戦艦大和のAI「京衙」と俺コウの驚異的なパワーアップ
最上級破壊神ディーテの作ったカレーは大好評で店は連日超満員だった、
だがディーテは出し惜しみせずレシピを希望する店舗に提供していた、
そのためか徐々に客は減り・・数ヶ月後には日に30人程度の客となった。
「我は儲けは考えない、どれだけ受け入れて貰えるか試したのだ」
とディーテは満足そう、尚各地のカレー店は儲けはかなり減ったのだが・・
少人数で落ち着いて経営出来ている、俺達も過剰な集客は望まないので・・
結果的には・・めでたしめでたしとなった!!!
次にディーテが考えたのは・・
「あの船・・軍艦というのだったな、あれの中を見てみたい」
「それはいいが・・」
「何か問題でも?」
「いやそうではない、今ほとんどの艦が軍務のため出払っているんだ、
なので今見せれるのは大和、それと整備に入る前の神族艦隊だけだ、
その神族艦隊も定期点検の時期だから見せれる艦は限られるぞ」
「ああそれで構わない、大和の全体が見たいんだ」
「わかった、すぐに手配する」
俺は軍港で待機している大和と神族艦隊に見学準備を指示、だが・・
神族艦隊は飛鷹を除き既にドックで整備を受けていたので動かせない、
尚空母飛鷹は最後に整備する予定だったそうでギリギリ間に合った。
「ディーテ、大和と空母飛鷹の見学準備が出来たぞ!」
「ああわかった、すぐに向かう」
すっかりスマホが慣れたディーテが連絡を受け飛んで・・電車で移動、
ふつ~~に切符を買い電車に乗りなぜか子供達に大人気の最上級破壊神、
子供達の頭を撫でたりサインを求められたりと移動中も大忙しだった。
その途中車内で・・
「おや?お前はデウではないのか?」
「で・・ディーテ様??????????」
なんとデウとディーテが鉢合わせ、慌てるデウ、だがなんでここにいるんだ?
その理由は・・
・・・
魅惑のエルフ駅で遊んでいたデウは調子に乗りさらにもう一晩遊んでいた、
なので支給されたお金がすってんてんとなり一度ルーム国に戻る羽目に、
その途中・・なぜか逆回りの電車に乗りそこでディーテと鉢合わせした。
・・・
・・・
デウは言葉が出ず・・そのままその場にへたり込んでしまった、
もう殺される・・恐怖で足がすくみガタガタ震えながら涙を流す、
だがディーテは・・
ポン!!!
「元気だったか?まあ我は忙しいからあとで話でもしよう」
その時電車のアナウンスが流れる!!!
~まもなく軍艦整備港駅!まもなく軍艦整備港駅です~!
「おっと我はここで降りる、暇ができたらまた会おう!」
そう言ってディーテはデウの頭をポンと叩き軍艦整備港駅に降りていく、
あっけに取られるデウ、そんなデウを無視してディーテは急ぎ走る、
そして整備港に到着、そこには戦艦大和と空母飛鷹が待ち構えていた。
「ほお・・これは素晴らしい艦だな・・」
さすがのディーテもこの2隻の巨大さと圧巻さに心躍らされていた、
俺は先に大和の艦橋室にいる、そしてディーテを見つけ電話をかける、
ディーテはすぐに飛んできて艦橋室に入り・・俺にあるお願いを言う。
「コウよ、すまないが沖に出たら乗組員全員をあの艦に移してくれ」
「?、どういうことだ?」
「あああることを試したい、だが生態がいるとそれが試せないからな、
なのでお前以外は全員一時退艦してもらいたい」
「わ・・わかった、そうしよう・・」
俺はディーテに頼まれるがまま艦内放送を流す、皆は戸惑いながらも頷く、
最上級破壊神のことだから何か考えがあるのだろう・・と割り切った、
そして2隻はエンジン始動、ゆっくり港から離れて沖に向かっていく。
ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー
大和と飛鷹は港を出て沖に向かう、しばらくすると・・
「よし!この辺でいいだろう、艦を止めてくれ!」
シュウウウーーーーーーーーーーー
大和が沖で停止、その横に飛鷹が並び縄はしごを展開して橋をかける!
「これより大和の乗組員は一旦飛鷹に移動してください!」
ゾロゾロゾロ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
乗組員達は橋を通り飛鷹に・・なぜか甲板には無数のテーブルと椅子が並ぶ、
大和の乗組員達は我先にとそこに座り・・
「はいお茶です!サンドイッチもどうですか?」
「わあ~ありがとう!頂きます!」
・・・
飛鷹の乗組員達が大歓迎、次から次へと軽食を運んできた。
なぜか飛鷹の甲板は喫茶店状態となっていて乗組員をもてなしている、
ちなみに甲板には戦闘機は一機も無い、20機ほどが格納庫で待機、
大半の戦闘機は整備のため降ろされていたので甲板は空だった。
・・・
飛鷹の甲板はパーティ会場のような雰囲気となり皆が食事とお喋り、
俺はしっかり蚊帳の外、ふと飛鷹を見ると皆楽しそうに喋っていた、
一応軍務なのだけど・・こういう時のお喋りは格段に楽しそうだ。
さらにピンキーやサーベルタイガー等も飛鷹にいる同族とお喋り、
とても楽しそうにしている・・なぜか俺のお供達も同族とお喋り、
こういう時の待ち時間は給料貰えるし堂々とお喋りができるからな。
・・・
だから飛鷹の乗組員達も歓迎してるのかな?お喋りできるから・・
・・・
俺はいつも蚊帳の外・・グズン・・
・・・
悲しくなるからこれはさておき・・
乗組員達は全員空母飛鷹に移動し橋を外し1km程離れていく、
ふと見ると遙か先に紀伊と信濃がこちらに気づき停止している、
尚大和には俺とディーテの2人っきり・・ディーテが大和に語りかける。
「おい出てきたらどうだ?我の指示に従え!」
?
なぜかディーテは無人の大和に向かって語りかける、すると・・
グィイイイイイイーーーーーーーーン!!!!!!
ピピピピピピピピ・・・・・
突然大和のメインモニターはじめ各操縦系統が一斉に動き出した、
俺は驚く、これは大和が緊急事態の時に動く人工AIが作動したのだろう、
俺は何度か語りかけたが無視されていた、だがディーテの言葉で動き出す。
「初めまして、私はこの戦艦大和の人工AIの「京衙」と申します!
この度ディーテ様の呼びかけに応じ緊急事態と判断し正体を明かしました、
これより京衙はディーテ様の指示に従い行動させて頂きます」
「うむ、よきにはからえ」
「御意!」
・・・
「あの~~京衙さん・・」
「なんですか?」
「あなた戦艦大和の人工AIですよね?」
「そうですけど・・なにか?」
「俺コウは大和の艦長だけど・・それは理解してるかな?」
「当然承知しておりますが・・何か?」
何かって・・・・
「なんで俺の呼びかけには一切応えなかったのかな?」
「別に緊急事態ではないからです、なので必要ないので無視しました!」
なんだよそれ・・
「もういいか?では早速試すから外に出るぞ!」
ディーテは俺の首根っこを掴み外に出て大和の正面に移動していく、
そして振り向き俺を離す、俺はブルーアイズ達の力を使い空に浮いている、
するとディーテが大和に向かって・・
「では始めるぞ!京衙よ準備はいいか?」
「レディ!ディーテ様に従います」
「よし!では始めるぞ!」
ギュイイイイイイイイ~~~~~~~ン!!!!
突然ディーテがある魔法を展開、これは収納魔法のようだ、
だか桁違いに大きい、大和でもすっぽり入りそうな大きさだ、
もしかしてこれは・・次の瞬間大和が消えた!
「よしコウよ次はお前だ、大和の力しかと受け止めよ!」
次の瞬間ディーテが巨大な収納魔法を縮め球にして・・俺に向かって投げた!
俺はよける間もなくその球を受け止める、すると次の瞬間!
ボシューーーーーーーーーー!!!!!!
・・・
俺コウは・・
猛烈な光と黒煙を纏う姿となり・・
・・・
「こ・・これはすごいな」
「ああ丁重に扱えよ、今のお前なら神特級の魔物でも蹴散らせる!」
最強の戦艦大和の力を得た俺は・・
・・・
今迄の力を遙かに超える・・
・・・
神聖級以上の力を手に入れていた。