巫女さんの不可思議な思考と絶品の破壊神カレー
巫女さん4姉妹が選んだ伴侶は・・なんと俺の親衛隊達だった、
元破壊神のルシファー、アスタロト、ラーヴァナ、アザゼルの4人、
そして元ホーリーキマイラ猫だったシャックス・・・
・・・
あれ?
親衛隊は5人、巫女さんは4人、親衛隊が一人余るな・・
・・・
一応俺は巫女さんに意中の男性の横に並んでもらうことにした、そして・・
巫女さん4人はルシファー、アスタロト、ラーヴァナ、アザゼルの横に並ぶ、
となると余るのは・・・
・・・
「うぁああああああ~~~~~~~~~ん!!!!!!!」
自分が選ばれなかったと悟ったシャックスは号泣しながら部屋を出て行く、
巫女さん達は一応申し訳無さそうな顔をしてるがルシファー達に寄り添う、
これで確信を得た親衛隊達、顔が笑顔となり喜んで叫ぶ!
!!!!!!!!
「やっ・・やったぞ!俺達にも春が来たんだ~~~!!!!!」
なぜか猛烈に喜ぶ元破壊神達、この光景を見た俺とお供は唖然とする・・
・・・
いやあんたら元とはいえ破壊神でしょ?
俺達のように男女があって異性を求める存在じゃないでしょ?
それに巫女さん達!
「なんですか????」
「ほ・・本当にいいのか?彼らは元破壊神なんだぞ!」
「ええ構いません、というか私達が志願したいので~~す!!!!
私達は巫女、神に仕える存在なので至極当然なのです、なので・・
神のオーラを持つ彼らは理想なのです、なので彼らを熱望しま~す」
・・・
ほぼそっくりな4姉妹・・、まあ4つ子だから当然としても紛らわしい、
理屈は理解出来るのだが・・俺にはどうも理解出来ない思考があるようだ、
だが妙だ、彼女達は巫女、ある意味神・・・善神の使いなのだから・・・
・・・
神とは言え真逆の存在の破壊神、まあ彼らの本体は無くなってはいるが・・
・・・
今は男性姿の元破壊神4人、だが巫女の立場からするとタブーにも見える、
俺の考えは・・巫女は善神の使いで人を幸せに導く為行動する印象がある、
反面破壊神はすべてを破壊し今迄築いてきた行動までも無にする印象がある。
なので俺としては一番あり得ない相手だと思うのだが・・
・・・
俺の心境を無視した元破壊神達と巫女達はさっさと意中の相手と語らい中、
既に婚約まで話は進んでいるようだ、なので俺は一旦部屋からで出た!
居心地が悪いのと先に出ていったシャックスが気になるからだ。
そのシャックスは・・・
「にゃああああ~~~~~~~~~~ン!!!!!」
泣き叫ぶシャックス、だがなんで猫の姿に戻り泣き叫んでいるのだろう?
たしか彼は神魔瓊石の力で人間姿に固定したんじゃなかったのか?
不思議に思う俺を無視してシャックス改めホーリーキマイラ猫が泣き叫ぶ!
フニァアアアアアアア~~~~~ン!!!!!!
・・・
その泣き声を聞いて俺は心を痛める、というのも彼には幼馴染みがいた、
仲がよかったこともあり将来は結婚・・エリーナ達と生活を共にする、
そして前に立ち上げたrcブランドのデザイナーとして日々働いている。
それを天命と感じているようで・・
・・・
ホーリーキマイラ猫の雄、すなわちシャックスは論外扱いとなっている、
その時も猛烈に悲しんだが今回はさらに2度目の玉砕となるので・・・
・・・
その悲しみはよくわかる、と言うのも俺もこの異世界に来るまで彼女無し、
アズミが妨害していたこともあるが小心者の俺は人間関係を避けていた、
なのでデーヴィド以外と話すことはほとんど無く暗い学生生活を送っていた。
孤独の悲しみはよくわかるので・・・
・・・
俺は新たに恋人サイトを立ち上げシャックスの彼女さん募集をした、
すると瞬く間に10人を超える女性が応募、是非お見合いをと着信、
その女性達を人間姿に戻ったシャックスに見せたが・・
・・・
・・・
「え?なんで?なぜ彼女がいるんだ?」
「ど・・どういうことでしょう?俺捨てられたはず・・」
・・・
・・・
なぜかホーリーキマイラ猫の雌・・の人間姿の女性が応募していた、
これに疑問を抱く俺とシャックスだが・・もう既に公表している、
なのでとりあえず全員と後日お見合いをする形となり準備を始めた。
これは一旦さておき・・・
気になる巫女さん達と親衛隊達だが・・・
「コウさん俺達結婚しま~~~す!!!!!!!!」
・・・
とんとん拍子で話が進んだらしく後日結婚式を挙げるらしい、
ちなみに元破壊神達は営みは出来るのだろうか?出来るらしい、
既に身体は成人男性なので子作り頑張ると活き込み満載だった。
・・・
俺は深く介入することはやめる事にした。
ちなみに巫女さん達の名前・・恒例の訳わからん名前なので変更を希望、
すると巫女AさんはマークⅡ、巫女Bさんはゼータ、巫女Cさんはストライク、
そして巫女Dさんはユニコーンがいいと俺に進言してきたが・・
・・・
なんでガ●ダムの名前なんだよ!
俺は即却下!女性にこんな名前はさすがにおかしい・・
「え~~~何でですか????」
なぜかルシファー達が猛烈に残念がる・・・
・・・
お前らの入れ知恵だな?
・・・
ルシファー達が俺から目線を背けるが・・
!!!!!!!!!
俺は親衛隊4人を脳天グリグリげんこつの刑に処した。
話を戻して・・・
こいつらの感覚だとなに名付けるかわからないから俺が命名した、
性格には問題ありそうだが巫女さんなのでふさわしい名前を考えた、
そして決まったのは以下の通り、本人達は一応頷いていた。
● 巫女A エレーニ!(相手はルシファー)
● 巫女B エカテリーニ!(相手はアスタロト)
● 巫女C エヴァンゲリア!(相手はラーヴァナ)
● 巫女D エメライン!(相手はアザゼル)
4つ子と言うこともあり頭文字をまとめた方がいいかなと考えた、
「エ」で始まる名前が響きがよかったので提案してみたが・・
巫女さん達はなぜか隠れ愚痴・・
・・・
「ま・・まえのがよかった・・」
・・・
俺は猛烈に呆れたので部屋から出る・・
「い・・いえいえ素敵な名前です!ありがとうございます~!!!!」
さすがに夫の上司を怒らせたらまずいと感じた巫女さん達は満面の笑み、
以降巫女さん達を呼ぶときは・・なぜか普段は巫女で統一していた、
俺が考えた名前は旦那と一緒の時だけに愛を語りながら呼ぶらしい。
それとガ●ダムの名に関してはシークレットモードで使うらしい、
偵察の際名前を悟らねないように暗号名として登録するそうだ、
これにより巫女さんも戦闘に参加・・まあ通信官の扱いではある。
・・・
もう勝手にしてくれ!
「それじゃ失礼しま~~~す!!!!!!!!」
巫女さん達と親衛隊達はそれぞれのパートナーと手を繋ぎ部屋を出る、
シャックスも見合いに備えて美容院に行ったのでここには俺とお供達のみ、
そしてなにやら台所で料理しているディーテが俺達を呼ぶ・・
「よし出来たぞ、名付けて破壊神カレーだ!早速食べてくれ」
自信満々のディーテが俺達をテーブルに座らせカレーを用意してくれた、
俺とお供・・猫2匹、ピンキー、ラッドル、柴犬のコロ、雉と猿が座る、
そしてディーテがそれぞれにカレーを振る舞い俺達はそれを見る・・・
・・・
???????????????
な・・なんだこのカレー?
・・・
俺達は唾を飲む、見た感じツバメの巣とフカヒレを合わせた感じ、
まるで皇帝に献上するような・・透き通る神秘的な雰囲気が漂う、
匂いは・・かすかにカレーの匂いはするがまるで別物だ!
「さあ食べてみてくれ!そのあと感想を聞かせてくれ」
「あ・・ああ・・頂こう・・」
俺は・・なぜか純金のスプーンが用意されていたのでそれで一口、
お供達は専用のマジックハンドを使い同じように一口・・
・・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な・・なんだこのカレーは?
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カレーの面影はあるが・・食べると透き通る爽やかな味が口を包む、
カレーとフカヒレとツバメの巣が絡み合うような濃深い味が脳を刺激する、
辛くは無いのだが・・だがこれは俺の知っているカレーとは全くの別物だ。
・・・
俺達は夢中でカレーを食べる、様々な料理を作ってきた俺もこれには唸る、
マジでめちゃ美味い、ふと横を見るとお供達も目の色を変えて食べている、
そして瞬く間に完食、おかわりが欲しいが食事時間が近いので我慢した。
「どうだ?これは万人受けしそうか?」
「あ・・ああ感服した、これは絶品の品と言っていいぞ!」
「それは嬉しい、ではこれは商売になりそうか?」
「も・・もちろんだ!是非売らせて欲しい」
「なら店を用意して欲しい、我も商売を楽しみたいからな」
「あ・・ああわかった」
俺は急ぎ店舗開店に関わるライアン、ジェニー達を呼び試食させる、
返事は全員悶絶するほど好評で急ぎ各地10坪ほどの店を用意させた、
あまり広すぎると近隣の店に影響が出るのでその辺は慎重にしている。
尚このカレーはあまりにも美味すぎるので・・
料理人ライアン達は念のためスパイスの成分を分析、というのも・・
食べ過ぎや組み合わせ次第では毒にもなりかねないので慎重に調べた、
もちろん本人にも許可をもらっている、そして気になる結果は・・
・・・・
保育園児が食べても問題ないという結果となった。