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メデューサとの同盟とルーム島への帰還




俺達とドラゴン達、それとメデューサが戦艦アリゾナの会議室にいる、

他にも人間の村代表のヤマダさんも同席してまずは皆でお茶を飲む、

その後俺が代表してメデューサ達魔物に同盟締結をお願いした。



肝心のメデューサは・・アンパンくちあけてすごく驚いていた。



「えっ?えっ?奴隷では無くて同盟ですか??」



「そうだ、ぜひ君たちと対等な立場で同盟を結びたい」



「そんな・・私達魔物はあなた達の奴隷で十分です」



「そう言わずに同盟を結んでほしい、必ず君達の力が先で必要になる、

特に君の両親の情報を知りたいんだ、エニウェアと戦うために・・」



「でも・・・」



隣にいるクリスティーナがメデューサの手を握り励ます。



「心配しないで、客観的に見てもあなた達は同盟を結ぶに値するわ、

それにエニウェアは共通の敵なんだから一緒に戦いましょう、

そしてご両親の無念を晴らすのよ!それが一番の供養になるわ」



メデューサはしばらく考えた後・・



「わかりました、ぜひ同盟締結をお願いします」



「こちらこそ喜んで」



俺達はメデューサ率いる魔物たちと同盟を結ぶことになった。



まずは俺達の詳細を知ってもらうためプロモーションビデオを見せる、

外にいる魔物たちにも見てもらうため各モニターに同じ画像を流す、

ドラゴン達含め皆は・・もう一回見たいらしく一緒に見ていた。



ビデオが終った後スカイドラゴンのアトラスが俺達に質問する。



「画面に出てきた・・鉄道だったかな?あれを東の大陸に通せないか?」



「どうしてですか?」



「メデューサ達と同盟出来たのだから魔物の障害はかなり減るはずだ、

あれがあれば各地の物資輸送が容易になる」



「私の配下の魔物達は一部です、東の大陸全般ではありません」



「君なら他の魔物とも話が出来るはずだろう?」



「はい、それは可能です、ですが何らかの対価が無いと難しいです」



「なにが必要なんだ?具体的に教えてほしい」



「まず食糧ですね、それは前に頂いた野菜や果物で大丈夫だと思います、

それと魔力を溜める天然石がたくさん必要です、ほとんどの魔物は・・

魔力蓄積に天然石を使いますから相当な量が必要です」



木人形が各艦に載せてる天然石の山を画像でメデューサに見せる。



「これで足りますか?」



メデューサはまたアンパンくちあけて驚く、驚くのはわかるが・・

頭が蛇以外は美しく可愛いらしいから美貌を崩す変顔はやめてほしい、

だがそれが魅力らしく各種族の男たちはメデューサを気にしていた。



「えっ・・ええ、十分すぎます、これだけあれば大丈夫です」



「ではメデュ・・言いにくいな、メディと呼んでいいかな?」



「あっ?はい!それでお願いします!!!」



よくわからないが名前が相当気に入ったみたいだ。



「ではメディ、木人形達と相談して鉄道ルートにいる魔物と交渉を頼む、

協力してくれるなら天然石と食糧を提供すると魔物に約束してほしい、

あと君の領地にも路線と駅を造ろうと思う、土地の提供をお願いしたい」



「わかりました、お任せください」



「すまないが頼む、俺達は一度ルーム島に戻り列車を持ってくる、

往復と準備に一週間位かかるだろう、それから工事を始めようと思う」



「了解しました」



「あとドラゴン達にも土地の提供をお願いしたい、それと・・

飛行場も造りたいので港の近くも整備してほしい」



「それは大丈夫だ、心配するな」



「ヤマダさんの村もそれでよろしいですか?」



「はい大丈夫です、それと恐れ入りますが寝袋を分けてください、

ご覧の通り私の村は衣類関連が乏しいので服類もお願いします、

それと戦車ヘリ等の武器はこのまま私達の村で使いたいのです」



「それは構いませんが・・」



「ご心配なく、同盟を結んだ魔物たちを攻撃する気はありません、

ただレッドフェルリン等話が通じない魔物も東の大陸に多くいます、

それらに備え強力な武器が欲しいのです」



「わかりました、武器はそのままお使いください、それと・・

寝袋や衣類等は後ほど支給しますのでお使いください」



「ありがとうございます」



ここで話し合いは終わり各種族はそれぞれ一度各地に帰った、

ただヤマダさんだけは残り俺と2人で話し合うことに・・



クリスティーナがしっかりと俺の横に座っていた。



「ヤマダさん、あなたの名前の経歴を教えてほしいのですが・・」



「私は日本から召喚されたんですよ、デーヴィドさん」



「えっ?誰がそんなことを?」



「東日本大震災をご存知ですか?」



「はい、それは知っています」



「私は特定の人物からの召喚ではなく自然現象で来ました、

地震で海に呑まれ意識を失った後なぜか東の大陸にいました、

原因は不明ですが帰ることも出来ずこの村で生活してました」



さらに・・



「この村は見知らぬ私に優しくしてくれ嫁までもらえました、

その後前村長が亡くなり私が恩返しにと村長を務めています、

この村を守るためなら命も惜しくありません」



後から聞いた話だが・・



ヤマダさんは陸上自衛隊の戦車部隊の小隊長だったそうだ、

震災の時は非番で海沿いの親戚を助けに行き津波にのまれた、

東の大陸で今までの経験やダジャレなどを教えてたらしい。



その後俺とクリスティーナとヤマダさんは前の世界の話で盛り上がる、

彼はある程度通信の知識もあったので携帯電話や関連品も提供した、

対価として次の訪問の時オリハルコンを用意すると言ってくれた。



しばらく一緒に飲んだ後・・



改めてお互い協力することを約束して固い握手を交わした。



翌日・・・



俺達の艦は東の大陸を離れルーム島に向かい巡航体制に入る、

各種族が見送りに来てくれたので大きく手を振って応えた、

今回はシュメールとディアーナが一緒に艦に乗っている。



「各艦ルーム島に帰還せよ!」



各艦はルーム島に向かって巡航、スピードを上げる。



ちなみにスカイドラゴンのアトラス・モカ・ココは同行却下、

仲間が遊ぶからと彼らを捕まえてロープで縛っているからだ、

特にモカとココは俺達と行きたいらしく泣きながら喚いていた。



あとフレイムドラゴンのアグニが来るかと思ったが辞退された、

皆が驚いていたが・・



そのアグニは港で手を振るメディの傍で顔を赤くしていた。


























たくさんの閲覧と応援ありがとうございます。


凄く励みになっていますので引き続き応援宜しくお願いします。

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