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東の大陸の実状と陸軍の設置




俺達は各ドラゴンと村長ヤマダさんと一緒に村に移動した、

まずは人間の村を見てもらいたいと言われ見に行くことにした、

海岸からドラゴン達の背中に乗り・・猛スピードに驚いた。



スカイドラゴン以外は飛べないので陸上をひたすら走った、

まるで暴れ馬のように揺れる背中に乗ってた俺はすぐに酔った。



「う~~~~~~ん・・・・うぇ~~~~~~~」



ちなみにクリスティーナ達はスカイドラゴンで快適に移動していた、

定員オーバーだと女性陣が俺を陸上を走るドラゴンに乗せたからだ。



「大丈夫ですか?しっかりしてください」



表面上は優しく俺を介護してるクリスティーナ、ジセル、ルミナ、

マミーとサクラだが・・彼女たちの本心は違っていた。



まずクリスティーナ・・


「早く私に愛の告白しないからこういう事になるの!わかった?」



ジセル・・


「ざまあみなさい、私たちのおやつを減らした罰よ!」



ルミナ・・


「これに懲りたらおやつは私たちに優先で配りなさい」



マミー・・


「いい気味ね、おやつの恨みは怖いのよ!」



サクラ・・


「おやつを禁止にするなんて最低!天罰が下ったのよ!」



・・・



彼女たちの本心をなんとなく感じたリリーとララーは呆れていた、

俺はなんとか酔いを冷まさ・・リリーが治癒魔法で消してくれた。




「なーんだ!もう苦しみは終わったの~?つまんな~い!」




的な目で俺を見つめるジセル達を見て・・




すごくムカつき復讐を誓う俺だった!




それはさておき・・




人工衛星で見た人間の村らしき所に着いたのだが・・


あちこちボロボロだった。



ヤマダさんの説明によると・・



家は山に洞窟を堀った簡素的なもので畑を見ると作物が少々、

着ている服もボロボロだが武器だけは光り輝くオリハルコンだった、

なんでも祖先がドラゴンと食料品と交換した物らしい。



食糧に関しては麦みたいな植物を畑で栽培しているが実は小さい、

なんでも魔物が収穫時に襲ってくるので毎年被害が絶えないらしい、

それらは強力な魔法で攻撃してくるので逃げるしかないそうだ。



他の作物も育てようとしてるが、ほとんどが苗の時点で食べられる、

さらに他の大陸からの侵略に備えた魔法結界で外部との貿易は出来ない、

幸い死者は出ていないが南の大陸の噂を聞きドラゴン達と相談した。



ドラゴン達も魔法結界でエニウェアドラゴンの攻撃を防いでいるが・・

広範囲に結界を広げると魔力が持たないので範囲を限定していた、

だが強力な結界の影響で作物が十分に育たず日一食分で精一杯だった。



ドラゴン達もこのままでは切羽詰まるので頭を悩ませていた、

その時俺達が放った人工衛星に気づきスカイドラゴンが気流で調査、

陸奥と長門がエニウェアと交戦・撃退するのを知って驚いたそうだ。



その後皆を集めて話し合いの結果・・



スカイドラゴンが使者として選ばれ俺達の所に来たそうだ。



なるほど!



彼ら彼女達も大変だったんだな。



それを聞いて俺達はなんとしても助けたいと気合いを入れる、

ヤマダさんの許可をもらいまずは村の土質調査を始めた、

畑の状況を把握して食糧を栽培できるか調べることにした。



「木人形達!急ぎ村の地質を調査してほしい!」



「わかりました!」



すぐさま木人形たちは足を土に突っ込み地質を調査し始めた、

その結果土地と種が極端に痩せてるので収穫は難しいとの返事、

どこかの森から腐葉土などで畑に栄養補給する必要があるそうだ。



森?



俺の目先には森林に住むフォレストドラゴンのディアーナがいる、

彼女に森の状況と沢山の腐葉土を分けてもらえないか尋ねた。



「それは可能です、ですが森は遠く輸送が困難です」



「ここからどの位離れているのですか?」



「人間の距離感で説明すると・・約100km程度離れています、

途中には深い谷や魔物の巣があるので陸路で運ぶには困難だらけです、

空路が一番安全なのですがスカイドラゴンはそれを嫌がります」



その理由をアトラスが説明してくれた。



「腐葉土等を抱えると臭いがきつく気流の流れを把握できないんだ、

俺達の鼻は敏感なので強烈な臭いを嗅ぐと麻痺して使えなくなる、

その間に敵に襲われると危険だから運ぶのは無理だ」



そういう事情なら無理は言えないな・・



「お任せください!我らが何とかしてみせます!」



木人形がハイテンションで何かを取り出した!それは携帯電話?

妙にカッコつけてどこかに電話を掛けて・・OKのサイン!

しばらくすると?なんか聞き慣れた騒音が聞こえてきた!



謎の物体を見た東の大陸の住民たちが叫ぶ!



「鳥だ!」



「飛行機だ!」



「いやスー●ーマンだ!」



君達どこからそれを知ったんだ?



俺のツッコミを皆無視して謎の物体を見上げている、

それがほぼ垂直に降りてきた・・・ってヘリコプター??

俺が昔訓練で乗っていた戦闘用アパッチヘリによく似ていた。



「陸軍の必需品と言えばヘリコプターでしょう!」



それが3基もある。いつの間に造ったんだ?



元々は西の大陸の森林地帯移動用に開発・製造していたらしい、

今回東の大陸に向かう前に地形を調べ必要だと思い乗せたそうだ、

ホーネットの格納庫の奥に収納していたと木人形が教えてくれた。



「これなら各地の腐葉土を容易に運べます」



ヘリがあるのなら・・もしかして戦車もあるのか?



「ご名答~~~~ピンポンピンポ~~ン!」



木人形が指差す先には・・なにやら土煙がこちらに向かってくる、

それは自衛隊が使っている10式戦車に似ていて・・それが3台、

さらに自走式対空砲が2台俺の目の前に集まりそして停止した。



「名付けて「東の大陸の陸軍」です!」



ネーミングセンスはイマイチだった。



「これらなら畑を荒らす魔物を蹴散らせます!」



確かにこれらなら魔物も蹴散らせる、ただ装備過剰な気もする、

調子に乗って魔物を絶滅させないか心配だ・・・



俺の心配を他所に・・・



早速ヘリはディアーナの本体を追いかけて離陸し森林に急ぐ、

戦車3台と自走式対空砲は分散して畑の隅に移動し魔物に備える、

すると 一つ目巨人サイクロプスが作物を狙ってこちらに歩いてきた。



それに気づいた戦車が砲を向け 一つ目巨人サイクロプスを狙う!



「照準よし!攻撃はじめ~~!」




ドカ~~~~~~~~~~~ン!!!




戦車の主砲が火を噴きサイクロプスを思いっきり吹っ飛ばした。



だが発射したのは木製弾でサイクロプスは打撲こそあれ無事だった。



サイクロプスは・・・



突然の得体のしれない攻撃に驚き・・・



目を丸くして急ぎ走って逃げたのだった。












































たくさんの応援いただきありがとうございます。


次回更新は3月7日(日)の予定です。


さらに頑張って魅力的な小説目指していきますので

引き続き評価とブックマーク応援をお願いします。

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