魔力を寄せ付けない地球と破壊神が気になること
この会話は・・
全種族が集まる緊急会議が行われる前のことだった!
破壊神ディーテの3幹部の一人だったバルベリス、まあ今は力の無い子供、
だが精神まで子供に戻ったわけでない、なので頭の中は今迄通りとなる、
そのバルベリスは俺達の仲間になった後ネットと本を読み猛勉強していた。
「神をも巻き込んだ共存」
この言葉に心躍ったバルベリスはアクリス達と共に今迄の経緯を思い出す、
これは今迄自分達が各地に侵略した際に印象に残った事を拾い上げるため、
もしかしたら自分達の経験が役立つかもしれない・・彼らはそう考えた。
そしてあるイラスト見て思い出したこと・・
「(バルベリス)おい!この星がコウさん達のいた地球という星か?」
「(アクリス)ああそうだ、水が豊富な星のようだな、それがどうした?」
「(バルベリス)いや、俺はもしかしたらこの星に立ち寄ったかもしれない」
「(アクリス)なんだと?いつのことなんだ?」
「(バルベリス)記憶が曖昧なんだが地球時間で50年前の辺りだと思う、
あの時はまだディーテ様の部下では無かったので俺は宇宙を漂流していた、
その時に似た星があったので立ち寄ったが・・すぐに逃げた覚えがある」
「(アクリス)な・・なんで逃げたんだ?」
「(バルベリス))あああの星はたしか・・そうそう魔力を寄せ付けない、
なので当時の俺は魔力での攻撃が出来なかったので早々に逃げたんだ、
この時は一人だったしもし住民に見つかって攻撃されたらヤバいからな」
「(アクリス)そ・・それはディーテ様に伝えたのか?」
「(バルベリス)いや・・まだだ、というかさっき思い出したからな」
「(アクリス)そ・・それは早く報告した方がいいぞ」
「(バルベリス)そ・・そうだな・・そうしよう」
その後各地に緊急会議を開くという緊急メールが入る、尚二人ともスマホ所有、
ディーテとその配下達は同盟仲間と認められているので皆にスマホも支給済み、
バルベリス達はディーテに連絡したが彼はヘイゾウお兄さまと相談中だった。
なので・・
バルベリスは会議の場を借りて発言、この発言を聞いたディーテは・・
・・・
「いいだろう、バルベリスよそなたの考えの発言を許す!」
ディーテが頷き・・その傍にいる俺がバルベリスに質問を投げかける!
「バルベリスよ、具体的にどう調査するのか教えてくれないか?」
「ああいいとも、俺はその昔単独の時その星に行った事があるんだ、
だがすぐに離れた、それ以降は忘れていたのだがついさっき思い出したんだ、
それと質問に関してだが・・ある方法を使って調べようと思う」
「その方法とは?」
「ああダークさんが異空間に行けるんだろう?そこにある穴を調べたい、
あれだけの穴があるのだから地球に繋がる穴があっても不思議ではない
その穴を調べて・・地球と繋がってる穴を見つけて移動しようと思う」
「意図はわかるが・・穴は万を超えるぞ!どうやって調べる気だ?」
「ああそれは目途がついている」
「どういう意味だ?」
「実は・・俺が地球に行った際本体を隠すために鉄板等で体を覆った、
その時に手を切り・・その血を亀のような生き物が飲んでいたんだ、
魔物だった俺の血はその生物に取りつくから分解はされてないはずだ」
「そ・・それって・・」
「ああ食物連鎖で人間の体内に取りついている可能性がある、それを使う、
俺がその異空間に行けばダーク殿が探せると思う、まあ上手くいけばだ、
もし見つけられれば地球に行ける可能性が出てくると俺は考える」
!!!!!!!!!!
今迄夢物語に近かった地球への道、各種族は驚き・・そして期待した、
もしその方法で地球に行けるのであれば・・さらなる発展が期待できる、
デウの話によれば相当技術進歩してるようなので期待がさらに高まる。
同時に・・・
特に各国が開発している軍事技術・・喉から手が出るほど欲しい技術、
さらに先般デウが歌った曲や新たな娯楽系や未知の分野も出てるかもしれない、
この異世界のライアン達の技術もすごいが開発となると地球は桁違いだからな。
ここでディーテが語り出す。
「バルべリスよお前の意図は理解できた、だが問題もありそうだな、
まず地球はお前の話によると魔力をもった種族は近寄れないようだ、
それと・・我は特にお前の行動で気になることがある」
「(バルべリス)な・・なんでしょう?」
「お前は鉄板などで体を隠したと言ったな?それはどういう形なのだ?」
そこ???????????????
皆が心で猛烈なツッコミ!だが言われてみればすごく気になる、
なので俺達はバルべリスを見る・・バルべリスは急ぎイラストを描く、
それをディーテに渡す・・ディーテはそれをカメラに映した。
・・・
・・・
この形ってもしかして・・
・・・
バルべリスが描いたイラストは・・一時期流行ったUFOの形そのまんま、
もしかしてこれを各国の軍事関連者が見てカメラ等で撮影したのかも?
だとしたら何となく納得できる、バルべリスは地球外生命体だからな。
・・・・
「(ディーテ)・・まあこれはどうでもいいことだな」
いやあんたが言い出したんだろ!!!!!!!!!!
皆のツッコミを無視してディーテが淡々と語る。
「皆の者聞いた通りだ、もしバルべリスが地球に行ければ光明が見える、
それはヘイゾウさん達は設計図がないと新たな艦が造れない、が・・
言い換えるとその関連があれば新たな分野を切り開くことができる」
つづけて・・・
「今後のことを考えると最新技術は多い方がいい、なので調査隊を編成する、
バルべリスの補助として各種族の精鋭の力を借りたいので人選を頼みたい、
用意ができたら我も異空間に行き地球への道を見つけたいと思う」
「了解です!!!!!!!!!!!!!!!!」
各種族はこれに頷いた、ここまで聞けば以降の説明は必要なかった、
早速各種族はバルべリスの補助役としての精鋭を人選していく、
そして四日後にはほぼすべての種族が集い調査隊が編成された。
さらにその中から隊長を選ぶ、なおこれに関しては強さでは決めない、
というのも・・バルべリスの言う通りだとしたら魔力は封じられる、
なので逆の発想として魔力が少ないとか臨機応変等を求めたからだ。
それと人選には各種族未成年を選ぶ、まず子供なら魔力が大人より小さい、
他にも子供たちが猛烈に志願してきた、特に地球に憧れる者が殺到した、
それを見た各種族達は地球に乗り込むまでは危険が少ないと判断し了承した。
その結果調査隊のほとんどが子供だった。
その中から指揮官を選ぶ、なお一部は大人が来たのでそれらに任せた、
そして決まった隊長・隊員たち、なぜか俺の子供がほとんどだった、
尚主なメンバーは以下の通りとなる。
● 総隊長!
天使族14天王の一人ソネット。
● 副隊長!
馨響族第2王女のキアーラ、その婚約者威凜族のレオナルド、
卿魔族のアリスィ、カルディナ、キャサリン、獣妖族のアメリー。
● 隊員!
ミオ、レイ、ティーラ、ミナト、ルア・エナ・ソアラ・カオル等々・・
それと各種族の子供達、なぜか俺の子がほとんどらしいが俺はわからない、
というのも・・養子の子がほとんどなのだが一度しか顔を見ていない。
・・・
それが大多数、まあ子育ては妻たちが管理し俺は子供が希望しての面会、
中には面会すらも拒絶する親もいるので俺は正直誰か誰かはわからない、
まあ俺が子供好きなので合わせると次を娶らないので避ける親も多い。
・・・
改めて思うが・・
・・・
俺ってほんと種馬だけの存在なんだな・・
・・・
猛烈に悲しくなるので深く考えないことにした。
その後調査隊は異空間に行って調べ‥地球への穴の捜索は大難航だった、
まあ無理もない、50年前の話だからバルべリスの血が残ってたら奇跡だ、
それは各種族もわかっているので子供達に焦らず調べろと励ましていた。
一か月後・・・
白銀族のミナトがかすかに光る穴を発見、見逃してもおかしくない光だった、
その穴を見たバルベリスとダーク、何となくだが手応えを感じたようだ、
まずはその穴からダークが入り調べ・・即座に出てきた!
「こ・・この穴は危険だ、我の魔力が吸い取られてしまう!!!!」
この言葉を聞いたアリスィが案を出す、それはカメラを穴の中に入れること、
即座にカメラとモニター、それと100mを超える光ファイバーを用意、
それを穴の中に入れ穴の中が映し出された。
モニターに映ったその光景は・・
・・・
「えっ?ここってもしかして・・」
ミオ達が驚く、無理もない、その光景は・・・
・・・・
アメリカの・・
・・・
自由の女神が映し出されていた。




