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苦し紛れの隠事と急逝召喚者のルーム国での驚き




こんにちは!




私の名は如月愛華きさらぎあいかと申します!21歳の半ニートです!



・・・



私は今・・巷でいう異世界にいるそうなのですが・・




・・・




今迄の経緯を説明しますと・・まず私はゲーム大好き大学卒業生でした、

父母の出張中私はお留守番で徹夜でゲームをしていていつの間にか熟睡、

まあそこまではいいのですが・・私はこれで儚く命を落としました!




詳しく説明すると・・




私がいつのまにか熟睡・・たぶん午前3時頃だと思いますが・・・



・・・



隣の酔っ払いがたばこの火を消し忘れ大火災、私の家も延焼しました、

私は焼け落ちた屋根の下敷きになり即死、家と共に焼き尽くされました、

踏んだり蹴ったりでしたが・・まあ苦しまずに死ねたのが唯一の救いです。




そして・・




私の遺体はデウという方に召喚され今迄の経験や知識を吸い取られました、

そのためデウさんは私の今までの経緯を熟知していて己の糧としました、

その経緯を情報源として既に召喚された方々と当初は戦うつもりでしたが・・




・・・




到底自分ではどうあがいても勝てない相手と悟り早々に投降したそうです、

そして私を含め数々の遺体から入手した情報を対価として身の安全を要求、

相手方は承諾、なのでデウさんは今ルーム国と言う国で保護されています。




ですが・・・




自分のボスだった最上級破壊神・・名はディーテさんと言うそうです、

デウさんはその破壊神の部下で三幹部という位置付けでしたが・・




・・・




他の2人は破壊神の為に戦い負けましたが・・自分は即座に逃げています、

その後ルーム国という国で住むことに・・とんでもない知らせが来ました、

それはデウさんの主、最上級破壊神のディーテさんが・・




・・・




「え~~~~~~~!!!!う・・嘘~~~~~!!!!」





投降した相手と同盟関係を結んだそうです、これにデウさんは超驚き、

ある意味ディーテさんが怖いから逃げたのに逃げた先と同盟関係・・




・・・




間違いなく今後出会う確率は高いですよね?




・・・



立場的に凄くまずいですよね?




・・・




自分はさっさと裏切り逃げたので・・お仕置きは免れません。




・・・




相手方・・相手方はコウさんという方が一応代表らしいです、

なのでこれからはコウさん達の世界と言います!それは一旦さておいて・・

コウさん達とディーテさん達が共にルーム国に帰ってくるそうです。




・・・




冷や汗が止まらないデウさん、ちなみにディーテさんはデウさんを・・




・・・




同じ空間・・つまり同じ星にいる場合即座に位置がわかるそうです、

今迄は別の星にいたのでディーテさんもわからなかったそうですが・・

ディーテさんが光の幕を通りこの星に入ると即座にわかるので・・・




・・・




間違いなくお仕置きに来るでしょう、なのでデウさんは苦し紛れの策、

かすかに魂が残っていた私に身体を預け自分の意識を体内奥に隠しました、

こうすれば私が身体を支配してるので別人扱いになりわからないそうです。




・・・




要するに・・デウさんは身体を私に預け自分の意識を体内に隠したのです、

そのため私は別の身体に乗り移った形となり再び動けるようになりました、

なんか複雑な気分ですが・・形はどうあれ生き返ったのでよしとします。




「と・・とにかくディーテ様から離れて!今すぐに移動するのよ!」




・・・




私の潜在意識に問いかけるデウさん、とてつもなく怖い意識を感じます、

なので私は廊下にいたメイドさんに相談、気分転換に旅行したいと懇願、

するとメイドさんは上司に連絡・・異世界にスマホがあるのですか?




「あっ・・はい・・わかりました・・」




「デウさん許可が下りました、漆黒の大陸及び危険地帯以外ならOKです」




「えっ?漆黒の大陸って?」




初めて聞く大陸の名に私は困惑、するとメイドさんがスマホで検索、

そして漆黒の大陸の画像・・めちゃくちゃ怖い魔物達のオンパレードです、

青ざめる私、さらにメイドさんから危険地帯にも近寄るなと念押しされました。




・・・




私は大きく頷きます。するとメイドさんから一旦部屋に戻れと言われました、

一旦部屋に戻る私、20分後メイドさんが旅行用鞄セットを持ってきました、

それとスマホや現金・・異世界で恒例のギルという紙幣を受け取りました。




「デウさん一応必要なものは用意しました!わからないことがあれば・・

そうですね、スマホで私に電話するかサイトで調べてみてください」




「わかりました、あ・・ありがとうございます~!」




既にメイドさん達はデウさんが詳細を知っていると思い込んでいます、

まあ一応私もスマホはわかりますから調べるのは問題ありません、

そして出発、体内のデウさんがうるさいので急ぎ移動します。




まず屋敷の外に出ると・・・




呼んでも無いのに馬車が近づいてきました!まるでタクシーです。




・・・




「ヒヒーン(訳)お嬢さん駅まで乗るかね?代金は1000ギルだよ」




・・・




馬が私に語りかけてきました、なぜかその鳴き声の意味が理解出来ます、

私は軽くパニック・・はよ行けとデウさんがせかすので渋々乗ります、

馬車は中世風なのですが・・周りの家はなぜか見慣れたプレハブが多いです。




「ヒヒヒ~~~ン(訳)お嬢さん、あれがルーム王城だよ!」




私は馬さんの言葉を聞き前を見ると・・




!!!!!




もの凄く綺麗なお城が見えてきました、ザッ・中世そのまんまの城です、

何でも昔戦争で半壊したそうですが今ではその面影は全く見えません、

あまりの綺麗さに思わず見とれる私・・




・・・




????????????????




城の奥・・おそらく城下町だと思いますが・・・




えっ?えっ?え~~~~~~~???




私は猛烈に驚きます、いえむしろ驚くなと言う方が無理です、

だって・・城下町は最新鋭のプレハブ住宅だらけなのですよ!

それを過ぎたら・・今度は複数の高層マンションが見えてきました。




・・・




中世と現代がごちゃ混ぜになっている風景、もう訳がわかりません、

するとスマホにメールが来ました、どうやら広告メールのようです、

それを見た私は・・・頭がクラクラしてきました。




・・・・




「クリスティア城下町駅前グランドオープン!只今好評分譲中!

おかげさまで残り5区画となりました!気になる方はお早めに!」




・・・




これって・・完全な分譲マンションの広告メールですよね?




・・・



もしかして・・近くを通った方々に自動的に案内メールが来るのですか?



・・・



ふと周りを見ると・・・購入する気満々のカップルだらけです。





「ああここここ!新しい住処はここにしようか?」





「ええそうね、残り5区画だから急ぎましょう!」




「ああそうだな、早い者勝ちだ!」




急いでモデルルームに向かう様々な種族のカップルを見て・・




・・・




私の頭は・・さらに混乱していました。




・・・




訳わからず頭を抱える私、ここって異世界ですよね?異世界って・・

大概中世の世の中で魔法があって魔物と戦いそれらに勝ち英雄となる、

その手の漫画がメチャ多いので私もそういう世界だと思っていました。




・・・




でもここには分譲マンションや最新鋭のプレハブ住宅が所狭しとあります、

なぜか近距離移動は馬車や牛車、でも荷物運びはなぜか軽トラです、

ますますわけわからない私、自分を宥めながらスマホで調べました。




すると・・・




「この異世界に初めて召喚された方々へのご説明ガイド!」




という説明サイトを見つけすぐ閲覧、こんなことが書いてありました。




「この異世界はその昔様々な種族が住んでいて争いが絶えませんでした、

そのため滅亡寸前のルーム国等が力を求め召喚を繰り返していました、

そして現れたコウさん達と連合艦隊が現れ各地を平定していきました!」





「えっ?連合艦隊???」




私は様々なゲームをしていたので連合艦隊の事はある程度知っています、

どうやらこの異世界に召喚されているようですね、ちょっとわくわく、

そして続きを読みます、続きではこう書いてありました。




「そして各種族が戦いを止め共に生きる「共存」に同意し各地は発展、

今迄の良さを残しつつ快適に過ごすため最新鋭の設備も導入しています、

なので召喚されたばかりの方は混乱するかもしれませんがご安心ください」




なるほど!




道理で中世の城があったりプレハブや高層マンションがあるのですね、

昔のお城や屋敷は優雅で圧巻ですが・・反面広すぎたり保温性も弱いです、

なので日々快適に過ごすにはプレハブや高層マンションの方がいいですね。




ある程度納得できた私は・・・



・・・



新たな出会いに期待を膨らませ・・




・・・




駅に向かって進むのでした。

















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