼは俺との結婚を望んだが時期早々なのでしばらく様子を見る、
2ヶ月ほど様子を見てそれでもとなれば結婚する流れだったが・・
・・・
「うはははは~~~~~!!楽しいわ~~~~!!!!」
・・・
ベルゼ達はクレーンゲームなどに夢中で俺のことはすっかり忘れていた、
これはシヴァや天魔族等も同じで遊ぶ関連に関してはほぼ無に近かった、
なのでふつ~のゲームでも大喜びするシヴァ達、なので当分ほっといた。
しばらくして・・・
神殿で休む俺の所にシルビア達が尋ねてきた、理由は地球への往来、
田所さんと夏姫がどうしても日本に戻りたいと俺に懇願しに来た、、
尚これに関してはシヴァ達との戦いが始まったので一時中断していた。
「コウさんおねがいです、どうしても日本に戻りたいのです」
「それは構わないが・・確かシルビアの部下の身体を借りるって・・」
「ええそれに関しては断念しました、と言うのも彼ら彼女達は・・
こちらの医療で意識を取り戻したので乗り移ることが出来なかったのです、
あっご安心下さい、麻酔で眠らせ密かに地球に送り返してますから・・」
そうなのか・・・
・・・
ネタが思いつかないので俺はディーテとシヴァに電話相談したのだが・・
・・・
「ああ前の地球に行く話だね、確か中断してたと聞いていたが・・」
「えっ?なになに?面白そうね~~~」
・・・
なぜか執事姿のディーテと山本美月さんのような風貌になったシヴァ、
その二人が俺の部屋に転移魔法で現れたので俺は改めて経緯を説明、
そしてこの2人をなんとか地球に戻る方法が無いか相談してみた。
「この2人は初級レベルよね、私達の封印じゃ身体が持たないわね」
「ああ強すぎるからな、なので他の方法があれば教えてほしい」
「う~んあるにはあるけどね~~」
「えっ?どんな方法なんだ?」
「それはシヴァの方が詳しいよ、シヴァ教えてやってくれないか?」
「ええいいわよ、要するに魔力無しで動きたいんでしょ?」
「ああそうだ、だが2人とも魔力無しだと生きていけないぞ?」
「それはわかっているわ、だからこれを使うのよ」
シヴァが取り出したのは・・俺達でいう原核、だが少し形が異なる、
俺達がいるこの異世界の原核はマリモみたいな形だがシヴァのは違う、
例えるならレモンのような形と色をしていて魔力は感じない。
「これは「聖原核」という珍しい原核、私達でもめったに見つけられない、
これを体内に入れると魔力が無くても普通に動けるのよ、制限はあるけどね、
本来は魔力を封じる魔物達に囲まれた時などに使うものなのよ」
「それは・・どのぐらい持つんだ?」
「初級クラスだと一ヶ月程度かな、その分体力を吸い取るからね、
だから一ヶ月過ぎると体内から出さないと危険なのよ」
一ヶ月か・・それならなんとかなりそうだ。
これを聞いた田所さんと夏姫は・・
・・・
これで地球・・日本に戻れると猛烈に感激して・・
・・・
大粒の涙を流していた。




