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ベルゼの正体と捕えられた仲間達と目覚めた俺




ホワイトベルゼバブ・・ベルゼと名乗るこの男・・なのかは不明だが・・

だが見た感じ美しい姿だが男性に見えるので俺達は男性と割り切った、

そして彼はゆっくり近づき・・アトラスを指名した。




「お待たせしました、まずあなたを指名させていただきます」




「(アトラス)それは光栄だな、いいだろうお相手しよう!」




アトラスは聖剣アトラス・・自分と同じ名の聖剣を展開し身構える、

対するベルゼも剣らしき武器を展開、他のメンバーは後ろに下がる、

すると最上級破壊神が何やら落としてきた、どうやらただの小石らしい・・




コォーーーーーーン!!!!




「ハアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」




「ウォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」




小石が岩に当たった音が戦闘の合図となりお互いが剣を振りかざし攻撃、

一見すると剣の達人同士が斬り合うような光景でお互い紙一重でかわしている、

それが5分ほど続き・・剣の腕はどうやら互角のようだ。




「(ベルゼ)なかなかやりますね、さすがです」




「(アトラス)ああお前もな、久々に血がたぎるぜ!!」




俺から見たアトラスは・・見た目は熱血漫画に出てくるイケメン敵ボスの感じ、

スカイドラゴンの首領だが戦いはあまり得意では無く当初の強さは上級クラス、

だが俺達と出会い様々な種族と交流し刺激を受けたのか隠れて猛特訓を繰り返した。




さすがドラゴンと言うべきか・・驚くほどの速さで強くなっていった。




以降特級クラスとなりその努力と実力を神族が見込みありと認め特訓に加えた、

そして神級クラスまで向上し今ではカオス・カラミティと並ぶ実力者となる、

さらに上を目指そうと日々努力を惜しまない彼を見て俺は・・・




・・・




密かに尊敬していた。




それはさておき・・




スカイドラゴンと言うだけあって空を掛け次々と必殺技を繰り出すアトラス!

だが先の事を考えているのか今迄繰り出した必殺技ばかりだ!




「くらえ真空烈風斬!!!」




「龍閃疾風斬!!!!」




「天翔撃烈斬!!!!!」




バシィィィィィィーーーーン!!!!




「それらの技は見させて貰いました、もう私には通用しませんよ!」




上記の必殺技を次々と弾き返すベルゼ、余裕めいた顔をしている。




「なるほどな・・ならこれならどうだ!」




なぜかアトラスは44マグナム銃を取り出し・・




ドゴーーーーーーン!!!!!




「おっと!」




素早く銃弾をかわすベルゼ、だがアトラスはさらに銃を乱射していた!




ドゴーーーーン!!!!ドゴゴゴゴゴーーーーンン!!!




アトラスはなぜか漫画のドー●ルマン刑事を愛読しており銃もその仕様、

地球だと強力な武器ではあるがこの異世界には光速で動ける種族も多い、

なので相手が聖級クラスになるとほとんどかわされてしまうが・・




「(ベルゼ)フフフ・・その銃という武器も私には通用しませんよ!」




先程まで俺達の戦いを見ていたベルゼは戦艦の機関銃や主副砲等も見ている、

なので44マグナムとはいえこれらに比べたら威力は遙かに下ではあるが・・

しかしアトラスは構わず銃を撃ちまくるがベルゼは余裕でかわす。




弾が尽き・・一瞬の風が吹き・・瞬く間に弾丸が装填されていた、

繰り返し銃を乱射するアトラスだがベルゼは銃弾を素手で掴んでいた!




「(ベルゼ)何か魂胆がありそうですね、ぜひ聞かせてくれませんか?」




この言葉を聞いたアトラスは銃を撃つのを止めた、そして語り出す!




「(アトラス)ああいいだろう、俺はお前には勝てないだろう・・」




「(ベルゼ)ほお・・それはどうしてですか?今の所互角ですけど?」




「(アトラス)簡単なことだ、俺はドラゴンでお前は神族・・いや神の類い、

お前は天魔族と名乗ってはいるがそれは嘘だろう?多分俺の想像だと・・

おそらくお前は最上級破壊神の分身かその配下の神族・・そうだろう?」




「そ・・それは買いかぶり過ぎでは?私は見た目通り天魔族ですよ?」




「ほお~~ならなぜ仲間達は誰もお前に近づかないんだ?おそらくだが・・

天魔族に変装してるだけだろう?だから他は恐れ近づかない・・だろう?」




・・・




図星を突かれたような顔をするベルゼ、エリーナ達は驚きを隠せない、

天魔族と思っていたベルゼが神族だとしたら・・




・・・




「(ベルゼ)お見事です!でもなぜわかったのですか?」




「(アトラス)それについては説明する時間を貰いたい、いいかな?」




「(ベルゼ)ええもちろんですよ、手を出さないと誓いましょう!」




ベルゼは剣をしまい近くにある岩の上に座る、するとアトラスが語り出した。




「まず君は・・仲間が捕えられても動く気配が全く無かった、それと・・

自爆魔法を繰り出した仲間・・いや部下はいつでも回復出来るのだろう?

だから放置していた、それと俺達が天魔族と精霊族を捕えても動かなかった」




「ええそうですよ、でもそれで何がわかったのですか?」




「あまりにも冷静過ぎるからだよ、普通仲間がやられたら動揺する、

それと天魔族と精霊族は誰一人君を見ていなかった、いや見れなかった、

それは君と彼女達は仲間では無く上下関係だから、それも遙かに・・」




フフフ・・・




怪しく笑うベルゼ、もう隠しきれないと悟ったのか説明を始める。




「その先は私がお答えしましょう、確かに私は彼女達を統制していました、

何しろ彼女達は私を見る度異様に怯えますからね・・まあ格下だからね・・

私を見る度に震えますからわざわざこの姿にして宥めていたのですよ」




「お気づきの褒美に私の正体をお見せしましょう、ですが名前は本当です、

私は最上級破壊神の直属の配下3人衆の一人ベルゼバブです!」




そう言ってベルゼは・・




今迄の天魔族の姿が薄れていき・・




!!!!!!!




まるでスキュラやゾンビ、ドクロなどが混ざったような顔に変貌する、

同時に神気も放出、最上級破壊神に匹敵するかのような猛烈な神気だ、

その神気を感じた俺の仲間達は・・震えが止まらなかった。




「(アトラス)ま・・まずいな、今迄の奴らとは桁違いだ!」




「(エリーナ)こ・・国衙・・緊急指令よ!今すぐ他とコウの元へ・・」




「(カオス達)け・・響衙・・俺達の力をコウに届けろ・・」




・・・・・・・・・・・・・




!!!!!!!!!!!!!!!




カオス達から小さな光の球が放出されテントで眠る俺の所に飛んできた、

すると次の瞬間!!!!!




ボォ!!!!!!!!!!!!




!!!!!!!!!




突如現れた猛烈な黒煙に包まれたエリーナ達、それはしばらく続く・・




・・・




辺りが晴れたとき・・




「ふふ・・あとはあいつだけね」




不気味な破壊神が現れ・・



!!!!!!!




エリーナ達は全員球体に閉じ込められ・・



・・・



意識を失っていた。




「さてどうしようかな?あいつまだ寝てるみたいだけど・・」




・・・




・・・




爆睡していた俺、突如夢を見る、するとエリーナやカオス達が現れた!




「(俺)お・・お前達どうしたんだ?」




「(カオス)ああ不覚にも捕えられた、まあ計算のうちだけどな」




「(アトラス)予定通り破壊神の一人を引っ張り出した、あとは頼むぞ」




「(カラミティ)正直ムカついてる、俺があいつを倒したかった」




「(アリエノール)コウあなたなら出来るわ、頑張ってね」




「(俺)ち・・ちょっと待て!どういうことなんだ?」




「(リィブラ)私達ディーテから極秘指令を受けていたのよ、それはね・・

最上級破壊神とその直属3人の発する結界は自分でも閉じ込められるそうよ、

だから私達に極秘指令を出したの、一人なんとか引き出せとね」




「(俺)そ・・それは・・




「(エリーナ)そう私達は全員囮、あなたを除いてね、だから寝かしたの、

私達が直属3人の一人を引き出せば隙が出来てディーテ達が動けるのよ、

でも今引き出したベルゼが戻ったら本末転倒なんだけどね」




「(俺)そ・・それじゃ俺は・・」




「(カオス)ああ俺達の代表としてベルゼを倒せ!だが殺すなよ!」




「(俺)な・・なぜだ?」




「(レイナ)忘れたの?まだ他にも破壊神や創造神達が複数いるのよ、

それらと戦うために仲間になりそうな種族は一つでも多い方がいいのよ、

だからベルゼを殺さずに倒しなさい、これは女王様命令です!」




「(俺)何だよそれ・・」




・・・




まあ確かに今迄の戦いを見ると相手方も同じような考えのようだ、

確証は無いがベルゼを倒せば相手方も俺達を本気で認めるかもしれない、

そうなれば交渉も出来るだろう、おそらくディーテはそう動くはずだ。



・・・




!!!!




夢が覚めた俺は目を開き・・





聖刀大和を握りしめ・・



・・・



テントからゆっくり出て・・




・・・




ベルゼと向き合っていた。










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