宇宙での戦闘訓練と隕石切り裂く螺旋百裂破壊斬
戦艦大和が・・ディーテが展開した収納魔法でその姿を消し・・
・・・
それが俺に宿る、俺は今迄感じたことも無い猛烈な力を体感している、
もしかしてこれは・・
「ああ想像の通りだ、これより大和はお前と一体となった」
「ど・・どういうことだ?」
「これから説明する、だが準備があるから一旦移動するぞ!」
「ああ・・ああ~~~~~????」
そう言ってディーテは俺の手を引っ張り上空に・・ってどこまで行く?
このままだと雲を突き抜け成層圏を抜け・・って宇宙空間じゃないか?
だが不思議だ、普通に息も出来るし態勢も整うことも出来る。
・・・
たしか宇宙空間は重力が無いから少しの力でも態勢が狂いぐるぐる回る・・
だが今の俺は普通に態勢も整えるし地面に立ってる感覚で歩けている、
その横でディーテが・・両手を広げ何かを次々と飛び出した!
「出でよ我が僕の魔物達!これから起こるそれを各地に見せつけろ!」
キィンキィンキィンキイイイイイイイーーーー
ディーテから無数の・・これは悪魔の目玉なのか?もの凄い数だ、
それらは近くで浮いている岩などに取り憑き俺とディーテを見ている、
これを見て俺は察した、この悪魔の目玉達はカメラの役目なのだと・・
「そういうことだ、これからの事はこいつらが下界に伝えてくれる」
「そ・・その意図を説明してくれないか?」
「ああいいとも。だが少し待て、下界の皆にも一緒に説明する」
「あ・・ああわかった!」
ディーテはなぜか俺に親指を立てウィンク、どこでその仕草を覚えたのだろう?
そんな心境の俺を無視してディーテはなぜかポーズを決め語り出している、
この辺を考えるとディーテは案外おちゃらけた性格なのかもしれない。
「聞け下界の者達よ、これから重要な事を伝える、心して聞け!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!
ディーテの声に反応した各種族、仕事やお喋りをやめ近くのモニターを見る、
モニターが近くに無い種族達は支給されたスマホ等でディーテの言葉を待つ、
5分後準備が出来たと感じたディーテは・・静かに語り出した!
「我は貴殿達の力を高く評価している、だが今のままでは危険なのだ、
というのも・・我と同格の者達・・こいつらは宇宙空間でも活動できる、
だが現時点貴殿達はこの星の中だけの活動に限られるので不利なのだ」
続けて・・
「君達もご存じの通り破壊神や創造七柱などは宇宙空間からでも攻撃出来る、
しかし君達は宇宙空間では活動出来ないのでミサイルで迎撃する程度だろう、
だがそれだけでは力不足、宇宙からの攻撃は防げないのは言うまでもない」
さらに話は続く・・
「そこで我は考えた、貴殿達が宇宙空間でも活動出来れば対抗できると・・
だがそれには魔力不足、空気の無い宇宙空間では魔力が膨大に必要なのだ、
なので我が考えた事は・・その補いがあれば創造神達と十分戦えると・・」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この言葉を聞いた各種族は即座に悟った、その補いとはもしかして・・
「ほお察しがいいな、その通り、我が考えたのは軍艦を補えにする事だ、
艦を見せてもらったが戦闘力に加え魔力補給や酸素の補給等も対応できる、
この驚異の力を貴殿達に取り込めれば宇宙空間でも十分に戦えると確信した」
そして・・
「今試しにコウをその状態にしている、その力を見せるから刮目せよ!」
・・・
皆無言でモニターやスマホに集中する、悪魔の目玉達は俺を睨んでいる、
それはいいのだが・・どうやってディーテは俺の力を皆に見せるのだろう?
と考えていると・・遠くに光が見える、どうやら隕石が飛んでいるようだ。
ギュウイーーーーーーーーーーーーーン!!!!
「おお手頃な隕石が来たな、これを利用させてもらおう」
ディーテは近くに飛んできた隕石・・まあそれでも100km程離れている、
その隕石をディーテはちょちょいちょいという感じでその隕石を引き寄せる、
だがその隕石は巨大・・少なく見積もっても直径10kmはありそうだ。
「コウよこれを切り裂け!思いっきりな!」
「お・・おいちょっと待て!この隕石あまりにもデカすぎるだろ?」
「なあに問題ない、さっさと切り裂かないと下界が危ないぞ?」
・・・
俺は覚悟を決め聖刀大和を展開、すると頭に突如ある声が響いてきた、
それは戦艦大和の人工AIの「京衙」、俺の頭に語りかけてくる!
「どうします?このままでは下界に直撃コースですよ?」
なんだよこの他人事みたいな言い方は・・
「う~~ん困りましたね~~~どうしましょう?」
お前は黙れ!!!!
あほな人工AIを俺は無視・・どんどん巨大な隕石が近寄ってくる、
このままではまずい、だがディーテはいつの間にか消えている、
俺も逃げ・・だが隕石はどんどん近づいてくるので無視は出来ない!
「ど・・どうするコウよ?このままではまずいぞ」
あほな人工AIよりかは遙かに頼りになる3体のブルーアイズ・・
「あっ・・アレ~~~~???」
ブィイイイイイイイイイイイ~~~~~ン!!!!!!
突然3体のブルーアイズが俺から離れ・・ディーテが閉じ込めている?
「悪いがお前達は我が預かる、コウよ後は頼んだぞ!」
「おいちょっと待て!!!!!そいつらは置いていけ!」
俺の訴えを無視してディーテはブルーアイズ達を連れてどこかに消えた、
ポツンと残された俺・・どんどん隕石が近づいてくるので俺は焦る、
もう覚悟を決めるしか・・その時あほな京衙がまた俺に語りかけてきた。
「どうします?今なら衝撃波砲を絡めた巨大な剣は展開出来ますけど?」
それを早く言え!!!!!!
「よしそれで隕石を切り裂く、すぐに展開しろ!」
「それはいいのですが・・・」
「どうした?」
「必殺技の名前はどうしましょう?」
お前はサーラかよ!!!!!!!
・・・
い・・今はそれどころではないが・・おそらく京衙は・・
・・・
間違いなく必殺技の名前を言わないと剣を展開しないだろう、それは困る、
さすがの聖刀大和でも巨大な隕石は切り裂けないが・・なんか面倒くさい、
なんでこの緊急時に必殺技の名前を考えないといけないんだ?
・・・
なぜか岩陰からもの凄く期待の眼差しを向けるディーテとブルーアイズ達、
これは必殺技の名前を期待しているのか?なぜかディーテ達が頷いている、
もう観念するしか無いと悟った俺は・・急ぎ必殺技の名前を考える!
ちなみに下界の皆様も同じように俺の必殺技の名を期待しているようだ、
皆目を輝かせて・・先では自分もそれを使うつもりのようだ、なので・・
その期待度は半端ない、俺にはさらに余計なプレッシャーがかかる。
・・・
俺は前は隕石、後ろは皆の期待の目の板挟みとなり心で悶絶している、
この場合・・必殺技の名前が最優先と悟り俺は焦る頭をひねり考える、
急ぎ考えること1分、だがこの時間は何よりも長かった。
そして苦しみながら考え出した必殺技の名前は・・・
「螺旋百裂破壊斬」
この必殺技を口にした俺、すると京衙が何やら俺の頭に語りかけてきた。
「う~~ん70点と言うところですね、まあいいでしょう、それでいきます」
なんで上から目線なんだよ!!!!
「では必殺技を展開します、放つとき大声で叫ぶことをお忘れなく!」
「ああわかった!早く展開しろ!」
「りょ~~~かいです!」
グォオオオオオオオオオオオオオオオオオ~~~~~!!!!!!
突如聖刀大和から螺旋状の光の剣が出てきたが・・メチャ長くないか?
螺旋は九本ある、おそらくこれは大和の主砲から供給されたものだろう、
刃の先が見えない、だが重さは感じず片手でも振り回せる。
グォオオオオオオオオオオオオオオオオオ~~~~~!!!!!!
どんどん隕石が近づいてくる、もう逃げる事は出来ない、
俺は決意を固め・・隕石に向かって突撃、そして技を放つ!
「くらえ~~~螺旋百裂破壊斬!!!!!!!!」
ズバババババババババババーーーーーーーー!!!!!!
自分でも驚く速度で隕石を切り刻む、百裂斬展開その時間僅かに1秒、
百裂斬を放ったのは隕石を切り刻むため、小さくすれば大気圏で燃え尽きる、
そう考えた俺は無我夢中で剣を振るう、瞬く間に隕石は切り刻まれ・・
バァーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
隕石は爆発、爆風が俺を襲うが・・
ヒュン!!!!!
瞬時に移動した俺、まるでテレポートのような超高速だ、
そして隕石を見ると・・巨大な隕石は粉々となり・・
!!!!!!
シュウウウウウウウウウウウーーーー
次々と大気圏で燃え尽きていた。